入手後に直ぐにショップにリペアに出していて、2年半振りに帰ってきた“建国記念”Thunderbirdです。

IMGP6476.jpg


 そのリペア内容を説明します。



Before
DSCF4757.jpg 先ずはここ、ネックとボディの付け根の15フレット辺りを中心として“ネック起き”が発生していました。ここはトラスロッドが効かないのでブリッジを目一杯下げて対応したのですが、それでも弦高が高くて弾き辛かったのでした。もちろんThunderbirdはスルーネックなので、Fenderの様にネックを外してシムを咬ましてネックアングル調整・・・、云々は出来ません。ネックと指板との間に塗装のひび割れも発生していました。


 フツーのショップではハイポジのフレットをベタベタになるまで削って「一丁あがり」となるのでしょうけど、私がリペアを依頼した北九州市小倉のショップCrewslutでは、指板&フレット調整においてはいつも極力指板&フレットを削らない方法を探ってくれます。

After
IMGP6487.jpg 今回のリペアでは、ネックヒーティング、そして反りの発生している15フレット辺りのフレットを抜いて樹脂で溝を埋めた後に細めの溝切りをしてフレットを打ち込む等の作業を経て、ネックはそれまでの順反りから若干の逆反りになっています。この逆反りは将来の保険とみても良いと思われます。ナットから14フレットまではビシッとストレートになっているので、とても弾き易くなっています。

 指板とネックの隙間も塗料で埋められています。




 そして、もう一箇所、ヘッド裏のクラック処理です。50%の確立でヘッドが折れるかクラックが発生しているGibsonのベースです。あっ、これは私の持っている4本の内の2本という意味です(汗)。

Before
DSCF4746.jpg 私のThunderbirdの場合はネックセンターのプライウッドに沿ってヘッド裏の1弦側にクラックが発生していました。クラックはヘッド表までは達していなくて、ペグの取付け部でも無いので、弦のテンションがダイレクトに掛かる部分を外れていたのは不幸中の幸いでした。クラック処理自体は接着剤の注入で済んだのでしたが、実はこれからが大変だったのです。


 私がリペアの際にショップにお願いしていたのは「絶対に塗り潰しの塗装はしないで下さい」という事でした。よくサンバーストのThunderbirdで見かけるヘッドクラックの補修では、補修箇所を黒っぽく塗り潰してあります。これをナチュラル塗装の私のベースにやられたら雰囲気が台無しとなってしまうので・・・。

 当初はCrewslutでもそんなに難しい塗装ではないと考えられていたようなのですが、クラック処理箇所周辺を実際に塗装したら、クリアの塗料が水をこぼした様にボディに吸い込まれて、黒っぽいインクの染みの様になったのでした。これではダメだという事で、トライ&エラーを繰り返し行ったそうです。

 塗装箇所が目立たない方法を確立する為にSGのマホガニーネックを仕入れて塗装の研究をしたともショップから聞かされています。私も入院中に何度かショップを訪れていたのですが、その度に壁に掛けられていたThunderbirdのヘッド裏の塗装状況が変わっていたのを確認しています。

After
IMGP6581.jpg ショップから「これ以上は出来ません」とのコメントをもらって帰ってきたThunderbirdのヘッド裏はぱっと見、何事も無かったの様に見えるのですが、ここにショップの2年半の苦労が隠されているのです。

 (上のリペア前の画像と全体の色合いが異なって見えるのはカメラと撮影環境が違う為です)


After
IMGP6499.jpg 若干濃くなった色合いなのですが、クラック補修箇所を目立たない様にする為の最小限の着色だと思いますし、ネックセンターのプライウッドの様子や補修箇所に近い所にあるシリアルナンバーがハッキリと見えているのは嬉しいポイントです。
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コメント
No title
Bi-Shopさん

このお店はビンテージパーツが豊富で、店内はお宝の山です。
ちょっと他の店には無い雰囲気ですね。

Thunderbirdが、ブリッジベタ付けでも弦高が落ちなかったらお手上げですよね。
お困りなら駆け込んでみて下さい。
No title
知ってますよ! CREW SLUTさん!
昔、ギターマガジンの広告で他所とはちょっと違う玄人向けの雰囲気を出していました。
うちのThunderbirdもブリッジベタ付けでも弦高が落ちず…
HIPSHOTのSuper Tone BASS Bridgeに交換して対応しましたがこの子にはそういうの似合わないですもんねぇ…(爆)
しかしイイ仕事です!
これなら待った甲斐がありますね!
今度困ったらここに相談してみます!
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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