先日の工藤(どうく)隆さんとのセッションには、私の本妻(笑)61JBを久々に持ちだして弾いてきました。どうくさんの華麗なタッチのピアノに対応するにはこれしかないだろう!という考えで・・・(笑)。

_IGP1907.jpg そこで、最近5弦でメインにしているFreedomJBタイプとこのFender61JBと比較するとどうなの?って事なのですが、FreedomJBはビンテージのFenderをイメージして作られているだけあって、アンプからの出音は似ている部分があると言えます。PUは少しブーミーなローを発生させて、そこにビンテージFenderには無いステンレスフレットのハイの成分を加味した出音は“古くて新しい”と感じるもので、音の“ヌケ”としてはビンテージFender以上と言えるでしょう。


 ただ、私はベース弾きなので、耳に聞こえる音のみが良し悪しの判断基準ではなくて、楽器としてトータルで考えるとなるとやはり61JBに軍配が挙がるのです。何が違うのか?を一言で言えば“弾き心地が違う”と言うことになります。

 FreedomJBは良い材料を高い精度で組み付けられているという事がベースに触れただけで分かります。しかし弦を弾いてみると、その高い剛性を持った素材が弦の振動エネルギーに打ち勝っているという感じがするのです。この点は5弦ベースとして成立つにはある意味必要な物なのかもしれません。ローB弦を思い切り強く弾いてもアンプからの出音はリミッターがかかった如く一定以上の潰れた音にはなりません。この感覚が残りの弦を弾いても同様に感じます。そしてそのリミッター感を楽しむには、ネック&ボディの剛性感の為か張りが強めに感じる弦をさらに強めに弦を弾く必要があって、しばらくベースを弾き続けると右手に疲れを覚える事もあります。

DSCF8274.jpg 比べて私の61JBなのですが、これはもう極端な話なのですが、どこが弦で、どこがネックで、どこがボディでとかを頭で考える必要が無く、全てのパーツが同じ負担割合で振動系の役割を果たしているという感じがします。弦を弾けば、同じ様にネックとボディが振動してその振動を再び弦に戻すというサイクルをどこにも引っ掛かりが無くてスムースに感じ取る事が出来ます。先程のFreedomJBがリミッターとしたら、こちら61JBは弦の振動をネックとボディで包むように受け止めたらそれ以上には音が潰れないナチュラルなコンプレッサーの感覚です。この弾き心地の良さは他に持っている60~70年代のFenderベースの中でも一番なので、この61JBが私の本妻になっている所以なのです。


 何か自分の奥さんを褒めちぎっているようで恥ずかしいのですが(汗)続けます。私はこれまでハイエンド系と呼ばれるベースや有名ブランドのアクティブベースを持っていた時期も有ったのですが(現在は全て処分しています)、それらのベースと61JBを比較すると、そのハイエンド系のベース達は各々に特徴となる良い部分(目立つキャラ)を持っていた事を思い出します。「うわっ、このベースここが良いわ!」と感じて使い始めるのですが、その抜きん出ている良いポイントというのはいつしか飽きてしまうのです。そしてその頃にはそのベースに潜んでいる弾き初めには気にしていなかったマイナスポイントが、徐々に浮上してくるものなのです(汗)。

 比べて私の61JBにはそんなにダントツに飛び抜けている美味しい部分はありません。ハイが素晴らしくヌケるのでもなく、ディープ過ぎるローを放出するのでもないのですが、しいて言えば「何処にも悪い箇所が見受けられない」と言う事になります。しかしこれってなかなか大切な事なのです。ベースって機械ではなくて、あくまで人が演奏する楽器ですから、何時でも何処でもプレーヤーにとって気になる箇所が無く、前述の弾き心地の良さでプレイ出来るのだったらこれに勝るものは無いと思います。その様な理由で先日のセッションにこの61JBを持ち出したという訳です。

 「美人は3日で飽きるけど、ブスは3日で慣れる」と言いますが(汗)、私の61JBはけっしてブスでは無いので、「(ハイエンド系の)美人は3日で飽きるけど、普通の嫁さん(私の61JB)はいつまでたっても普通の嫁さん」としておきます(笑)。考えてみると、ビンテージのFenderベースって当時は普通のベースとして販売されていて、それが様々な楽曲の中で使われていく間に、その音がベースの基準の音になっているのですから、61JBとかなんとかいっても元をただせばただの“普通のベース”なのですよね。ただ現在のその流通価格はとてもじゃないけど普通じゃありませんけど・・・(汗)。
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コメント
No title
nyakkeeeさん

nyakkeeeさんのお持ちのベースは私と似通っているので、私の言いたい事がお分かりのようですね(笑)。

で、nyakkeeeもお持ちのFreedomのベースを私は今回のエントリーでは未だ鳴り方が硬いという表現にしましたが、でも私もこれは必ず変化していくものだと思っています。
これについては、いずれエントリーしたいと思います。

No title
まったくもって同意でございます。(笑) ハイエンドの楽器が高価なのとヴィンテージ楽器が高価なのは全く意味合いが違いますよね。自分ももっと早くからいろいろ買っていればなぁ...(泣)。でもfreedomには期待できますよ!その頃には自分もヴィンテージじーさんに...なっていたいですねぇ。
No title
べーさん

あくまで私の個人的な思いなので「そんな考えもあるんだ」程度にしておいてください(笑)。

私としては、今後もパッシブベース→シールド1本→アンプEQフラットで行きますので(笑)。
実に深いいい話ですね。

まだまだ経験の浅い自分にとっては参考になります。
ハイエンドが今メインなので発言するのが恐縮ですが(笑)、蝶蝶は最近ケースに封印してますし、スタンダードなベースに興味が変化しているのも事実かと。

今後も色々弾かせてください(笑)
No title
たけさん

Freedomのベースは今後時間が経過してどのような味わいとなるのかが楽しみなところです。

JBの大きいアンプでの出音、私も聞いてみたいですね(笑)。
No title
なるほど、益々フリーダム欲しくなってきましたね。
私のJBはまだ出番がないので、早く大きいアンプでならしてみたいです!
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Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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