IMG_8370.jpg ネックを外したついでに、ネック廻りをチェックしました。ネックエンドには鉛筆(?)での手描きで6-61の文字がうっすらと読みとれます。61年6月製造のネックですね。ジャズベースは1960年7月にプロトタイプが発表されてその年の年末から販売開始とされているので、世に出回り始めてから半年後の製品となります。


 62年前期までのスラブ(平面)貼り指板も分ります。そしてロッドナットですが、この61JBのロッドナットは手持ちのベースで一番の心地良い回し具合です。ロッドナットの回し具合を云々される方はいないと思うのですが(笑)、例えればバターをナイフでカットする際の手の感触の様に、引っ掛かりの無いスムースさでナットを右左に回せます。トラスロッドの貫通穴内部で、トラスロッドが木部に優しく触れている様がイメージされます(笑)。

IMG_8375.jpg フレットは少し汚れてくすんでいたので、磨きました。


IMG_8377.jpg ネック裏には密かに(?)トラ杢が浮かんでいます。ネックの木取りは何の変哲もない板目取りですが、現行Fenderのカスタムショップで、これが一番良いとされている感のある(強度の高い)柾目取りよりも板目取りのほうが、弦の振動に柔軟に反応してくれると常々感じている私です。Fenderのコピーモデルで私のお気に入りの国産Fullertoneもネックは板目取りです。


IMG_8378.jpg そして特筆すべきは、ネックとネックポケットの収まりです。全くの隙間無し(ピックガードは縮んで隙間が大きいですが・・・汗)で、ピタッと収まっています。ネックジョイントビスを抜いてもネックをこじらないと外せません。


 コンピューター制御のNCルーターなど無いこの年代、職人がネックとボディーを1本1本手作業で加工・組込みしている光景が目に浮かびます。今ではカスタムショップが数十万円もする高価な製品で行うこの工程が、当時は全製品に普通に行われていたのですね。
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コメント
すわべさん

62年からネックデートは、手描きからスタンプに変わりますからね。
今、バーチーズにある弩級に綺麗な62JBは252諭吉のようです(驚)
月末に上京しますので、(未だあれば)チェックしてみます。

私のYAMAHA BB1200もロッドギシギシでかつ効かないので、今はバーチーズでリペア中です(汗)

50年前はパートのおばちゃんがフツーにやっていた仕事振りが、今では超絶技巧を伴う作業のように言われているのは、不思議ですね。
FenderのNo.1ピックアップ職人と名高いアビゲイル・イバラも元はパートのおばちゃん(いや、おねーさん)だったのでしょうから。
http://www.fender.jp/blog/news/001493.php

私の61JBのブラックボビンもアビーが巻いたのかしら?
手書きのネックデイト、ヴィンテージFenderを集めたムック本でしか見た事が有りません。
ありがたやありがたや(笑)

ロッドの手応えですが、回しているとミシミシ言った後にネックがゴリッと動く感じのする物が結構多い気がします。
・・・あ、この手応えはYAMAHAに多いかな?(笑)

>職人がネックとボディーを1本1本手作業で加工・組込み

本来「今日から勤務するパートのおばちゃん」でも組めるようにと言う事でのボルトオンジョイントだった(と思っています)のですが、今の目で見ると本当にそんな感じですよね。
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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