デフォルトのダイアフラムピックアップに別のピックアップを加えて出音の更なる向上を図っています。前回でピエゾピックアップを試したのですが、私好みでは無かったので別タイプのピックアップを検討しました。

 今回試したのはペグのメーカーのSchallerが製造するその名もズバリ“Pickup for Double Bass”というもので、指板エンドに装着するタイプです。弦振動を拾う方法はマグネットとコイルを使ったもので、いわゆるマグネットピックアップです。

IMG_6331.jpg 鉄板を折り曲げ成形してクロームメッキをかけたガンダムチックなデザインのボディーから4つのマイナスネジの頭が覗いていますが、このネジ自体が着磁されてマグネットになっています。ネジの出し入れで各弦の音量バランスをとる事が出来ます。


IMG_6335.jpg 裏返すと剥き出しのボリュームポットとアウトプットジャックが見えます。本体からクワガタ虫の顎の如く延びた突起で指板エンドを挟み、小さなビス4本で固定します。


IMG_6338.jpg Baby bassのダイアフラムピックアップとブレンドして使うのが大前提だったので、サーキットの変更を行いました。両ピックアップを3芯のシールドで結線し、2つの出力信号を4弦側に取付けたバランサーでブレンドしています。結線の際、2つのピックアップをそのまま配線したら逆位相のフェイズトーンになったので、Baby bass側のホットとアース線を逆に配線して対処しています。


IMG_6339.jpg 画像にあるバランサー(ブレンダー)は手持ちの物で、ツマミがセンターで両ピックアップの出力が何割かカットされてミックスされるタイプだったのですが、現在はNM型といってセンターで両ピックアップがフルでミックスされるタイプに交換しています。このバランサーの使い勝手はとても良好です。2つのピックアップの微妙な混ざり具合をツマミ一つで簡単に作り出せます。


 指板エンドへ装着した状態ですが、ここだけがあまりにも近未来的なルックスになり違和感を覚えたので、直ぐに茶色のカッティングシートを貼りました。少しレトロな趣に変わっています。

IMG_6340.jpg         IMG_6341.jpg


 当初、仮止めを行った位置では各弦の音量バランスが悪くてマグネットビスの出し入れで調整しても対応が出来なかったので、試行錯誤の結果、1弦側の指板エンドに木製のスペーサーを取り付けしました。

IMG_6342.jpg          IMG_6343.jpg


IMG_6344.jpg これで“Pickup for Double Bass”からの出力の各弦の音量バランスは良好になっています。


 そして肝心の出音なのですが、これまでのBaby bassのダイアフラムピックアップのみの泥臭くて沈みがちな出音(これはこれで味わいはあります)にマグネットピックアップからのウォームな低音が加わっています。前回のエントリーのピエゾピックアップは超高音をプラスするしか出来なかったのですが、今回のマグネットピックアップはダイアフラムピックアップの強い個性の出音にプラスというよりも寄り添う感じで低音を加えています。

 と記すと、低域ばかり強まったモコモコの出音の様に思われるかもしれませんが、ダイアフラムピックアップのポコン・ポコンという音色は残したままにBaby bass本体のトーンコントロールで低域を少し絞る事が出来ます。そして想定外だったのですが、指板エンドに装着されたマグネットピックアップは指板に弦が当たるアタック音を結構拾ってくれるのです。ウッドのスラップ奏法は得意としない私ですが、バックビート的にアクセントを入れるとアンプからは“カチッ・カチッ”と指板のアタック音が聞こえてきます。これがベースラインの中で“切れ”を出してくれます。

 これでやっとの事、Baby bass本体のリペアー&セッティングが終了しました。次のエントリーは、アンプに行くまでに経由しているプリアンプについてです。
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コメント
すわべさん

「ベルビアン」の情報をありがとうございます。
こういった楽器関係以外の汎用品の情報はありがたいです。
私が今回使ったカッティングシートは車の内装用でカーショップでの購入です。
ローズ指板に似た木目を探したのですが、あったのはローズウッドのバール杢で派手過ぎだったので、メタリックブラウンで落ち着かせています。

EBのフロントピックアップはモーーーとしか音がしませんね。
立てて弾いても全然ウッドじゃないです。

JIRAUDのフレットレスで怪獣ですか!?
一度その鳴き声を聞いてみたいものです(笑)
マグネチックでしたか。

>茶色のカッティングシート

「ベルビアン」と言う、木材や石材等様々な模様の内装用粘着シートがオススメです。
手前ミソですが、使用例→ http://black.ap.teacup.com/kaminarioyaji/1549.html

>シャーラーだけならGibson EBのフロントピックアップ的な音

そう言えば、Gibson EBはウッドベースの代用を想定して立奏用エクステンションが用意されていました。
でも音色は全くウッドっぽくない(笑)
そんな所まで参考にしたPUなのかな?なんて思ったりしました(笑)

私自身はアップライトは持っていませんが、その手の音が欲しい場合にはJIRAUD W-BASSの出番です。
でたらめチューニングでファズ+フランジャーを掛けアルコで弾くと怪獣の鳴き声みたいな音が出ます(邪道もいいところですね(笑))
オアシス地球さん

さすがにサイコロノブは避けましたよ(笑)
ネットで画像検索すると、Baby bassにこのシャーラーのピックアップのみでプレイしている方がいたのでやってみたのですが、シャーラーだけならGibson EBのフロントピックアップ的な音で、ウッドっぽくならなかったので、やはり両ピックアップをブレンドして使うのが良かったです。

胴体無しのタテベースはどうしてもエレベの音になりますね。と言いますか、ウッドの大きなボディーが無ければやはりウッドの音は出ないと言うのが、いろんなタテベースをチェックしてきて私が感じた結論です。
タテベースからウッドのニュアンスの出音がしないと、練習に身が入らないのは私にも分ります。

このBaby bassは箱鳴りしないボディーなのですが、独自のダイアフラムピックアップからのポコン・ポコン音が気に入って弾いているところです。
極端な話、このダイアフラムピックアップが無ければ、誰も好きこのんでこんな箱鳴りしないFRPボディーのベースなんか弾かないでしょうね(笑)
まさかこのBaby bass にEMGのPタイプのPUとサイコロ型ノブが付く、
なんてことはないだろうとは思ってましたが(笑)
やはりマグネチックを選ばれましたか。

私もかつてオリエンテのサイレントベースというやつにピエゾに加えて
これとクリソツなマグネチックを付けましたが、低音は出る代わりに
エレベーみたいな音になったのを思い出します。
あれ以来、「タテ型ベース」はあきらめました。いや、音質うんぬんより
練習しないからなんですけど(苦笑)
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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