IMG_9097.jpg 私の63PBに元から付いていたSKのトーン・コンデンサーを取外しての出音チェックでは、とても元気の良い明るめのギンギンとした音がアンプから飛び出していました。そのチェック後にはダイレクトロンのコンデンサーを取付けてハイを押えていたのですが、他のベースと比べるとこの63PBの場合は、トーンポットがフルテンでもコンデンサーの有無でハイの出具合が大きく変化していました。


 バンドでの練習の際に、ダイレクトロンのコンデンサーでトーンポットをフルテンにしていても「もっとハイが出て欲しい」と思われるシチュエーションも有ったので、これをどう対処しようか?と考えたのですが、トーンポットを換えてみる事にしました。

 同じポットを使っていてもフルアップの際は、ボリュームでは抵抗値が0、トーンではそのポットの抵抗値Maxとなるように配線されています。63PBの場合、トーンポットは250KΩの抵抗値です。これとトーンコーコンデンサーとが直列に結線されたものが、ホットとコールド(アース)の信号間に挿入されています。

 と言う事は、250KΩのトーンポットを倍の抵抗値の500kΩに換えると、フルアップ時にトーンコーコンデンサーを流れる電量は1/2となり、トーンが絞られる割合が少なくなると想定されます。

IMG_9119.jpg これを実践してみました。トーンポットを手持ちの500kΩに、そしてこの際なので63の刻印のあるオリジナルポット2個は将来に温存する為に、ボリュームポットもCTSの250 kΩに交換しました。


 このポットの組合せでの出音チェックです。500kΩのトーンポットがフルアップの際はこれまでの250kΩよりもハイが立って来たのですが、コンデンサーレスのギンギンの音からは少し押さえ気味となっていて、使い勝手が良さそうです。先日のバンド練習の際のチェックではトーンツマミが《7》位のポジションで好みの音となっていました。

244_36DPEAWWIE.jpg この状態で先般の“広島ベース会”に持込んだところ、多くのベーシストに高い評価をいただいています。トーンを換える前はモコリ気味のあまりお勧めの出音ではなくて持込みを躊躇していたのですが、この結果をみても今回のトーンコンデンサー交換は“正解”だったと言って良いでしょう。写真は「このベース欲しい」と言わんばかりに、ず~っと弾かれていたムタさんに抱かれた63PBです(笑)。


 最近の試行錯誤で、PUの素の音をトーン回路のコンデンサーやポットによって様々に変化出来る事が分かりました。アクティブ回路やプリアンプでのトーンコントロール程に劇的な変化とはならないのですが、ベースのコントロールキャビティ内のパッシブトーン回路の工夫で、ジャックからの出音を好みに近い物にしておければ、そこからのトーンコントロールはとても楽になると思います。

 ベース本体から気に入った音が出ていないものを後から補正するのはとても難しいですし、最終的にどうしても自分の好みとならないケースも多いと思います。それになりよりもコンデンサーやポットは1個数百円で入手出来るので、1台何万円もする高価なプリアンプやEQに比べて費用対効果が高いと言わざるを得ません。



 正月休みの63PBのメンテの締めくくりに、この作業も行いました。

IMG_9115.jpg この63PBの入手時にはピックガードがジャック部で破損していて、それを補修していたのでした。その後数年を経て、更にピックガードの収縮が進み、補修部に隙間が現れてきたので、先般、G&L SB-266PBのメンテの際に行ったアルミプレートでの補強を行いました。


 66PBのアルミプレートを作った際に型紙をとっていたのですが、これは63PBと微妙に形状が異なっていたので使えなかったです。当時はコンピューター制御のNCルーター等ある訳なく、全て手作業でのキャビティー彫り込みだったので当然の事です。



IMG_8997_20120103175438.jpg 一連のメンテ&プチモディファイを経て、この63PBはこれまでのモヤッした出音とうって変わって、Rock向けとも言えるとても押出し感の強い出音となりました。これによって今後持ち出す機会は増えそうですが、そうなると少し気になる箇所が出てきました。それはルックスなのですが、リフィニッシュしたボディがあまりにも奇麗なのです。以前からショップと相談してはいるのですが、この際レリック加工に出そうかな?と考えています。
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コメント
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kigakuさん

コンデンサーの容量を変えると、カットされるハイの周波数(効き方)が変わってきます。
コンデンサー自体が好みだったならば、ポットの抵抗値を変えることで、カットされる按配(効き具合)が変わってくるので、その方が良いのでは?と思います。

マチャさんのコメントにあったフルアップトーンポットの例えば500kΩを使うと、コンデンサーレスと500kΩと250kΩの状態が作れるので面白いかもしれませんよ。

レリック加工の件、ご心配かけます。
レリックとは言え、私がイメージしているのはソフトレリックで、打痕等は付けずに、塗装の汚しと少しの塗装チップくらいです。
今の状態があまりにも奇麗で、かつ私が使っていてもずっと奇麗なままなものですから・・・(汗)。
こればかりは素人が手を出すとダメなので、プロの手に委ねた方が良いと考えています。
No title
なるほど、ポットの抵抗の大きなものに交換するというワザなんですね。こないだコンデンサの容量を半分にしてみたら高域の落ち方が緩やかになるかと思いましたが、試したところあまり効果がありませんでした。ポットを交換するのは効果がありそうですね。

話は変わりますが、本当にレリック加工してしまうんですか?せっかくきれいにリフィニッシュされたのにちょっと残念、、、な気がしたもので。
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マチャさん

CUSTOM CTS POTは未チェックですが、SONICのフルアップトーンポットを持っています。
フルテンからちょっとツマミを戻した所にクリックがあり、フルテンで抵抗値無限大、クリックの所で250kΩになっているみたいです。
「みたいです」と言うのは手持ちのテスターがアナログで、抵抗値が正確に測れなかった為です(汗)。

今回の私のケースはコンデンサーレスの時はギンギンし過ぎ、250kΩのトーンポットではモコリ過ぎの感がしたので、ポットの抵抗値を上げる方法としました。
当初は250kΩのポットに同値の抵抗を直列にプラスする事も考えましたが、500kΩのポットが手元に有ったのでやってみたら、結果OKでした(笑)。

ビンテージJBのスタックポットではボリュームが250kΩ、トーンが500kΩになっているものがあります。
このトーンポットでフルテン時のコンデンサーの効き具合をコントロールしているものと思われます。
先人達の工夫は大したものですね。
No title
なるほど500KΩですか。
CUSTOM CTS POTに換えてみようかな~と検討中でしたが抵抗値の変更ってのもおもしろいですね。
ところでCUSTOM CTS POTって試したことありますか?
No title
べーさん

べーさんはコンデンサー交換前の音を知っているので、変化が良く分かって頂けたと思っています。
ホント変わりましたから。

アルミプレートは正直言って作るのが大変でした。
1.5ミリ厚なので、糸鋸では無理で、電動サンダーで削ったので、部屋中アルミの粉だらけになって、目にも粉が入って2~3日痛かったです(泣)。
でもその苦労のお陰で強度はバッチリで、プラグを勢いよく引き抜いてもピックガードはびくともしません。
古いPBはピックガードが縮んで、ジャック廻りのビスが曲がって不安定になっていますので、この箇所の強化はしておくべきですね。
私が作ったようにコントロールキャビティー内にぴっちりではなくても、どのメーカーのPBでも対応出来る様に少し小さ目のプレートをどこかのメーカーさんが作ってくれれば、古いPBのオーナーには喜ばれるのでは?と考えています。
No title
63PBの魅力に取りつかれたうちの1人です(笑)

自分もまずアルミプレートを作ってみたいと思います!!
耐久性が上がるでしょうし、目から鱗ですので!!

No title
たけさん

最近、これまでで何度目かのPBマイブーム(古い言い方?)が到来しています。
シンプルなだけに、ズボッと音が沈んでくれたら気持ち良いですよね。

RS GUITARですか?弾いたことは無いのですが、エイジドのルックスはなかなかの物と感じています。
オーダー品の仕上がり待ちもあるのですから、あまり気持ちを傾けないで下さい(笑)。
No title
いやーPB最高ですね!先日RS GUITAR のPBを弾く機会がありましたが、あれもすごく良かったです!随分気持ちが傾いて少し困ってます・・・
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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