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IMG_7223.jpg メンテナンスを終えてベストな状態となったAmpeg B-15Sと相性抜群の63PBですが、自宅で小音量でのプレイ時には気にならないものの、スタジオで大音量でのプレイ時に、1・2弦用のピックアップのポールピースに指が触れると、「バチッ!」いうタッチノイズがスピーカーから聞こえてくるようになりました。


IMG_7225.jpg このノイズはピックアップのポールピースに直接巻かれたコイル線の薄い皮膜を介して、指がピックアップ出力のホット側に触れるのと同様の状態になる為に発生するもので、古いピックアップではありがちな症状です。


IMG_7226.jpg これを解消すれるにはポールピースをアースに落とす加工を行なえば良いので、やってみました。先ずは弦を外して、1・2弦と3・4弦に対応する2つのピックアップの相互位置がずれないようにテープを貼ります。


IMG_7227.jpg この状態を維持しながら、固定ネジを緩めてピックアップをボディーから取り外して裏返しにします。(63年ですのでPUはブラック・ボビンです)


IMG_7228.jpg 短冊状にカットした2枚の銅板にリード線を半田付けして電気的に一体化したパーツを作り、銅板の裏に両面テープを貼って、ピックアップ裏側のポールピースに沿うように貼り付けました。リード線の端はアースプレートに半田付けしています。銅板自体はピックアップの出力端子には触れていません。そして各ポールと銅板との間に少量の導電塗料を塗布しました。(この加工は以前は、アルミテープで行っていたのですが、アルミテープが破れる恐れがあるので、今回は銅板を使用しました。)


 導電塗料の乾燥後にテスターで各ポールピースとアース(ブリッジ等)の間の直流抵抗値を測り、抵抗値が全てゼロ(ポールピースがアースに落ちている)なのを確認してピックアップを元通りに戻して、全ての工程は終了しました。

 63PBをアンプに繋いで出音の確認を行いました。ポールピースへのタッチノイズは解消されています。アンプのボリュームツマミをグッと回すと幾分かはノイズが聞こえるのですが、そこまで大きなベース音ではプレイしないので、実用する音量内では全く問題が無くなりました。ノイズではなくてベースの出音に関しては音量・音質に変化は無かったです。

 今回の私の63PBのケースは上記のように問題は無かったのですが、ピックアップによってはコイル線の被覆が剥げて直接ポールピースに触れているケースがあり、その状態のポールピースをアースに落とせばピックアップの信号もアースに落ちる事になり、ピックアップの出力が減じたり最悪は音が出なくなったりします。そのような状態のピックアップには今回の加工は出来ないので、ピックアップ表面にビニールテープを貼るなどして、ポールピースと指との間の絶縁を図る必要があります。

 ノイズレスとなり、更にAmpeg B-15Sとの相性の良さを楽しめるようになった63PBです。ライトアッシュボディー故の沈み込み過ぎないローがスピーカーからポコポコと聞こえてきます。
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コメント
すわべさん

ポールピースのタッチノイズが発生する要因としては、ポールピースを指やピックで叩いた為にポールピースが動いてコイル線の皮膜が傷んでポールピースとコイル線間に導通が発生するという機械的なものと、これは持論なのですが電気的な腐食“電食”もあるのでは?と考えています。

ポールピースは磁石とはいえ電気を通す金属で、コイル線も髪の毛のように細いのですが金属です。この異種金属はそれぞれ異なる電位を持っているので、その電位差によって電気が流れようとしているのをコイル線の極薄の皮膜で阻止しているのが新品のピックアップです。

古いピックアップではこのコイル線の皮膜が電食により侵されて、電気が通りやすくなるものと考えます。一旦電食が始まると更に状態が悪くなって、最後にはポールピースとコイル間の電気的抵抗が無くなり、ピックアップがご臨終となります。ちなみにこれまでに72JBのリアと73PBの片側をこれで駄目にした事があります。

で、ここから更に持論なのですが、今回の記事のようにポールピースをアースに落とせばポールピースの電位がゼロになるので、電食の更なる進行が防げるというか延命措置にはなるのでは?とも考えています。電食そのものが長い年月を掛けて進んでいくので、私のこの考えの結果が分かるのはまだまだ先になるのですが・・・(汗)。

電食が進んでしまったら、すわべさんが行っていたポールピースへのテープ貼りで対応します(笑)。
フェンダー式のポールピースへ直にワイヤーを巻く形式だと、どうしても起きやすくなる現象ですよね・・・私所有の83年製PBがポールピースノイズ持ちでした。
コレの場合は3・4弦ボビン側で短絡してしまっていたのでPU上面に透明の絶縁テープを貼って対処していました。

なおこの83年PBのPU、先日EMGのGZR-Pに交換しています。
パワーが有ってノイズの少ない、ハードロック向きのパッシヴPUです。
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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