IMG_5370.jpg 自宅での練習ではこちらのアンプAmpeg V4BHを使っています。プリアンプ部はSVT-classicと同じ回路で、パワーは300Wから100Wに下げられたものです。とは言え、真空管のパワーアンプなので自宅練習では十分以上で、ちょっとした大きさのライブ会場でも使えます。


 音色は自宅での小音量での使用でも低域の膨らみがあり、高域もクリアーに聴こえるので、入手以来気に入って長く使ってきました。現在は既に廃番となっていて、ヴィンテージアンプのV4Bが再生産されています。

 このV4BHですが、最近使用する際に不具合が発生してきました。電源を入れた直後は問題無いのですが、数分間経つとスピーカーから「ガサガサ」とノイズが聞こえてきます。その時にアンプの天板を手で叩くと「バリッ」と大きな音が聞こます。

 この状況から判断するに真空管の不具合が推測されたのですが、せっかくのトラブルですし(笑)、真空管の作動チェックと、(このV4BHは中古で入手したので)真空管が正しい品番かについてネット検索して資料を集めながらチェックを行う事にしました。

Ampeg V4BH_1_ 早速ですが、ネットから入手したV4BHのパワー部の回路図です。パワー管は6L6GTとなっています。


IMG_5372a.jpg 木製ケースからアンプシャーシを取り外しました。左に写っているのはアンプからみれば底側となり、本来は真空管がシャーシにぶら下がっている状態になります。4本の太いパワー管Sovtek 5881WXT が見えますが、これは回路図の6L6GTと互換性があるものです。


 5881WXTをソケットから抜いて、目視でのチェックと端子足の掃除を行い再びソケットに戻して、電源を入れてのチェックではまだ「ガサガサ」音が消えておらず、パワー管が原因では無かったようです。

IMG_5375.jpg 次はパワー管の前に見えるアルミの保護カバーに覆われた増幅管のチェックです。 


Ampeg V4BH_2 この増幅管は回路図の入力側からみるとV1が12AX7、V2が12AU7です。


IMG_5425.jpg パワー管、増幅管の品番はシャーシの裏面にも記載されています。


 取り外した増幅管は品番のプリントが殆んど消えた12AX7と、〈MAID IN CHINA〉のシールが貼ってある12AU7で、上記の品番と合致しています。

IMG_5423_2017102314022431f.jpg この2本は手持ちがあったので差し替えたのですが、不具合は未だ解消されずでした。


IMG_5395_20171023140225b26.jpg となると後はシャーシ内側のプリアンプ基板上にある2本のプリ管が怪しいですね。


Ampeg V4BH_3 回路図をチェックすると、プリ管V1、V2の品番の記載がありません(汗)。


Ampeg SVT CL Preamp (Early) 「困ったな・・・」となったのですが、このエントリーのトップに記したように、Ampeg V4BHとSVT-classicとは同じプリアンプ回路だったのを思い出してSVT-classicの回路図を検索すると・・・、ありました。上のV4BHの回路図と見比べると全く同じで、こちらにはV1、V2共に12AX7との記載があります。


IMG_5396.jpg では、チェックしようとプリ管を取り外すと・・・。うわっ!品番こそSovtek 12AX7WAとなっているのですが、印字が読み辛いだけではなく、ガラス管内部が黒く曇っています。これはもう寿命ですね。交換しかありません。


IMG_5398.jpg
 またまた手持ちでSovtek 12AX7WAが2本あったので交換してチェックすると「ガサガサ」音は無くなっていました。やはりこのプリ管が原因だったのですね。


 以上、サクッと真空管の交換を行って問題解決となったように見えるのですが、実はここに至るまでに別の問題があったり、出音のトーンチェンジを図ったりしたので、次に続きます・・・。
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コメント
すわべさん

真空管アンプのトラブルは殆どが真空管によるものなので、原因追及がシンプルで楽しいですね。

>トレースエリオットのキャビとは相性が良くない
そうですよね。ハイエンド系の高強度・高耐久のスピーカーやネオジウム磁石のスピーカー等とはあまり相性が良くないと私も感じています。
鉄板プレスのフレームのオールドスクールなスピーカーで、フレームも共に振動するっていうのが、真空管アンプとマッチングするのでは?と思います。
真空管アンプのノイズでも「ガサガサ」系のノイズは、俗に「エミゲン(エミッション減少?)」とか「極板ブレ」とか呼ばれるようですね。

私も現在所有しているアンプは真空管アンプですが(現行のFender BASSMAN100Tと70年代末のBASSMAN70)なかなか本気で鳴らせる機会が無くてウズウズしています。
(いつも使っているスタジオに持ち込んだら、トレースエリオットのキャビとは相性が良くない印象でした・・・苦笑)
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回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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