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 入手時には煙草のヤニで黄ばみ、メッキもくすんでいたブリッジをコンパウンドで磨きました。内部からのメッキ浮きは処理しようがないのですがこの程度の浮きならば、ヤスリ等で擦らない限り剥離とはならないと思われます。今後の使い方次第です。

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IMG_2360.jpg こちらは入手時で弦が貼ってある状態の画像ですが、サドル間に隙間があるので2~3弦のサドルが弦の張力でセンターに引き寄せられていて、全体では弦間がマチマチになっています。


IMG_2361.jpg これを防ぐ為に、メッキの反射で分かり辛いのですが、下部がカットされたサドルの形状に合わせて1mm厚の鉄ワッシャーをカットして、各サドルの片方に瞬間接着剤で貼り付けました。


IMG_2362.jpg このワッシャーの効果で、弦を張る前からサドル同士がピッタリとくっ付き、サドルがぐらつく事はありません。これならば弦を張っても弦間が均等に確保できる筈です。


IMG_2363.jpg ブリッジ取り付け前に下部のブラスのウェイト(重り)の重量を測定すると190gもありました。ウェイトの有無での出音の違いは比較しなかったのですが、重たいペグによるヘッド落ちの抑制にはなっているはずです。(そうだとしてもヘッド落ちはするのですが・・・)


IMG_2364.jpg パーツを全て取り付けました。2個のストラップピンとヘッドのストリングリテイナーの取り付けビス穴は一旦埋め木して再取り付けしたので、将来のビスの緩み防止となっています。この後は弦を張り、細かなセッティングを行います。
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IMG_2177.jpg ボディー磨きの為にパーツを取り外す前のピックアップ(以下PU)廻りの画像です。かなりの使用感と汚れが見て取れます。


IMG_2179.jpg PJ配置のPUを裏返しました。PUの裏面にはブラスのシールドプレートが付いています。


IMG_2180_2019111409575519d.jpg フロントPU裏には製造年のスタンプがあります。


IMG_2181c.jpg 最初の数字がかすれているのですが、58. 1.25と読み取れるので、昭和58年(1983年)1月25日(ジャスト本日の37年前!)にこのPUが製造された事になります。

 ネックのヘッド裏のシリアルナンバーからも1983年製を確認しています。


 PUを取り外した後に直流抵抗値をテスターで測定したところ、フロントPUは11kΩ、リアPUは14kΩでした。リアPUの直流抵抗値が大きいという事はコイルの巻き数が多いという事で、リアPU単体での使用を見越しているものと思われます。

 PUやコントロールの各キャビティー内には一通り導電塗料が塗布してあるのですが、各キャビティー間はリード線で接続されていません。かろうじてコントロールキャビティーはポットを固定した箇所からプラグ→シールド線を経由してアンプのアースに落ちているのですが、PUは樹脂のエスカッションで吊られているので、PUキャビティー内の導電塗料は電気的に独立したものになっており、電磁シールド効果とはなっていません。

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 そして導電塗料の塗布具合もアバウトなものだったので、ここはきっちりとノイズ対策を施しました。PUキャビティーはボディートップまで導電塗料を再塗布して、ネジ止めしたラグにリード線をハンダ付けして、各キャビティー間を電気的に繋ぎました。

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IMG_2326.jpg コントロールキャビティーはジャックプレート取り付け穴の内部まで導電塗料を塗布し、こちらにもアース用のリード線を接続しました。リード線の端は内部サーキットの取り付け時にジャックのアース端子(最もアンプに近い位置)にハンダ付けします。




IMG_2332_20191114095807438.jpg 画像では分かり辛いのですが、フロントPUのポールピースがほんの少しPUカバーから飛び出していたので・・・、


IMG_2344.jpg 0.3mm厚の塩ビ板をカットして、スペーサーとしてPUコイルとカバーの間に挟みました。


IMG_2347.jpg ポールピースの飛び出しが無くなったので、プレイ時のストレスが減じる筈です。この加工は弦を強く押し込んだ際にポールピースに弦が直に当たりノイズとなるのを防ぐ事にもなるので、一石二鳥です。




IMG_2184.jpg PUを再取付けしました。PUカバー&エスカッションやビス類は磨き上げています。ポールピースの黒錆を完全除去するにはポールピースを削る必要があったのですが、そこまでは行っていません。


IMG_2350_20191114095811ba9.jpg コントロールキャビティー内を配線しました。キャビティー蓋にはこれまで無かったアルミの薄板を貼っています。


 以上、外来ノイズ対策を含めての電気パーツの再取り付けが終了しました。
IMG_2240_20191114093211f75.jpg フレットレスネックを仕上げた後はボディー&ネックの小傷の補修を行うので、全てのパーツを取り外しました。


 補修方法はStewMac社のSuper Glueを傷に盛るように塗布して、その乾燥後に出っ張りを削るというものです。このBB2000は、塗装チップは1箇所だけだったのですが、その他の小傷が多かったので、小傷毎に塗っては翌日の乾燥後に削るという工程を二週間程繰り返しました。Super Glueは粘度の異なる2種類を用意して、補修個所ごとに使い分けています。

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IMG_2269.jpg 傷の補修後は全体を耐水ペーパーで磨き、スポンジポリッシャーにコンパウンドを付けて艶を出しました。


IMG_2275_2019111409321581c.jpg ボディー側面は作業ベンチにボディーを挟んで艶出し作業を行っています。


 耐水ペーパーによる研磨で白く曇っていたボディー塗装に蛍光灯が映りこむ程に艶が戻っています。オーバーラッカーを吹いたのではないので、消し切れない傷はあるのですが、中古品としては良い状態になったと思います。

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IMG_2276_20191114093217705.jpg フレットレスに加工するというのが今回の一連の作業の主目的だったのですが、実際はこのボディーの小傷補修が一番手間暇をかけたものとなりました。しかしこのボディーの艶を見ると、その苦労も報われた感がします。
 指板がいわゆるS字の波打ち状態なので、リペアショップでは弦のテンションを掛けた状態を再現する特殊器具を使って指板を擦り合わせするのですが、私はそのような器具を持ち合わせていないので、弦のテンションが掛かった時と弦をフリーにした時の指板の状態が同様になるようにトラスロッドを調整しました。

IMG_2217.jpg 傷付け防止の為にボディーを同形状にカットした厚紙で養生しています。そして指板の摺り合わせ前には加工状況の確認用に白の色鉛筆で斜線を描きました。


IMG_2226.jpg 擦り合わせの手順としては、いきなりアールの形状を整形するのは難しいので、知り合いのサッシ屋さんでいただいたアルミの角パイプの一面にサンディングペーパーを貼った擦り板で、指板中心線上をフラットに擦った後に、サンディングブロックを使って指板全体をアールに整形していきました。サンディングブロックはRが9.5インチ≒241mmのものを使用しています。(Fenderよりも大きなRです)


IMG_2229.jpg サンドペーパーの番手を徐々に上げて擦り合わせが終了しました。12フレット辺りはもう少し削りたくもあったのですが、ハイポジはかなり削っていて指板サイドの元のポジションマークが指板真上から見えてくる恐れがあったので、その手前で加工を止めています。作業途中には2度弦を張って、指板の具合をチェックしています。


IMG_2230_20191114091459bf4.jpg 擦り合わせ後の指板には保護・艶出しとしてXoticのOil Gelを塗布しました。


 これはオイル系なのですが、乾くと皮膜が形成されるもので、各回の塗布の乾燥後に細かなペーパーで磨くという作業を十数回程繰り返した後は、薄いウレタン皮膜のような仕上がりとなっています。

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IMG_2287.jpg 指板のストライプドエボニーの縞模様の濃淡がくっきりと浮かび上がり、照明を反射する艶も出ています。現代はこの高級な指板材を使うベースは少ないのでは?と思います。


IMG_2298.jpg 4弦側指板サイドは白の塩ビ板でフレットポジションが良く分かるようになっています。これは以前に所有していたGodin A4の仕様を参考にしています。

 元のウレタン塗装が所々剥げていた指板サイドは、新たな塩ビ板の小口の引っ掛かりを防ぐ為にもクリアー塗装を行い、フラットに仕上げています。
IMG_2069_20191114090007c3a.jpg ペグツマミの緩みが無くなり、ネックの不快なビリつきが消えたので、これから指板修正を行うのですが、それにしても前のオーナーはフレットを抜いただけで、フレット跡の溝埋めはおろか、ナットやブリッジサドルも元のままのこのベースをよく弾いていたものです。とは言えヘタに指板の修正が行われていないのは、私にとって好都合でした。指板修正は何度も行えるものでは無いので・・・。


IMG_2155.jpg フレットを抜いた跡を埋め木する前に、フレット溝の掃除を行うべく刃の薄いレザーソーを軽く溝底に走らせました。フレット溝の指板サイドにはクリアー塗装がかかっていたので、これを落とす目的もあります。


IMG_2156.jpg 落ちた粉は指板材をカットしたものではなくて、これまで溝に溜まっていたものです(ホコリ、チリ、手垢等・・・)。レザーソーを動かす際の感触から、指板の両サイドにはフレット固定用の接着剤が注入されていたものと推測します。又、フレットの溝切りはFenderのように指板のRと同じではなく、溝底が一直線なのも分かりました。


 指板の現状把握の為にフレットがあった高さのままのナットを取り外し、ナットの下側を削り暫定的にネックに置いて弦を張りました。

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IMG_2204_2019111409001595d.jpg 弦をチューニングした状態の指板がなるべくストレートとなるようにトラスロッドナットを調整すると、5フレットを頂点として逆反りし、ハイポジは少しネック起きしていて、指板全体ではS字に曲がっている状態なのが分かりました。画像の黄丸部分が指板の盛り上がっている箇所です。この箇所を擦って(削って)低くする事になります。


IMG_2187.jpg 画像中心のブラスのトラスロッドナットは長年締め付けていた為に底が釣鐘状に広がっています。(これまで所有していたBBもこうなっていました)

 ナットを戻す際には回し具合がスムースになるようにワッシャーを1枚プラスしています。ナットレンチは78年頃に新品で入手したBB1200の付属品です。




IMG_2460a.jpg 話がそれますが、そのBB1200は大学の卒業時に後輩に譲っていて、現在も彼が所有しています。何年か前に彼に会った際に「ネックが少し反っています。」と聞かされたのですが、ナットレンチを付属させていなかったので、未調整なのですね。




IMG_2208_20191114090016f48.jpg フレット溝の4弦指板サイドはポジションの視認性向上の為に白の塩ビ板で埋め木し、他の部分はフレットラインが目立たないようにローズウッドの薄板(t-0.5mm)を使っています。画像は埋め木をラフにカットして、フレットを抜いた周囲の小傷を消すためにバテを擦り付けた状態です。


 これから、埋め木共に指板の摺り合わせを行っていきます。
 入手したフレットを抜いただけのBB2000の状態をチェックしようと、弦をチューニングした後にアンプを通さずに弦を弾いたら、ネックからブリンブリンとノイズが聞こえてきました。ネックの内部でトラスロッドがブルブルと震えてそれが木部に当たって響いているように聞こえたのですが、調べるとノイズの発生元はペグでした。

IMG_2107a.jpg ペグシャフトにダイキャストのツマミがピンを挿し込んで固定してあるのですが、4個のペグの内で3個の固定が緩くなって、弦振動→ネックの振動→ペグの振動→ペグツマミの振動→ノイズとなっていたのでした。


IMG_2123.jpg このノイズを無くさなければフレットレス指板のチェックどころではないので、ペグを分解する事にしました。画像はネックヘッドから外した時点でのペグで、ニッケルメッキのクスミや煙草のヤニで汚れている状態です。


 ペグのパーツを全てバラしてチェックとクリーニングを行いました。クリーニング後にはフェルナンデスの金属保護材956を塗っています。

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 ペグプレートにはこのようにシャフトが刺さっています。シャフトの先端には小さな鉄球が収まり、シャフトの回転をスムースにしています。又、BBシリーズのペグの“肝”は右画像の赤い樹脂製の薄い2枚のスペーサーです。この取替え不可能のスペーサーが経年で擦り減るとペグシャフトの固定が緩くなり、ペグ回転のトルク調整が不可能になります。以前持っていたBBのペグのスペーサーよりも今回のものが薄くなっている気がするので、今後の弦交換の際にはペグツマミの回転をゆっくりと行う必要がありそうです。

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IMG_2138.jpg 問題のペグツマミの緩みは固定用の小さなピンを強く打ち込み、更に万力にペグを逆さに固定して低粘度の瞬間接着をシャフトとツマミの隙間に流し込んで固着させる事により解消できました。


IMG_2141.jpg 綺麗になり、ツマミの緩みが無くなったペグです。これでやっとフレットレス指板のチェックが行えます。


IMG_2266_201910291658049a0.jpg 今回のペグの分解→組み立て→ツマミのトルク調整の際に必要なのが、こちらでバーチーズの千葉さんにお借りしたキー(フックレンチ)です。既にYAMAHAでは在庫が無くなっているので、今後どこかで入手しておきたいツールです。
 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年は↓のベースから緩くスタートしますので、お付き合いください。



 何年かに一度はYAMAHAのBBシリーズが欲しくなるウイルスに感染してしまう私です。これまでBB1200とBB2000は2本ずつ、そしてBBスタンダードと5弦のBBリミテッドを次々と所有し、その後に売却という事を繰り返してきたのですが、ここにきて又新たにBBを入手しました。それはこちらのBB2000です。

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 入手したばかりの未クリーニングでお世辞にも綺麗とは言えない状態です。

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 そして、上記の他にこのベースを入手した理由があるのですが、それは先般TokaiのVSB60を入手してPタイプのピックアップの良さを再認識した事と、現状では所有していないフレットレスベースが欲しくなった為です。そうです。このBB2000はフレットレスなのですが、その指板をご覧ください。

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 フレットレスというか、本当にフレットを抜いただけのBB2000です。フレット溝跡の埋め木はおろか、指板の摺り合わせも、ナットの溝切の調整も、ブリッジサドルの高さ調整すらも行われていません。フレットレスベースが欲しかった私としてはフレットを抜く手間が省けるくらいの軽い気持ちでの入手でした。(この状態ですので、当然安価でした・・・。)

 果たして、このような軽い気持ちでの入手に、このBB2000はどのように応えてくれたのでしょうか?しばらく続きます。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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