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 ESP Thunderbirdにサムレストを装着して弾き心地が向上したのを受けて、今手元にあるもう1本の68 Thunderbird ノンリバースにも装着しました。

IMG_3998.jpg ESP Thunderbirdは両ピックアップリングの下に厚いシムを挟んでいるので、サムレストはボディー表面に両面テープで貼り付けたのですが、68ノンリバではフロント側はピックガードに、リア側はシムの無いリングの縁に乗るようにサイズ決めしています。両面テープの重ね具合を調整して弦とサムレストの離れを均一にしているのは前回と共通です。


 68ノンリバにサムレスト装着後はESP Thunderbirdと同様に演奏性が向上しています。特に68ノンリバのピックアップのピックでの打音は大きくて、これまではピックアップ表面に打音減少の為のクッションとしてクリアーフィルムを貼っていたのですが、そのフィルムは不要になりました。せっかく貼っているので、フィルムが痛むまではピックアップのメッキ保護の為にそのままにしておきますが・・・。

 ピックアップ部の改良が終わったので、視線をブリッジに向けると次の気になる点が見えてきました。ブリッジをボディーに固定しているスタッドボルトの頭のクロームメッキが一部剥げて赤錆が発生していたのです。

 このままでは錆がどんどん進行するので、対応として錆をサンドペーパーで落とした後に空気に触れないようにクリアーラッカーを塗布しておきました。

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IMG_4006.jpg さて、これでメンテが終わりきや、視線をテールピースに向けると、「むむっ、これは!?」ぱっと見では分らないのですが、テールピースがブリッジ方向に傾いているようなので、取り付けビスを緩めるとかなり斜めに刺さっていました。そうなのです。長年使用してきた間にテールピースが弦の張力に引っ張られて傾いているのです。


IMG_4013.jpg テールピースを取り外してビスを戻すと3本のビスが共に斜めになっていて、テールピースがボディーに接していた部分のブリッジ寄りの塗装被膜が、テールピースに押されて浮き上がり剥離している箇所もある状態でした。


IMG_4015.jpg 長円形になっているビス穴を詳しくチェックすると、穴のボディー表面部がブリッジ側に広がっているばかりではなく、穴の底はビス足でボディーエンド側に向かって広がっていました。


IMG_4018.jpg 実はこの状況にあるのは以前から把握していて、その際はテールピース取り付けビスを少し太いものに取替えして様子を見ていたのでした。画像の左が太くて長い対応用ビスで、右が細くて短いオリジナルのビスです。


 他の手持ちのThunderbirdではこのようにはなっていので、この68TBノンリバースのボディー材のマホガニーが特別に柔らかいのかな?と疑問を覚えながらも対処法を考えてみました。

IMG_4020.jpg このままどんどん太くて長い取り付けビスに交換していく事はできないので、ボディーの穴周りを補強する事にして、先ずは長円形のビス穴を4.5mm径の木工ドリルで丸穴にしました。


 これから木の棒で穴埋めを行います。いつもはこの様な穴埋めの際にはホームセンターに売っているラミンの丸棒を使っているのですが、そのラミンの丸棒は柔らかくて加工性には優れていても今回のように強度を求める時には不向きな材です。

IMG_4030.jpg 何か適材はないかな?と部品箱を探したらローズウッドの端材があったので、5mm角にノコギリでカットしたものを電動ドリルのチャックに咥えて回転させながらヤスリで削り、4.2mm径の鉛筆状の打ち込み栓を3本作りました。


IMG_4032.jpg ローズウッドの栓をボディーに打ち込んだ後は、その際に併用した木工用ボンドの乾きを待ちます。


IMG_4095.jpg 一晩置いてボンドが乾いたら、飛び出た栓の頭をカットして、2.2mm径の下穴をボディーに対して垂直に開けました。その際には、ビス穴の底のボディーエンド側に固いローズウッド材が残るようにビス穴のセンターを僅かにブリッジ側に寄せています。


IMG_4101.jpg 前述の細めのオリジナルのビスでテールピースを固定して、弦を張った状況です。これがメーカー出荷時の状況です。


 メンテ前(左画像)とメンテ後(右画像)を比べると、テールピース取り付けビスの頭の見え方が変わっているのが分ります。ほんの僅かな変化なのですが、心の中は大満足の結果となっています(笑)。

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 ビス穴廻りを補強したとはいえ、Fenderのブリッジのようにフラットなブリッジプレートを5本の長いビスで取り付けている程の強度にはなっていないので、今後は弦の張りっ放しは控えるようにしなければなりません。
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 前回でブリッジとテールピースを交換して、ルックスは最高となったESP Thunderbirdですが、今回は演奏性の向上を図りました。

 このThunderbirdはバンドで演奏する曲に合わせてピックで弾く事が多いのですが、いくつかの曲で指弾きをする際には、右手親指の固定先に苦慮していました。メタルのピックアップカバーの縁は丸みを帯びていて親指が滑ってしまうし、ピックアップリングの縁に親指を置くとG弦が遠くなってしまうのです。

IMG_4084.jpg そこで、5mm厚のアクリルクリアー板をカットしてサムレストを作製して、両ピックアップ間に装着しました。


IMG_4085.jpg 装着には1mm厚の透明両面テープを使ったのですが、リアピックアップ側は両面テープを2枚重ねにして、弦とサムレスト表面が平行になるようにしています。


 これで試奏したのですが、親指がガッチリと固定できるのでとても指弾きがし易くなっていました。又、親指を一点に固定するだけではなく、サムレスト上を滑らす事によって弦が美味しく鳴るポイント(スイート・スポット)を探ることもできます。

 そしてこの度の親指の固定の為のサムレスト装着では想定外のメリットもありました。ピック弾きの際にも塩梅が良くなっていたのです。

 私はどちらかと言うとピック弾きの際も弦をガッツリと弾くタイプで、弦を弾く直前にピックをリアピックアップのカバーに軽く当てて位置決めしていました。そこから弦を弾く事によってピックを弦に当てる加減をコントロールしていたのです。

 ただし、この奏法ではピックがピックアップのメタルカバーに当たった際に、“カツッ”と打音がアンプから聞こえてしまいます。現行のGibson Thunderbirdのピックアップは樹脂でモールドされていて、この問題をクリアーしています。(ルックスは好みでは無いです・・・)

 この度は4弦部分にサムレストを装着して、4弦を弾く際にはこのサムレストにピックを当てて弦への当たりをコントロールできるようになったのですが、4弦への弾き方が決まると右手の位置も決まるので、サムレストの無い他の弦への弾き具合も安定しました。当然の事でピックアップの打音は無く、ピック弾き全般に対してメリットがあったのは嬉しかったです。

IMG_4093.jpg 今回のサムレストの装着はほんのちょっとの工夫なのですが、効果は絶大でした(笑)
 入手した60年代のThunderbird用ブリッジをこのままストックするのも勿体ないので、手持ちのESP Thunderbirdに取り付けました。

IMG_3653.jpg これまでは、入手時に取り付いていたテールピースと、その後に取り付けたレスポールギタータイプのブリッジとの組合せで使っていました。そのテールピースは金メッキを剥がした仕上げで、またブリッジは機能としてはしっかりとしているのですがクロームメッキ仕上げを含むルックスに違和感があり、ブリッジ全体として物足りなさがあったのです。


IMG_3706.jpg この度は、入手したヴィンテージ・ブリッジと共に、これまでストックしていたリプレースメントのテールピース(オリジナルのデッドコピー品でニッケルメッキ)を取り付けたので、ピックアップ、ピックアップリング、ブリッジ、テールピースの金属パーツが全てニッケルメッキで揃い、ルックスはほぼ完璧になっています。


 ほぼ完璧としたのは、前のエントリーで説明したオクターブ調整ビスを止める袋ナットが大きい事と、スタッドボルトが現行品なのでボルト頭がブリッジバーから3mmほど突出している事の2点があるからです。

 ブリッジの取り付けの際は、アンカー位置を3mmほどネック寄りに修正しています。サドルの可動範囲の狭いThunderbirdのブリッジは取り付け位置に高い精度が求められます。先のブリッジ取り付けの際には、位置決めにかなりの神経を使ったのですが、結果が付いてこなかったのです(汗)。

 このESP Thunderbirdは、長期(もうそろそろ通算2年)入院しているGibson 64Thunderbirdの代用として入手しているのですが、各所に手を入れてきたのでかなりの仕上がりとなってきました。取り付けられている本物のヴィンテージのピックガードが醸し出す雰囲気はやはり最高で、先の2つの難点はあるものの、この画像を一目で見てこれがESP製だと分る方はいないのでは?と思います。

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 このThunderbirdのネックの強度はあまり高くなくて、弦を緩めると指板に弦が張り付く程なので、弦高やネックの反り調整に時間が掛かったのですが、調整後は弦を弾く塩梅に応じてネックが柔軟に揺れて、アンプからの出音はハンバッキングピックアップとの相乗効果で、ドライブ感に溢れたものとなっています。これがカチカチの固いネックだったらこの出音にはなっていないと思います。

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 お安く入手したベースを自分好みに仕上げていくって、ベースいじりの醍醐味の一つでもありますね。
 最近は“新たなベースが欲しい病”に侵されることなく、もっぱら海外オークションでレアなパーツを探すのが日課?となっています。

 年が明けてアメリカから届いた荷物からのパーツを紹介します。先ずはこちらヴィンテージのThunderbird用ブリッジです。ぱっと見、使用感ありありですね。

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IMG_3606_201701092201249ea.jpg サドルに弦溝が切り込んであるのですが、とても雑な(言い方が悪いですね)アメリカンな仕事ぶりです。


IMG_3609.jpg 各部のチェックとクリーニングをする為にバラしてみました。半月状に底面が削られているサドルがあるのが分ります。


IMG_3614.jpg クリーニングが終わり、メッキの輝きが戻っています。袋ナット以外はニッケルメッキなので、63~65年までのリバースに取り付けられていたブリッジと判断できます。


IMG_3617.jpg ブリッジプレート(と言うよりもブリッジバー)を真上から見ると、両端がすぼまっていたので・・・、


IMG_3621.jpg 万力とプライヤーで挟んで、真っ直ぐに矯正しました。


IMG_3648.jpg パーツを組上げました。入手時よりは格段に見栄えが良くなっています。


 サドルの溝切り部は金属用パテで埋めて整形しています。弦を張った後に新たに溝切りを行う予定です。

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IMG_3663.jpg 組上げ後にブリッジを眺めていたら何か違和感を覚えたので詳しくチェックすると、袋ナットが交換されているのが分りました。手前に置いた小ぶりの袋ナットがオリジナルです。


 詳細を述べると、この小ぶりのナットは65年からのノンリバ―スの為のスペアパーツとして以前に入手したもので、クロームメッキ仕上げです。今回入手したブリッジの前オーナーはオリジナルのナットを紛失したので、新たなナットに取り替えしていたものと推測します。この新たなナットもクロームメッキ仕上げです。

 少々難はあったものの、レアなパーツが入手できて喜んでいる私です。昨年末にはヤフオクで同様のブリッジとテールピースのセットが10諭吉(驚!)で落札されているほどに手に入れ難くなっているパーツですので・・・。
 正月休みにもう一本のベースメンテを行いました。ESP Thunderbirdのチューニング時にペグを見ると、異常に気が付いたのです。

IMG_3669.jpg 4本のペグポストが1弦側に傾いた為にペグブッシュが浮いて、ネックヘッド表面との間に隙間が発生していました。


 このブッシュ浮きはFenderでも見かけるのですが、弦をポストの1弦側から巻き始めているので、ポストに常に1弦側へと傾くように力が作用していて、ブッシュも同様に傾いてしまい、4弦側に隙間ができるのです。

 対応としては、ポストへの弦の張力の掛り具合は変更できないので、ブッシュをヘッドに固定させてポストをしっかりと支えるしかありません。

IMG_3674.jpg ペグ本体をヘッドから一旦取り外し、ブッシュをシャコ万で締め付けて、ヘッドに密着させました。


IMG_3682.jpg ヘッド裏側からブッシュとポストの貫通穴側面との隙間に瞬間接着剤を注入しました。ここで瞬間接着剤を多く入れ過ぎると、将来ブッシュを外す必要がある際に固着していて問題になるので、ブッシュ周囲の4ヶ所に1滴ずつの注入に留めておきました。


IMG_3692_201701081527590e7.jpg 接着剤が固まったのでペグを取付けようとしてポストを見ると、ブッシュとの擦れ傷が付いていました。このペグに交換後まだ半年位しか経っていないのですが、かなりの擦れ具合です。交換後の早い時期からブッシュが浮き始めていたものと推測します。


 擦れていた箇所には薄くグリスを塗布して、ペグをヘッドに戻しました。ペグポストがぐらつくと弦の振動に悪影響が及ぶので、この度気が付いて対応ができて良かったです。

IMG_3712.jpg これでペグ廻りは万全の状態となりました。次回はブリッジ部に手を加えます。
 正月休みの間に、手持ちのベースの気になっていた箇所のメンテを行いました。



IMG_3572.jpg 先ずは61JBです。これと言って悪い箇所は無いのですが、ちょこっといじりました。ピックアップ下のクッションの交換です。作業ベンチに寝かして・・・、


IMG_3576.jpg これまででピックアップの高さのセッティングが決まっているので、ピックアップを取り外す前に、マスキングテープを貼ってマーキングしておきます。


IMG_3581.jpg ピックアップを取り出して、これまで付いていたクッション(左側)を外しました。このクッションは中に3本のスプリングが内蔵されていて、クッションがヘタる事が無い優れものなのですが、近年に生産されたパーツをヴィンテージベースに取り付けているのは如何なものか?と考えるようになったのです。


 しかしながら、ヴィンテージベースに使われているウレタンスポンジと同様のものは国内で見かけることが無くて、ずっと探していたのですが、何年も前に入手していたSeymour DuncanのAntiquityのJB用ピックアップの化粧箱の中に雰囲気の良いウレタンスポンジが入っているのを見つけました。右側がそれです。

 いずれはこのウレタンスポンジもヘタってくるのでしょうが、今は雰囲気優先でこれをチョイスして、ピックアップ下に敷きました。思い起こせば、この61JBを入手以来数度目のクッション交換となります。国内で入手できるウレタンスポンジは柔らか過ぎて直ぐにヘタるのですが、今回のアメリカン製のウレタンスポンジは、ガッツリとした硬目の作りなので、長寿命を期待しています。



IMG_3591.jpg コントロールプレートの取付ビスを外して、内部のチェックを行いました。ハンダの乗りの悪い箇所を見つけて補修して、ポット類は内部をクリーニングして接点復活剤を少量吹きました。この61JBのサーキットは全てオリジナルのパーツです。(ハンダ付けはやり替えています)




IMG_3596_201701041601178d6.jpg 弦を張り戻す前に、もう一点雰囲気を変える為にピックガードを交換しました。これまでしばらくは62JB用として入手していたピックガードだったのですが、60~61JB用の淡い色合いのピックガードに換えたのです。


IMG_3597.jpg 一番上の画像と比べると色味の違いが分かるのですが、こうやって重ねると更に違いがハッキリとします。外しているのが62JB用です。保存していた数年の間にピックガードの縮みは若干進んでいるようですが、取付に問題は無かったです。


 多くのヴィンテージのピックガードは1弦側ホーンの先端が欠けているのですが、この2枚のピックガードは共にトラスロッドの調整口部分のカットはあるものの、その他の欠けは無い、状態の良いものです。現在はこのセルロイドの風味を再現できているピックガードは皆無なので、大事に保存していこうと思っています。

 ベース全体の画像を見ると、よりヴィンテージ感が深まった感がします。今後しばらくは、こちらの淡い色味のピックガードが醸し出す雰囲気を味わっていきます。

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あけましておめでとうございます

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 画像は、先日の朝に自宅近くで撮ったものです。私の住む県内では高速道路が所々でしか開通しておらず、その歯抜け状態を解消すべく自宅から300mの所にインターチェンジを設ける工事が着工となり、橋台が出来上がりました。そこに朝日を浴びてオレンジ色に光る飛行機雲を見掛けたので撮りました。何か色々と気持ちが前向きになる要素が多い画像なので、本blogの2017年初めの画像としました。

 本blog的には、最近はエントリー数が減っています。新たなベース機材を購入していないので仕方ないですね(汗)。昨年購入したのは1本のみで、今年も今のところ欲しいベースは無いので、新規購入ネタは無いと思います。(繰り返しますが、今のところ・・・笑)

 ただし、メンテナンスは常に行っていて、新たなパーツも入手しているので、その辺りのエントリーはボチボチと行っていきます。今年も緩~くお付き合いください。よるしくお願いいたします。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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