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 これまでで一番マッチングが良いと感じられるGHSの弦に交換した68テレキャスターベース(68TLB)ですが、電装パーツも再検討しました。これまではSeymour DuncanのOPB用Antiquity Ⅱ PUを使っていたのですが、気に入った弦が得られたので、保管していたオリジナルのPUでの出音を聞きたくなったのです。

IMG_2828.jpg Antiquity Ⅱ(右側)を取り外して、オリジナル(左側)と並べました。Antiquity Ⅱの表側のボビンは黒色だったのをグレーに塗りエイジド加工を施しています。


IMG_2884_20200215150957b2c.jpg オリジナルPUのポールピースの出具合です。左が4弦側で、3弦用のポールピースが抜きん出ています。これが曲者で、4弦の音量が小さ過ぎて各弦の音量バランスが取れないので、左端に置いている2.5mmの厚さにカットしたポールピースを用意しました。


IMG_2887.jpg これを4弦ポールピースが延長するようにくっつけると、4個のポールピースの頂点は1直線になります。これをボディーにインストールしてアンプからの出音をチェックしたのですが、まだまだ4弦の音量が小さくて、芯の無い出音としかならなかったので、即Antiquity Ⅱに戻しました。やはりオリジナルPUは使えなかったです。


IMG_2831.jpg PUの取替えでは更なる良音を得られなかったので、もう一つの音色変化のパーツであるトーン・コンデンサーも見直してみました。右下に置いているデフォルトの国産NISSEIのコンデンサーを取り外した後に、手持ちの数個のコンデンサーをワニ口クリップに挟んで音色比較をして、一旦は画像のダイレクトロン(サークルD)が最もぶっとい音となったのですが、オケに混ざると全く抜けなかったので、結局はデフォルトのNISSEIに戻しています。


 色々と試行錯誤したのですが、これまでの電装パーツがベストなものだと再認識できたので、これはこれで良しとします。



IMG_2836.jpg PU関連なのですが、これまでは明るめのトーンのフラット弦を張っていたので、5mm厚のアクリルクリアー板から作製したサムレストをPUのネック寄りのピックガードに貼り付けて、ここで弾いていました。


IMG_2875.jpg この度、GHSのフラット弦に交換して低域がボコッと強く出るようになったので、指弾きのポジションを広げる為にサムレストを作り替えました。PUからブリッジ方向に長さを延長して、PBのPUの位置までにしています。


IMG_2879_20200215150955e2e.jpg サムレストは親指が4弦ネック側~サムレスト~4弦ブリッジ側の間をスムースに走れる形状とし、かつピックガードへ両面テープで貼り付けている面を若干スロープに加工して、サムレスト表面と4弦との離れを均一にしているので、親指の移動がとても楽です。OPBを一度でも弾かれた方はお分かりでしょうが、デフォルト状態だと親指がカバーレスのPUとキャビティーとの隙間にはまり込んでとても弾き辛いです。


IMG_2901.jpg 以上で、出音と演奏性が更に向上した68TLBです。
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IMG_2666.jpg 68年製テレキャスターベース(68TLB)の弦を交換しました。


 これまで様々な弦を交換してきたのですが、どれもイマイチの感が拭えなかったのです。シングルコイルのPUの音質は、そのネック寄りの取り付け位置からは想像できない程にコリコリとした硬質なもので、ラウンド弦はダメ、近年試したFenderやD’Addarioのフラット弦もまだ硬質な音色と感じていました。

 テレキャスターベースと言えば、世界最初のエレキベースのOPB(オールド・プレシジョンベース)の復刻版なので、弦もその原点に返ってみる事とするとラベラのフラット弦なのですが、調べてみるとラベラには裏通し対応のスーパーロングスケールのフラット弦が無かったので、更に調べてGHSのフラット弦に行きつきました。

IMG_2667.jpg 購入したGHSのフラット弦に張り替えました。4弦ペグポストとピッタリの位置から飾り巻き糸となっていて、OPB対応といっても良さそうです。逆に通常の弦の張り方だとステンレススチールのテープ部分が4弦ポストに巻きつく事になります。(←これで何か問題になるという事ではありませんが・・・)ゲージはテンション感が強めに感じるフラット弦という事で、弾き易さを考慮して45~95のライトをチョイスしています。


IMG_2673_202002151337309de.jpg ブリッジの2ピースのサドル部はオクターブピッチが合うように傾けています。


IMG_2682.jpg サドル部では、3弦が最もきつく折れ曲がって裏通しの穴に入っていますが、他の弦と弾き心地(テンション感)に違和感を覚えません。4弦は腰が強いので、なだらかな曲がり方なのですが、これを無理やり押しつけてストレートにはしていません。そうすると一発で弦が死んでしまった経験があるので、曲りが自然と馴染んでチューニングが安定するのを待っています。


 さて弦交換後の出音ですが、狙い通りのモチッとして弾力を感じるものになっています。過去にこのGHSのフラット弦を別のベースに張った際は、倍音が感じられずにただ「張りたてから死んだ弦」というイメージの出音だったのですが、先般同弦を張ったYAMAHA BB2000と同様に、この68TLBにも好印象を覚える結果でした。

 弦をフレットに叩きつけるように弾くと生音では倍音無しで“ペタッ”と聞こえるのですが、アンプからは“ボムッ”と歯切れ成分が聞こえてきます。いなたさの中に切れもあり、弦長も含めて、このテレキャスターベースにはとても相性の良い弦だと感じています。
 殆どの5弦ベースは5弦(ローB弦)の張りがベロベロに緩くて、YouTubeで見る試奏動画でも5弦を弾いた途端にグズグズに崩れた出音が聞こえてきます。

 私が所有する唯一の5弦ベースVestax BV-Ⅴは、5弦のみをボディー裏通しとし、かつサドル部で弦の折れ角度が大きくなるようにブリッジサドルを加工して、張り具合(所謂テンション感)の向上を図っています。

 その反面、1~4弦はデフォルト状態で張り具合が強くて、高音弦をプルすると「ピチッ」とだけの発音で余韻が少なく感じていました。おそらくは5弦用の太目のネック、そしてセットネックの為にベース全体の剛性が高い為に、高音弦の弱い弦振動エネルギーがネックに伝わる前に減衰してしまうからだと考えます。

IMG_2937_20200215094835e93.jpg この対応として、1~4弦のペグポストへの巻き付けを下から上へと逆にして、ナット部の弦の折れ角度を緩くして、弦が揺れやすい状況にしていました。この状態でしばらく使っていたのですが、それでもまだ特に1・2弦の張りが強くて、指の当たり具合と余韻の少なさが気になっていました。




 そこで最後の(?)対応としてブリッジを追加加工する事を考えたので、図面で説明します。

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 上図の左は加工前のブリッジの断面図で、ブリッジエンドの立ち上がり部の貫通穴に弦のボールエンドが固定されているのですが、立ち上がり部に厚みがある為に一旦この穴の出口で弦が折れています。そしてここからサドル部でも折れているので、黄色の△の折れ曲がり部が計2ヶ所あることになります。

 そこで、中の加工箇所の図で赤色で示した弦の貫通穴の上部を斜めに削り落とせば・・・、

 右の加工後のように立ち上がり部での折れは無くなり、サドル部での折れ角度も緩くなるので、弦の張り具合が減少するというものです。



IMG_2920_202002150954327fc.jpg これを実行する事にして、ブリッジをバラしてエンド部の1~4弦の貫通穴の上部を棒ヤスリで削って長穴に加工しました。5弦(右端) の貫通穴は裏通しでは使用しないので無加工です。


IMG_2922_2020021509543364a.jpg そして5弦のサドルは裏通しの穴方向に追加の削り加工を行っています。




 ブリッジを再び取り付けして、弦を張りチューニングとセットアップを行いました。以下の画像の左が加工前で、右が加工後です。下の画像では言われなければ気付かない程度の変化ですが・・・、

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 真横からの画像では分かり易くなり、1~4弦のサドル部での折れが緩くなっています。

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 そして5弦にピントが合った画像では、ここでの折れがきつくなっているのが分かります。

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 試奏では、若干ではあるものの1~4弦の張り具合が緩くなり指の当たりが和らいでいました。そして高音弦のプル時にはフレットに弦が当たる音が「ピチッ」から「ピッチィン」と弾みと余韻を感じる出音となり、耳にも優しい響きとなっていました。逆に5弦の張り具合は強くなり、5弦のローポジを強く弾いてもグズグズに崩れずに、しっかりと音程が把握できるようになっています。

 1~4弦と5弦とは真逆のセッティングとなっているのですが、これで全弦の弾き加減に統一感が出ています。先日のバンド練習において、各弦の出音の繋がりが良くなった事、そして音色に膨らみが加わってリッチになった事も確認しています。

IMG_2932_2020021509543514c.jpg 市販でここまで極端なセッティングが施されている5弦ベースは皆無ですが、私にとってはとてもしっくりくるセッティングのベースとなっています。ネット等で気になる5弦ベースが現れる事もあるのですが、まだまだ私の中ではこのVestax BV-Ⅴの優位性は持続しそうです。
↓のLiveのお世話をしています。よろしくお願いします♫

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 上記Liveは諸般の事情により、3月9日に中止決定となりました。楽しみにされていた方にはお詫び申し上げます。
 仕上がったYAMAHA BB2000をライブに実戦投入しました。ただし、弾いたのは私ではなくてプロのベーシストです。

IMG_4306_2020010815334609a.jpg 先月、お世話したライブで、プロベーシストの前田順三さんに私が持ち込んだ機材でプレイしていただきました。ベースはYAMAHA BB2000 フレットレス改とTokai VSB-60の2本、アンプはAmpeg PF-350 + PF-112HLFの組み合わせで、シールド・スタンド・チューナー等々の機材全てが私のもので、順三さんは譜面台のみの持ち込みです。


IMG_4311.jpg 順三さんは、リハでYAMAHA BB2000 フレットレス改を試奏した途端に「これは良いですね~」と気に入られたようで、本番では殆どの曲でプレイされていました。リアピックアップのみの使用ですが、客席には太くかつ歯切れ良いベーストーンが聞こえていました。私がリアのみで弾くと、カチカチの硬い出音となってしまうのですが、やはりプレイヤーが違うと音も変わります。順三さんはスルーネックによる長いサスティーンも好みだったようです。


IMG_4314.jpg もう一本のTokai VSB-60の方は、フレット有りという事でBBよりもメリハリ感が強い出音でした。ローもしっかりとあるので歌モノにもRockにも合いそうです。


 順三さんと私とのベースのセッティングはほぼ同様なので、私の地元でのライブではいつも手渡したままの状態でプレイしていただいています。今回は私好みにしていたベースアンプのEQツマミにも一切手を触れずに、ボリューム調整のみでした。全てが私好みのセッティング状態のベースとアンプをそのままプロに使っていただいて、他のミュージシャンの音と混ざったベース音を客席で聴くという、至高の時間を過ごさせていただきました。
 入手後にフレットレス指板修正やボディーの小傷補修、そしてパーツのメンテを行ったYAMAHA BB2000が仕上がりました。なかなかの仕上がりとなったので画像とコメントを多めで紹介します。

IMG_2521a.jpg         IMG_2524a.jpg


 こちらの入手時の画像と比べると同じ個体とは思えない程に綺麗になっています。100箇所程度あった小傷毎にタッチアップを繰り返した結果、傷跡は目に見えるけど触っても凹凸は感じないという状態です。

IMG_2530a.jpg 私が気に入っているアングルはこちらです。曲面のカットラインとスルーネックのマホガニーの直線が絶妙に混ざり合っています。


IMG_2540a.jpg ヘッドのロゴはBroad Bass 2000 YAMAHA、ペグは4点ビス止めなので、82年に行われるマイナーチェンジ前の前期型です。82年以降の後期型はロゴがYAMAHA BB2000、ペグは3点ビス止め、そしてボディー形状も変わります。


 ただし、この個体はピックアップ裏のスタンプとネックヘッド裏のシリアルナンバーからは83年製と推測しているので、ここは?の部分なのですが、ともあれ前期型の最終仕様には間違いなくて、この仕様が私の好みです。

IMG_2541a.jpg ペグのメッキのクスミは消し切れなかったのですが、回転トルク調整を行っているので、操作はスムースです。このペグはとても重量がありヘッド落ちするのですが、製造本数が多くて見慣れたBBシリーズのフォームを崩したくなかったので、軽量ペグへの取替えは我慢しています。


IMG_2516.jpg そのヘッド落ちへの少しの対策として、ロックタイプのストラップピンを装着しました。4弦側ホーン部ではストラップで吊る位置が15mmほどネックヘッド側に寄るので、気休め程度に重量バランスが良くなっています。


IMG_2580a.jpg S字に反り曲がって弦がビビる箇所があった指板は、擦り合わせの結果、どのポジションでもビビり知らずの心地良い弾き心地となっています。そしてフレットレス特有の倍音を多く含んだ出音がアンプから聞こえてきます。


 指板を正面から見るとフレットラインは目立たないのですが、プレイヤー目線からだと4弦指板サイドに入れた白の塩ビ板で、フレットポジションが良くわかり、視認性と演奏性はフレット付きと大きく変わりません。

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IMG_2581a.jpg ストライプドエボニー(縞黒檀)の指板は、縞柄が浮かび上がり、高級感が増しています。これはローズウッドよりも硬い材なので、沈み込み過ぎない音色です。


IMG_2582a.jpg 指板調整後から更にオイルを塗り重ねた結果、導管が埋まり、見るアングルによってはコーティング指板のような艶が出ています。


 加工前はエポキシかウレタンでのコーティングも検討しましたが、以前所有していたBB Ltd.の5弦が固いコーティング指板で、自分のイメージするフレットレスの出音ではなかったので、今回は無コーティングでオイル仕上げとしました。その結果として出音も見栄えも良好となっています。



 実はこれまでPJのピックアップ配置にはあまり良いイメージを持っていない私です。JJの配置では両ピックアップをフルアップでミックスした際は、低域が減じた音色となるのですが、それがジャズベースの音と認識されています。

 これがPJ配置のミックスでも同様となり、イメージするPの図太い低域とJの歯切れがミックスされた出音とはならずに、普通のJJのミックス音になるように聞こえます。

IMG_2527a.jpg ただ今回のBB2000はPJ配置ではあるものの、フロントのPがリバースとなっているのに大きな意味があると思っています。1・2弦の音が細くなるのを想定して、ネック側でより太目の音色をキャッチする設計となっているものと推測します。当初はPの1ピックアップのBB1200が発売されて、PJのBB2000は後発ではあるのですが、2ピックアップのBB2000の製造を見越してのBB1200のリバースP配置だったのではなかったのでしょうか?




 他の所有ベースとの音色の差別化を図る為に、入手時からフラット弦の使用を考えていました。FenderやD'Addarioのフラット弦、La Bellaの黒ナイロンテープ巻き等を張ってチェックした際は、元々が歯切れ良くて明るい音色のBB2000なので、思う程の深みのある出音にならなかったのですが、最後に試したGHSのPrecision Flatwoundが上手い具合にハマりました。

ghs_3025_20200120171407be2.jpg 「張りたて時から死んだ弦」とのイメージがあるこの弦ですが、BB2000フレットレスとのマッチングは良好で、アップライトベースっぽい深みが得られています。そしてこの弦の出音は単にモコっているだけではなくて、ピッキングハーモニクスをしてみると意外と大き目の音量で倍音が聞こえてきます。死んだそぶりをしているだけで、潜在能力は高い弦だと感じました。


 ゲージは入手時に波打っていたネックの状態を考慮して、045~095のライトゲージを選んでいるので、045~105のラウンド弦と変わらないテンション感(指の弦への当たり具合)でプレイできます。



IMG_2525a.jpg ブリッジ部では低反発素材のウレタンスポンジで軽くミュートしています。このBB2000はスルーネック構造と重たいペグ・ブリッジの組み合わせで、木の鳴り成分よりも弦の特性を感じて、かつ長いサスティーンとなっているのですが、このミュートのお陰で音の立ち上がり時のコンプ感が増しているのと、固い指板での強めのハイの立ち上がりも抑えてくれるので、フロント・ピックアップのみで弾くと所属するラテンバンドで使うBabybassの代役として十分対応してくれます。


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 仕上がったBB2000は一般的なイメージとは異なっているのかもしれませんが、自分としては使用するシーンに合わせたものとなっています。今後この一本をメインで使用する予定は無いのですが、ピンポイントの持ち替え等でその深いフレットレスサウンドを活用していければと考えています。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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