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 シャーラーのペグに交換して、ルックスは私のイメージした通りになったBaby bassですが、アンプからの出音を聞くと「あれれ?」となりました。これまでの一旦沈み込んだ後に “ポコン!”と弾んで出てくる音が、軽い“ポワ~ン”という音に変化していたのです。

 この感覚は以前経験したことがあります。ジャズベースのペグを軽量ペグへと交換した際に感じた変化と同様です。ペグ4個の重量を事前に計測していて、GB-1が351g、シャーラーが294gで、シャーラーが57g軽かったのですが、その重量差が影響しているものと考えました。ペグが軽いと、コンプ感が希薄になり、明るく軽めの出音となるのが経験上分っていますので。

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IMG_1187_201507201828589c4.jpg その対応ですが、せっかく交換したペグを元には戻せないので、ヘッド部を重たくしようと考えて、鉛の薄板をカットした4枚の“重し”をスロッテッドヘッド内側に貼り付けしました。鉛板の重さは合計約70gで、ペグの重量差よりも大きいです。この状態でヘッドに触れながら弦を弾くと、ヘッドの揺れ具合は明らかに減少していていたのですが、アンプからの出音は変わらず“ポワ~ン”という音でした。


 そこで他の要因があるのでは?と考えて、ダイアフラム・ピックアップの振動板を交換したり、

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IMG_1212.jpg 駒の揺れを阻害しないようにと、ウイングの隙間に差し込んだピエゾ・ピックアップを少し引き抜いたりしたのですが、出音は改善されなかったです。


 これは困りました(泣)最終的にはペグを元に戻すしかないのかな?と考えながらも元から何が変わったのかを今一度検証してみる事にして、ペグ交換の自分の記事を読み返していたら、ペグのポストの直径が変わっていた事に気付きました。

 これまで付いていたGotoh GB-1のペグポストの直径は12mm、交換したシャーラーは約9.5mmです。直径が小さい=外周が短いという事になるので、細いポストにこれまでのものをカットせずに張り戻した弦が多く巻かれていました。上の鉛薄板を取付けた際の画像で、特に3・4弦はポストに多く(5周程度)巻かれているのが分ります。そして、その3・4弦が目立ってクッキリとしない出音でした。

 これが原因では?と考え、各弦を4~5cmカットして、ポストに3周程度巻き付けました。これよりも巻きが少ないとポストとの摩擦が減って弦が緩む恐れがあります。

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 この状態でアンプからの出音をチェックしたところ、一旦沈んでからの“ポコン!”音が復活し、アタック感は増し、音量も大きくなっていました。目から鱗が落ちるというか、耳から耳○○が取れて鼓膜に直に伝わるようなクッキリとしたベース音です!

 やはり、この巻き過ぎた弦が悪影響を及ぼしていたのですね。弦の振動がポストを揺らす際に余剰巻の部分で揺れの遊びが生じて、ペグやネックに弦振動がダイレクトに伝わらなかったものと思われます。

 Baby basのプラスティック製ボディー内部にはハウリング防止の為の発砲ウレタンが充填してあるので箱鳴りは一切しなくて、他のアコースティックベースのようにボディーの鳴りが出音に直結しません。それ故にボディーに取り付けられているパーツの振動具合が出音に大きく影響する事が実感できた今回のペグ交換でした。
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 入手したシャーラーのペグをそのままBaby bassに取付けとはいかなかったです。

 ペグをヘッドに仮取付けすると、ペグポスト先端にある弦を差し込む穴が、スロッテッドヘッドのセンター部に潜り込んでいました。

IMG_1138.jpg このままでは、弦をポストに巻く事ができないので、ポストの頭を加工しました。ポスト先端からバックしたところに、3mmの穴を開けて周囲を面取りしました。


IMG_1139.jpg 4個のペグを同様に加工してヘッドに取り付けすると、この加工の必要性が分ります。削孔した箇所の色から、材質が真鍮(ブラス)だとも分ります。


 今回の加工が終了したネックをボディーに取り付けて、弦を巻き付けました。下画像の左がこれまでのGotoh GB-1、右がシャーラーです。これこれ、このルックスです!(笑)短いペグシャフトがとてもキュートです。やっと事でイメージ通りのヘッドの佇まいになりました。

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 ペグポストがこれまでのGB-1よりも細くなったのと、50年前のヴィンテージのシャーラーペグという事で、チューニングの際のスムーズさを心配したのですが、いざ弦を張りペグを回すと、バターをナイフでカットするのと同様の手応えで全く引っ掛かり無しでチューニングが出来ています。

 以上のモディファイでこのBaby bassのルックスは私のイメージした物にかなり近づいてきました。もうそろそろ完成かな?と思いながらBaby bassをアンプに接続して音を出すと、新たな問題が発生していました。続く・・・。
IMG_1122.jpg 1年以上探し求めていて、やっと入手できたシャーラーのヴィンテージペグをBaby bassに取付ける事にしました。


IMG_1053.jpg 先ずはネック取付け部にあるアルミのピンに丸棒をあてがってハンマーで叩き、ピンを抜き取ってボディーからネックを外して、これまで取付いていたGotohのペグGB-1を外しました。


IMG_1123a.jpg GB-1と、オリジナルのスタイルに戻そうとしているシャーラーのペグと、大きさを比較しました。シャーラーはかなり小振りとなります。


IMG_1057.jpg これまでのGB-1のペグポスト(直径12mm ミリ規格)はシャーラーのポスト(直径約9.5mm インチ規格)よりも太く、ポストを差し込む穴が拡大されていたので、12mmφの丸棒をカットして、


IMG_1094.jpg 埋め木しました。スロッテッドヘッドのセンターの部分にあるポスト穴も同様に埋め木しています。ペグプレートの取付けビス穴も爪楊枝で埋めています。


IMG_1101.jpg シャーラーのペグプレートの裏側にはペグシャフト受けの爪が飛び出していて、これを逃げる穴が彫り込まれているのですが、穴の位置が元々ずれていたので彫刻刀で彫り直ししています。


IMG_1118_2015071319462261b.jpg 新たに取付けるシャーラーのペグのポストの穴を開けました。本来はインチ規格のドリルを使うべきなのでしょうが、現物合わせで9mmの木工ドリルで穴を開けた後に丸棒にサンドペーパーを巻き付けて少し穴を拡大しました。10mmドリルでの開口は大き過ぎました・・・。


IMG_1119_20150713194650e08.jpg ペグを取付けるビス穴を開けた後に、白木が見える箇所はラッカーで着色しました。


 さて、これでネック側のペグ交換の準備は整ったのですが、ペグ側に加工が必要でした。続く・・・。
 私のAmpeg Baby bassは、一年半前の入手時には既に様々な箇所に手が加えられていました。その中でこれは良いなと思われるモディファイは指板サイドへのポジションマークの埋込みのみで、他のモディファイは疑問を覚えるものばかりでした。

 その疑問点を先ずリセットというかデフォルトの状態に戻すところから私の作業がスタートしています。PU部、ネックジョイント部、指板の反り等を訂正してきて、もう一か所の気になる所に着手しました。

IMG_5410_201507131932405ae.jpg それはペグです。私が入手した時にはGotohのペグGB-1に換わっていたのですがこれはサビが多く操作も渋かったので、


IMG_5730_20150713193245fd3.jpg オリジナルのシャーラーのデザインに近いペグに交換したのですが、それも操作に難があったので・・・、


IMG_1047a.jpg 再び(新たに入手した)GB-1に交換していました。2度目のGotoh GB-1は操作もスムーズでこのままの使用も考えたのですが、ただルックスが気に入らないという難点がありました。シャーラーとはペグプレートのデザインが異なり、ペグシャフトも長くて、私の頭の中のBaby bassのヘッド廻りのルックスとは違うのです。

 そのGB-1を良く見ると、2弦ペグのツマミが少し曲がっていました。曲げた覚えは無いのですが何かに当たったのでしょうか?シャフトが長い故の弊害とも言えます。


 Baby bassのオリジナルのペグは60年代初期のGibson EB等で使われた西ドイツ(当時)シャーラー社製のコンパクトなものなのですが、これと同じ物はなかなか入手が難しいのです。国内で見かける事は無く、e-Bayに出品されているGibson EBやRickenbacker用のヴィンテージペグは数万円もするので手を出し辛かったのですが、ある時にe-Bayで見つけたペグは60年代中期のEpiphone用という商品説明もあってか、競り合う事無く廉価で入手できました。

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 Baby bassのオリジナルペグはニッケルメッキでウォームギアを止めるビスがマイナスネジなのですが、入手したペグはクロームメッキ、プラスネジです。メッキに関しては60年代中期にニッケルからクロームに変わっていて、ネジもその頃にプラスになったものと推測します。

 又、そのネジのワッシャーが2枚換わっている(画像下2ケ)のですが、ペグ本体としては同形状なので取替え後のルックスの変化が楽しみです。次回のエントリーはこのペグへの交換です。
 久しぶりのBaby bassの登場ですが、まだ出音の追及は終わっていません(汗)

IMG_0809.jpg 私のBaby bassの出音を単体で聴くと、それらしいファットな出音なのですが、参加する大所帯のラテンバンドの音の渦から浮上するにはファットな押し出し力のみではダメっぽく感じてきたのです。


 そこでこの度はファットさをキープしながらも少しキレを出すセッティングを考えてみました。デフォルトのダイアフラムPUからはハイの成分が全く出ていないので、別付けのピエゾPUでハイをプラスしようと、先ずは駒に貼付けするタイプのピエゾを試したのですが、これは超高域過ぎてダイアフラムPUと全く混ざり合わなくてダメでした。

IMG_0812.jpg 次に試したピエゾPUは駒のウィングの隙間に差し込むタイプです。これからの出音は先のピエゾより少し中域に降りていて、あまり耳に突き刺さらないものだったので、こちらを使う事にしました。


 又、このピエゾPUを使う二次的メリットとして、センサー部を駒のウィングの隙間に差し込んだ結果、ウィング部の振動がスポイルされて、ダイアフラムPUからの出音がスッキリしているのが分りました。やはり駒のウィングは出音に大きな影響があるのですね。

 以上でダイアフラムPUからの出音は不要な極低域が削られ、ピエゾPUの方は超高域が減って、お互いの音が歩み寄ってきた為に、両PUの音をブレンドしての違和感が減少していました。

IMG_0795.jpg 2つのPUからの信号のブレンダーは各種機材を比較検討の結果、BOSSのラインセレクターLS-2にしています。ベース用にモディファイされたLS-2Bも持っているのですが、こちらを繋ぐとさらに音が太くなるので今回のセッティングの主旨には不向きでした。


IMG_0799.jpg LS-2の緑ツマミでダイアフラムPU、赤ツマミでピエゾPUのゲイン調整を行っています。ダイアフラムPUは一般的なパッシブベースよりもかなり出力が弱いので、緑ツマミはブースト気味に右に回しています。そして当然の事ながら、Babybassの音=ダイアフラムPUの音ですので、赤ツマミのピエゾPUは少な目の混ぜ具合です。


IMG_0805.jpg LS-2を組み込んだエフェクトボードがこちらです。LS-2の他はラテンバンドで弾き分けているエレベのVestax BV-5との切替えとチューニングを行う為のKORGのPitchblack+です。Baby bassの2つのPUからの信号は2芯シールド線のBelden8412を利用して1本に収めていて、ボードへの配線接続をシンプルにしています。


 以上のセッティング後に、バンド練習でBaby bassを弾いたら、これまでで最もヌケの良い(キレの良い)音となっていました。バンドでは低音管楽器のバリトン・サックスやバス・トロンボーンとユニゾンのフレーズで絡む曲もあるのですが、クッキリとベースラインが“見えて”いました。



 先日の同窓会の余興ステージでBaby bassを弾いている動画がこちらです。ポコン・ポコン音がしつつ、キレもある出音が会場にも聞こえています。



 演奏途中で落ちた譜面を拾ってくださったのは、当市の市長さんです(笑)
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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