Category : Vestax BV-Ⅴ
 入手して3ヶ月が過ぎ、なかなかの仕上がりとなってきた感がするBV-Ⅴ 2号機ですが、完全仕上がりとなる(おそらくは)最終のモディファイを行いました。モディファイと言ってもこの2号機にはオリジナリティーを損なう不可逆的な加工は一切行わないと入手時に決めているので、ちょっとした味付け程度のものなのですが・・・。

 1弦と5弦のアンプからの出音を同音量とすべくピックアップの高さ調整を行っているのですが、その調整後に細かくチェックすると2弦と4弦の出音が他の3弦のものよりも少し小さく聞こえました。弦毎の音量調整はピックアップの高さ調整では行なえないので、このような時に私が行う調整方で対応しました。

IMG_2030.jpg フロントピックアップの2弦と4弦に対応する各2個のポールピースの高音弦側のみに薄くスライスしたマグネット(スライス磁石)を貼り付けしました。何種類かの厚みでスライス磁石を作っているのですが、その内で最も薄い磁石(0.5mm厚程度)で各弦の出音量が揃っています。


 各弦の出音量が揃うとプレイ中のストレスが格段に減少します。これまでは弦を弾く際に意識しなくとも「この弦は強く、この弦は弱く弾く」と脳からの指令で指の力をコントロールしていたのですから。

IMG_2029.jpg スライス磁石はポールピースの高音弦側に貼り付けているので、指弾きの際に指先がスライス磁石に触れる事はありません。貼り付けは極少量の瞬間接着剤を使用していて、不要ならば取り外しも簡単です。又、リアピックアップへは不要と感じたので貼り付けしていません。




 そしてもう一点なのですが、このBV-Ⅴ 2号機は出音の立ち上がりがとても速くて、高音域が少し嫌味に感じる程でした。これまではEQのハイを絞って対応をしてきたのですが、何か他の策は無いかな?と考えた時に部品箱に眠っているアイテムを思い出しました。

 それはこちらSwing Chipです。メーカーの商品説明に「楽器の指定箇所に貼附するだけで、楽器の共鳴振動が適正化され楽器自体の演奏性能が向上し、音にパワーと方向性が与えられます。」とあるのですが、BV-Ⅴ 2号機とのマッチングは如何に?という事で、チャレンジしてみました。

IMG_2042.jpg メーカー指定の貼附箇所はベースの場合ブリッジ、ボディートップ、そしてネックヘッドとなっています。指で振動具合を確認するとこのBV-Ⅴ 2号機のブリッジやボディー部ではほとんど振動を感じなかったので、振動の大きいヘッド周辺が効果大と考えて、先ずは1弦ペグ付近への貼附を検討したのですが、最終的に最も揺れの大きかったヘッドトップ付近の裏側に貼附しました。


IMG_2039.jpg アンプからの出音をチェックすると、これまでの特に1弦をプルした際のキンキンとした音が少し減少し、低音弦は芯を残しつつも円やかになり、全体的に角張ったイメージの出音だったのが和らいだものに変わっています。


 以前に貼附してチェックした他のベースでは低域のブルブル感が収まりスッキリとした出音となっていたのですが、今回は逆の結果となっています。これがメーカーの言う「楽器の共鳴振動が適正化され・・・」という事なのでしょうか?結果は異なったのですがチェックした2本共に出音から嫌味な成分が減少したのは事実です。

 Swing Chipの効果を洗髪で例えるならば、髪の表面に保護膜を作ってすべりを良くするリンスと言うよりも、髪の内部に浸透して状態を整えるトリートメントとなるのですが(この違い、分かります?笑)、効能書きはともかく有ると無いとではやはり出音に差があったSwing Chipでした。



 うーん、これでBV-Ⅴ 2号機は完成ですかね?もうやるべき事が無くなりましたし・・・(笑)

IMG_1792.jpg
 TUNEでのリペアから戻ってきたVestax BV-Ⅴ 2号機のケース内に添えられていたメモがこちらです。とても参考になる内容なので公開します。

Tune.jpg


 「12F上で1弦1.5mm 5弦2.0mmにセッティングしております」となっています。5弦2.0mmというのはこれまでの私の好む弦高よりも少し低めなのですが、これで不快なビビリは発生していないので、PLEK調整の好結果だと思っています。

 「ネックに反りが生じた場合、ブリッジでの弦高調整ではなくロッドの調整により上記のセッティングに戻してください。」とあるのはもっともな事です。ネックが順反って弦高が高くなった際にブリッジサドルを下げての対応をしがちですが、サドルはそのままにして、その都度トラスロッド調整でネックの反りを戻す対応をすべきですね。

 「保管、展示の際はチューニンをした状態、もしくは全弦半~全音下げにしてください。各弦の張力が違うためバラバラに緩めますとネックに癖が出る可能性があります。」というのも一理あります。私は長期未使用とする際はペグを一律1回転緩めるようにしていたのですが、今後はチューナーを見ながら弦を緩める事にします。
 入手後に自分の手でセッティング&モディファイを行ってきたVestax BV-Ⅴ 2号機ですが、ここからはプロにリペアを委ねる事にしました。リペアはTUNE GUITAR MANIACに依頼したのでが、その内容は以下の3点です。

① これまで摺り合わせ等の手が加えられた事は無いと思われるフレットの天端に僅かな波打ちがあったので、PLEKマシンによるフレット摺り合わせを行う。

② 数本のフレットの高音弦側に“浮き”があるので、押え込む。

③ ネックが乾燥して痩せた為に指板縁にフレットがハミ出てバリがあり、手が当たると痛いのでバリ分を削る。

 以上、どれもフレットに関する問題点で、それぞれの改善作業に関連性があるので、一気に問題解消とする為にTUNEに依頼したのでした。



 PLEK調整だけなら短時間で終わる筈なのですが、その他の作業もあったので、2週間の預け期間となりました。

 リペア完了時には以下の対応内容がメールで届いています。
 「ネックの状態ですが、1~4弦は良い状態です。敢えて言うならほんの僅かの波打ちとハイ起きが見受けられる程度です。ただ5弦は波打ちとハイ起きが少しきつく出ております。が、フレットのすり合わせで対処できる範囲でしたのでご安心下さい。」

 さて、その2号機のフレットを上記のリペア依頼内容の順にチェックしました。

① これまで気になっていた5弦のビビリが解消されて発音がスムースになっています。

② 数本のフレット浮きが有った箇所は押え込まれていて目立たなくなっています。

IMG_2023.jpg③ リペア前の画像は無いのですが、リペア後にはフレット端部が丸く面取りされています。勿論、指板端からはみ出したバリは削られて無くなっています。


 以上、リペア後には左手に感じていたフレットのバリが無くなり、各弦・各ポジションにおいてスムースな発音が得られるようになり、プレイ中のストレスが減少しています。特に5弦の発音は凄く良くなりました。これまで5弦の5フレット以下を弾くとビビリ成分が混ざって音程感の無いズボーンといった出音だったのが、リペア後にはゴキィーンという骨太でかつ音程が明瞭な出音となっています。

 やはりネック(フレット)廻りの調整は最も重要で最優先で行うべき事なのですね。今更なのですが、よく分りました(汗)
 スラップは多用しない私ですが、参加するバンドでスラッププレイする曲があります。その際にはピックガード無しのボディーと1弦の隙間が大きい為に指が入り込み過ぎて具合が悪いです。以下、赤ばかりの画像で見辛くて申し訳ありません(汗)。

IMG_1797.jpg そこで、3mm厚のアクリルクリアー板を加工してピックガードを自作しました。1号機でも作っているので要領を得てはいたのですが、電動ルーターやトリマーは持っておらず、完全手加工なので休日の丸一日加工に費やしました(汗)。


IMG_1808.jpg 指板エンドはスロープになっているので、ピックガード裏側をスロープに合わせて削っています。この箇所は手加工で現物合わせをしないと対応できない形状です。


IMG_1810.jpg ボディーへの新たな穴開けは避けたかったので、既存のピックアップ取付けビスの内の2本を利用してボディーに固定しています。ピッチの近い2点止めなのでピックガードのズレが気になるところですが、スラップ時はピックガードに対して垂直方向に指が当たるので、ズレは起こりません。


IMG_1812.jpg 以前に作成したBV-Ⅴ 1号機用のピックガードを2号機の指板エンド部に揃えて重ねてみました。フロントピックアップの位置がピックアップ巾の半分程異なっていて、1号機のピックアップがより低域成分を拾う位置にあるのが分ります。


2号機では弦ピッチが広くなり指板巾(=ネック巾)も変わったので、1弦ホーン部のデザインが異なります。そしてコントロールノブの位置も変更されているので、全体の大きさも変わっています。



IMG_1799.jpg こちらは5mm厚のアクリルクリアー板を加工した低音弦側のサムレストです。ピッキングポイントが増えてとても有意義なパーツです。


 サムレストの巾はピックアップ端からB弦中心線下までとしています。この巾が狭くてサムレストとB弦の間に隙間があると、親指が落ち込むのでよろしくないです。私がサムレストを作製する際は、全てこの形状です。両ピックアップ間を埋めるフィンガーランプを装着するプレイヤーがいらっしゃいますが、ガッツリ弾くタイプの私にはランプは邪魔になります。

IMG_1806.jpg 1mm厚のクリアーの両面テープを使ってサムレストをボディーに貼り付けしたのですが、リアピックアップ側ではテープを2枚重ねにして、ピックアップの高さとサムレストの天端をほぼ揃えているので、親指を移動する際に引っ掛かりが無くてスムースです。




IMG_1796.jpg ピックガード、サムレスト共にアクリルクリアー板を使っているので、“近付いてよく見ると何だか後付けパーツが付いている”状態です。私の好みの状態ですね。


 今回のピックガードとサムレストの作製原価は、ホームセンターでのアクリル板購入の数百円のみです。丸一日費やした私の加工代は、加工中の楽しさからみるとゼロとするのが申し訳ないくらいです(笑)。
 それ程多くのモディファイは必要が無いと思われるBV-Ⅴ 2号機ですが、やはり重量があるのはどうにかしたいポイントです。1号機は4.9kg、2号機は少し軽くて4.8kgなのですが、ストラップを付けて立奏すると短時間で左肩が痛くなってしまいます。

 1号機でもそうしたのですが、パーツ交換で対処しようとすると軽量ペグへの交換しか思いつかないので、ヘッドに無加工で交換できるGotohのGB350へとペグ交換を行いました。重量差約120gの効果はありました。吊り下げた際の肩への負担が幾分か減少しています。

IMG_1768_20160218184609b61.jpg        IMG_1818.jpg


IMG_1841_20160124165333d75.jpg これ以上の対策となると5弦側ホーン裏のストラップピンの移設しかないのですが、新たなビスの穴開け加工が必要となるので、今は様子見の状態です。それにしても、ここにストラップピンの位置決めをしたメーカーの意図は何なのでしょか?普通にホーン頂上に取付けした方が吊り下げ時のバランスが良いですし、ギグバッグに入れる度にこのストラップピンがバッグの縁に引っ掛かって邪魔になってもいます。


IMG_1819_20160218184624a37.jpg 1~5弦が全て同じペグなので、ヘッド裏面から見ると何か違和感を覚えるのですが、実際にペグ操作を行うと、チューニング時のペグの回転方向は1~2弦と3~5弦で同じですし、2弦ペグのツマミがプレイヤーに近付いているので、このペグ配列は操作性から見ると実は“有益”と言えます。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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