FC2ブログ
Archive
 前回はアンプからの音の出口のスピーカーケーブルの記事だったのですが、今回は音の入口のシールドケーブルについてです。

 バンドメンバーでPA屋さんのアキラさんに薦められて、昨年から使い始めたSommer CableのXXLというシールドケーブルです。音の立ち上がりとヌケがとても良くて、指で弦を弾いたタッチのままがアンプから出力される感がして、気に入って使っています。アキラさんの周辺では、ギタリスト、ベーシストに係わらずこのケーブルの使用者が多いです。

IMG_6594.jpg そのSommer XXLを3~5mの3本分の長さでアキラさんから切り売りで譲っていただき、プラグはAmphenolをチョイスして自分で取り付けていました。その際アンプで出音のチェックをすると、出音が下がり音色もこもっているという状態になったケーブルがありました。


 アキラさんに聞くと、アキラさんが作製したケーブルでも何本かで同様の不具合があったようで、メーカーに問い合わせしたとの事でした。しばらくしてからのメーカーの返事は「芯線保護の樹脂パイプが白と黒の2層になっている内で白は絶縁体だけど、その周りの黒は絶縁体ではなくて少しの導通がある伝導体です」というものでした。

IMG_5470.jpg なるほど、私は白黒2層の樹脂パイプは一体で絶縁体だと思っていたので、芯線を剥き出す際に白黒パイプを一緒にカットしていたのですが、カットや半田付けの具合により黒被覆がホット側に触れて、ホット信号がアースに落ちていたと言う事なのですね。


IMG_5473.jpg 実際に絶縁具合をテスターでチェックすると、芯線保護の黒被覆と網シールド線との間に幾らかの導通がありました。やはりここが不具合の原因でした。


IMG_5475.jpg 不具合の解消策として、黒被覆を多めに剥いてホット側と離しました。


IMG_5480.jpg 手持ちの他のSommer XXLにも同様の処置を施したので、これで安心して使えます。今回の一件で、初めての部材を使う際はその使い方をしっかりとリサーチする必要性を感じました。
スポンサーサイト



 良好な組み合わせとなったAmpegのヘッドアンプV4BHと、スピーカーキャビネットSVT-212AVですが、これらを繫ぐスピーカーケーブルを吟味しました。手元にある数種類のケーブルをとっかえひっかえしてキャビからの出音をチェックしたのですが、それぞれに低域が出るのだけど高域は弱い、又はその逆の、“帯に短しタスキに長し”状態で、全ての音域が1本で心地良く出るケーブルはなかったのでした。

IMG_6402.jpg         IMG_6413.jpg


 「さて、どうすべきか?」と考えると同時に、「1本で駄目なら2本ではどう?」とひらめいたのでした。

IMG_6418.jpg ヘッドアンプV4BHには2ケのアウトプット、そしてスピーカーキャビネットSVT-212AVにも2ケのインプットがあり、いずれも同じ規格の1/4インチ フォンジャックなので、これらを異なる2種類のケーブルで繋ぎました。


 太いのは“低域のパワーがある”モンスターケーブルNMC、赤黒は“中高域のヌケが良い”お馴染みのBelden 9497(ウミヘビ)です。この接続状態で出音をチェックすると、低域から高域まで満遍なくベース音が聞こえてきました。



IMG_6421a.jpg この組み合わせでOKとはなったのですが、もう一工夫してみました。セッティング時に2本のケーブルをそれぞれ繋ぐのが少々面倒に感じたので、1本にまとめたのです。


IMG_6510.jpg 結線の際には、2本合わせたケーブルの径が超極太になったので、ジャンボプラグの開口径をリーマーで拡げています。


IMG_6423.jpg 2本のケーブルを併用するのと、2種のケーブルを1本にまとめるのとは、電気回路的には同じものなので、これで出音もルックスもまさに“ハイブリッド”なスピーカーケーブルとなっています。


 出音はOKになったものの唯一の欠点は、2本1組になったケーブルの“腰”が強すぎて、上画像のように弓型の形状のままでケーブルが巻けない事です(笑)。



 以前、同じくAmpegのSVT-VRとSVT-810AVとを繫ぐのに2種類のケーブルを併用した事があり、現在もそのまま使っています。このSVT-810AVはキャビネット内部で8発のスピーカーが上下4発ずつに別れた配線になっているのを利用して、上下で異なる音質を得ているのですが、この度のSVT-212AVは2発のスピーカーの配線が一般的な並列接続なので、(ツィーターは別として)スピーカーキャビネット全体で1つの音質となっています。
 一連のメンテナンスでベストと思われる出音となったV4BHですが、出音だけで満足する私ではありません(笑)。実は気になる事が2点あったのです。

IMG_6054.jpg その1点は、組み合わせているスピーカーキャビネットのSVT-212AVとのアンマッチ感です。SVT-212AVはシルバーブルーのグリルクロスがとっても恰好良いのですが、V4BHのフロントグリルは一般的な黒ネットなのです。


 そしてもう1点はV4BHには真空管の強制冷却ファンが付いておらず、ライブ時のフルパワーでの長時間使用に不安があったのです。実際に何年か前のライブ中にフューズが飛んで音が出なくなった事もあるので、真空管のオーバーロードを防止する為に冷却ファンの取り付けを検討してみました。

IMG_6057.jpg するとこの2つの悩みを一発で解消する方法が見つかりました!こちらはネットで拾ったV4BHと同じ木製ケースを持つSVT-Classicのフロントグリルの裏側の画像ですが、ここには冷却ファンが取り付けられています。そうです!これと同じ仕様にすれば良いのです。


 ただし、既存のグリルのクロスを張り替えして、冷却ファンを取り付けるとはいきません。既存のグリルには中央に自然吸気用の長方形の開口があるので、そのままでは丸穴となる冷却ファンの取り付けはできないのです。

IMG_6058.jpg         IMG_6059.jpg


 それならばという事で、グリルの新規作製に取り掛かりました。厚さが18mmのコンパネを元と同じ外寸にカットし、中央に77φの丸穴を開けました。これはSVT-Classicに取り付けられている冷却ファンをネット検索し、それと同仕様のファンを入手して開口径を決めたものです。木プレートの加工終了後に艶消し黒に塗装しました。(この18mm厚のコンパネは、先般作製したメンテナンス用テーブルに使用したものの端材なので、原価はゼロです)

IMG_6061.jpg         IMG_6067.jpg


 新規購入したAmpeg用のシルバーブルーのグリルクロスをプレートにあてがい、ドライヤーで熱を加えながら折り癖を作り、タッカーで周囲を留めてから余分なクロスをカットしました。

IMG_6068.jpg         IMG_6069.jpg


IMG_6077.jpg グリスクロス張りが終了しました。元の黒グリルのように周囲の白パイピングが無いので、一工程少なくて済んでいます。


 表面には、元のグリルから取り外したAmpegのロゴプレートを取り付け、裏面には冷却ファンと、周囲の4隅にはこれも元から取り外したマジックテープをビス止めしました。

IMG_6089.jpg         IMG_6092.jpg


 以上で完成した新規のフロントグリルを次回のエントリーで取り付けします。仕上がりは如何に・・・?
IMG_5445.jpg Ampegのアンプ群をマイスタジオに持ち込み、大音量で試奏しました。


IMG_5450.jpg この内で、右端のSVT-VRとSVT-810AVのセットは別格として、最近メンテナンスが終了したアンプヘッドのV4BHとベストな組み合わせとなったのが、こちらのキャビネットSVT-212AVです。私が常々考えている理想のベース・キャビネットは12インチ×2発+ツイーターなのですが、そのとおりの仕様です。


IMG_5451.jpg スピーカーユニットの製品番号や仕様を確認すべく取り外そうとしたのですが、ユニット枠とキャブのフロントパネルとがパネルの黒塗料で固着していたので無理でした。


IMG_5452.jpg カタログを見たら≪エミネンス製カスタム12インチ・スピーカーを2基搭載し・・・≫とあるので、私が別で持っているTC Electronics BC212に搭載されているのと同仕様のスピーカーユニットだと思います。


 このエミネンス製カスタム12インチ・スピーカーユニットは特別な高耐入力タイプではなく、最近はやりのネオジウム磁石仕様の軽量タイプでもなくて、何の変哲もないベーシックなユニットなのですが、これが癖が無くてとても素直な出音なので気に入っています。

IMG_5453.jpg 同じく12インチ×2発のフォーメーションといえば、以前所有していたAguilarのGS-212(三段積みの真中)もそうで、スピーカーユニットは同じくエミネンス製なのですが、アルミフレームを持つ高耐入力タイプで、出音はガチガチに固く、私の好む出音ではなかったです。


IMG_5455.jpg SVT-212AVは、上に乗せたV4BHとの相性も格別で、少し低域が歪んだ真空管ヘッドからの入力を懐深く受け止めます。


IMG_5456.jpg ツイーターのレベルはリアのパネル上でオフもしくはオンは“大・小”2段階のレベルで調整可能です。私はレベル“小”で使っていますが(画像はレベル“大”)、もう少し絞りたくもあり、いずれ無段階の可変抵抗器を取り付けるかもしれません。


IMG_5457.jpg このSVT-212AVには手を加えた箇所があります。重量29.9kgを抱えての移動は体に負担となるので、差し込み式のキャスターを取り付けしました。その際には元からキャスターが付いている(トップ画像の中央下に写っている)SVT-15Eのキャスターの位置を測って同様にしています。V4BHを乗せたら総重量は約48kgとなるのですが、キャスターのおかげで水平移動はスムースに行えます。




追記
IMG_0155.jpg 上記のようにスピーカーユニットは取り外せなかったのですが、裏面の入力パネルを外してそこからスピーカーユニットを撮影しました。やはり推測通りにTC Electronics BC212に搭載されているのと同じエミネンス製カスタム12インチ・スピーカーユニットでした。どうりで2台共に私好みの音がするはずです。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム