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 以前PUのポールピースへのタッチノイズ低減対策でポールピースをアースに落としていた63PBですが、最近アンプからの出音に違和感を覚えるようになってきました。それは2個のスプリットコイルの内の1~2弦用コイルは音量が大きくて音質はコリコリの固め、もう一個の3~4弦用コイルは逆に音量が小さくて音質はモコモコにこもっているという状態でした。

IMG_7619.jpg しばらくは音量のバランス調整の為に1~2弦用コイルをボディーに沈めて低く、3~4弦用コイルは高めにして様子見を行っていたのですが、これは経験から後加工の《ポールピースのアース落とし》が”悪さ”をしているものと判断して、取り付けしていたアース用のパーツを取り外しました。


 判断通りにこれで2個のコイルの音量・音質のバランスの悪さは解消できたのですが、元々のポールピースへのタッチノイズ問題が再び浮上してきました。そこでもう一つの手段の《ピックアップにフィルム貼り》を行う事にしました。

IMG_7621.jpg ポールピースに指が触れるとノイズが発生するのですから、指が触れないようにピックアップカバーの表面にクリアーのフィルムを貼る事にして、ピックアップカバーを外しました。剥き出しのピックアップはこの年代の特徴の”ブラックボビン”です。


IMG_7623.jpg 左は加工後の写真ですが、クリアーフィルムなので見えないですね・・・(笑)。タッチノイズがしていたのは1~2弦用コイルだけだったのですが、仕上げを揃える為に3~4弦用コイルにもフィルムを貼っています。この年代のピックアップはポールピースがピックアップカバーと面一なので、フィルムがフラットに貼れています。


 ポールピースの周囲だけに丸くカットしたフィルムを貼る事も考えたのですが、丸カットは作業が細かくなるのと、フィルムが部分的に剝がれる事を懸念したので、ピックアップカバーの表面全体に貼っています。このフィルムはガラスの飛散防止用で、表面が強いので重宝していて、これまで各所で使っています。

 フィルムを貼ったピックアップのアンプからの出音をチェックすると《ポールピースのアース落とし》以前の出音に戻っていました。フィルムは磁界に影響を与えないので、当然ではあるのですが・・・。

 気になるポールピースへのタッチノイズですが、これまでの《ポールピースのアース落とし》以上の効果でノイズは激減しています。これまで見栄えを優先して《ピックアップにテープ貼り》は避けてきたのですが、作業性と効果の高さはこちらが優位と言えそうです。

IMG_7627.jpg 50年経過するとマグネットの磁力が突如減少してピックアップの出力が下がるという”都市伝説”があるのですが、かれこれ55年前のピックアップを内蔵する63PBは今も元気いっぱいの低音を轟かせています。(手持ちの60年代のFenderベースのピックアップで最も出力が大きいです)
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IMG_7889.jpg 以前からドイツSommer(ゾマー)社製のギターケーブルSpirit XXLを使用しているのですが、同メーカーでColonel Incredibleという製品が気になったので試してみました。


IMG_7888.jpg Spirit XXLと同じく、知り合いのPA屋さんからケーブルは切り売り、プラグはAmphenol(アンフェノール)のストレートとL型を購入して製作しました。


IMG_7880a.jpg ケーブルはこれまで見た事の無い特殊な作りになっています。2芯構造で緑が網シールド付き、赤がシールド無しです。以前、製作ミスを犯した事もあり、今回はしっかりとリサーチを行い、緑の芯線をホットに、赤の芯線と緑の網シールドを撚ってコールドとしました。2芯構造なので方向性を持たせる接続法もあるのですが、私の耳では判別がつかないので、シンプルな接続(方向性無し)としました。


 アンプとベースをこのColonel Incredibleで繋いで出音をチェックしました。これまでのSpirit XXLは凄くタイトな出音で少しローが痩せていて、その分ピッキングのニュアンスが出し易かったのですが、今回のColonel Incredibleは中低域が太目で嫌味なハイは抑えられていました。Belden 8412と似通ってはいるのですが、そこまでは低域が太くなく、高域も削られていないって印象です。

 特に印象深かったのは5弦ベースの使用時で、ローB弦は太くても音像がぼやけずにいてくれて、低域のウネリ感が心地良く感じられました。

 今後はThunderbird BassやPBはSpirit XXLでタイトに、JBや5弦アクティブ・ベースはColonel Incredibleでハイを抑えるという、使うベースに合わせたケーブルの選択となりそうです。

 そして出音ではなくてケーブルを取り扱った際の印象ですが、持った途端にとても柔らかくてクニャクニャとしているのを感じました。これまでチェックしたケーブルの中では一番の柔らかさで、取り回しは楽です。

 表皮はゴム系のイメージですが、Belden 8412のようにケーブル同士がくっ付かずに、サラッとしているので、ケーブルが絡んだ状態の中からでも引っ張ると、スルッスルッと抜け出てくれるのも良いですね。

 以上トータルで、このSommer Colonel Incredibleは、なかなかベース向きのケーブルだと判断しました。
 前の記事にも登場したAmpeg Baby bassの現況報告です。



 先ずは弦を交換しました。前に交換したのはいつかな?とblogの過去記事を調べると2014年7月でした。(blogはこのように検索ができるのが便利です)いくら交換ローテーションが長いコントラバス弦でもさすがに4年を経過すると、ハイが落ちてきて、弦も固くなっています。巻き線の内部に劣化があるのか、弦の表面に膨らみを感じる箇所もありました・・・(汗)。

IMG_7907.jpg 新たな弦もこれまでと同じくThomastik-InfeldのSpirocore Bass Orchestraのライトゲージで、3/4スケールのセット品番は3885,OWです。ラテンやロカビリーのプレイヤーが多く使っている弦です。


 新品弦に交換した事により、これまでの不満は解消されて、歯切れ良い出音と心地良い弾き心地が戻っています。ちょっと驚いたのはアンプからの出音が大きくなった事です。ボディー内蔵のダイアフラム・ピックアップもブリッジに付けたピエゾ・ピックアップからも出力がアップしていたのです。ボディー鳴りは全く無いので素では分からなかったのですが、これが新品弦ならではの振動なのですね。

 弦が死にかけていた(死んでいた)昨今は、音抜けの為に弦を力を込めて(力んで)弾いていたのですが、軽いタッチで(楽に)弾けるようになっています。



 弦の交換の際にテールピースに一加工を施しました。私のBaby bassは元々ボディーエンドの金具に弦を通すタイプだったのですが、別タイプであるテールピース付きのテンション感に近づける為に、木製のテールピースを自作して後付けしていました。

 その際、元々は弦がアース結線されたアルミ製のボディーエンドの金具を経由して電気的にアースに落ちていたものが、木製テールピースを介した為にアースに落ちない状態となっていたのでした。

 Baby bassのダイアフラムピックアップは2つのコイルがハムバッキング接続されていてノイズが少ないので、これまで弦アースの必要性を感じずに使っていたのですが、4年振りの弦交換でもあるので、この際にちゃんと弦アースの対応をしておこうと考えたのです。

IMG_7896a.jpg 弦アースの対応はとても簡単で、木製テールピースの裏側の弦のボールエンドが固定される箇所に、4ヶ所の弦の貫通用穴を開けた銅板を両面テープで貼り付け、その銅板とテールピース固定用のステンレス線とを錫メッキ線で繋ぎました。(木製テールピースの裏側のグレーの板は共振防止用に貼った鉛板です)


IMG_7903.jpg この銅板の貫通穴に弦を通すとボールエンドが銅板に触れて、弦がアースに落ちる仕組みです。


IMG_7925.jpg ブリッジサドル部の弦とアウトプット・ジャックのコールド側の間の直流抵抗値をテスターで測定したところゼロΩで、弦がしっかりとアースに落ちているのが確認できました。細かな事ですが、弦のサドル部では抵抗値がゼロだったものの、ネックヘッド部へと測定ポイントをズラしていくと、僅かながら抵抗値が増えていきました。弦表面の巻き線材には電気的に幾らかの抵抗があるようです。


 先に説明したように元々アンプからの出音にノイズは聞こえなかったので、加工後に何らかの変化を感じる事は無かったのですが、一応弦アースへの対応を行ったという安堵感は得られています(笑)



 その他で、演奏性の向上の為の工夫をしています。ボディーがコンパクトなエレクトリック・アップライト・ベース(EUB)の殆どは、ボディーに取り付けたサポート・バーを演奏者の体に当てて楽器を固定するのですが、これにはなかなかに違和感があります。

 これがBaby bassの場合はウッドベース程にボディーが大きくはないものの、ウッドベースと同様に楽器のボディーサイドを体に当てて固定できるので、演奏性はこちらがはるかに上回っています。ただし、少し難点もありました。Baby bassの樹脂製のツルツルとしたボディー表面が、私の脇腹に当たる箇所で衣服と滑ってしまうのです。

IMG_7918.jpg その滑り防止の為に、ボディーサイドの脇腹に当たる箇所に薄いスポンジテープを貼り付けたのですが、これは大正解でした。Baby bassと私の体が滑らずに密着して一体化し、演奏性が向上しています。左足の膝もBaby bassのボディー裏に当てて固定しているのですが、ここはある程度滑りがあった方が都合良く感じたので、スポンジテープ貼りは行なっていません。




IMG_7910.jpg 数年前に入手したこのBaby bassですが、シンプルな作りだけに奥が深くて、好みの音とするのに様々な箇所に手を加えてきました。その結果、ここに来て何とか私好みの出音となってきた感がしていて、参加するラテンバンドの練習時には演奏曲に欠かせないポコポコ音を響かせています。

 私が参加しているラテンジャズバンドのバンド結成10周年記念ライブが11月に予定されているのですが、その模擬練習を当日の会場となるギャラリーで行いました。(ライブ案内のフライヤーを掲載していたのですが、チケットが完売しましたので削除しました。ありがとうございました。)

 この日の練習参加メンバーは全体の一部で、本番には18名が参加予定です。

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 画像で分かるように、このギャラリーの床は硬いフローリング仕上げなので、大所帯バンドの出音は床で反射しギャラリー内で響き渡ります。ライブ当日はお客さんが着席されるので、幾らかは響きがデッドになると思われます。

IMG_7952.jpg こちらが私の使用機材一式です。向かって左から5弦のエレキベースVestax BV-Ⅴ、ベースアンプはヘッドがMarkbass LMKとキャビネットがTC Electronic BC212の組み合わせ、右がAmpeg Baby bass、足元のボードにあるのはBaby bassの2つのピックアップをミキシングするラインセレクターBoss LS-2、LMKに挿した2本のベースを切り替えるフットスイッチBoss FS-6、それとチューナーのKorg Pitchblackです。機材が多く見えるのですが、2本のベースを使い分ける為の最低限のセットで、音質を変化させるエフェクター類はありません。


IMG_7954.jpg そしてBaby bassに寄り添う位置に置かれたマイクスタンドに耳の高さにして取り付けているのが、新たなアイテムでPill Jones Bass Ear-Box EB-200という製品です。これはMarkbass LMKからの出力で鳴らしているのですが、内部にローカットフィルターとアッテネーターが組み込まれて250Hz~20KHzの再生周波数特性となっており、ベースフレーズの中~高域が耳にダイレクトに届いて、とてもプレイし易くなるというものです。


 これまではモニタリングの為にスピーカーキャビネットを後方に傾けたり、後付けツイートをキャビネット上に置いたりしていたのですが、これの新たなる対処方法と言えます。

 バンドメンバーが多い為に本番を想定したステージ配置を行うと、私はベースアンプの直前に立ってベースプレイをせざるを得なくなり、そうすると私の足元に位置するスピーカーキャビネットからは高音は聞こえずに低域の響きのみを体に感じるのですが、左耳にはEar-Boxからの中~高音が聞こえてきて、まるで大きなスピーカーキャビネットの中に入ってプレイしているかのような感覚になります。(ベースアンプとEar-Boxとを私の背後の同一線上にセットしてみた時には、上下の高さ感はあったものの、左右の広がり感は得られなかったです)

 Ear-BoxにはXLRタイプのインプットコネクターしか無くて、単体ではその音量コントロールが出来ないのですが、ハイの出るVestax BV-ⅤではEar-Boxから離れ、ローの強いBaby bassでは近付くようにと自分の立ち位置を変える事によって、モニタリング・コントロールを行っています。しかしあまりEar-Boxに近付き過ぎると、「ガキッ」という高域の強さに耳をやられてしまいそうになるので、程良い立ち位置決めが必要です。

 この度のギャラリーでの練習の際は、前述のとおりの室内の音響特性で多くの楽器からの出音が反響して渦を巻く中、そしてドラムのシンバルやカウベル、はたまたトランペット等の高音楽器がベースキャビネットからの高域をマスキングする中、Ear-Boxでモニターする事によってストレス無しでベースプレイが出来ています。

 エレキベースをスラップした際は立ち上がりがハッキリと聞こえるのでタイム感がコントロールでき、フレットレスのBaby bassでは音程が分かり易くなるので“フレット音痴”を防げます。

 Ear-Boxから1m以上離れると、他の音に紛れてここからの音は聞こえなくなるので、ベースアンプで設定したフロント(客席)向けの音色への影響を考慮する必要はないようですが、その意味でもEar-Boxを正面に向けずに横から片耳でモニターするのがよろしいかと考えています。ステージのフロントで動き回るプレイヤーには不向きですが、今回練習したバンドでは私はバックでベーシストに徹しているので、このEar-Boxはとても有効です。

 マイスタジオで、試しにPAアンプからの出力をこのEar-Boxでモニターしたのですが、これもとても良いですね。低域は出ないものの250KHzから上が再生されるのでプライベートのPAモニターとしても十分に使えます。この際もモニターの音量調整は立ち位置かEar-Boxの向きを変えて行いました。耐入力が500Wなので、PAスピーカーからパラで取っても大丈夫です。

 追記:この日の後にもこのギャラリーで練習を行い、その際には本番のPAオペさんも様子見で来ていただきました。そのオペさんはこのEar-Box周囲で音を確認後に、「ライブの際にベーシストからベース音が聞こえないからと音量アップを求められるケースが多くて、その要望通りにベースアンプやPAからの返しを大きくすると前への出音のバランスが崩れるのだけど、これを使うとその問題解消となるかもしれませんね。」との感想をいただきました。
IMG_7415.jpg 内外部のチェックとクリーニングが終わり、再び組み立てたSVT-AVです。入手時よりも手を掛けたほどはシャキッとした見栄えになっています。


 コントロールパネルのテープ跡を除去したので、シルバーの艶消しパネルが鈍く輝いています。

IMG_7418.jpg         IMG_7419.jpg


IMG_7424.jpg リア側もビス頭の錆落としやシャーシのクリーニング等で20年前の製品とは思えないほどに綺麗な状態になっています。


 パワー管はそれぞれ元どおりの位置のソケットに戻しているのですが、再度バイアス調整を行っています。

IMG_7426.jpg         IMG_7427a.jpg


IMG_7430.jpg そして、SVT-212AVキャビネットに載せての出音のチェックです。さすがに300Wのパワーです。ちょっとベースの弦に触れただけで押し出しの強い音が塊となってキャビネットから飛び出してきます。先日のライブに持ち出しして他のバンドのベーシストに使ってもらったのですが、「音の出具合が半端なくて怖い」とのコメントでした。弾き方の“アラ”が出やすいのでこのコメントになったのでしょうね。私はこの“グッと弾けばグッと出る”感が大好物です!


IMG_7407.jpg ただし、少し高域の出具合がきつく感じたのも事実でした。そこで私はトーンのハイを絞るのでは無くて、“本質”を変えてみました。最上段に載せたのは300W出力のSVT-AVと全く同じプリアンプ部を持つ100W出力のV-4BHです。このV-4BHはどちらかと言うと高域が甘くて低域が強い出音なのですが、この両アンプの中間の出音が私の好みのものでは?と感じたのです。


 両アンプはプリアンプ基板が同じものなのですが、これまでのチェックで取り付けられている2本のプリ管が異なっているが分かっていたので、これを相互に交換してみました。交換作業時の画像は無いのですが、V-4BH、SVT-AV共にプリアンプを引き出せるスライドレールを取り付けしているので、作業は簡単に行えました。

 結果的にプリ管が、V-4BHはエレハモの12AX7EHに、そしてSVT-AVはSovtek 12AX7WAに変わっています。この状態での両アンプの出音は想定通りに、V-4BHがハイ寄りに、SVT-AVがロー寄りになって似通ってきていて、揃って私好みのものになっていました。(押し出し感は比ぶべくもないのですが・・・)

 真空管アンプはこれができるので良いですね。パワー管の交換となるとSVT-AV の場合では1本数千円×6本で高額の出費となり“泥沼”のイメージが強くなるのですが、プリ管なら1本が1~2千円台で購入できて、それでいて1本だけでも変化が実感できます。

 下手にエフェクター等で音を加工するよりもよりお安く簡単に、それも“本質”を変える事ができます。シールドと真空管とスピーカーケーブル、この3種の神器(?)があれば、その組み合わせで、アンプの出音は何とかなります(笑)。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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