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 以前の記事です。

 こちらは2009年3月の私の記事。「どこかのメーカーが商品化したら少しは売れるような気がするのですが・・・?」と記載。

 こちらは2009年12月に誕生。

 アイディアは私が早いのかな?
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 内外部をクリーンアップしたAmpeg SVT-450Hを使用していたら、ある日突然音量が下がり、出音にはガサガサというノイズが混ざっていました。

IMG_1649.jpg ベースやシールド、そしてスピーカーケーブルとスピーカーもチェックしたのですがこちらには問題が無く、どうやらアンプ本体に原因があるようでした。


 アンプにはプリ部とパワー部があるのでそのどちらか、もしくは(電源部の不具合等による)アンプ全体が悪いのかを調べる為に、メーカーサイトから入手したシステムブロック図を見ながら、リアパネルにあるパワーアンプイン(画像黄丸)にベースからのシールドプラグを挿してみると、スピーカーからはノイズの無い出音が聞こえてきました。次にエフェクト・ループのリターン(画像赤丸)にプラグインしても同様にノイズは無かったです。

SVT450H (1)_page007         IMG_1423a.jpg


 以上はプリアンプ部をバイパスしてパワーアンプのみを経由した信号でのチェックなので、これから推測するとパワーアンプ部や電源部ではなくて、入力部からプリアンプ部にかけて何らかの問題があると分かりました。

 そこで再度アンプをバラし、プリアンプ基板を取り出して、目視でチェックをしたのですが、ハンダ割れ等の不具合を発見する事はできなかったです。しかしこのまま基板を戻すこともできないので、絶縁や接触の不良を起こしていそうなハンダのヤニの除去や、近接したハンダ同士の分離の確認等を細かく行った結果、この度の異音の発生は止りました。そしてこの後にしばらく使っているのですが不具合は再発していません。

IMG_2429.jpg         IMG_2430_201911111351262ec.jpg


 上記程度のメンテで不具合の解消となって助かりました。仮にプリアンプ基板の交換ともなれば、中古でお安くアンプ本体を入手した意味が無くなりますので・・・。



 この度のチェック&メンテで判明した事があります。それはリアパネルのパワーアンプインにベースからのシールドプラグを直接挿した際の出音が、意外な程にフラットでナチュラルな音色だったのです。パワーアンプ部は音に色付けすることなく音量だけを増幅させていたのです。

 という事は、先の記事で説明したAmpeg特有のUltra-LowとUltra-Hiのスイッチを同時にオンにしたようなこのSVT-450Hの音色はプリアンプ部のみで作られている、となります。

IMG_2481.jpg それならば、Ampegのギンギンの音色が不要と感じる場合は、SVT-450Hのプリ部をバイパスして、好みのアウトボード・プリアンプを経由した信号を直接パワーアンプ・インする事により、Ampegらしからぬ音作りができるという事にもなるので、今は秀抜なEWS Tri-logic Bass Preamp 3(左画像黄丸)経由の出音を楽しんでおり、今後は使用するシーン毎にプリを選定しようと考えています。


 実際のTri-logic Bass Preamp 3のアンプへの接続は、先の回路図・画像のエフェクト・ループのリターン(赤丸)にプラグインする事によって行っています。この際には、アンプのフロントパネル上に数多くあるツマミの内で、パワースイッチとマスターボリュームのみが機能する事になります。
 私のAmpegコレクション(?)から、今回はトランジスタのヘッドアンプSVT-450Hを紹介します。

 ↓は中古で入手時の手付かずの状態での画像です。入手時点ではこの個体の製造年は不明だったのですが、正規輸入代理店だった神田商会のHPに「SVT-450Hは2012年11月に製造終了」のインフォメーションがあったので、それを考慮すると程良い使用感というか、あまり手荒な扱いは受けていない感じがします。(Ampegの正規代理店は本年10月に神田商会からYAMAHAに変更されたので、このインフォメーションは今は削除されています。)

IMG_1405_20190911162609cc4.jpg           IMG_1416_20190911162610b7a.jpg


IMG_1417_2019091116273779b.jpg リアパネルには、神田商会のラベルが貼ってあります。


IMG_1423_20190911162739c52.jpg 左上のラベルの製品名にはSVT450HJとありますが、“J”はJapan仕様を表していて、アメリカでの製造時から日本向けの100V仕様として製造された事が分かります。


IMG_1432.jpg 9バンドのグラフィックイコライザーのツマミの一つの先端が折れていますが、指先で摘まんでの操作は可能です。


 今後、パーツ交換する予定なのですが、現行代理店のYAMAHAに直接問い合わせたところ、「ボリュームツマミ等の外装パーツはご購入可能なサービス部品として設定されておりますが、部品交換のために製品の分解が必要な電気部品については、お客様にご提供差し上げておりません。交換をご希望の場合は、弊社に修理をご依頼いただくか、ご購入店、もしくはお近くの楽器店にご相談ください。」との回答だったので、別ルートでの入手を検討してみます。

 外装ではビニールトーレックスに何カ所かのめくれが見受けられますが、ケースの木部が凹む程のダメージはありません。又、コーナーの金具に錆が見受けられますが、磨けば綺麗になりそうです。



IMG_1437.jpg アンプの出音のチェックの前に、いつも通りにアンプを分解しての状態チェックとクリーニングを行いました。この分解時にポットをチェックすると2013年製造の刻印がありました。(前述の2012年11月の製造中止のインフォメーションを考慮すると、最終製造ラインの製品のようです。)そのポットやグラフィックイコライザーのスライド抵抗には一切のガリは無かったです。


 アンプ内外装や冷却ファンの汚れ具合から、このアンプは喫煙環境に長く置かれてはいなかった事が分かりました。煙草のヤニ汚れのひどいアンプでは、冷却ファンが回ると室内が煙草臭くなりますし、電子回路基板にびっしりとこびり付いたヤニの層は回路の不安定化の要因にもなります。(← 以前、持っていたアンプがそうだったので、今回のアンプ入手に繋がっています。)

 チェック&クリーニング作業は休日の丸々一日を掛けて行い、その内容は多岐に亘りました。ビニールトーレックスの痛みはボンドで肉付けして半艶消しの黒ラッカーでタッチアップしました。

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 金具類の錆はワイヤーブラシで落とし、コンパウンドで磨きました。

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 冷却ファンの羽根にホコリが付いたままでは、冷却性能の低下や風切りノイズの増大、そしてファンモーターの短命に繋がるので綺麗にしておきました。これで風切り音は減少しています。又モーターそのものからの音が気になっていたので、モーターに少しの接点復活剤を吹き付けて、これもほぼ無音となっています。

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 それにしても今回行ったような徹底的で時間を掛けた全てのパーツのチェック&クリーニングなどは、ショップでは通常行われないでしょうね。掛かった手間代を原価計上したら、商品代金が倍増してしまいますので・・・(汗)。チェック&クリーニング作業自体を楽しく感じる、アマチュアならではの特権といえます。



IMG_1627.jpg 全てのパーツをチェック&クリーニングした後に再組み立てを行いました。グリルは私が所有するAmpegのスピーカーキャビネットに合わせて、以前にAmpeg V4BH用に自作していたシルバーブルーのネットをこちらに使用しました。


IMG_1633.jpg 再組み立てが終わったSVT-450Hの出音をチェックする為に自宅ではAmpegのスピーカーキャビネットSVT-112AVの上に載せました。頭でっかちのチョロQ的なルックスです。


 その出音ですが、音色はトランジスタ的というか高域と低域がかなり強めに出てきます。このトーンは、私が所有する真空管アンプのSVT-CLやSVT-VRに搭載されているUltra-LowとUltra-Hiのスイッチを同時にオンにした状態をシミュレートしているように感じます。ただ私はこの2つのトーンスイッチをオフにした音質が好みなので、このSVT-450Hでは3バンドEQのベースとトレブルのツマミを9時位に絞って対応しています。

 この後スタジオに持ち込んで、大き目のキャビネットのSVT-810AVやSVT-212AVを鳴らしたのですが、やはり450W出力の本来の実力はこちらで明白になりました。低域と高域側の出具合をキープしたまま音がドンドンでかくなります。真空管の歪は得られないのでナチュラルなウォームサウンドとはならないのですが、ゲインとマスターボリュームツマミの回し具合で、太目の肉付けもできます。私はあまり強い歪が好みではないので、この位の太さ加減で十分です。
↓のLiveのお世話をしています。よろしくお願いします♫

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 デッドポイントといえば特定のフレットポジションで音抜けが悪くなる状況を表す単語なのですが、ウルフトーンというのは初めて知りました。デッドポイントが弦の振動と逆位相のボディーやネックの振動で音を打ち消すのに対して、ウルフトーンは弦振動を同位相で増強してピーキーな出音となる事のようです。

 実は新たなベースを某ベース専門店のネットショップ経由で購入していました。それは中古ではあったのですが、評価の高い米国の工房製なのでその出音に期待して購入し、宅配での到着後にアンプに繋ぎチェックを行いました。先ずは低音弦から弾いてみると良好なボディーやネックの鳴りを受けて、とても好みの低音が聞こえてきました。

 その後に1弦を弾いた途端に「あれっ?」と違和感を覚えました。1弦の解放から8フレット(E♭)まで徐々に音抜けが悪くなり、逆に9フレット(E)はとてもハイが立った出音でそこからの高域は徐々に落ち着いていくという状態でした。特に8フレットと9フレットの1フレット間で、ベースのパッシブトーンを絞り気味から急にフルアップしたような大きな音質の差となっていました。

 「これはデッドポイントだ!」と感じたのですが。「まさかこのベースで・・・」とも考えて、購入時に張られていた弦を疑い、手持ちのブランドとゲージの異なる新品弦に張り替えたのですが状態は変わらなかったので、デッドポイントが存在する事が明白になりました。

 デッドポイントへの対応でネックヘッドに重しを付けて共振振動数をずらす事も考えたのですが、それでは根本的な解消とはならないのと、買ったばかりだったので、ショップに返品する事にして、ショップの担当氏にその旨をメールしました。

 ここからのショップの対応は早かったです。「デットポイントのご指摘、申し訳ございません。一度店頭でも確認をさせて頂きたく、着払いでご返送ください。」との連絡があり、返送しました。そしてショップでの検品後に「デッドポイントがあるのが確認できたので、キャンセル扱いにいたします。」との電話がありました。

 その際の担当氏とのやり取りで前述のウルフトーンという単語がでました。ショップにこのベースを中古で持ち込んだ前オーナーは「1弦9フレット(E)が飛び抜けて聞こえるのが気になった。」と述べていたそうです。

 結果的にはこの状態のままショップで販売されたという事になるのですが、私のクレームの指摘には「検品ミスでした。」と担当氏が述べられており、私的には何も問題無く終わった話です。(いやいや欲しかったベースが入手出来なかったという悔いは残っていますが・・・。)

 しかし今回の話を深掘りすると、《米国の有名工房製であるものの、明白なデッドポイント/ウルフトーン有りのベースが出荷されて、日本国内で販売された》 → 《前オーナーがウルフトーン有りと感じるベースを専門ショップに持ち込んだ》 → 《ショップはそのベースを仕入れて、(検品せずに or 検品したけど)そのまま販売した》 → 《私が購入してクレーム後に返品した》という経緯の様々な箇所に?を覚えます。



 その後、このベースは再販売されていました。ショップとしては一旦仕入れた商品は販売せねばならないので、当然の事でしょう。

 私の(長い)ベース歴の間で、ベース本体の問題として、デッドポイントでの返品はこれで2本目、JBスタイルのPUが新品時から逆位相で配線されていたものも2本ありました。後者は配線替えで対応したのですが、デッドポイントは解消する手立てが無いので、やはり最後に頼るべくは自分の《耳》という事になりますね。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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