IMG_9665.jpg 最近はあまり弾く機会のない68TLBです。いざ弾くとなるとどうしてもジャズベタイプを選んでしまうので・・・。


 私の頭の中では未だ弾きこなせていないと思っている68TLBなのですが、その要因の多くはピックアップ(以下PU)にありました。PBとほぼ同位置にありながらもシンプルなシングルコイルPU(しかもポールピースが各弦に一ケ)であるが故に、出音にはPBほどの押し出し感が無くてコンコンという硬いものでした。

IMG_9630_20150228160937dfe.jpg これを改善しようとこれまでに何個もPUを交換してきたのですが、好みの音までには至っていなかったのです。画像で取付いているのはSeymour Duncan Custom shopのPUです。


IMG_9620.jpg そんな中、ヤフオクでこんなPUを見かけました。


 見た瞬間に笑ってしまいました。「何?このポールピースのでかさは!」人間、驚きを超えると笑ってしまうのですね。ヤフオクでの商品説明を読むと、Sentell pickupsというアメリカのメーカーのP-51という製品でコイルは手巻きのようです。

IMG_9621.jpg これまで68TLBのPUを色々と交換してきた間にDuncanのSCPB-3も試していたのですが、その大き目と感じていたポールピースの径が1/4インチなのに比べて、P-51はその1.5倍の3/8インチです。


 このルックスを見てしまったら“ドッグショップでブサカワなワンコを見かけて心を奪われた”状態になり、入札ボタンをポチッていました(汗)

 さて落札して自宅に届いた梱包を開けてもその見た目のインパクトは強いままでした。えんどう豆のさやを開けると特大の豆があって得した気分になるというか・・・(笑)いやいや、もう既に手元にあるので、もっと客観的にPUをチェックしなければなりません。

IMG_9668.jpg 内部直流抵抗は12.29kΩで大き目です。


IMG_9669.jpg これまでで一番パワーがあったSCPB-3は同等の11.29kΩなので、ポールピースがドでかい程はP-51のパワーが勝っていそうです。


IMG_9670.jpg ついでにオリジナルのPUも測定しました。6.30kΩです。どうりでパワーが無いはずです(汗)


IMG_9623.jpg ポールピースが太いので、その外側にボビンからはみ出そうな勢いでコイルが巻かれています。


IMG_9639.jpg このP-51が太いポールピースと(抵抗値の大きさから推測する)多めに巻かれたコイルによる“力技”だけでは無い事を伺わせるのは、このアングルで分るPUトップのポールピースの出っ張り具合です。1・4弦用と比べて2・3弦用のポールピースがほんの僅か(0.5mm程度)多く飛び出ていて、指板のアールに対応しているのが見て取れます。


IMG_9628.jpg 裏面はポールピースが面一に収まっているので、2種類の長さのポールピースを使っているという事になります。3弦のポールピースのみが突出しているオリジナルのPUよりも各弦の出力音量バランスは良さそうです。


IMG_9636.jpg オリジナルPUよりもほんの少しボビンが大きいので、PUキャビティーに押し込む感じでインストールしました。コイル部がボディーに沈んで見えなくなっても見た目のインパクトはそのままです。


 そしてアンプからの出音をチェックしました。その第一印象は「音デカっ!」これまでにセッティングしていたアンプのボリュームを3目盛り程下げました。肝心の音色ですが、「おっ、これはイイかも!」その見た目からグズグズに崩れた出音を覚悟していたのですが、これは良い意味で裏切られました。

 オリジナルPUの音色の背骨(高域成分)の強さはそのままに足(低域成分)に筋肉がついて強固になったって感じです。PBの力強さにJBのキレも併せ持った出音とも言えるのですが、やはりTLBが持つキャラは色濃く残っているので、他のベースと使い分けしてもTLBとしての役目は全うしてくれそうです。

 TLBのキャラがより立ってきたので、弦をこれまでのハーフ・ワウンドからフラット・ワウンドに換え、(画像はありませんが・・・)更にブリッジ前でスポンジミュートを行ないました。これまでのPUではミュートすると出音がさらに細くなっていたのですが、P-51への交換後はミュートをしていても強い押し出し感が加わっています。ミュートする事によって音量は下がるのですが、P-51のバカでかい出音が少し下がるだけなので全く問題無しです。

 出音としてはこれまでのPUの中でベストだと言えるのですが、プレイ面での感想を少し・・・。

 まずはプレイ面でのプラス点です。これまでのPUは弦1本に対して小さな1個のポールピースで対応していたので、弦を横方向に強く弾くと弦がポールピースの磁界からはみ出てしまい、音の頭がフッと無くなる“消える魔球”となっていたのですが、P-51では大きなポールピースで広範囲な磁界となっているので、この症状は起こりません。

 唯一というべきマイナス点ですが、PUトップよりも1mm以上飛び出しているポールピースの縁に面取りが無いので指が当たると痛いです。これは縁の面を取るか、1・4弦用のポールピースをPUトップと同じ面に沈めるかの対応をメーカーにお願いしたいところです。

IMG_9660.jpg という事で、出音はOK、見た目もOK(?)となった68TLBですが、次回のエントリーでは少し手を加えて更に気に入ったものに仕上げたいと考えています。
スポンサーサイト
コメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
マギさん

コメントをありがとうございます。

マギさんもOPBのPUに悩まれていましたか。
私はダンカンのSCPB-1~3の3種、Custom shopを2種、それとメーカー不明を1種と数多く試しましたが、今回のPUがこれまででベストでした。

SLIP!!は一度JBを試奏したのですが、その時のPUはダンカンのSJB-1でした。
手巻きPUも作っているのですね。
OPBのPUはとてもシンプルなものなので、ビルダーの力量が出音にダイレクトに表れますね。
これも試してみたいです。
マチャさん

知らないだけで、世の中には色んなPUがあるのですね。
アメリカンマッチョなだけの作りと思いきやポールピースの出具合を調整していて、実際に各弦の音量バランスは良好です。
これまでのPUの音量バランス調整の為にポールピースを動かしてコイルを切った事が昔の思い出になりました(笑)
いつも楽しく拝見させて頂いております。
私もOPBのピックアップは結構な数試しましたが、こんなピックアップが有るとは驚きです。
現在はSLIP!!のビルダーに巻いて頂いたピックアップを載せていますが、これは今まで試した物より群を抜いて素晴らしく、もう他の物に手を出そうという気が起こらなくなる程の出来でしたので是非一度試して頂きたいです。


OPBは持ってませんがこのPUはOPBの救世主になるのでは!?
ポールピースの高さが2、3弦だけ高くしているなんて気が利いてますね。
F-nieさん効果で売り切れ必須かも(笑)
コメントの投稿
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム