Atelier ZVintage 605を気に入って最近はメインで使っているのですが、人間というのは幾らでも欲というものが湧き上がる生き物のようで・・・(汗)、その出音に更なる要望が出てきました。

 具体的には、もう少し円やかな音にならないか?ということです。弦が新しい間はかなりビンビンと鳴って少々耳障りな状態が、少し弦が死んでくると高音域は良い加減になるのですが、今度は低音域がモコってしまう・・・(泣)。もう、弾いている本人しか分かり得ない違いなのですけど・・・(汗)。でも、その少しの違和感がストレスになってしまうのです。

 どこかのサイトで「プロのベーシストはどんなベースを弾いても同じ様な音がするのは、本人がこういう音を出したいとイメージする音になるように弾いているからだ。」とありました。当たり前の言葉のようですが、詳しく述べると「弦を弾いてアンプからの出音に反応して、瞬時に自分の好みの音となるように弾き方を微妙にコントロールするという作業をひたすら繰り返している。」ということになります。このループ作業中で、弾いているベースに「何か違うな・・・」と感じ始めたら、そこからはもうストレスとなってしまう訳です。

 という訳で、「何か違うな・・・」を解消する為にはどうするか?と考えたときに、一番初めに閃いたのが、PUの交換でした。ビンテージベースでは行うはずの無いこの方法ですが、現行品のベースならば“有り”ですよね(笑)。

 とは言うものの、果たして5弦ベース用のリプレースメントPUに互換性はあるのか?という疑問がまず頭の中をよぎりました。4弦ベースにはFenderという世界基準があって、ほぼどこのメーカーのPUでも対応製品は有るのですが、仮に同じJBスタイルだったとしても5弦ベースには標準モデルというものが無いのですから心配になるのは当然です。

 しかし調べてみると、様々なメーカーのJB用の5弦用PUでもFenderの4弦用と外寸が同じものが有ることが分かりました。もちろん、PU交換を目論んでいるAtelier ZのPUをチェックしたらFenderの4弦用と同寸でした。

 そこで、更に精査してみて候補をSeymour DuncanSJ5-67/70と、DiMarzioDP549の2種類に絞り込みました。Bartoliniはこれまであまり相性が良くない(音が沈みすぎてしまう)為に候補から外しました。

 この2種のPUの内でも私のAtelier Zのブリッジでの弦ピッチ18mmにジャストに適合していたのは、DuncanSJ5-67/70でした。DiMarzioDP549は19mm対応です。しかし、納期を確認したら、、Duncanは2~3ヶ月ということで(それまで待てない私は・・・)断念して、DiMarzioをオーダーしました。

そしてオーダー4日後に入荷したDiMarzioDP549をさっそくAtelier Zにインストールしてチェックしました。

DSCF1655.jpg


 アンプから音出しをしたとたんに「こりゃなかなか良いね(笑)」と感じました。弾いた音それぞれがゴムマリの様に弾んでいます。西洋梨の様に下側が膨らみすぎることは無く、またイガ栗の様にハイにトゲが有るわけで無く、ポンポンと跳ねる感じです。音の立ち上がりとピークを超えての収束感が私の感性にかなり近い具合となって、弾くのがとても楽しくなります。この音の収束感がPUで変わる事を今回初めて知りました。ボーンと伸びていた音が、ボワンッと収まっています。

 その収束感のお陰で、5弦3フレットのローD以下はみんな同じ音がする(汗)5弦ベースが多い中、5弦開放のローB音も音像がしっかりと掴めます。又、4弦から5弦への繋がりもスムーズで、音質・音量共に違和感を覚えません。(←これが、ちゃんと出来ている5弦ベースが少ないのです・・・)

DSCF1648.jpg 3弦を山頂としてスタッガートとなっているポールピースにより、3弦ポールピースのみ飛び出ていたAtelier ZのオリジナルPUよりも各弦の出音のバランスは良好です。願わくは3弦のポールピースをもう少し沈めたらベストなバランスになると思うのですが、望み過ぎでしょうか?(汗)。


 写真には有りませんが、PU裏にはアース線が繋がったシールド用の胴板があり、ノイズ対策も施されているので、PUキャビティー底のアースプレートは不要です。アンプに接続してのチェックではAtelier ZのオリジナルPUよりノイズが減少しています。

 さらにポールピースの着磁をチェックすると、1~2弦と3~5弦用のポールピースで磁性が逆になっているので、それぞれにコイルを巻いて、逆磁・逆位相としたハンバッキング構造となっているのが分かりました。ノイズに強いはずです。この構造のお陰でどちらかのPU単体の使用時でもノイズは少ないです。これに比べると、当初候補に挙がったDuncanはFenderを周到した作りとなっているので、ノイズには不利となっています。

 Atelier ZオリジナルPUと比べて、音量は同等で音質は円やかでかつゴン太へと、当初の交換目的に一致した結果となり、更にノイズレスという事もあり、今回のDiMarzioDP549PUへの交換はかなり高い満足度が得られました。
スポンサーサイト
コメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
No title
kazzさん、いらっしゃい。初めまして。

ATELIER Z vintage-605はホントに良いベースですよ。

作りがとてもしっかりとしていて、レスポンスが良いです。特に親指ミュート弾きをした時にしっかりと大きな音で鳴ってくれるのは、他のベースでは感じられないポイントです。

私が参加するR&B BandではFenderを使っていますが、他のJazz BandやLatin BandではVintage-605のみを使っています。

特にこのエントリーのDiMarzio DP549PUにPUを交換してからはさらにベストな状態となっています。

もしかしてkazzさんは、今ヤフオクに出ているVintage-605をチェックされているのでは・・・?
そうならPUがDiMarzioに交換されているので、私のベースと同じ音がしそうです(笑)。
No title
最近ATELIER Z vintage-605を購入しようかと思い検索で色々見ていましたが、めっちゃ参考になりました^^
ありがとうございます^^
卍くん

現在、弦を取替えてチェックしています。新品弦の場合はさすがにビンビンくるのですが、少し死んだ弦とはすごくマッチングが良いですね。ゴムマリ状態です(笑)。


マチャさん

私もDiMarzioといえば、ビリー・シーンのDP120 Model Oneが人気だったりで、ハードロック御用達というイメージがあってこれまで食わず嫌いでした。

カバーにもDiMarzioの刻印があったりしてビンテージには合わないだろうと勝手に思い込んでいて、これまでDuncanばかり使ってきました。

しかし今回チェックしたDP549は、Ultra Jazz 5とのネーミング通りJazz Bassに対応したすごく良いPUと感じました。
ディマジオのイメージは
ギラギラジャリジャリ

ゴムマリ系ですか♪ 好きかも♪
つい最近、DiMarzio搭載のPBを弾く機会がありました。弾いた後にPUのメーカーを聞いたんですけどね。
意外というか私の偏見で避けていましたけど良いんですよねDiMarzio e-343
コメントの投稿
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム