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 スラップは多用しない私ですが、参加するバンドでスラッププレイする曲があります。その際にはピックガード無しのボディーと1弦の隙間が大きい為に指が入り込み過ぎて具合が悪いです。以下、赤ばかりの画像で見辛くて申し訳ありません(汗)。

IMG_1797.jpg そこで、3mm厚のアクリルクリアー板を加工してピックガードを自作しました。1号機でも作っているので要領を得てはいたのですが、電動ルーターやトリマーは持っておらず、完全手加工なので休日の丸一日加工に費やしました(汗)。


IMG_1808.jpg 指板エンドはスロープになっているので、ピックガード裏側をスロープに合わせて削っています。この箇所は手加工で現物合わせをしないと対応できない形状です。


IMG_1810.jpg ボディーへの新たな穴開けは避けたかったので、既存のピックアップ取付けビスの内の2本を利用してボディーに固定しています。ピッチの近い2点止めなのでピックガードのズレが気になるところですが、スラップ時はピックガードに対して垂直方向に指が当たるので、ズレは起こりません。


IMG_1812.jpg 以前に作成したBV-Ⅴ 1号機用のピックガードを2号機の指板エンド部に揃えて重ねてみました。フロントピックアップの位置がピックアップ巾の半分程異なっていて、1号機のピックアップがより低域成分を拾う位置にあるのが分ります。


2号機では弦ピッチが広くなり指板巾(=ネック巾)も変わったので、1弦ホーン部のデザインが異なります。そしてコントロールノブの位置も変更されているので、全体の大きさも変わっています。



IMG_1799.jpg こちらは5mm厚のアクリルクリアー板を加工した低音弦側のサムレストです。ピッキングポイントが増えてとても有意義なパーツです。


 サムレストの巾はピックアップ端からB弦中心線下までとしています。この巾が狭くてサムレストとB弦の間に隙間があると、親指が落ち込むのでよろしくないです。私がサムレストを作製する際は、全てこの形状です。両ピックアップ間を埋めるフィンガーランプを装着するプレイヤーがいらっしゃいますが、ガッツリ弾くタイプの私にはランプは邪魔になります。

IMG_1806.jpg 1mm厚のクリアーの両面テープを使ってサムレストをボディーに貼り付けしたのですが、リアピックアップ側ではテープを2枚重ねにして、ピックアップの高さとサムレストの天端をほぼ揃えているので、親指を移動する際に引っ掛かりが無くてスムースです。




IMG_1796.jpg ピックガード、サムレスト共にアクリルクリアー板を使っているので、“近付いてよく見ると何だか後付けパーツが付いている”状態です。私の好みの状態ですね。


 今回のピックガードとサムレストの作製原価は、ホームセンターでのアクリル板購入の数百円のみです。丸一日費やした私の加工代は、加工中の楽しさからみるとゼロとするのが申し訳ないくらいです(笑)。
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 それ程多くのモディファイは必要が無いと思われるBV-Ⅴ 2号機ですが、やはり重量があるのはどうにかしたいポイントです。1号機は4.9kg、2号機は少し軽くて4.8kgなのですが、ストラップを付けて立奏すると短時間で左肩が痛くなってしまいます。

 1号機でもそうしたのですが、パーツ交換で対処しようとすると軽量ペグへの交換しか思いつかないので、ヘッドに無加工で交換できるGotohのGB350へとペグ交換を行いました。重量差約120gの効果はありました。吊り下げた際の肩への負担が幾分か減少しています。

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IMG_1841_20160124165333d75.jpg これ以上の対策となると5弦側ホーン裏のストラップピンの移設しかないのですが、新たなビスの穴開け加工が必要となるので、今は様子見の状態です。それにしても、ここにストラップピンの位置決めをしたメーカーの意図は何なのでしょか?普通にホーン頂上に取付けした方が吊り下げ時のバランスが良いですし、ギグバッグに入れる度にこのストラップピンがバッグの縁に引っ掛かって邪魔になってもいます。


IMG_1819_20160218184624a37.jpg 1~5弦が全て同じペグなので、ヘッド裏面から見ると何か違和感を覚えるのですが、実際にペグ操作を行うと、チューニング時のペグの回転方向は1~2弦と3~5弦で同じですし、2弦ペグのツマミがプレイヤーに近付いているので、このペグ配列は操作性から見ると実は“有益”と言えます。
 BV-Ⅴ 2号機ですが、やはり肝心なのはその出音です。基本的には歯切れの良い明るい音なのですが、入手時のピックアップ(以下PU)のセッティングでは、B弦の出音が極端に大きくて、かつ何故かB弦の振動がスムースでは無かったです。購入したショップの説明では「各弦の出力バランスは良い」との事だったのですが・・・?

 B弦の出音が大きくて振動が不整脈っぽいのはPUのB弦側が弦に近過ぎるのだろう?と考えて、低音弦側のPU取付けビスを締め込もうとしたのですが、これ以上ビスを回す事ができない状態でした。



IMG_1783.jpg そこで、PUをボディーから一旦取り外してチェックを行いました。まずはフロントPUです。ピックアップカバーは無くて、ボビンとコイルが剥き出しになっています。かろうじてコイルには保護テープが巻かれているのですが、ドライバー等の先端でコイルを傷付けないように丁寧な扱いが必要です。下側ボビンには丸い耳があって、ここにピックアップの固定用ビスを取付けします。旧いシェクターのPUに見られた取付け方法です。


IMG_1781.jpg フロントPUの裏面にはN(Neck)のシールが貼ってありました。PUキャビティー内部にはシールド処理はなされていないのですが、PU裏面のポールピースには導電塗料が塗られていて、ポールピース表面でのタッチノイズ軽減が図ってあります。


IMG_1782.jpg PUの配線はホット、コールド、アースの3本です。出力端子の足元が黄色に塗られているのがホット端子となっています。コールドとアース線はプリアンプ側で短絡してあります。1号機の入手時には2つのPUが何故か逆位相接続されていて、PUバランサーがセンターでフェイズトーンとなっていたのですが、この2号機はそうにはなっていません。




IMG_1784.jpg リアPUは入手時のチェックで低音弦側のポールピース表面でのタッチノイズが確認できたので取り外して裏面を見ると、案の定、導電塗料が薄くてムラになっている箇所があったので、導電塗料を再塗布しました。塗料の乾燥後にタッチノイズが消えたのを確認して、作業前に剥がしておいたB(Bridge)のシールを貼り戻しました。


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 この後に、両PUの低音弦側をボディーに深く沈める為に、ウレタンスポンジの低音弦側を斜めに削ぎ落して薄くし、PU取付けビス穴をドリルで深くし、更にビスを締め付け過ぎてボディー裏面に貫通しないようにと、これまでよりも5mm短いビスを用意して、PUを取付けしました。

 フロント、リアPU共に求める位置まで低音弦側をボディーに沈めた効果は明らかでした。大き過ぎたB弦の出音が小さくなって、高域弦側とのバランスが良くなっています。そしてこれまではポールピースの磁力に引っ張られてウォ~ン・ウォ~ンと不整脈的に揺れていたB弦の振れ具合はタイトでスムースなものになっています。

 ポールピースを見ると通常のJBタイプよりも太くて、ダンカンでいうとSJB-2位の太さだったので、ポールピースにドライバーを近づけて磁力の強さのチェックを行うと、通常のJBタイプのPUよりも明らかに強い磁力を感じました。1号機のフレットをTUNE にてPlek調整した際にも、リペアーマンから「このPUは低くセッティングしたほうが良い」とアドバイスをいただいています。2号機のPUのポールピースも強い磁力の仕様なのですね。

 そしてこの調整後にはリアPUの特に高音弦の音色が耳に痛くなくなり、フロントPUとの混ざり具合が良好になっています。私はPUバランサーでの音量ミックスが嫌いなので、いつもこのようにPUの高さ調整でミックス具合を決めています。PUバランサーならセンターポジション、2ヴォリュームならフルアップ状態で使うのが好みです。

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 以上のセッティングを行ってやっと各弦がバランス良い出力で、かつ弦振動がスムースになりました。という事は、これまでのオーナーはこの良好な出音を味わっていなかったという事にもなります。この2号機の入手時には少ない使用感で程度良好だったのですが、メーカー出荷時のセッティングでは満足できる出音とならなかった為に、これまでのオーナーがあまり積極的に弾き込まれてこなかったのでは?と推測します。
IMG_1717.jpg 入手したBV-Ⅴ 2号機の製造年を調べようと思い立ったのですが、Vestaxは一年前に倒産していて、かつ近年はDJ機器メーカーとしての会社運営だったので、色んなサイトをチェックしてもギター(ベース)のOEM製造元は分ったものの、製造年に関する明確な資料は見つからなかったです。


 そこでストックしていた昔のベーマガをペラペラとめくってみました。



 Vestaxユーザーの高橋ゲタ夫氏のライブ使用機材の記事をチェックすると、1993年12月の記事の写真では、左の5弦が1号機と同じモデルのフレットレスで製品名はBV-ⅤGT、右の6弦が2号機に近付いたモデルでBV-Ⅵと記載されていました。

G BV-5 FL          G BV-6




 ゲタ夫氏は昔のライブでは上記の6弦のBV-Ⅵでしたが、近年はこの2000年7月の記事にあったこちらの5弦のBV-Ⅴをプレイされています。私の2号機とはフレイムメイプルトップのナチュラル仕上げ、ヘッドトップが黒の塗り潰しという点が異なっていますが、他は同じ仕様のようです。

G BV-5 2




 上記のゲタ夫氏のBV-Ⅴの最近の状態は、ヘッドにgマークが付き、アクリルクリアー板のピックガードとなっています。下は2010年にライブを聴きに行って私が撮った画像です。

DSCF0332_201602031859513c1.jpg          DSCF0335_20160203191435bf0.jpg


 ボディー裏面を見ると、裏通し用の弦ブッシュが4と5弦の2ケあります。私の2号機は3~5弦の3ケです。コントロール~バッテリーキャビティー間に追加のプレートがあり、開口もされています。コントロール回路にも変更があるのでしょうか?



 これは2000年1月の新製品紹介記事です。BV-Ⅴ99という製品名は1999年モデルということでしょうか?私の2号機からモデルチェンジされて、ヘッド形状やブリッジそしてコントロールツマミが変わり、アクティブ回路のOn/Offスイッチが追加されて、ぱっと見ゴージャスなルックスとなっています。そしてアイキャッチャーだった5弦ホーン部の“コブ”が無くなり、ボディーデザインが大人しく(=つまらなく)なっています。

BV-5 2000




 という事で、私が入手した2号機は1990年代中期~後期に製造されたものと推測します。20年前のモデルとしては傷みが無く良い程度を保った状態で入手できているのですが、やはり中古購入品なので手を加えたい箇所が幾つかはあります。その辺りは今後ボチボチとエントリーアップしていきます。
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Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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