Category : ESP Thunderbird Ⅳ
 入手時よりも演奏性・出音がかなり向上したESP Thunderbird Ⅳですが、残りの細かな箇所にも拘ってみました。

IMG_2626.jpg “本物のヴィンテージ”のピックガード上には、前オーナーの手作りと思しきサムレストが付いていたのですが、これはストックしていた“本物のヴィンテージ”のサムレスト(画像上側)に交換しました。


IMG_2627.jpg ピックアップリング下にはこれまた前オーナーの手作りの薄い樹脂製スペーサーがフロントは2枚、リアは3枚挿入されていました。


IMG_2628.jpg これを別注した2mm厚のスペーサーで、フロント1枚、リアは2枚に差し替えています。


IMG_2629.jpg ピックアップリングはEpiphone-Japanのものと全く同形状でした。こちらで比較チェックしたようにコピーパーツとしては最もヴィンテージのリングに近いものなので、そのまま使用しています。


IMG_2630.jpg 3つのノブ下にはポインターが無かったので、新たに購入して取付けました。エイジド加工を自前で施しています。見える箇所が小さいので分り難いのですが・・・(汗)


IMG_2635.jpg トラスロッドカバーです。前オーナーが元のESPを外してGibsonロゴのカバーに取替えしていたのですが、ストックの薄手のロッドカバーに再度取り替えしています。Gibsonロゴの字体としては、取り外したカバーの方がヴィンテージのThunderbirdが発売されていた1964年頃のものに近いのですが、今回はカバーの厚みでチョイスしています。
 ヘッド落ち対策とオクターブピッチ調整が終ったので、次は肝心な出音を向上させてみました。

IMG_2308.jpg ESPオリジナルのピックアップは、パワー感はあるもののブーミーな音色で、これは私のイメージするヴィンテージのThunderbirdの音色とは異なるので、手持ちのセイモア・ダンカンのカスタムショップのピックアップに交換しました。ダンカンのピックアップの厚さはESPよりも薄くて、ヴィンテージと同様です。


IMG_3011a.jpg 取り外したESPのピックアップと形状が似ている手持ちのEpiphone-Japanのピックアップを並べて比較チェックしました。メタルカバーは同じものが使用されていますが、裏側を見ると、左のEpiphone-Japanはマグネットとコイルが大きく(厚く)てカバーからはみ出ているのを樹脂でモールドしてあります。右のESPはカバー内に収まっていて、メタルの蓋がされています。テスターでピックアップの直流抵抗値を測定すると、いずれも10kΩ程度でした。


IMG_2625.jpg 取り付けしたセイモア・ダンカンのカスタムショップのピックアップですが、これは以前にEpiphone-JapanのThunderbirdに取り付けていて、それはそれで良い評価を与えていたのですが、今回ESPのThunderbirdに取り付けると更なる高評価となりました。具体的にはドライブ感がアップして、ダイナミクスが付け易くなっています。アンプレスで弾いてみるとESPのネック&ボディーの揺れ具合が心地良かったのですが、そのままの印象をアンプからの出音にも感じる事ができました。


 取り付け前に測定していたダンカンの直流抵抗値は12.5kΩで、数値のみでイメージするとダンカンは取り外したESP(抵抗値10kΩ)よりも出力が大きくてブーミーな音色となるのですが、実際の出音は逆で、ダンカンの方の出力が幾らか小さくて、音質はドライブ感の中にタイトさが含まれており、ネック&ボディーの揺れ具合と同様に心地良いものでした。

IMG_3016.jpg 上記は自宅でのチェックなので、次にESPと68ノンリバをスタジオに持ち込んで、Ampegでの大音量でチェックしました。ここに64リバースも並べたいのですが、未だフレット打ち替えから戻っていません・・・(泣)

 ダンカンのPUに交換したESPからは、かなり心地良いドライブ音がAmpegのスピーカーキャビネットから飛び出してきました。アンプのEQはセンターから1目盛りずつをローは下げ、ハイは上げた状態で好みの音質となっています。


 代わって68ノンリバですが、こちらのオリジナルPUは直流抵抗値が8~9kΩでダンカンよりも低く、数値からのイメージ通りに出力も小さいので、アンプのヴォリュームをESPよりも2目盛り程アップしたところで、先のダンカンESPとほぼ同じ音量と音質になっています。

 この2本のネック&ボディーの揺れ具合はほぼ同じなのですが、出音においてはドライブ感を覚えるダンカン・ピックアップに交換したESPが一枚上手となりました。そして以前エントリーしたように68ノンリバはメタルのピックアップカバーにピックが当たると、打音がカチッとアンプから聞こえるので、この点においてもESPが気にせずに弾けて良いなという印象となりました。

 出音の良さに加え、ルックスもヴィンテージに見えて、トータルでなかなか良いです!このESP Thunderbird Ⅳ(左側)

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IMG_2595.jpg これまでのブリッジとテールピースを取り外しました。


IMG_2605.jpg 元々の3点支持のブリッジのスタッドアンカーを抜き取った穴と、テールピース取付けビス穴は、埋め木した後、タッチアップ塗装しています。2m離れたら分らないです(笑)


 新たなブリッジの位置決めを行いました。(オクターブピッチの合わない)ヴィンテージのThunderbirdは参考にならないので、ナットから34インチ(=864mm)を計り、そこにスタッドアンカー用の穴を2個、12mmの木工ドリルで開けました。

IMG_2606.jpg スタッドアンカー上部には“耳”が付いていたので、そこはボディーを彫刻刀で彫り込んで、ボディートップと面一でアンカーを挿入しています。アンカーの“耳”がボディートップから飛び出ていると、好みの弦高迄ブリッジを下げられない事が事前調査で分っていたので。


IMG_2608.jpg 新たなブリッジとテールピースを取付けしました。元はブリッジはクロームメッキ、テールピースはゴールドメッキなのをメッキを落しているので、ピックアップのニッケルメッキとの違和感はあるのですが気にしない事にしてます(汗)。


IMG_2613.jpg 弦を張り、オクターブピッチ調整を行いました。このサドルの位置でオクターブピッチは4弦共に合っています。ブリッジでの弦ピッチは19mmで丁度良い塩梅です。


IMG_3006.jpg 弦高調整も行いました。ブリッジの4弦側はボディーにぎりぎりまで下げた状態にして、更に3弦と4弦用のサドルの溝を深く切り込んで好みの弦高となっています。


 さて、新たにしたブリッジで演奏性・出音をチェックしてみました。これまでのブリッジは躯体が大きくて重たかったのでバダスブリッジのようなニュアンスを幾分か感じていたのですが、新たなブリッジは軽量なので軽やかに弦が振動する感があります。又、ヴィンテージのブリッジのサドルには弦がハマる溝切がしてなくて、弦が横方向に滑るのですが、新たなブリッジサドルには溝があり、かつ作りもしっかりとしているので、弦振動にロスを感じられないところには高ポイントを与えたいですね。
 ペグを交換し、ストラップピンを増設してヘッド落ち対策を行い、演奏性がとても良くなったESP Thunderbird Ⅳなのですが、もっと大きな難点を抱えていました。それはブリッジ部です。

IMG_2290.jpg デフォルトのブリッジは現行USA Thunderbird Ⅳでもお馴染みの3点支持タイプなのですが、前オーナーがヴィンテージを意識したブリッジとテールピースが分離されたタイプに交換していました。


 交換されたブリッジは60年代のThunderbirdでは合い難いオクターブピッチを調整する為の対応パーツで、既存のブリッジポストのアンカー穴に差し替えて取付けるものなのですが、それを元々の位置が異なる3点支持のブリッジのアンカー穴にそのまま取付けしてあるので、いくらサドルの可動範囲が広くともオクターブピッチは全く合っておらずかなり低いピッチとなっていました。

IMG_2291.jpg 手持ちのブリッジで、上のものよりもサドルがリアピックアップに数ミリ近付くタイプがあったので取付けてみたのですが、これでもまだオクターブピッチが合いません。


IMG_2693.jpg かくなる上は、ブリッジとテールピース一式をもっとリアピックアップ寄りに移設するしかないのですが、上記2種類のブリッジ(画像左側2つ)は、その躯体がサドルの可動範囲の拡大の為にヴィンテージのブリッジよりもワンサイズ大きくて、ルックス的に嫌だという事もあり、画像右側のスリムなブリッジを取付ける事にしました。


 このスリムなブリッジはUSAから直輸入したもので、ヴィンテージのThunderbird用ではなくて汎用のものですが、作りはしっかりとしていて安定感はあります。ただしクロームメッキ仕上げだったので、入手後にサンドペーパーを掛けて艶とメッキを落して、他のニッケルメッキのパーツと馴染むようにしています。メッキを落した箇所から黄銅色が覗いているので、このブリッジの素材はブラスと思われます。

 このブリッジの取付けは次回エントリーにて・・・。
 前オーナーが拘りを持ってヴィンテージのGibson Thunderbird Ⅳに近付けようとしたESPのThunderbird Ⅳですが、それで満足するような私ではないので(笑)、更なるセッティング&モディファイを行って私のイメージするThunderbird Ⅳに近付けようと考えています。

 先ずはルックスよりも演奏性や音質の改善を優先しました。床の間の置物ではなくて楽器ですので・・・。



 前オーナーがヴィンテージなルックスとする為に行っていたペグ交換ですが、やはりこのペグは重たくてストラップでベースを吊るとヘッドがスルスルと下がってきます。重ためのペグにより出音に加わるコンプ感は心地良いのですが、ここは演奏性を優先してGotoh製の軽量ペグへと交換することにしました。

IMG_2274.jpg これまでのペグを取り外すと、デフォルトのペグ跡とその取付けビス穴が現れました。プレートデザインが異なるタイプだったのが分ります。Thunderbirdの“勲章”のヘッドクラックが4弦ペグポスト穴まで到達しているのが分ります(汗)。


IMG_2275.jpg 新規のGotoh軽量ペグを取付けるビス穴と合致しないビス穴は埋め木して着色しました。全てのビス穴跡は新たなペグに隠れるので、アバウトな補修です(笑)。


 交換前(左)と交換する(右)ペグを軽量すると、交換前のペグ1個分以上に相当する95gの差がありました。

IMG_2277.jpg         IMG_2278.jpg


IMG_2276.jpg 隠れるビス穴はアバウトな補修ですが、新たなペグの位置決めは時間を掛けて慎重に行い、ペグを取付けしました。




IMG_2648_20160830214043047.jpg もう一点の演奏性の向上で、(スルーネックですが)ネックの取付け位置にストラップピンを増設しました。デフォルトは4弦肩部分のみにピンがあり、ネック取付け位置よりも5cmボディーエンド寄りに以前のピン穴の補修跡があったのですが、この位置では良い効果は得られません。ストラップピンは現行のシャーラーのロックピンです。やはりこれが一番安心できます。


IMG_2649.jpg ボディーエンド側のピンも同様にシャーラーに交換しました。




 以上の作業で、ヘッドが落ちる感じはかなり減じて、弾き易くなっています。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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