PU交換が一段落した68Telebaseですが、他の気になるところを続いて対処する為にスタジオに持込みました。

DSCF1764.jpg


DSCF1755.jpg コントロールパネルから2本延びているリード線にワニ口クリップが付いています。これは・・・?


DSCF1759.jpg 実はこれはトーンコントロール用のコンデンサーチェックの為の配線です。コントロールキャビティー内のコンデンサーは取外しています。そのコンデンサーが取付いていた箇所からリード線を引っ張り出して、外部でコンデンサーを取替えてチェックしてみようという事です。


DSCF1781.jpg 部品箱にあった何個かのコンデンサーをとっかえひっかえワニ口クリップに咥えて、アンプからの出音をチェックしました。大きい音で音質チェックをしたかったのでスタジオに持込んだという訳です。


IMGP7887.jpg いゃー、この方法ではコンデンサーを換えた時の変化具合がとても良く分かります。全てのコンデンサーの音質をコメント出来ないので、これはと思った3つのコンデンサーについてインプレをあげてみます。左からです。


 NISSEIというメーカー名がプリントしてあるのですが、これがデフォルトのコンデンサーです。印字によると容量は0.1μFでしょうか?出音のイメージですが、元の出音が山の形をしているとなると、ある高さより上がスパッと切落とされたという感じです。そしてトーンポットを絞っていくと切り落としの高さが段々と下がってくるのですが、深みが増すという印象はありません。

 Vitamin-Q 容量は0.047μF、耐電圧400V。こちらのイメージは山の頂上に霧がかかって、徐々に見えなくなるって感じです。ソフトなトーンの効き具合です。

 通称“サークルD”と呼ばれるダイレクトロン(Dilectron)製のコンデンサーです。ビンテージのデッドストック物を入手しています。容量は0.05μF で耐電圧は100Vです。ビンテージのFenderでは耐電圧50Vの物をよく見かけます。

 これについては少し詳しく述べたいと思います。

 先ずは音質です。トーンポットをフルにしていてもトーン回路を通すだけで音がコモるのは周知の事ですが、今回チェックした68TelebaseはシングルコイルPUの特性でトーン回路を外した状態(ワニ口クリップに何も咥えない状態)では、かなりハイが立った音になっていました。

 そこにこのダイレクトロン製コンデンサーを通すと、トーンポットがフルアップの状態で既に嫌味なハイが落ちているのが分かりました。更にトーンポットを回すと先程のNISSEIのコンデンサーでのハイがスパッと切り落とされたというのと異なって、切り落としの角が丸くなって心地良いハイミッドが立ち上ってくる様に感じました。

 この事は実は音量UPにも繋がっていました。コンデンサーで出音が大きくなるってホント?と思われるでしょうけど、ホントです。ダイレクトロンのコンデンサーを繋いだ時はアンプからの出音が大きくなっていました。他のコンデンサーでは違いが分かる程の差はなかったです。

 最初は私もコンデンサーで音量が変わる筈はないと思って、再確認したのですが、ワニ口クリップにダイレクトロンを繋いだらやはり音量が上がっています。何でかな?と思い詳しくチェックしたら、コンデンサー無しの際のハイが落されて、それまでの嫌味なハイにマスキングされていたミッドが耳に良く聞こえる様になった為に、相対的に音量が上がった様に聞こえているようです。その嫌味なハイをマスキングする按配が、私の耳にはダイレクトロンのコンデンサーが合っていたというところでしょうね。

IMGP7982.jpg 以上の結果を得て、この68Telebassにはダイレクトロンのコンデンサーを取り付けました。そして他のベースではどの様な結果となるか試してみようと思い、追加で5個入手しています。


 私はこのダイレクトロンのコンデンサーをバンテック・エレクトロニクスというところで購入しています。ダイレクトロン社は既に無くなっている会社なのですが、ここにはビンテージのデッドストックがあります。他にも色々と面白い物を扱っていますので、興味のある方はチェックしてみて下さい。



 と、今回のエントリーをあげて、いつもチェックしているリペアショップのブログを覗いたら、同じ様なコンデンサー比較のエントリーがありました。

 《「トーンが10の時でも コンデンサーによって音が違う」 と言われてますが、実際にやってみますと、そんなに変わらない。高価なバンブルビーや 逆にセラミックの安価な物とかと比べたら、きっと違いがはっきりしたのでしょうかね?》

 という内容があるのですが、今回の私のケースはその“セラミックの安価な物”だったという事なのでしょうね。
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コメント
ありがたやさん

コメントをありがとうございます。
コンデンサーにより、音色も音量も変わりますよね。
奥が深過ぎますので、コンデンサーとワニ口クリップには、はまり過ぎにご注意ください(笑)
サークルD … 良いですね♪
本当に怨霊!? イヤ!音量がアップしますね^^
私のストラト・テレ いずれも音量が主観で20%位アップしました。ワニ口垂らしてテストしたコンデンサー100種類超えました。絞りきれないのでミニSWを
三つも付けて4個のコンデンサーを取り付け、組み合わせ自由な音創りを楽しんでいます。サークルDの50Vと100Vの両方付けてます。マイク・ブルームフィールドのテレは50VのサークルDでしたね。国産の古いTAIYOの
緑のセラコンは絞った時にぶっといローが出ますからビックリ!低域だけはサークルDでもオイルコンでも太刀打ち出来ないほど秀逸のコンデンサーでした。コンデンサーに
ハマるとキリが無いですね。どっかで打ち止めにしないと(汗)
No title
マチャ さん

あっ、本当ですね。完売している(汗)。
このブログで紹介したので“買い”が入ったのでしょうか?

本文にあるように、“セラミックの安価な物”の音色の“癖”が私の耳には都合の良いものだったのだと思います。

このショップは米国に出かけてデッドストック物を探されているので、今後のダイレクトロンの入手は難しいと思われます。

私が100Vのものを購入したのは、50Vのものは足が短かった為で、比べてはいないのですが“癖”の差は少ないと思います。
Fenderのビンテージベースには50Vが使われているので、こちらがより本物に近くなるのかもしれません。

という訳で、50Vに“買い”が入る前に追加注文しておきました(笑)。
No title
私も前にワニ口クリップでコンデンサー選びをやりましたよ。ヴィンテージを意識していなかったのでダイレクトロンは試さなかったな~。久々にコンデンサー交換したくなって来ましたよ v-63
100Vは既に完売でしたね。50Vだとどうなんでしょう?他で100Vを探すと2000円前後で高いです。コンデンサーってギタリストの需要が多そうなんでダイレクトロンの入手は困難になるんでしょうかね v-12
No title
たけさん

ワニ口クリップは良いですよ!
コンデンサーを半田付けしていたら、それまでの音を忘れてしまいますから・・・(汗)。
現状で出音を満足している方には不要でしょうけど、何か音を変えたいと考えているならば、このダイレクトロンを試してみるのは如何でしょうか?
仮に良い結果とならなくても、数百円の出費ですので・・・(笑)。


マンジくん

ダイレクトロンを紹介してくれたのは、マンジくんでしたね。
>音が抜ける?乾いて暴れる?
私も同じ様に感じました。明らかに音が前に出て来ます。
私ももう少し追加注文しとこうかな?(笑)。
No title
ワニクリはいい方法ですね!私もサークルDほしいです。
No title
やっぱりダイレクトロンですよね♪
ワシのリイシューベース達も全てダイレクトロンです♪
音が抜ける?乾いて暴れる?
表現出来ませんが・・・
在庫が無くなる前にもーチョイ入手しとこーかな♪
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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