Archive
ゆみこ  8月23日の夜は、広島を中心にして全国で活動されているキーボード&クラビオーラ奏者の折重由美子さんが、新CD『FURUSATO』リリース記念ライブツアーの一環で、私の地元で行ったライブをサポートしました。


 ハーモニカで有名なドイツHohner社が30年前に試作品として500台製作して、日本に50台が輸入されたものの現存するのは数台というレアな楽器“クラビオーラ”の演奏家の折重由美子さんです。そして、そのクラビオーラを実際にライブやCDレコーディングで使っているのは世界で彼女一人だとの事です。

IMG_1937.jpg


 “クラビオーラ”の音色はとても心地良いという事で、西洋楽器とは言え、日本の童謡や唱歌にマッチするのでは?と考えて、折重由美子さんが制作したCDが『FURUSATO』なのです。

FURUSATO.jpg


IMG_1935_20150826201545906.jpg この日は4人のメンバーにサポートされた折重さんが演奏する、とにかく耳に優しい音色のクラビオーラのメロディーで、軽くJazzアレンジのなされた懐かしい童謡を聴かせていただき、会場は“ほっこり”とした温もりに包まれていました。




 折重由美子さんが参加するJazz界のAKB(?)“ Jazz Lady Project”のCD『Girl Talk』をライブ会場で購入しました。こちらは一言でいうと「カッコイイ!」興味のある方はこちらから。

Girl Talk
スポンサーサイト
 訳あって、今回のエントリーは内容をあまり詳しく記述できないので(画像も無し)分り辛いと思いますが、ご勘弁を・・・。以下○○の中に適当な文字を入れながらお読みください(汗)

 先日、知り合いから「楽器屋に出物のベースがある」との連絡がありました。聞けば「ヴィンテージ○○○derベースで○○年製の○○モデル、スラブボード指板で、○○色のカスタムカラー」という事で、大いなる興味を持ってその楽器屋に試奏を行うべく出向きました。

 ハードケースから取り出された“ブツ”を先ずは目視点検しました。ヘッドのナット部に見える指板の接合部からスラブボード(平面)貼り指板が分りました。その指板やネック本体、フレット、ペグ等の状態は良くて合格点をあげられそうです。

 ネックをチェックする為にショップのスタッフさんにネックを取り外していただいたのですが、ネックエンドには鉛筆で○○-○○と製造月/年が書かれていました。ボディー側のネックポケットにも同様の記入があり、ボディーとネックはペアリングしていました。

 カスタムカラーに塗られたボディーにはウェザークラックが入り風格はあるのですが、大きな打痕は少なくて、これまで丁寧に扱われてきた事が伺えました。ボディーに取付いているブリッジやピックガード等のパーツもヴィンテージに間違いは無く、特にピックガードは50数年を経ているのに係わらず基材の収縮によるヒビ割れや欠け等の無い良い状態でした。

 ピックアップは表面から見る限りオリジナルに見えたのですが、ここは当然の事、ボビンを確認したくピックアップを外していただきました。ピックアップを裏から見るとブラックボビンで、オリジナルでした。ピックアップ下のウレタンフォームはオリジナルの上に追加でスポンジが貼ってありました。

 うーん、これまでのチェックでは全てのパーツがオリジナルで、しかも良い状態でした。「これはイクしかないかな・・・?」と考えていると、「あれれ?」と思われる箇所が目に入ってきました。ピックアップを外す際に、ピックガードが収縮していてピックアップが外し辛かったので、ピックガードも取り外したのですが、そこに隠れていた箇所が不自然だったのです。

 もったいぶらないで説明します。ピックアップキャビティーとコントロールキャビティーの2つのザグリを繋ぐ配線用のザグリがボディー表面にあったのです。「えっ・・・?、この年代ではザグリではなくてドリル穴を貫通させてリード材を通していたはず、という事は、ボディーは別年代の物?」

 そうなのです。ボディートップに配線用のザグリが掘られたのは74年頃からなのです。このボディーを疑い始めて細かくチェックすると以下の箇所が70年代の仕様である事が分りました。

■ ネックポケット1弦側の補強用コブが無い
■ 4弦側にサムレスト用ビス穴が開いている。
■ トップ&バックのコンターカットが少な目
■ ボディートップはウェザークラックが入り易いラッカー塗装だが、塗装が剥げた箇所から見える下地塗りが硬いポリ塗装

 ここまで要素が揃うと、もう断言できます。「このボディーは70年代中期製、それもアルダーなので74年に間違いない!」

 このベースを委託販売されていたショップはこれまでこのベースをメンテされてきたのですが、この事には気付いていなかったようです。そしてこの後に、販売委託されていた現オーナーにショップが問い合わせしたところ、現オーナー、そしてその前のオーナーも知らなかったとの事でした。

 ここからは推測ですが、70年代中期にこのベースが中古でアメリカから輸入されて、日本でのファーストオーナーが入手した時点で既にこの状態だったのでしょう。そして、そのファーストオーナーと譲り受けたセカンド(現)オーナーが所有していた40年間は、どなたも疑うことなくオリジナルのヴィンテージベースとして弾き続けられてきたのでしょうね。ネックポケットに鉛筆書きされた○○-○○の製造年を信じて・・・(汗)

 現オーナーが緊急で放出したいという事で相場よりもお安い価格設定ではあったものの、この状態で私が購入して後で嫌な思いをする事には至らなかったのですが、現オーナーにとっては価値を下げる判定をしたのが申し訳なかったとの思いもあります。

 かく言う私もこれまで、ヴィンテージベースを入手した後に、パーツがオリジナルでなかったのが分かったケースが多々あります。良いヴィンテージベースに出会うのは、“ご縁”と“見る目”が不可欠のようです。



 追記 今回のベースですが、試奏した際の出音、弾き心地は紛れも無くヴィンテージベースでした。出音の3大要素を重要な順に挙げると、ピックアップ→ネック→ボディーとなるのでは?と常々考えている私ですが、今回のベースはその上位2要素が揃っていたという事で出音の良さに繋がっていたものと思われます。(弾き心地の最大要素はネックと考えています)今回、計らずもボディー以外は全て60年代というベースを弾く事ができて、この考えが間違いない事が確認できたのは良い経験でした。
 お盆前の事ですが、広島のベーシスト カズくんを私のスタジオにお招きしてプチ・ベース会を行いました。お若いカズくんは、まだ自分にとってのベストなベースを探す旅の途中という事で、時々この様にお会いして情報交換を行っています。

 この日のカズくんの持ち込みベースはこちらです。左からFender 64JB、Fodera Emperor 4st、Wal、そしてYamaha SB500です。

IMG_1321.jpg


■ Fender 64JB
 以前、私の61JBを弾いて、ヴィンテージFenderベースに目覚めた(?)カズくんが昨年入手した64JBです。PU仕様の変更時期で、PUのボビンが、フロント=ブラック、リア=グレーと混在しているのですが、フロントがブラックボビンとあって私の61JBに近い出音でした。とは言え「いつかはスラブボード指板のJBが欲しい」と語っていたカズくんでした。

■ Fodera Emperor 4st
 以前、少数生産されたFoderaとしては珍しいパッシブの4弦ベースです。60年代初期のFenderを意識したハカランダ指板とアルダーボディーの組合せで、派手な木目は無いものの、高価な木材が使われているのが一目で分ります。E弦の音がとても太くて、Foderaのイメージでは無かったです。その他の弦の発音も良くて、バンドの中から抜けてきそうな出音でした。

■ Wal
 この度初めて弾いたイギリスのベースブランドWalの4弦ベースです。1PUモデルですがEMG PUとアクティヴ回路の組合せで多彩な音が作れそうです。

■ Yamaha SB500
 昔懐かしいSB500です。YamahaがFender JBを独自の解釈でモデリングしたオリジナルベースです。この個体はとても綺麗な状態をキープしていました。

IMG_1322.jpg


 しかし、カズくんの所有ベースは入れ替わりが激しいですね。以前、持ち込まれたベースとラインアップが全て替わっています。



 私も4本のベースを持ち込みして、カズくんに弾いていただきました。左からFender 61JB、63PB、Gibson 68Thunderbird non-revers、そしてEpiphone-Japan Thunderbirdです。

IMG_1318.jpg


 近年、私の所有ベースは本数が減っています。具体的には70年代以降の物を処分しています。やはり好みは60年代(それも初期)と言うのが(やっとの事)で分かったので、本当に残したいベースに絞っている状態です。カズくんもそんな私に影響されてか、どんどん好みがヴィンテージ志向となっているのは嬉しいような、(高額な買い物をさせているようで)申し訳ないような、複雑な心境です(笑)

 この日、私のベースに張っていた頑固弦プレミアムをカズくんも気に入ったみたいで、後日何本かを張替えしたそうです。
 お盆の15日に私の出身高校の同窓会がありました。その実行委員にバンドメンバーがいたのでお誘いがあり、アトラクションでラテンジャズバンドの熱狂楽団TAPASCONが演奏しました。

熱狂楽団TAPASCON
IMG_1349a.jpg


 この同窓会は2年に一度の開催で、全ての卒業生が参加対象となっているものです。あちらこちらに知り合いの顔が見える中での演奏でした。

IMG_1377a.jpg


 6月にも同じ会場で催された別の高校の同窓会で演奏しているので、セッティングはスムーズに進みました。演奏曲はこの時と同じなのですが(汗)、前回はステージサイドでの録画だったのを反省して、今回はステージセンター前で録画しているので、各楽器の音量バランスは前よりも良くなっています。



 時々コンプレッションが効いてグッと音量が下がるのは、バス・トロンボーンがパワフルに吹いている為です(汗)ベースギターよりも低音のアタックが強いです。マイク撮りもしていないのに・・・(笑)
 様々なチェックを経た後にBartolini NTMBをVestax BV-Ⅴにインストールしました。

IMG_1252.jpg これがこれまでのアクティヴ回路です。


IMG_1250.jpg 先ずはこれまでの元のアクティヴ回路を取り外す事にしました。電池もこれまでの006P(9V)×2個が、次のNTMBでは1個なので、2個の電池受けも外します。(現行NTMBは9V or 18V電源対応となっています)


IMG_1270.jpg NTMBの取付けの際は少々のボディー加工が必要となりました。4つあるコントロールポットの内、3つがこれまでのものより太いので取付け穴を拡大し、新たに取付くMID周波数帯域切り替えスイッチ用の穴を開けました。スイッチ穴は、取付く箇所のボディーをキャビティー側から少し掘り下げて、スイッチ取付けネジしろを確保しています。掘り下げ箇所には導電塗料を塗っています。以上の不可逆的加工が伴うのでこれまで慎重にNTMBの出音をチェックしていたのでした。


IMG_1280.jpg NTMBをインストールしました。配線が多いのですが、問題無く収まっています。コントロールキャビティー内に見える青の四角形はアウトプットゲインの調整用ボリュームですが、これはあまりブーストするのではなくて、パッシブベースよりも少し大き目程度のゲインになるように調整しています。


IMG_1277.jpg 電池が1個になったバッテリーキャビティー内の隙間にはスポンジを挿入しています。


IMG_1381.jpg ボディートップの変わり様はこちらです。以前のコントロールが、


IMG_1382.jpg この様になっています。金メッキのツマミはこの度全て新品と交換し、ロー& ハイ調整用同軸2連ポットは2段ツマミとなっています。新設のスイッチは黒なので、遠目には変更箇所が目立たないです。そしてそのスイッチは、プレイする私からの目線でコントロールツマミに隠れない箇所に位置決めしています。 


 さて、このインストールされたNTMBの“肝”はやはりMIDコントロールです。スイッチにより可変周波数帯域の中心が、250Hz/500Hz/800Hzの3つに切り替わるのですが、一番低い250Hzをほんの少しブーストすると私の好みの出音となります。ピックアップ本体からはハイもかなり出ているのですが、このミッドをブーストするとハイの帯域も肉付けされて細さが減少するのも良いです。

 30Hzを調整するBASSは少し絞ってローB弦のくぐもりを減少させています。10KHzのTREBLEは指弾きの際はフラット、スラップの際は少しカットする使い方を行っています。

IMG_1396.jpg


 オリジナルのアクティヴ回路はストレートな出音で無味無臭とも感じられたのですが、NTMBに交換後は良い意味でローミッドに癖のある音が作れて、私好みのものとなっています。

IMG_1394.jpg アクティブ回路を交換して出音は満足したものになったVestax BV-Ⅴですが、あと一つの気になるフレットのビビリ解消の為に近々PLEK調整を行うので(ショップに予約済)、仕上がったらレポートいたします。
 Bartolini NTMBを外付けエフェクター状態にして出音をチェックすると、ローからミッドにかけては好みの音となったのですが、出過ぎるハイはEQ操作ではいまひとつ良い音とならない感がしたので対応を考えました。

IMG_1244.jpg ハイをコントロールする(絞る)のならパッシブのトーン回路でしょ!という事で、ボリュームポットを2軸2連ポットに交換して、そこでボリュームとパッシブトーンコントロールを可能にしました。トーン回路はワニ口クリップで各種コンデンサーを咥えての比較チェックを可能にしています。


IMG_1239.jpg          IMG_1235.jpg


IMG_1227.jpg この回路一式とベースをマイ・スタジオに持ち込んで大きな音でのチェックを行いました。PAスピーカーからはバンドの音源を練習の際と同じ音量で流して、バンドサウンドの中からのヌケ具合も確認しています。私がベースをイジった後には必ずこうやってチェックしています。自宅での気に入った音が、バンドサウンドの中からは良い音として聞こえないケースが多いので・・・。


 キレの多いハイは特にスラップ時に気になったのですが、パッシブトーンを絞ると塩梅良くハイが落ちてくれました。コンデンサーも何個かからチョイスしてセラミックのものに決めたのですが、出音を良く聞くとトーンツマミがフルアップの状態でも幾分かハイが落ちていて、これがロー弦のモコリの要因となって低音域のキレも落ちているのが分りました。

 これはパッシブトーン回路の場合は仕方がない事です。トーンツマミがフルアップの際にはコンデンサーに信号が回らない特殊なポットもあるのですが、今回アクティヴ回路をインストールしようとしているVestax BV-Ⅴのコントロールキャビティーには新たにトーンポットを加えるスペースは無いので、このパッシブトーン回路の増設は断念しました。スラップ時のキレ過ぎるハイのコントロールよりも指弾き時の低音のキレの良さが優先しますので・・・。



 追記 パッシブトーン回路は、アクティブ回路の前と後ろの2箇所に接続して出音の比較チェックをしました。アクティブ回路の後ではインピーダンスが変わっている為かトーンの効きが不自然でした。やはり、通常のパッシブトーン付のベースの後にアクティブ回路を接続するのが良いという事ですね。
 アクティヴ回路が苦手な私ですが、好みの回路というのがありまして、それはBartolini NTMBです。かなり以前に持っていたFodera NYC(現行国産モデルではなくて、ニューヨーク現地Fodera製)の回路がこれで、中低域のふくよかさが気に入っていました。

 今、手持ちの唯一のアクティブベースのVestax BV-Ⅴはとても歯切れが良いというか切り立った感のある出音で、ローはスッキリとしているもののハイが煌びやか過ぎる感がして、いつもハイEQを絞って使っています。

 そんな中、好みのBartolini NTMBの中古を入手したので、どんなものかチェックしてみました。ベースから取り外された状態で入手したNTMBを厚紙に仮固定し、入出力にそれぞれジャックを半田付けして、ベースとアンプの間にエフェクター状態で接続できるようにしました。

IMG_1254.jpg          IMG_1261.jpg


 このNTMBのチェックの前に、Vestax BV-Ⅴに内蔵されているオリジナルのアクティヴ回路をバイパスして、ピックアップからダイレクトにジャックに配線しました。NTMBが気に入った出音となったらBV-Ⅴにインストールする予定なので、オリジナルとNTMBの2つの回路を経由したら出音の良し悪しの判断がつかなくなる為です。

 この状態でピックアップの“素の音”をチェックしました。出力は下がるもののオリジナルのアクティヴ回路を経由したのと同様に立ち上がりが良い出音だったので、このアクティヴ回路は色付けの無いストレートなものと言うのが分りました。ただこのストレート過ぎる出音というのが私の不満要素なのでした。

 さて、やっとNTMBの出音のチェックです。3バンドのEQツマミがセンターの状態で、既にローミッドがふくよかになっているのが分りました。MIDの可変中心周波数帯域を3つ切り替える事ができるスイッチを250Hzにして、MIDコントロールツマミをほんの少しブーストするともっと心地良い出音となりました。

IMG_1260.jpg ローからミッドにかけては好みの音となったのですが、ハイは元と変わらず強めに感じました。その対応で、TREBLE EQを絞り気味にするとローのキレが減ってしまい、塩梅良くないです。これはどうしたものか?次のエントリーで対応を考えてみます。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム