Sentell pickups P-51を搭載してこれまででベストと思われる出音となった68TLBですが、今回は更に気に入った仕上げとなるように手を加えました。



 PUを交換した際にはトーン・コンデンサーとのマッチングが欠かせません。PUとコンデンサーの組合せで出音が決まると言っても過言では無いと常々思っている私です。

 これまで取付けていたダイレクトロンはどちらかというと明るめにトーンを絞るって感じだったのですが、P-51に交換後は低域から高域までかなり活き活きとした出音となったので、もっとぼやかす感じのトーンの絞り具合に持って行きたかったのです。

 ダイレクトロンのコンデンサーを外して、ワニ口クリップでコンデンサー回路をコントロールキャビティー外に取り出し、手持ちの様々なコンデンサーをワニ口に咥えさせて片っ端からチェックしていきました。

IMG_9653.jpg          IMG_9645.jpg


IMG_9655.jpg その結果、一番気に入ったのはこちら、手持ちの63PBから取り外ししていた0.1μFのセラミックコンデンサーです。トーンを少し絞った状態で、TLBの少し嫌味なハイが良い塩梅に低減されています。




IMG_9673.jpg コンデンサーが決まったところで、私が68TLBのPUを交換した際に必ず行っている儀式(?)を行いました。PU外装のエイジド加工です。


IMG_9675.jpg コイルがボビンの大きさいっぱいにパンパンに巻かれているので、これまでよりも細い保護糸を一周巻き付けました。この状態で何とかPUキャビティーに収まりそうです。


IMG_9694.jpg P-51は元からの“グレーボビン”で68年の仕様にマッチしているのですが、あまりにも綺麗なのでラッカーで“汚れ”を入れました。“ニス溜まり”も付けています。


IMG_9695.jpg 画像の右側が“汚れ”の参考にしたオリジナルのPUです。


IMG_9909.jpg ボディーにインストールしました。一見ヴィンテージのようで、何か変だな?状態で収まっています(笑)。

 この真正面からの画像を見ると、ポールピースの中心点と弦のセンターがずれているのが分かるのですが、大きなポールピースの中心を弦のセンターに合わせると、ボビンからポールピースがはみ出てしまい、コイルが巻けなくなるのでやむなしですね。


IMG_9929.jpg プレイする際に親指でコイルを痛めたくないので取付けしているクリアーアクリルで作った“勾玉サムレスト”も新たなPUボビンの形状に合わせて整形し直しています。




 弦をPUのキャラに合わせてフラットワウンドに交換したのですが、その際にオクターブピッチの調整も行いました。

IMG_9930a.jpg 2本の弦が1ケのサドルに乗っているのがOPBスタイルのブリッジの特徴ですが、画像の様にサドルを傾けると(調整に時間がかかるのですが)オクターブピッチを各弦毎に合わせる事が可能です。 


 サドル同士がくっつくことなく(傾けるように)クリアランスがある設計なので、「この様に調整しなさい」とレオ・フェンダーの声が聞こえてくる(ような気がする)私です(笑)



 以上のプチ・モディファイで、出音・操作性共にかなり良くなった68TLBです。出音はOPBというよりもメイプル指板+アノダイズドピックガード期の59PBに近いと思います。ただ一つ問題点があるとすると、これを持ち出すシーンが今のところ無いという事です(汗)

IMG_9903.jpg


 と、ここまでエントリーを書いて、パソコン表示の左枠外の“カテゴリー”を見たら、この68TLBのエントリーの数が手持ちベースの内で最大の50となっていました。エントリーが多い=手が掛かるという事になるのでしょうが、手の掛かる子ほど可愛いというのも事実ですね(笑)
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すわべさん

今の私の好みは、リアPUがあるJBはオイル、フロントPUのみのPBやOPBはセラミックコンデンサーとなりますね。

なかなか、OPB~TLBで良い音を出している人って少ないです。
オリジナルPUを使いこなすのは諦めている私です・・・(汗)

>「ギタリストが簡単に転向出来る楽器」
OPBは正にそうですよね。エレキベーシストというカテゴリーが無い時代の製品ですから。

PU一発なので、気軽に交換出来るのがOPBの良さであり、奥の深い所でもあります。
今回のPU交換がゴールになれば良いのですが・・・?
自分も時々思い出したようにコンデンサのトライアルをする事がありますが、何故かセラミックに落ち着く事が多いです。

実は「格好イイよなぁ」と思いつつもなかなか使いこなせないベースの筆頭格がOPB~TLBなのです・・・

イメージとしては、老師キャラですね(笑)
いくら挑んでも軽くいなされてしまってモノに出来ないまま「腕を磨いて出直すが良い」と言われて追い返される感じです。

指弾きよりピック弾きの方が、パンチには欠けるもののある程度シッカリした音が出る気がするので、もしかしたら開発当初の「ギタリストが簡単に転向出来る楽器」と言うコンセプトが一番明確なのがOPBなのかな?と思う事も・・・

RSみたいにハムバッキングをドカン!と乗っけるのも一つのアイデアですが「もしかしてギター用のバーポールピースのシングルサイズハムバッカーが使えたりしないかな?」なんて考えたりもします(笑)
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Author:F-nie
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