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 チェックとクリーニングが終わったアンプシャーシを木製ケースに戻す前に、ケースを綺麗にしました。ケース裏面の1箇所にトーレックスの“めくれ”があったので、ボンドで貼り、補修の周囲を半艶消しの黒ラッカーでぼやかしました。

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IMG_7094.jpg トーレックスはマジックリンで汚れを落とし、アーマーオールで艶出ししています。


IMG_7098.jpg 今回のアンプチェックでは新たに2ヶ所に手を加えました。先ずはプリアンプ部への外来ノイズの侵入を抑える為に、木製シャーシのプリアンプ部の上面にあたる箇所にアルミシートを貼り付け、電磁シールド効果を狙いました。このアルミシートはプリアンプ部をシャーシに取り付ける際のビスの締め付けによってシャーシと電気的に繋がります。(画像は天地が逆の状態です)


IMG_7106.jpg そして以前V-4BHにも施したように、プリアンプ部をケースからスライドして出せるように木製のスライドバーを取り付けしました。これによって、プリ部の点検とプリ管の交換が容易になっています。


 フロントグリルに取り付けられている冷却ファンとグリルネットがホコリまみれで冷却能力が低下していたので、クリーニングしておきました。冷却ファン自体には問題が無くて、低騒音で元気良く回っています。

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 次回は元通りに組み立てたSVT-AV全体をお見せします。
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 SVT-AVのプリアンプ部のプリント基板を取り外してチェックしました。この基板は所有する100W出力のV-4BHと全く同じものなので、その機能は頭に入っています。木製ケースも同じ大きさなので、パワー部のみが異なっていることになります。左の画像をクリックして拡大してみると、基板の右端にある検査員のY.Bというサインの左上に見える99の印字は、1999年製造を示しています。

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IMG_7074.jpg プリ管はエレハモの12AX7が2本で、製造は2003年です。ここまでのチェックで、現時点で取り付けられている真空管は2002~2003年の製造と判明したので、このSVT-AVは先の記事の通り1999年に製造されてから4年後の2003年に全真空管の交換を受けている事が分かりました。


 これまで度々記しているようにこのSVT-AVは、プロがツアーで使われていたものと推測するのですが、2003年の全真空管の交換後にもいくらかの期間で使用された後に機材の償却期間が終わった為か(?)放出されたものと推測します。その後には真空管は交換されていないものの、大切に使用され、又は保管されていたようで、良好な状態を保ったまま私の元に届いています。長年ライブハウス等で不特定多数のベーシストに酷使されていたら、この状態はキープ出来ていないでしょうね。



IMG_7031.jpg 内部のチェックが終わったので、取り外していたパワー管をシャーシに戻しました。その前には、パワー管の押さえ金具に錆が粉を吹いていた(左)ので、ワイヤーブラシで錆落としを行なっています(右)。


IMG_7068.jpg 右側に見える黄と黒の電源スイッチに繋がるコードを保護している透明ビニールパイプは、熱により硬化と茶変化しています。冷却ファンからの風はシャーシ中央前方から後方へと抜けるので、右側にあるパイプには風が当たらず熱溜まりとなっていた為です。パイプの劣化具合をチェックしたのですが、まだ大丈夫のようだったので今回はこのままで様子見とします。




 次は木製ケースを綺麗にします。
 SVT-AVをバラして内部のチェックを行いました。入手時のチェックでは出音に問題は無かったのですが、より状態を把握しておきたかったので・・・と言えば聞こえは良いのですが、私が幼稚園の時代から手にしたオモチャは全てバラしていたという“習性?”に因る行動なのには間違いがありません(笑)。

 バラす前には、アンプをスピーカーに繋いで音出しした後にスタンバイスイッチはプレイモードのままに先に電源スイッチを切り、ベースを弾いてスピーカーから音が出なくなったのを確認して、内部のコンデンサーに蓄えられた電気を全て放出させています。真空管周りには500Vの電位があるので、感電予防の為です。

IMG_7011.jpg 木製ケースからプリ部(手前)とパワー部(後ろ)を取り外しました。


IMG_7014.jpg 《プロがツアーで使用していた証 その④》 6本のパワー管の一部に番号の記入がありました。メンテの際に記録の為に記されたものと思われます。


IMG_7020.jpg パワー管を抜き取ってチェックする前に全ての真空管に通し番号を記入し、取り付け位置をメモに残しました。


IMG_7023.jpg 《プロがツアーで使用していた証 その⑤》 パワー部にある3本の電圧増幅管はシャーシにボンド(?)で固定してありました。運搬時の振動による接触不良の防止策ですね。スタジオやライブハウスでの据え置きアンプとしての用途では不要の対策です。固定用のボンドは真空管の熱で茶色く焦げてカチカチに固まっていたので、除去しました。


IMG_7040.jpg 全ての真空管を抜き取り、シャーシをクリーニングしました。トランスの天端部にあった赤錆も除去したので、かなり綺麗な見栄えとなっています。


IMG_7049.jpg 6本のパワー管を並べてみました。新品では6本1セットで数万円しますので、作業は自ずと慎重になります。


IMG_7057.jpg プリントが薄くて分かり辛いので画像編集で文字を記入していますが。SVETLANA(スベトラーナ) ELECTORON社製の6550Cです。0211から2002年第11週目の製造と読み取れます。


IMG_7041.jpg 6550Cの足、そして金属ベース部とガラス管の継ぎ目に錆の粉が吹いていたので(左)、これを除去しています(右)。


IMG_7058.jpg パワー部の電力増幅管の3本の真空管を取り外して、チェックとクリーニングを行いました。3本共にエレハモ製で12AU7Aが2本12AX7が1本です。製造年はどれも2003年です。


IMG_7025.jpg パワー部のシャーシ裏側から見えるプリント基板です。半田割れが無いか細かくチェックしましたが問題は無さそうです。


 シャーシのアーシングポイント部にはアースの為に塗装がされてなくて、赤錆が発生していたので除去しておきました。このようなアーシングポイント部はアンプ全体で3ヶ所ありました。

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 ここまでのパワーアンプ部のチェックでは問題と思われる点は無かったです。次回はプリアンプ部のチェックです。
 Ampegの記事は一回飛ばして・・・。



IMG_0818.jpg 先日、私の地元のホールで催された、レジェンド・ドラマー村上”ポンタ”秀一さんと新進気鋭のアルト・サックスプレーヤー ユッコ・ミラーさんとのライブのお世話をしました。ステージ・ショットは掲載できないので、リハ後の機材のセッティング状況を記事にします。




 先ずはポンタさんのドラムセットです。昨年いらっしゃった際のセットよりも更に派手なルックスです。蛍光塗料がホールのブラックライトに浮かび上がり、強烈なオーラを放っていました。

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 ポンタさんは、私が誘った地元の大勢のドラマーがかぶりつきに座って一挙手一投足を見逃すまいと凝視する中、相変わらずのリズミカル&メロディアスかつ説得力抜群のドラミングでそのドラマーを含む多くのお客さんを魅了してくれました。



IMG_1092.jpg ユッコ・ミラーさんの足元です。右のベース用エフェクターZOOM B2.1uで、ディレイ等をコントロールされている様子でした。ユッコ・ミラーさんはそのルックスとしゃべり声からのイメージとは真逆の圧巻のパワフルなサックスプレイでした。




IMG_1091.jpg キーボードの折重由美子さんのプレイする、国内に数台しか現存しない珍しい楽器クラビオーラの音色にお客さんは癒されていました。




IMG_1093.jpg ベースblogなので、ベーシスト前田順三さんの機材をじっくりと説明します。と、言いながらも右のベースアンプMarkbass Mini CMD 121Pと左端のFender 61JBとは私が持ち込んだものです(笑)。


 中央の黒のJBが順三さんのベースで、10年ほど前のTokyo Guitar Showの為にFender Custom Shop(以下C.S.)のマスタービルダー デニス・ガルスカが製作したものです。ネックのメイプル材はC.S.の製作モデルに多用されている”柾目取り”です。

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IMG_1099.jpg こちらの画像をご覧ください。こんなJBは初めてなのですが、左の順三さんのC.S.のネックは、握らなくても一見して判断できるほどに厚いネックです。ナット幅は比較した右の61JBと変わらないものの厚みがあり、とても強靭なネックに見えます。


 少し試奏させていただいたのですが、上記の強靭なネックの為かとても発音の立ち上がりが良くて、かつ倍音が豊かに感じました。順三さん曰く「60年代初期を謳ったモデルだけど、弾いた感じは70年代。今回はインスト曲のツアーなので、掛け合いのバトルの中から浮かび上がってくるこのベースを選んだ」との事です。

 私の61JBもステージ途中で持ち替えて弾いていただいたのですが、客席で聞いていて明らかな音色の違いがありました。C.S.は先の順三さんのコメントの様にバキバキと抜け通る出音なのですが、61JBはもっと深く沈み込んで楽曲を下から支えてくれる音色で、ボーカルの曲にマッチするって感じでした。

 ライブ後にポンタさんとお話をさせていただいていた際にポンタさんがさりげなく言った一言、「順三くんが途中で持ち替えした4弦。あれは良い音してたな。」に、「ハイ、それは私のベースです!」と即座に返答した私です(笑)。この一言が聞けただけで、このライブをお世話した甲斐があったなと感じた私でした。(ポンタさんはイヤーモニターで、D.I.に挿したベース音を直に聞かれていたので、音の違いがより分かり易かったものと思います。)

 続けてポンタさんは、「ベースは4弦だな。5弦や6弦なんか要らないっ!」なるほど、Sadowskyの5弦ベースを持っている順三さんが、今回のツアーには4弦JBを持ち出した(真の)理由がここにあったのですね(笑)。



 この日のライブは今回の西日本を巡るツアーの初日という事で、昼過ぎからの長時間のリハをこなしてからのステージとなったのですが、多くのお客さんが詰めかけたホールは大盛り上がりで、メンバーの方々もステージを楽しんでおられるようでした。

IMG_1125.jpg ステージ終了後にポンタさんはこのホールの居心地が良かったのか、ホールのスタッフと長時間談笑されていて、引き揚げられた頃には日付が変わっていました(笑)。
 入手したSVT-AVですが、しっかりとしたメンテナンスを受けながらプロがツアーで使用していたもののようです。その辺りを考慮しながら各部のチェックを行いました。

IMG_7439.jpg 先ずは外回りです。《プロがツアーで使用していた証 その①》 アンプが収納されていたハードケースの外回りには運搬の際の傷が無数にあるのですが、


IMG_7437.jpg アンプ本体の外皮のトーレックスの痛みはとても少なくて、


IMG_6967a.jpg アンプ前面の下側に2cm程の“めくれ”がある程度です。


IMG_6997.jpg トーレックスはそこそこに良い状態だったのですが、金属パーツにはやはり錆が発生しています。ここは綺麗にしておきたいところです。


IMG_6976.jpg 《プロがツアーで使用していた証 その②》 コントロールパネルにはツマミのセッティング状態をマーキングしていたと思しきテープの糊の跡だらけです。

 フロントのコントロールパネルの機能は、以前から所有している100W出力のV-4BHと全く同じです。プリアンプ基板がこの2機種で共通なので当然ですね。


IMG_7000.jpg アンプのリア側には、少しの汚れとビス頭に錆が見えるもののダメージは見受けられません。


IMG_7005.jpg 正規ディーラーの神田商会扱いですので、100Vの日本仕様となり、[100V]のシールが何枚も貼られています。重たい120Vへの昇圧トランスを持ち運ぶ必要が無いのは助かります。


IMG_7008.jpg 《プロがツアーで使用していた証 その③》 真空管のバイアス調整用ポット部には不用意に手が触れてセッティングが変わらないようにと貼られていたテープの糊の跡があります。通電して確認したのですが、バイアス調整は適切に行われています。

 シールに印字されたMODEL名のSVTAVJの“J”は日本仕様を表しています。


 さて次回はお待ちかね(待っている方がいらっしゃるのか?・・・汗)、解体ショーです。
 性懲りもなく(汗)、私のAmpegコレクションにレアな一品が加わりました。真空管300W出力のSVT-AVです。これは内部の回路はSVT-Classicと同様なのですが、外観が黒一色のSVT-Classicとは異なり、コントロールパネルがシルバー、フロントグリルがシルバー・ブルーのヴィンテージ風ルックスの特別仕様です。

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IMG_7004.jpg リアパネルの《Ampeg Fifty years》のシールは、Ampegの1949年の創立から50周年を記念して1999年に販売された何機種かの特別仕様モデル(Ampeg 50th Anniversary model)に貼られているもので、このSVT-AV は1999年辺りの製造となります。


 という事でこのSVT-AVは中古での入手となるのですが、元々はプロがツアーで使用していた機材のようです。(プロ用のレンタル機材とも考えたのですが、レンタルならばルックスの無難なSVT-Classicを選ぶのでは?と推測しました)ツアーでの使用となると酷使されてボロボロといったイメージがあるのですが、入手した“ブツ”はそうではなくて、アンプテックからのしっかりとしたメンテを受けながら使われてきた痕跡が内外にあります。今後チェックをしながら、そのあたりも説明していこうと思っています。

 いつも通りの細かなチェックをしながらの小出し記事となりますが、お付き合いください。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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