先日来、ヴィンテージKlusonペグの形状・ビスピッチの公開調査を行ってきたのですが、その結果を発表します。多数の皆さまからの調査報告をいただき、ありがとうございます。

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 下は皆さまからご報告をいただいたものと私の手持ちベースのデータを合わせたものを表にしたものです。表にはペグプレートの欠けの有無、ボディー側の2個のビスピッチ(mm定規で測った数値)、Fenderベースモデル、年式、個体数を記入しています。Gibson Thunderbirdは63年の発売当初からこの度の調査でいう後期タイプだったので表には掲載していません。

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 報告をいただいた全個体数は16で、61~65年の間の変化状況が掴めてきました。その内の64~65年の間で、前期タイプと後期タイプの混在が確認できます。

 この結果を元に、ペグの混在期の状況をもっと詳しく調べてみることにしました。これまで、e-Bay、ヤフオクや各ショップのHPから数多くのヴィンテージベースの画像をダウンロードしてストックしているので(はい、ヲタクです・・・笑)、そこから64年と65年のJBとPBに絞って、ペグとネックデイトの詳細画像をチェックして表にしたのが以下です。チェックした個体数は36になるのですが、新大久保の某ショップからのデータが最も多かったです。

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 この表では、JBで後期タイプのペグが最初に確認できるのは64年5月(ネックデイト)で、65年11月までが前期タイプとの混在期と分ります。1年半以上も混在期があったので、(今回の調査ではその個体は見つからなかったのですが)先日のe-Bayで見つけた1本のベース内でのペグの混在もあり得たのでは?と思います。

65JB115109 (5)b JBでは65年10月に(66年からの仕様の)パドルペグの個体もあったので、65年の年末期には最大3種類の混在期があったという事にもなります。


 JBと比較して、PBは64年と65年で混在なく切り替わっているのも分ります。(PBのデータが少ない故の結果かもしれませんが・・・)

 1年半以上も混在期があった理由は分らないのですが、ペグメーカーのKlusonで2種類のペグを同時に作っていたとは考えられないので(製造機が2種類必要)、Fenderが原価を下げる為に大量購入した前期タイプのペグのストックを使い続けたという事なのでしょうか?○○年製のポットがしばらく使われ続けたという話も聞きますし・・・。

9596eab.jpg 今回の調査では、更に面白い(不思議な)ペグも見つかりました。ペグプレートの画像でいう上側には欠けがあるのですが、下側にはありません。64年のネックデイト9月と10月の2個体で見つけました。加工精度の具合でこのようなものになったと思われます。こちらは前期タイプにカウントしています。


 以上、これまではペグの仕様違いがあるのをなんとなく知っていた状態だったのが、今回の調査でかなりはっきりとした結果とする事ができました。まだまだヴィンテージベースに付いて知らない事が多くありそうで、次なる“発見”が楽しみです。この度は宮さんからのお問い合せで、この様な調査となりました。他の皆さまからのお問い合せも受け付けています。皆さんで“新発見”しましょう(笑)

 最後にペグメーカーのGotohさんにお願いです。後期タイプ用のリプレースメント・ペグを重ためのGB9で作ってください。販売量としては後期タイプのペグが付いたJB・PBが多いですし需要はあるかもしれませんよ?いや、無いかな?・・・(汗)少なくとも宮さんはご購入されるはずです(笑)
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コメント
すわべさん

e-Bayには、鮮明な商品画像を何十枚もアップしているショップがあり、資料の宝庫です。
そこから、私好みの60年代のベースの画像をモデル毎にストックしていて、今回のような時に参考にしています。

その多くの画像をチェックしても私の63PBのピックガードのビスの位置は、他の例の少ない極レアなものですが、これも(細か過ぎて・・・?)他のどこにも記事になっていません。こんな“発見”をするのが楽しいです。
http://fender1961.blog97.fc2.com/blog-entry-60.html

65年では、それまでのクルーソン・ペグでバインディング・ドットというのもありました。
>e-Bay、ヤフオクや各ショップのHPから数多くのヴィンテージベースの画像をダウンロードしてストックしている

データベースとして分母が多くないといけないだろうと思っていたら、まさかそんな形でデータを収集されていたとは(笑)恐れ入りました。
これはもしかしたら世界初の統計になるのではないかと思う次第です。

65年のJBだと、バインディングやポジションマークの違いも有るので意外な仕様も有り得るかも知れませんね。

宮さん

スッキリしましたね(笑)
ビス穴ピッチの変更はどこの記事にも書かれていないです。

Gotohのカタログにはビスピッチ26mmとあるのですが、ヴィンテージペグにマッチしないものがあるとは記載されていないのは不親切と思います。

ペグについてもう少し調べた事があるので近々エントリーします。
これは大変貴重な調査、データ、ありがとうございます。
スッキリしました!
いろんなことがあるんですね。
当時のことを思うと何かロマンチックです。(^^)

フェンダーベースヒストリーを読むと、1964年にペグプレートの加工精度が上がり、仕上げが綺麗になった、と、ありました。
しかし、取り付け穴位置の変更には言及してなかったでですね。
取材元にはきっと設計データは残っていたんだろうと思います。。。

もしゴトーさんがGB9の64年以降モデル出してくれたら買いますよ!
114〜5gでお願いします!(^^)
ギア比は26でもいいですからー!(^^)
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Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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