手持ちの古いベースのPUのポールピースをアースに落とす作業を進めています。今回、作業をしたのはこちら63PB ブロンド・アッシュです。
PUを裏返して、いつものやり方でサクサクとポールピースをアースに落としました。この年代はこの様に黒のボビンとなっています。
この作業は本当に古いFenderベースに有効で、作業後は左手が弦に触れるor触れないに関わらず、右手指がポールピースに触れても“ジー”というノイズは消えてしまいます。使うのはアルミ箔テープと導電塗料だけなので一度お試し下さい。
今回、63PBに施した他の作業は、ピックガードが縮んでPUカバーを締め込んでPUの上下がし辛かったので、ピックガードをヤスリで削ってPUの開口に余裕を持たせています。
そして、以上の作業後に先日予告した様にghsのPrecision Flatwound弦に交換しました。今回は前回よりもケージの太い45-105のセットです。さすがにフラット弦の105のゲージです。これまで同じゲージのラウンド弦を張っていたネックのセッティングではこのテンションを受け止められずに順反ってきた為に、トラスロッドナットを60°締め込んで対処しました。一旦テンションが掛かった後はネックは安定しているので安心しています。
先ずはそのテンション感ですが、かなり張りが強くなったのを感じます。いかにラウンド弦やトマステックで指が柔になっていたかを思い知らされた感があります。ただそのテンションの強さに比例してローの出具合も確実に増しています。先日、先行で試したPrecision Flatwoundの4弦095と同じベースでは比べてはいないのですが、やはり差を感じてしまいます。
音質そのものは1~2弦の明るさと3~4弦のモコり具合の対比がはっきりとしていて、音色の幅を感じます。先日のウチのバンドの練習で新レパートリーのTower Of PowerのWhat Is Hip?の音合わせを開始したのですが、3弦7フレットのE音の“プクプク”具合がとても曲にマッチしていました。
これまで、この63PBはその軽量ボディ故に出音も軽やかだったので、出番があまりなかったのですが、今後はなるべく持ち出してフラット弦+PB、そしてAmpegの組合せを楽しんでやろうと思っています。

この作業は本当に古いFenderベースに有効で、作業後は左手が弦に触れるor触れないに関わらず、右手指がポールピースに触れても“ジー”というノイズは消えてしまいます。使うのはアルミ箔テープと導電塗料だけなので一度お試し下さい。
今回、63PBに施した他の作業は、ピックガードが縮んでPUカバーを締め込んでPUの上下がし辛かったので、ピックガードをヤスリで削ってPUの開口に余裕を持たせています。
そして、以上の作業後に先日予告した様にghsのPrecision Flatwound弦に交換しました。今回は前回よりもケージの太い45-105のセットです。さすがにフラット弦の105のゲージです。これまで同じゲージのラウンド弦を張っていたネックのセッティングではこのテンションを受け止められずに順反ってきた為に、トラスロッドナットを60°締め込んで対処しました。一旦テンションが掛かった後はネックは安定しているので安心しています。
先ずはそのテンション感ですが、かなり張りが強くなったのを感じます。いかにラウンド弦やトマステックで指が柔になっていたかを思い知らされた感があります。ただそのテンションの強さに比例してローの出具合も確実に増しています。先日、先行で試したPrecision Flatwoundの4弦095と同じベースでは比べてはいないのですが、やはり差を感じてしまいます。
音質そのものは1~2弦の明るさと3~4弦のモコり具合の対比がはっきりとしていて、音色の幅を感じます。先日のウチのバンドの練習で新レパートリーのTower Of PowerのWhat Is Hip?の音合わせを開始したのですが、3弦7フレットのE音の“プクプク”具合がとても曲にマッチしていました。
これまで、この63PBはその軽量ボディ故に出音も軽やかだったので、出番があまりなかったのですが、今後はなるべく持ち出してフラット弦+PB、そしてAmpegの組合せを楽しんでやろうと思っています。
スポンサーサイト
コメント
No title
Naoto TDさん
古いベースはほぼこのポールピースのタッチノイズに悩まされます。
でも私はこれ以外の外来ノイズはあまり気にならないのです。
だってスタジオでは“ジー”というPUからのノイズ以上に、Ampegの冷却ファンの“シャー”という風切音が大きいですから・・・笑。
以上は私の笑いネタですが、プロベーシストのNaoto TDさんがレコーディングにお使いになるとやはりどんなノイズでも気になるでしょうね。
古いベースはほぼこのポールピースのタッチノイズに悩まされます。
でも私はこれ以外の外来ノイズはあまり気にならないのです。
だってスタジオでは“ジー”というPUからのノイズ以上に、Ampegの冷却ファンの“シャー”という風切音が大きいですから・・・笑。
以上は私の笑いネタですが、プロベーシストのNaoto TDさんがレコーディングにお使いになるとやはりどんなノイズでも気になるでしょうね。
なるほど! 素晴らしい、そうなのですね、かなり有効的なやり方なのですね、すぐ外す事もできそうだし!ありがとうございます、スッキリしました!
No title
Naoto TDさん
055~105はキツイですよね。
私もPBに張った045~105で2時間の練習は手応え充分でした。
でも細い弦では出せない味わいもあると思うので、ベースによって使い分けしようと考えています。
このノイズ対策はコイル内部のポールピースをアースに落しているだけで、ポールピースのタッチノイズのみに有効です。
外来ノイズ対策でコイル外周を銅板で包んだり、キャビティ内に導電塗料を塗ったりする電磁シールドという意味合いは無いので、PUの磁場や補足した弦信号の高域に対する悪影響はありません。
実際私の耳では変化は感じられません。
Naoto TDさんのPBのノイズ対策はそのままで良いと思いますよ。
055~105はキツイですよね。
私もPBに張った045~105で2時間の練習は手応え充分でした。
でも細い弦では出せない味わいもあると思うので、ベースによって使い分けしようと考えています。
このノイズ対策はコイル内部のポールピースをアースに落しているだけで、ポールピースのタッチノイズのみに有効です。
外来ノイズ対策でコイル外周を銅板で包んだり、キャビティ内に導電塗料を塗ったりする電磁シールドという意味合いは無いので、PUの磁場や補足した弦信号の高域に対する悪影響はありません。
実際私の耳では変化は感じられません。
Naoto TDさんのPBのノイズ対策はそのままで良いと思いますよ。
105~、さすがに2時間のリハーサルで、ギブアップ。レコーディング専用になってしまいました!しかし本当に音のゴツゴツさや分厚さがさすがに全然違いますね!
ところで、このポールピースをアースに落とすノイズ対策は、聴覚上とくに音質の変化はない感じですか?
自分のPBも買った時に始めからこのやり方でノイズ対策してありました!
見事にノイズがないのですが、アルミテープを外した状態を知らず、出音が少し犠牲になっているものなのかどうなのか気になったもので。
ところで、このポールピースをアースに落とすノイズ対策は、聴覚上とくに音質の変化はない感じですか?
自分のPBも買った時に始めからこのやり方でノイズ対策してありました!
見事にノイズがないのですが、アルミテープを外した状態を知らず、出音が少し犠牲になっているものなのかどうなのか気になったもので。
べーさん
試されましたか!
これまでの「ベース弦=ラウンド弦」という概念を捨てたらその先には、面白い発見があるものですね(笑)。
使い初めは弦の表面が指にくっつく感触があるのですが、その内に指の脂が弦に乗って滑り易くなってきます。
もう少し様子を見て下さい。
試されましたか!
これまでの「ベース弦=ラウンド弦」という概念を捨てたらその先には、面白い発見があるものですね(笑)。
使い初めは弦の表面が指にくっつく感触があるのですが、その内に指の脂が弦に乗って滑り易くなってきます。
もう少し様子を見て下さい。
No title
F-nieさん
早速試してみました!!
まさにインプレ通り。
そして読みどおりでございます。
フラットに慣れていないので、多少ぎくしゃくがありますが、慣れれば最高かと。
食わず嫌いは・・いけませんね・・(-_-;)
早速試してみました!!
まさにインプレ通り。
そして読みどおりでございます。
フラットに慣れていないので、多少ぎくしゃくがありますが、慣れれば最高かと。
食わず嫌いは・・いけませんね・・(-_-;)
No title
たけさん
このPBのボディはリフィニッシュなので奇麗ですね。早く汚れて欲しいのですが、あまり使っていなかったもので・・・(汗)。
GHSのフラット弦の4弦095と、一般のラウンド弦の105とが、ほぼ同じテンション感でロッド調整も不要かと思います。
ただ105の持つゴン太さは095では得られないと思いますので、ネックの強度や指への負担等を考慮してチョイスされたら・・・と思うのですが、先ずは095からが無難かもしれませんね。
このPBのボディはリフィニッシュなので奇麗ですね。早く汚れて欲しいのですが、あまり使っていなかったもので・・・(汗)。
GHSのフラット弦の4弦095と、一般のラウンド弦の105とが、ほぼ同じテンション感でロッド調整も不要かと思います。
ただ105の持つゴン太さは095では得られないと思いますので、ネックの強度や指への負担等を考慮してチョイスされたら・・・と思うのですが、先ずは095からが無難かもしれませんね。
No title
いつもながらきれいに手入れされた個体ですね。
ほれぼれします。
テンション高そうですね。JBに張るのでしたら、もう一つ細い弦にしたほうがよいでしょうか。
ほれぼれします。
テンション高そうですね。JBに張るのでしたら、もう一つ細い弦にしたほうがよいでしょうか。
コメントの投稿
プロフィール
Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
- 2018年04月 (3)
- 2018年03月 (5)
- 2018年02月 (5)
- 2018年01月 (6)
- 2017年12月 (3)
- 2017年11月 (1)
- 2017年10月 (3)
- 2017年09月 (4)
- 2017年08月 (2)
- 2017年07月 (3)
- 2017年06月 (4)
- 2017年05月 (4)
- 2017年04月 (4)
- 2017年03月 (3)
- 2017年02月 (5)
- 2017年01月 (7)
- 2016年12月 (4)
- 2016年11月 (5)
- 2016年10月 (2)
- 2016年09月 (6)
- 2016年08月 (6)
- 2016年07月 (5)
- 2016年06月 (6)
- 2016年05月 (4)
- 2016年04月 (4)
- 2016年03月 (5)
- 2016年02月 (4)
- 2016年01月 (3)
- 2015年12月 (1)
- 2015年11月 (3)
- 2015年09月 (3)
- 2015年08月 (7)
- 2015年07月 (5)
- 2015年06月 (12)
- 2015年05月 (9)
- 2015年04月 (8)
- 2015年03月 (6)
- 2015年02月 (5)
- 2015年01月 (8)
- 2014年12月 (10)
- 2014年11月 (12)
- 2014年10月 (9)
- 2014年09月 (6)
- 2014年08月 (9)
- 2014年07月 (9)
- 2014年06月 (4)
- 2014年05月 (8)
- 2014年04月 (8)
- 2014年03月 (7)
- 2014年02月 (6)
- 2014年01月 (6)
- 2013年12月 (7)
- 2013年11月 (5)
- 2013年10月 (5)
- 2013年09月 (7)
- 2013年08月 (10)
- 2013年07月 (7)
- 2013年06月 (6)
- 2013年05月 (8)
- 2013年04月 (6)
- 2013年03月 (8)
- 2013年02月 (9)
- 2013年01月 (10)
- 2012年12月 (13)
- 2012年11月 (8)
- 2012年10月 (11)
- 2012年09月 (5)
- 2012年08月 (8)
- 2012年07月 (10)
- 2012年06月 (12)
- 2012年05月 (11)
- 2012年04月 (4)
- 2012年03月 (13)
- 2012年02月 (11)
- 2012年01月 (8)
- 2011年12月 (12)
- 2011年11月 (10)
- 2011年10月 (9)
- 2011年09月 (9)
- 2011年08月 (5)
- 2011年07月 (9)
- 2011年06月 (9)
- 2011年05月 (11)
- 2011年04月 (10)
- 2011年03月 (10)
- 2011年02月 (9)
- 2011年01月 (10)
- 2010年12月 (15)
- 2010年11月 (7)
- 2010年10月 (7)
- 2010年09月 (8)
- 2010年08月 (6)
- 2010年07月 (11)
- 2010年06月 (9)
- 2010年05月 (6)
- 2010年04月 (11)
- 2010年03月 (10)
- 2010年02月 (11)
- 2010年01月 (12)
- 2009年12月 (14)
- 2009年11月 (9)
- 2009年10月 (11)
- 2009年09月 (12)
- 2009年08月 (16)
- 2009年07月 (10)
- 2009年06月 (12)
- 2009年05月 (9)
- 2009年04月 (12)
- 2009年03月 (13)
- 2009年02月 (9)
- 2009年01月 (13)
- 2008年12月 (14)
- 2008年11月 (17)
- 2008年10月 (11)
- 2008年09月 (16)
- 2008年08月 (16)
- 2008年07月 (14)
- 2008年06月 (12)
- 2008年05月 (13)
- 2008年04月 (9)
- 2008年03月 (15)
- 2008年02月 (14)
- 2008年01月 (18)
- 2007年12月 (16)
- 2007年11月 (21)
- 2007年10月 (19)
- 2007年09月 (11)
- 2007年08月 (17)
- 2007年07月 (20)
- 2007年06月 (22)
- 2007年05月 (22)
- 2007年04月 (9)
カテゴリー
- Fender 61JB (21)
- Fender 63PB (8)
- Fender 66JB (15)
- Fender 66PB (22)
- Fender 68Telebass (50)
- Fender 72JB (18)
- Fender 72PB (12)
- Gibson 63Thunderbird Ⅱ (6)
- Gibson 64Thunderbird Ⅱ→Ⅳ reverse (21)
- Gibson 68Thunderbird Ⅳ non-reverse (16)
- Gibson 77Thunderbird Ⅳ (8)
- ESP Thunderbird Ⅳ (11)
- Epiphone-Japan Thunderbird Ⅳ (11)
- Gibson 62EB-0 (12)
- Gibson 65EB-3 (10)
- Gibson 70EB-3 (2)
- Gibson Basses (10)
- Music Man Sabre (17)
- Fullertone Guitars JAY-BEE (18)
- YAMAHA BB (38)
- Freedom Custom Guitar Research Semi Order JB 5st (21)
- Atelier Z 605 (11)
- Lakland 55-94 (8)
- Vestax BV-Ⅴ (35)
- G&L SB-2 (13)
- Electric Upright Bass (19)
- Ampeg Baby bass (44)
- Godin A4 (9)
- Other Basses (14)
- Live (367)
- バンド (13)
- アンプ (119)
- パーツ (49)
- 周辺機材 (33)
- スタジオ (5)
- 未分類 (85)
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム