PUをダンカンAntiquityに交換して気に入った出音となった金フラーですが、次にはその“鳴り”の部分に手を加えてみました。

 Fullertoneはボディ&ネックが良く鳴るという評価を耳にします。この金フラーも同様に良く鳴ると思います。特にネックはブルブル震えます。ただ震えばそれで良いのか?と言うと、少し違和感も覚えたのです。特に低音弦側の3~4弦なのですが、あまりにも明るくオープンな“ゴワーン”という出音で、締まりを感じなかったのです。そこで、その“ゴワーン”を“ゴンッ”に変えられないかと考えました。

DS01264366.jpg ファットフィンガーというアイテムがあります。これは簡単にいうと“重り”をネックヘッドに取付けてヘッドを震えにくくする事によって、コンプ感を増したりデッドポイントを逃がしたりするものなのです。ただし、私はこのパーツをヘッドに取付けるのはルックスの面でパスですね。


 そこでこれを参考にすると、ヘッドに取付いているパーツであるペグの重量を変えたら同じ様に弦振動に変化が起る筈だという事で、重量違いのペグを集めてみました。

IMG_0737.jpg デフォルトで金フラーに取付いていたのはGOTOHの軽量ペグGB640です。そして、上側に置いているのが同じくGOTOH製のGB9L、そして他のベースから取外した一般的なスチール製のペグ(これもおそらくGOTOH製)です。


IMG_0742.jpg 右のスチールペグは全てのパーツがスチール製で、左のGB9Lはいくらかのパーツを合金に置き換えています。そしてGB640では、ペグポストとウォームホイールを締付けているビス以外は全てのパーツが超軽量な合金になっています。(磁石で確認しました)


 料理用のアナログ計量器での測定で誤差はあるのですが、重さはGB640→245g、GB9L→425g、スチールペグ→405gでした。GB9Lが一番重いのは意外でしたね。さて、これから各ペグを取換えして、ネックの鳴り具合、アンプからの出音をチェックしたのですが、とても時間が掛かりました。最終決定したのは一ヶ月後でしたから・・・(汗)。

 重たいペグに換えるとコンプ感が出てくるのですが、それまでの開放的な響きは損なわれてしまいます。どのペグなら良いのかをあれこれと検討する中で、途中結果としては『1~2弦のペグは軽量なGB640での明るい響きの高音』、『3~4弦は重いGB9Lでのコンプの効いたどっしりとした低音』という2種類のペグを使って各弦の鳴りをコントロールする“技”を会得(?)しました。

 これはなかなか良いぞ!と思っていたのですが、そこから先に“裏技”として2種類のペグのパーツを組み替える事を思い付きました。具体的にはGB9Lの重いスチール製のペグポストをGB640にインストールしたのです。両ペグはパーツの形状が同じで互換性がありましたので・・・。(ただしウォームホイールだけは、互換性はあるものの厚みは異なっています)

 この少し重い軽量ペグ(ややこしいですね)を3~4弦のペグとして取付けした時に全ての弦の鳴り&出音が気に入ったものとなって、ネックの鳴りのコントロールが終了しました。

IMG_0746.jpg         IMG_0731.jpg


 上写真の左のヘッド裏に見えるペグはGB640です。右写真のヘッド表に見える4つのペグポストの中で、1~2弦はラステッド処理で汚れている軽いGB640のもので、3~4弦はメッキが光っているGB9Lの重たいポストです。言わなきゃ分からないです(笑)。GB640が2ケと少し重いGB640が2ケでの重さは290gとなっています。基本的には軽量なので、ヘッド落ちも気になりません。

 試行錯誤中では、ウォームホイールの取替えもやってみました。(ウォームホイールとペグポストの組合せ方によっては4種類の重さのペグも作れます)このウォームホイール単体の重量差はほんの数gなのですが、鳴りは明らかに変りました。ネックが良く震えるこの金フラーだからこそ、この微妙な重量変化が音の差として現れたのだと思います。ある意味チューンナップのしがいのあるネックとも言えます。逆に言えば、何もしなければ震え過ぎて締まりの無い“鳴りっぱなし”となる恐れもあります。
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コメント
No title
broken arrowさん

私も以前はペグの取付けネジ頭をナメた事が何度も有りました。
今は、電動ドライバーとビスに応じたドリルビット(ドライバーの先端部分)を使っているので、かなり楽になっています。
もちろん、最終締込みは手で慎重にやっていますけど。

今はブリッジをあれやこれやと交換してチェックしているのですが、こちらは弦を抜き換える必要があるので、これも面倒ですね。
でも、確実に音が変るので楽しみながらチマチマとやっています。

別に極めようとしているのではないのですが(汗)、このフラートーンはとても良く鳴るので、ちょっとしたパーツの交換がストレートに音の違いとして表れて、とても面白いです。
No title
自分でベースのクリーンアップをする際に、一番嫌な作業がペグの取り外し作業だったりします。古いベースだと、ペグプレートのネジの山をなめちゃってて外れにくいものなどがあったりして、本当に気を使うし、相当力を入れないとネジが動かなかったりもしてかなり疲れます。完全にネジ山を駄目にしてしまったことも何度かありますし。。その作業を一ヶ月間に渡り、何度も繰り返し極めたベストセッティング。さすがF-nieさん、凄いです。w
No title
マチャさん

やはり、このネタに食い込んでくるのはマチャさんですね(笑)。
ペグポストは同形状、ウォームホイールも厚さは違えども互換性はあります。
パーツを組み換えしたら6種類の重さのペグが作れるという事になります。

当初はGB9LとGB640を2ケづつ取付けたりしていたのですが、デフォルトのGB640がレリック処理がしてあって仕上げが揃わないので、パーツ交換を思いつきました。

ポストの交換は楽なので、やってみてください。
自分の好みとしてはペグを『ロー弦側は重く、ハイ弦側は軽くする』でした。
No title
GB9LとGB640のペグポストは互換性あるんですね。
まあ交換してみようという発想が浮かびませんでした。
F-nieさんのアイディアにはいつも感心させられます。
私も今度やってみます~ v-355
No title
マチャさん

はい、ペグプレートのビス4本の取り外しが面倒になったので、ビス1本で出来るペグポストの交換を思いつきました(汗)。

ペグの材質での鳴りの違い・・・、うーん微妙ですけどあるかもしれませんね?
材質の違いは、弦を巻きつけているペグよりも弦が乗っかかっているブリッジサドルで顕著です。
そうです。今これをやっています(笑)。

近い将来ブログ上で『私のベースには重量〇〇gのペグがベストマッチ』といったエントリーが増えそうです。
↑そんな事無いですよね。こんな事やってるの、私とマチャさんの2人しかいないですから・・・(笑)。
No title
やってますね~(笑)弦を外してペグを交換して弦を張って音を確認・・・大変ですよね。
私は合金とスチールでは響きが違うのでは!?とかもいろいろ考えてしまいます。
現在、スチール製で1個86gのペグを入手していますが面倒で放置してます。この86gって理想的じゃないかなと何の裏づけもなく思っているんですけどね e-343
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たけさん

F-bassもありますので、第4のFブランドですね(笑)。
ただ、一本立ちは出来ずに他のFブランドのダメだしを行いながら、パーツを交換するという・・・(汗)。
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Fender,Fullertoneに続く F-nieブランド立ち上げですね!
No title
Bi-Shopさん

はい、ハマります。
私、これから抜け出すのに一ヶ月かかりましたから(汗)

どこかのパーツメーカーが弦毎に重さの異なるペグを作らないでしょうかね?
もちろん、その時は私にアイデア料を支払っていただくという事で・・・(笑)
キャッチコピーは『ローBの太さとハイCの切れを持つ4弦ベース用ペグ』ですね(爆)
No title
うひゃぁ!
これは思いつきませんでした!
これ……やりだすとハマりそうですねぇ…
No title
@べぇすさん

ビリー・シーンも使っていましたね。
見た目でパスなので、今回はそのエッセンスを頂戴しました(笑)。
No title
オアシス地球さん

元々フラーをオーダーしようと考えていたのですが、その時にはこんなパーツを持ち込んで組んでもらおうとしていた事を今やっている訳です。
思うところの結果が出るとうれしいです。
ヴィンテージベースではここまで出来ませんので、楽しんでいますよ。
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たけさん

各弦が一番鳴りやすいペグの重さってあるのでは?と考えてやってみました。
各弦の特徴がよりクッキリと現れて、やってみて正解でした。

先月、上京した際はお付き合いのある方々や楽器店さんのご好意で多くのベースを弾く事が出来て、とても勉強になりました。
やっぱり、ちゃんと弾き込まれている楽器って良い音がしていましたね。
No title
私も昔、ファットフィンガーを使用していたことがあります。確かに見た目的なものがあったので、同じくあまり長くは使用しませんでした(汗)
No title
それにしてもFullertoneですら安易に満足はせず、
飽くなき音の探求を続けるF-nieさんの姿勢には、もう脱帽です!!

「ファットフィンガー」、けっこう使ってる人いましたね。
No title
なるほどこういうバランスはきっと大事なんでしょうね。そして、それプラス先日のヴィンテージについてのお話は目からうろこでした。やっぱり弾かなきゃ楽器は育たないんですね!
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プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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