前回は各種のThunderbird用のPUを測定器を用いてチェックしたのですが、今回はもっとアバウトなチェックとなります。

IMG_9509.jpg


 PUの磁力をチェックしてみました。と言ってもガウス計(磁気計)なんぞは持っていないので、千枚通しをこの度チェックするPUの表面に近付けて、磁力による引っ張り具合の強弱を手に伝わる感覚で調べました。

 引っ張り力が弱い→強いの順番は、64TB PU→USA PU→Epiphone-J PU→Duncan PUでした。この結果から64TB PUはチェックしたPUの内で最もコイルの巻き数が少なく&磁力も弱い=一番出力が小さいという事が想定できます。これを確認してみました。

IMG_9501.jpg PUからのリード線をワニ口クリップでアンプに挿したシールドに繋ぎ、PU表面を同じく千枚通しで軽く叩き、アンプから出る音量の大小をチェックしました。その際はスピーカーから聞こえる音質もチェックしています。


64TB PU
最も音量が小さくて、低域が出ないトレブリーな音質。

Seymour Duncan Custom Shop Thunderbird PU
音量は大きくて、全音域でアタッキーな音質。

現行USA Thunderbird用PU
樹脂カバーを叩く要因もあると思われるが、モコった出音。音量は中くらい。

Epiphone-Japan PU
最も中低域にパワー感を感じる。



 うーん、これまでの身体測定からイメージしていた出音と似通っていますね。それならば実際にEpiphone-JapanのThunderbirdにPUを取り付けしてイメージではなくて本当の出音を確認しようと思ったのですが、ここで問題が発生しました。

IMG_9442.jpg PU外寸が他より一回り大きい現行USA Thunderbird用PUは当初より無理と思っていたのですが、他の64TB PUもDuncan PUもEpiphone-JapanのThunderbirdのピックアップキャビティーに入らなかったのです。


 良く見ると、PUカバーのトップはほぼ同寸なのですが、インストールしようとした2つのPUのボトムは“ハの字”に広がっていて、これがPUキャビティー開口寸法よりも大きいのです。インストールするにはPUキャビティー開口を広げる必要があり、「一寸、待った!」となってしまいました(泣)



 さてこちらでは廣瀬洋一さんが各種のThunderbirdの比較試奏をされているのですが、今回のチェックで最も脆弱と思われたヴィンテージPUの64 Thunderbirdがドライブ感バリバリに聴こえます。



 そうなのです。今回はあくまでPU単体でのチェックです。所有する68のノンリバースを弾いてみても分るのですが、この年代特有のボディー&ネック鳴り具合とPUとが組み合わさって初めてヴィンテージThunderbirdの出音となっているのが(今更ですが)再認識出来ました。

 そんな“秘めたるポテンシャル”を持つこの64TB PUを活かせる状況は来るのでしょうか?(汗)
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コメント
Bi-Shopさん

現行PUは樹脂でモールドされているので、外的要因でのトラブルは考え難いですけど・・・。
一度コントロール回路をバイパスして、直でアンプからの音を確認されたら如何でしょうか?

ヤフオクのノンリバはかなりのパーツ交換がありますね。

今カスタムショップのⅡのジャンクが出ています。
ボディーシェイブは4弦側がイカリ肩でコンター有の60’sスタイルです。
PUは建国記念(のおそらくは余り物)ですが、レアなのでリペアするって手もあります。
ヒロ+さん

はじめまして、コメントをありがとうございます。

廣瀬氏のblogにこの白のThunderbirdが載っていますね。
プロベーシストとして使う為に色々と手を加えられているようです。
この動画は1年半くらい前にアップされたのですが、その時点のPUは何だったのでしょうか?
この動画でもボディーエンド側からの撮影アングルを停止してチェックすると、ブリッジ下のテールピース側に埋め木した跡が見えるので、オクターブピッチを合す為にブリッジをネック側に移動しているのが分ります。

今回の私のPUを叩いただけのチェックでもトレブリーなヴィンテージ、モコッた現行モデルというのが分りました。PUの違いは大きいですね。
うちの現行のPU…何故かノイズが乗り出したんですよね…
交換の参考になります
因みにオークションに出ているノンリバ
嫁の「色が気に入らん」
との理由で家族会議にも上がりません(爆)
はじめまして。
サンダーバードネタで検索してきました。現行ギブソン使いです。

この廣瀬氏のサンダーバードは確か元々ⅱだった個体で、後にリアPUを追加したものだったと記憶しています。
その際、当初はmike lull製PUを積んだそうですが後にヴィンテージに戻したとも。
正確な時期が不明なのでこの動画が撮られた時にどちらのPUが入っていたのかは不明ですが、廣瀬氏いわく「mike lullはパワフルで好みの音」という趣旨の発言をしていました。

余談ですが、廣瀬氏のベースレッスンに行った時に実際に聴いた音の印象はパワフルながらもかなり音抜けが良く、現行と比べるまでもなくトレブリーな性格の音だったのが印象的でした。
すわべさん

>PUのマウント方法
今回チェックしたPUは全てボディーにビス止めですが、建国記念だけはエスカッションから吊り下げられた金具にネジ留めです。

http://blog-imgs-50.fc2.com/f/e/n/fender1961/IMG_1439.jpg

建国記念が出音にパンチが無いのはこの要因もあるのと私も思います。

>OPBも一緒だったりします・・・
私もOPBはまだ納得のいく音が出せずじまいです(汗)
>ボディー&ネック鳴り具合とPUとが組み合わさって

実にコレですよねぇ。

ボディが振動するなら、当然そのボディに取り付けられたPUも一緒に振動する訳です。
ですからPUをボディにダイレクトマウントするか、エスカッションやピックガードから吊るすかでも変わって来る筈です。

サンダーバードも時期によってPUのマウント方法が違っていたと記憶しています。
音色の違いの要因はそこにも有るのだろうと思います。

しかしさすがHEESEY氏はサンダーバードのツボを良く判っていますね。
この音を聴いたら自分も欲しくなってしまうのですが、いざ自分が弾くとなかなか思うような音色にならないのが悲しいです(笑)
その意味では、OPBも一緒だったりします・・・
shinmei_tさん

ビル・ローレンスが設計したのは70年代の建国記念モデルですね。
60年代のPUは社内設計と思われます。
レスポール等のギター用ハンバッキングPUを参考にしたようで、PUのボビンはギターの物が流用されたとの資料もあります。

今ヤフオクに出ているやつですか。
PUやテールピースが交換されていますが、もう1ケPUが入手できたら元に戻せますね。
いやいや、ノンリバは2本もいらないです・・・(笑)
ヴィンテージのサンダーバードのピックアップ自体のゲインは低いそうです(楽器屋談)。なのにこのパンチ。設計したのは確かビルローレンスでしたっけ?天才だと思いますよ。
このポテンシャルを活かすボディネック、いまヤフオクに出てる奴がいいんじゃないですかw?
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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