前オーナーからは1963年製でオリジナルフィニッシュと聞いていたこの度のThunderbird Ⅱのですが、各部を見ると色々と怪しい点が・・・。

_IGP4928.jpg 先ずはこちらの指板サイドですが、ローズウッドの指板サイド面がトップコートで覆われています。オリジナルはこの箇所は無塗装かクリアー塗装の筈ですし、良く見るとそのトップコートをほじくって穴を開けてポジションマークを露出させているのが分かります。


DSCF0791.jpg そして見たとたんに唖然としたのはこちら、ネックヘッド部です。明らかにヘッド折れの補修が施されています。補修自体はかなり以前に行われていたようですが、リフィニッシュされた塗装が痩せて補修跡が溝になっていて、新たな塗装のヘアクラックも見えます。


DSCF0798.jpg 更に4弦のナット部から1フレットにかけて指板の剥離が始まり、ヘッド表部に貼られた黒い塗装の突板にも隙間が発生しています。更なるネックのダメージが進行中という事です。


DSCF0813.jpg ここで少し調べてみたのですが、63年から66年にかけて製造されたリバースのThunderbirdはこのヘッドの表面の黒の段付きの部分は、ヘッドの木部を削り下げて成形されていたとの事です。

 ここからは推測なのですが、このベースはヘッドがパックリと折れてしまったのを修復する際にこの段付き部分を削り落としてフラットにして破損部を接着した後に黒の板を貼り付けて色分け塗装をしたものと考えられます。


 貼り付けてある材を隙間から調べたのですが、木材ではなくて塩ビかなにかの樹脂製でした。76年に建国記念として再生産されたThunderbirdはこの方法でヘッドに板が張ってあります。ヘッドの軽量化の為に(?)厚みのあるヘッドを削って整形した初期生産タイプと、ヘッドの補強の為に突板を張った建国記念タイプとどちらが強いヘッドなのか?と考えるのですが、今回の様に突板が浮いてしまうような(弱い)接着方法では補強の効果は低いと思われます。

 次回は製造年をチェックした内容をエントリーします。

スポンサーサイト
コメント
No title
shinmei_tさん

オーナーは十数年前に楽器店の説明を信じて購入して今はUSA在住、代理出品の方はシロートさんで楽器の事は全くわからないという状況でした。
危ない橋だとは分かっていたのですが、商品説明と落札後に“返品可”を確認していたので、その点では安心していました。
もちろん、即返品、返金に対応していただきました。

出品者のおっしゃる事を信じるとなると、このベースを販売した楽器店というのは、全くダメということになりますね。
No title
いけませんねー、説明と違う商品は。
>1フレットにかけて指板の剥離が始まり・・・
個人的にこういうのは許せません。他にもいっぱい突っ込みどころはありますが、事前に教えてくれないと。ちょい残念ですね。
No title
nyakkeeeさん

リペア痕が薄っすら分かる状態だけなら、リフィニッシュと合わせて、前オーナーに値引き交渉したのかも知れませんが、リペア後のヘアクラック、指板浮き、ヘッド突板の剥がれ等が見えて、ダメージが現在も進行中と判断したので、残念ながら交渉する気も起きなかったです。

塗装の剥げた部分をチェックしたら元の色はよくあるブラウン・サンバーストのようでした。おそらくヘッドリペア跡を目立たなくする為に全体を塗り潰したのでしょう。
となれば“Heather Poly”と判断したボディカラーも当時のオーダーカラーとは異なっているのかもしれません。
マイナス要因ばかりですね(汗)。
No title
ギブソンのヘッド折れはうまくリペアすれば逆に強度が増す、といいますけどねぇ。残念な感じだったんでしょうか。。。
コメントの投稿
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム