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 Tokai VSB60はヤフオク経由で入手したのですが、商品説明では「超美品!、ネックはストレート」となっていました。入手後にチェックしてみると、確かにボディーやネックに傷は少なくて綺麗だったのですが、ネックは「あれれ?」という状態でした。

IMG_1300.jpg 弦をチューニングすると、ネックのローポジがグイッと起きて弦高が高くなってしまいます。ネックエンドのトラスロッドナット部を見ると、ナットがネック内部に3mmほどめり込んでいました。


 そして、ナットを締め込もうとドライバーを当てると、ナットがユルユルで全く効いていません。「これならば、ナットを締めればネック起きは解消される」と思い、ナットを限界まで締め込むと、やっとの事でネックがストレートに近くなったのですが、まだローポジ起きは残ったままでした。

IMG_1301.jpg この様な状態の時は、トラスロッドナットがネック内部にめり込んだので締め込みが甘くなっている事が考えられるので、ナット・スペーサー(ワッシャー)を何枚か噛ましてみると、今度はナットがネック内部に仕込まれたトラスロッドのネジ切りに届かずに締め込みができない状態でした。ネジ切りへのナットの掛かりはほんの2~3mmのようです。


  と、言う事はロッドナットが経年変化で3mmほどめり込んでいるのではなくて、元からこのような仕様だったとなります。後日ネットにアップされている別のTokaiのベースの画像をチェックしたのですが、同年代でこの状態のナットをいくつか見かけました。

IMG_1322a.jpg ナット・スペーサーが使えないのが分かったので、次はトラスロッドナットを取り換えてみる事にしました。左は元のナットで長さが20mm・直径が8mmで、右は新たに購入したもので長さが25mm・直径が9.5mmで、共に5mmのネジ切穴が開いています。

 元のナットの十字の溝切り部やネックのナット穴周囲には傷があり、以前のオーナーが苦労してネック調整していた事がうかがえます。


IMG_1327.jpg 元のナットのめり込みは3mmで、新たなナットは5mm長いので、ネック内部の穴の底を2mmさらって(深くして)取り付けました。ネックエンドとナットトップが面一で収まって気持ち良い状態です。


 肝心のナットの効きですが、穴底をさらってネジ山の掛かりを多くしたのが有効となって(5mmほどのネジ掛かりと一回り大きいナットのお陰で締め付け力が増大して)、ネックがストレートは勿論の事、逆反りにもなり、ネック調整の範囲が大きくなりました。

 又、ナットには蝋燭のロウを擦り付けてロッドに締め付けたので、ナットの回し具合がスムースになっています。ここにグリスやオイルを付けるのはお勧めできません。木部に油分が染み込むので・・・。私は今回のロウか、石鹸かを付けています。

 以上のメンテで、入手した時点ではトラスロッドが折れるか否かの限界まで、ビクビクしながらロッドナットを締め込んでいたのが、ウソのように楽に順反りにも逆反りにもネック調整が可能となっています。ただし極々のストレートかと言うと、少しのローポジ起きが残っていたので、次に行うフレット擦り合わせで対応する事にします。
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コメント
shinmei_t さん

プロのショップならばササッとやってしまうであろうリペアですが、色々なアプローチを楽しみながらやっています。
今後もちょこっとした手直しが続きます。
相変わらず見事なアプローチですね!さすがっす。
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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