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Category : Music Man Sabre
 私の79年のSabreのPUのコイルを切替えて出音をチェックしているのですが、どうもフロントPUの出音が太過ぎるというかブーミー過ぎて、いくらリアPUのタイトな成分を加えてやっても、音像がボケ気味になっています。やはりこの太いポールピースで拾った信号なのでブーミーとなるのは仕方ないのかな~?と考えています。

 そんな中、ネットでSabreを検索していたら、80年終わりから90年初頭にかけて短期間再生産されたSabreに目が留まりました。

TOWN8019CustomImage1399832.jpg


img8f2b8208zik4zj.jpg この時期のSabreとオリジナルとは、PU・ブリッジ・コントロール部などが異なっています。そしてそのPUは樹脂カバーに覆われてポールピースは表からは見えない状態なのですが、左のカバーを外した画像からフロントPUのみはJBと同じ様な8個のポールピースを持つコイルを2つ組合わせているのが分かりました。


 「はは~ん、やはり再生産のモデルではフロントPUをタイトな出音に変更しているのだな~」と、私の初期物に対しての思いは間違っていないと確信した次第です。となると、「じゃあフロントPUをJBと同じシングルコイルに変えたらどうなの?」と頭の中で仮想改造案をめぐらしている私です。
 Sabreの画像に赤線で60年代のJBのPUの位置を示しました。各々のPUのコイルはJBのものよりネック側にある事が分かります。

2008_0130Sabre6.jpg


 これまでのチェックからレオ・フェンダーによると思われるこのSabreの回路は、JBよりもローを拾うネック寄りの位置に配した太いポールピースのPUで拾ったファットな信号を一旦PUのコイルを並列接続にすることによって、タイトでプリアンプで加工し易い信号に変換した後、最終的にプリアンプによってローをブーストするという設計になっていると私は考えます。

 なにか少し手が込み過ぎているというか、回り道をしているという感がします。私がSabreを弾いて思ったのは、もともとネック寄りのPUでファットな音を拾っているのならば、それをそのままストレートに出せば良いのじゃないの?という事です。

 私の理想とする“ファットかつタイトな出音”を求めて、プリアンプを取外してパッシブ化して、さらにPUのコイルの結線を試行錯誤している私のSabreですが、最終的にその理想の音に近付く事が出来るのでしょうか・・?現時点ではプリアンプを取外してダイレクト感が強まり、ダイナミクスが付け易くなっている状態です。
 前回、Sabre回路を変更してしばらく使ってみたのですが、各PUのコイルを並列接続にしたものは、低音がカットされてキンキンとした出音となり、パッシブでは使えないものでした。プリアンプで音を加工することを前提としているのなら並列接続もOKなのですが・・・。

 今回の回路変更は、パッシブ派の私にとって不要なコイルの並列接続を廃し、各コイルの単独の使用と直列接続を行う事としました。回路図はこのようになります。

Sabre 1


 スイッチでPUのコイルの切替を行うと、こちらのような配線となります。

Sabre 2       2008_0130Sabre3.jpg


 一つのPU内の2つのコイルの位置は2cm程離れているのですが、この位置関係が出音にどの様に影響するのか、興味のあるところです。コンデンサーの切替スイッチは今後のコンデンサーのチェックの為に残しています。

 今回の回路変更作業と同時に、コントロールキャビティと、2個所のPUキャビティの底に銅板をカットして落とし込んでアースする事により、電磁シールド化を図っています。又、この銅板に、PUの1弦と4弦のポールピースにハメ込んである4つの高さ調整用のスプリングが触れることによって、そのポールピースもアースされる事となり、ツーフィンガーで弾く際に親指が4弦のポールピースに触った際のジーというノイズ低減効果も狙っています。

2008_0130Sabre1.jpg       2008_0130Sabre2.jpg


 そして、アンプに接続して出音をチェックしました。やはり1つのPU内でもネック側とブリッジ側のコイルでは音質に明らかな差があります。切替スイッチを様々に組み合わせて試奏した結果、一番気に入った組合わせはコイルB+Cとなりました。そしてチョッパー向きなのはコイルAとBの直列+コイルCでした。他の組合わせも様々なシチュエーションで使えそうなものがあったので、今後アンプも含めてベターなセッティングを探っていこうと思っています。

2008_0130Sabre5_20080201194714.jpg
 パッシブ化してなかなか使えるベースとなったSabreですが、どうせこの際だからパッシブの中で様々な音色を楽しんでやろうと思い立ちました。パッシブ化した際にメクラ蓋をした元々のスイッチの穴を利用して、PUの配線切替のスイッチを取付けようと目論んだのです。

2007_1224Sabre0003.jpg 左側のPUの様に2つのコイルが並列に接続してあるハンバッキングPUとなっていたのですが、これを右側の様にPUからのリード線を4芯シールド線に取替えました。
 

Sabre0003 (2) そして、それぞれのPUのコイルを直列‐シングル‐並列に切替出来るように、ON-ON-ONの6Pのミニスイッチをコントロールプレートに取付けしました。


Sabre0003 (1) ハムバッキングPUなのを考慮してポットはCTSの500kΩAカーブに、コンデンサーはハムバッキング用の0.022μFとシングルコイル用の0.047μFを切替出来るスイッチを設け、他はSwitchcraftのジャクを出口に、配線材はBelden、ハンダはKesterと王道のパーツの組合せを行いました。
 

 回路図はこのようになります。

Sabre circuit


 そして、スイッチでPUの結線を切替えた時に信号が流れる線を赤で示したのが下図です。両PUを左から直列、シングル、並列と切替えた回路図となります。両PUをシングルで使う場合は、互いのPUの内側のコイルを使うように設計しているのがミソです。現状でローとハイを拾い過ぎの感があるので、その中間の成分を内側のコイルで狙ってみました。又、内側のコイル同士をフルボリュームで使うとJBと同じくハムバッキング状態となります。

 2ボリュームによるPUバランスを行わず、スイッチのみで両PUの配線を切替える組合せは9通りとなり、それにコンデンサーの切替を加えると18種類の音がする筈なのですが、気に入る音はそこに有るのでしょうか?

Sabre circuit (1) Sabre circuit (2) Sabre circuit (3)


 そして、配線切替えを行ったその出音ですが、PU単体のインプレでは、
  直列 一番パワーがアップしてローが太くなる。ブーミーかつファットな音だがフレーズが見えなくなるほど崩れはしない。PBをより暴れん坊にした感じ。
  シングル フロントPUでいうとPBの様な出音。ポールピースの太さの要因か、充分なローが有り、かつ余分なハイは無し。
  並列 よく言えば、締まった音。悪く言えば、ハイが立ち過ぎて鼻を摘んだような感じ。音が痩せている。

となり、2つのPUの組合せでは以下が気に入りました。
  フロント直列 + リアシングル
  フロントシングル + リア直列
  フロントシングル + リアシングル

 音量は上記の順に大→小となっていますが、いずれも、充分なローからミドルにかけて身の詰まった、とびきり元気の良い音となっています。音圧で押し切るRockやFunk系の音楽にフィットすると思われる力強さです。そして、JBPBと比べると、当然こちらの方がパッシブでも大きい出力で、幾分角の取れた円やかな音色となっています。

 先日パッシブ化した際に良いと感じていた元々の並列配線は、他の結線方法と比べると少々線の細い出音の印象となり、この度の私の好みには選ばれなかったです。今回のインプレはパッシブで、かつアンプのEQはフラットで行っているので、Saberのオリジナルの回路の様に常にアクティブで使うには、並列配線の線の細い出音の方が加工し易いのかもしれません・・・。ちなみにSaberのプリアンプのベースEQは、ブーストのみでカットは出来ません。

 そして、コンデンサーを切替え可能としたトーン回路ですが、0.022μFと0.047μFの違いは全く分からなかったです・・・(汗)。又、先程のインプレのように、オリジナルの並列配線ではハイの成分が多かったのですが、出音の気に入った配線ではぐっとローが出てきた為に相対的にハイも必要となり、トーンで絞り込む必要性もなくなりました。とは言え、今後、厳選したコンデンサー1個を取付けようとは考えています。

 さらに今後は、使えなかった並列配線を外したり、2ボリュームでPUバランスをとる必要性を感じなかったので、マスターボリュームにする可能性もあったりと、回路を変更していく作業は年が明けても続くと思います。


 さて、本年一年は、こんなベースオタクのブログにお付き合いしていただき、ありがとうございました。(この今年の締めのエントリーなんか、誰にも参考にはならなかったでしょうから・・・汗。)来年もよりディープな内容となるよう、オタク度に磨きをかけていく所存です。どうぞよろしくお願いします。

― F-nie ―
                            
 写真にはハッキリとは撮れなかったので掲載致しませんが、Sabreのボディ裏面を光に透かして見ると、何か2cm角のものが押し付けられた様な跡が数箇所浮かび上がっていました。これは何かというと、このストラップの長さ調整部分の跡なのです。

Sabre (24)       Sabre (23)


 このストラップは新品購入時のMusic Man純正の付属品で、未だ皮も硬くて腰が有ります。おそらくは前オーナーが入手後に短期間使用した後は、ストラップをボディの下に敷いて押し付けられた状態でケース内で長年を経たものと思います。

 このストラップ単体でもかなりレアですね。

 stingray337さんからいただいたコメントに関して、Music Man関連のこちらのHPからの画像を掲載します。同様のストラップが確認出来ます。

TOWN8019CustomImage3245384.jpg

プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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