コメント欄でtakeさんから「ステンレスフレットってどうなの?」という質問をいただいたので、私なりのステンレスフレットの感想を記してみます。

 私の持っているFreedom5st JBですが、Freedomのギター&ベースにはFreedomオリジナルのステンレスフレットが採用されています。先ずはその質感についてです。

_IGP4744.jpg これが私のFreedom5st JBの3弦3フレット(C音)の状態です。私の場合はこのポジションと、同じく3弦5フレット(D音)が一番磨耗しやすい箇所となります。昨年春に製造されたものを秋に中古で入手して1年間5弦ベースのメインとしてかなり弾き込んできたのですが、ごらんの通りフレットはピカピカ光り、弦の跡も全くありません。

 使用感としてはやはり硬いなと感じるところです。演奏中にノッて来るとチョーキングビブラートを掛けたくなるのですが、氷の上を滑るが如く弦がツーと走って、楽にビブラートを掛ける事が出来ます。フレット表面は錆や汚れとは無縁で、いつも入手時のままの光り具合です。

 そして気になる音質ですが、私は同じベースで通常のニッケル合金のフレットとステンレスフレットとを打ち替えした比較はしていないので、それぞれのフレットが打ってあるベース毎の感想となるのはご了承ください。

 私のFreedomのベースは昨年初め(かな?)それまでのステンレスフレットからニッケル成分が配合されたフレットに変わった後の製品なのですが、それを考慮してもやはり高音の成分が多く含まれた出音となっていると感じます。アルダーボディと若干ブーミーなキャラを持つPUで“いなたい”ローを放出しつつ、ステンレスフレットで歯切れを加えているって感じです。

 先日、YAMAHA BB Ltdのブリッジサドルを硬質なチタンに替えてハイの成分を加味したのですが、弦を押さえたらサドルと反対側で弦を受け止めるフレットが硬質になれば、ハイの成分が増すのは同様の事です。私の場合はそのハイの成分が若干耳障りに感じたので、ブリッジ側でスポンジミュートをして少しモコらせています。





 参考にFenderの純正のビンテージタイプのスモールフレットに打ち替えしたベースを紹介します。

_IGP4738.jpg こちらは2ヶ月前にフレットを打ったYAMAHA BB Ltdです。既にくっきりとラウンド弦のビブラート跡がついています。少し強めに弦を押さえてビブラートを掛けたら、鉄やすりで擦るくらいの感覚でフレットが削れます・・・(汗)。これまではフレットレスだったのですが、その素性の良さを感じてフレットを打ったのですが、これが大正解でした。出音は是好調で今は4弦のメインベースとなっています。


_IGP4749.jpg そしてこれは私の本妻61JBで、数年前にフレット打ち替えをして時々弾いているのですが、やはり弦での窪みが発生しています。私が入手した時点で既にフレット打ち替えがされていたので、最低3回目のフレットとなります。多くの回数の打ち替えはネックの寿命を縮める事になるので、自然と扱い(弾き方)はおとなし目になってしまいます(汗)。





 takeさんはFender CS Mark Kendrick '62 JBという素晴らしいベースをお持ちで、フレット交換を画策中との事のようですが、もし現状で出音がとても気に入っているならばFenderの純正のフレットが(当然ながら)音の変化が少なくて良いかなと思います。

 ただ、ライブにレコーディングにフルにお使いで、耐久性やメンテナンスフリーを望まれるならば、ステンレスフレットをお勧めします。

 誰も同じ様に思うようなアドバイスとなってしまったかと思いますが、私のステンレスフレットに対するストレートな感想ですので、ご参考の一つとしてみて下さい。
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コメント
No title
takeさん

>Freedomのベースの音にはこのフレットが相当関わっている。
私も同じ様に感じています。ボディや他のパーツで、ローを稼いで、ステンレスフレットでハイを加味するという・・・。

やはり、Fenderのビンテージ路線のベースには純正フレットがベストマッチとは思います。

それにバダスなんて論外です(笑)。私、以前71JBにバダスⅠをボディをザグって取り付けていましたが、やはり別物の楽器となってしまいました。その音は嫌いではなかったのですが、やはりレオ・フェンダーの求めた音ではないなということで、ザグりを後悔しましたね(汗)。

PLEKはあちこちのブログで目にします。下手なリペアーマンよりは良いようですね。近くだったらベースを持ち込みしたいのですが・・・。
すいません、追加です
sleek elite さんのページでcatalog→PLEKというのをご覧になるとこちらのフレット擦り合わせの雰囲気がお分かりになるかと思います。
回し者ではございませんが、ご参考までに(笑)
わざわざ有難うございます!
コメント遅くなりまして申し訳ありません。大変参考になりました、本当に有難うございます。
私も先日、Freedomをお使いのベーシストさんや楽器屋さんとフレットの話をしたのですが、「Freedomのベースの音にはこのフレットが相当関わっているし、ケンドリックのそれにはどうだろうねえ、打ち換えて失っちゃうのも多そうだからネックをしっかりリペアでメンテしてもらって、フレットを軽くすりあわせる程度か、(F-nieさんもご指摘の通り)純正フレットじゃないかな~」といった感じでした。
Freedomさんは狙って音を作って、それに合う形で楽器を製作されていると思いますが、ステンレスフレットだと耐久性や演奏性に寄与するのも多い反面、nyakkeeeさんもおっしゃられているような、オールド系とは違う部分もやっぱりありますよね。アンプを通さずにステンレスフレットの打ってあるFreedomのベースを弾くとカンカン、というか、プルするとパキーンという感じで、やっぱり堅いんだなあと思いました。
私の場合、今のベースにはあとサステインがもうちょっとあれば...というのはあるんですが、音の太さ、ボディ鳴りやネック鳴りが素晴らしいので、バダスブリッジに換えるようなことも予定外で(笑)、とりあえずはネック調整と軽いフレットの擦り合わせを検討しています。
また、やや本題からは逸れますが、東京・代々木のsleek eliteさんhttp://www5d.biglobe.ne.jp/~KSB/ をメンテで紹介されました。こちらはちょこちょこと耳にするところなのですが、とても評判がいいようです。F-nieさんからは遠方となってしまい申し訳ないのですが、少しでも興味をもっていただければ幸いです。
nyakkeeeさん

やはりFreedomのベースをお持ちのnyakkeeeさんも私と同様に感じてらっしゃいますね。

そして私も最近、ベース本体で得られない音質を弦・ブリッジサドル・スポンジミュート等で(プリアンプに頼らずにパッシブで)加味する事を試行錯誤しながら楽しんでいます。
No title
ウチのFreedom PBもステンレス・フレットに加え「薄型ボディ」「GBR640」「チタン・ブリッジ」ってどんだけ「カッチカチやぞ!」仕様やねん、という気がしなくもないですが(苦笑)、「トマ弦」と「手元のトーン絞る」ことでバランスを取っている感じでしょうか。耐久性、メンテフリーはおおいに歓迎ですが、やはりもっさいオールド系の楽器とは指向性がちょっと違うかもしれませんね。
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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