72JBのペグを磨きました。

2007_061772PB0010.jpg 先ずは分解ですが、これにはビス頭の溝に適したドライバーが必要なのは、言うまでも有りません。溝に合わないドライバーを使うと、とたんに溝をなめてしまいます。ペグプレートを取り付けているビス用の小さ目のドライバーはどこのご家庭にも1本は有ると思いますが、弦の巻き取りポストとギアを締め付けているビスを回すには、是非とも画像の様にフィットした大きさの物を用意して下さい。私のドライバーは直径が8mmの大型のものですが、ホームセンターで350円で購入しました。


2007_061772PB0012.jpg それぞれのビスを頭をなめない様に慎重に緩めると、この様に分解出来ます。バラした際には、ペグがこれまでにどこかに当たって曲がっている場合もあるので、チェックして万力で締めて修正しておきます。
 

2007_061772PB0016.jpg 錆びやクスミ、そして古いグリスなどがあるので、磨いて奇麗にします。私はフェルナンデス946を使用しましたが、ホームセンターにあるピカールで充分です。


2007_061772PB0005.jpg    2007_061772PB0019.jpg

 左の磨き前と比べて右の磨き後ではかなり綺麗になったのが分かります。メッキが剥げて黒く錆びが出ている箇所は残っていますが・・・(汗)。

 もし分解前のペグ全てが同じトルクで回っていたのなら、各パーツをそのまま組上げるのがベターですが、古いものになるとなかなかそうはいかないと思います。そこで、時間が掛かっても仕方がないのですが、各プレート・ポスト・ギアを様々に組み合わせて、ガタツキが少なくて、かつ4つのペグを回す加減がなるべく同様になる組合せを探します。良い組合せが見つかったら、再び分解して、次のようにグリスアップを行って再度組上げます。 

 グリスアップは、先ずペグポストとペグプレートの接する箇所に少量のグリスをつけ、ギアを締め付けるビスにはネジの緩み止め剤を同じく少量つけ(緩み止め剤が多いと将来外す時に苦労します)組み付けます。ペグを受けている箇所は筒状になってグリスが入りにくいので、CRCを少し吹きますが、溢れたCRCは必ず拭き取ります。以前分解したペグはそれまでにCRCがたっぷりと吹いてあり、ヘッドとペグプレートの間にオイルがべっとりと付いていました。ウォームギア部分も必要があればグリスアップします。

2007_061772PB0008.jpg 最近のペグにはトルク調整機能が有るのですが、この古いタイプのペグにもその機能は有ります。ペグの構造はペグプレートをペグポストとギアで挟み込むようになっているので、このギアを取り付けるビスの締め加減である程度のトルク調整が出来るのです。先ずは4つのビスを軽く均等な力で締めて、4ケのペグの回し加減を比べます。その加減がほぼ同等になるように、動きの軽過ぎるペグのビスは締め付けて、逆に重いペグのビスは緩めます。このようにビスを緩める事が発生する為に将来ビスが外れないように、先程の緩み止め剤を塗布した訳です。この回し加減の調整はこの時点であまり追い込む必要は有りません。


 ペグをヘッドに取付けます。その際は、ペグを回し加減の重い→軽い順に4弦→1弦に並べると違和感が無いと思います。しかし、極端なガタツキがある“カックン・ペグ”がある場合は、これまでにギアの歯が磨耗して遊びが出来たことが原因の場合が多くて、これはセッティングではどうしようもないので、そのペグは4弦用に持っていって太い弦を巻く動作の中で違和感を減少させるしかないと思います。ペグポストがブッシュに当たる箇所にグリスアップします。ビスを既存の穴に落とし込んで左に回して、カクッと沈んだところから右回しを始めるのは、木にビスを締める際の基本です。

 ペグをヘッドに取り付けた後には先程調整した回し加減が幾らか変わっている場合があります。それはペグポストとブッシュとの“当たり”具合が影響するからです。そこで最終的にもう一回、ギアを取り付けるビスの締め具合を再調整します。ここまでやると、ほぼ4つのビスが均等なトルクで回せる様になると思います。

 ところで、72JBもそうなのですが、この年代のペグは遊びの大きいものが多いと思われます。私の持っている60年代の逆巻きのペグの方が遊びは少ないです。そして66JBのパドルペグからFenderの自社生産のペグとなる訳ですが、その精度の低さ故でしょうか76年頃からはドイツのシャーラー製に変更されます。このシャーラーになってからは精度を再び取り戻しています。
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コメント
以前、shinmei_tさんからペグ磨きについての問合せが有ったものをやっと投稿できました。
ペグ一つでここまで語るか!?ですよね(汗)。でも私は基本的にはパーツを取替えない主義なので (先日のビンテージ5弦は何・・・?汗)、各パーツをバラして調整する癖(?)がついていて、これまで色々な(私なりの)ノウハウが有ったので語ってしまいました。
汚れもそのベースの歴史の一つとのお考えの方には、なに磨いてるのって叱られそうですが・・・(汗)。
今度、まとめて本でも出してみてはいかがでしょう?
何回読んでもタメになります!
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Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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