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 PINK BONGOのライブを聴きに行った私はベーシストの高橋ゲタ夫さんの使用機材のチェックも怠らなかったです。開演前の暗い照明のステージ上に置かれた機材の画像なので、色味が悪いのですが内容は分かります。

IMG_0934.jpg 先ずはお馴染みの白のAmpeg Baby bassです。


IMG_0942.jpg エレキベースはこれもお馴染みのVestax BV-Vです。この度発売の新CDはJazzを追及したもので、Baby bassの使用頻度が多い為に今回のライブでは1曲のみでの使用でした。


IMG_0949.jpg アンプはNemesisの10インチ×2発のベースコンボNC210です。これが持込みなのかレンタルなのかは、PAオペが知り合いだったのですが聞き忘れました。アンプ上の長い箱はウッドベース用の弓のケースと思われます。今回は弓の使用は無かったです。

 2本のベースの切替え、かつBaby bassの2種類のピックアップのバランサーとしての機能を持つのはCrews Maniac Soundの3chミキサーDMA-3です。これも以前から使われています。


 床にはBaby bassの2つのピックアップからの色違いの2本のシールドが這っています。ここは私が行っている2芯シールド1本を使った方法を提案してあげたいところです(笑)



IMG_0948.jpg さて以下が、私がどうしても詳細を知りたかったBaby bassのピックアップ部の本邦初公開(?)のズームアップ画像です。デフォルトのダイアフラムピックアップに加えて駒にピエゾピックアップが取り付けられています。ピエゾピックアップからのアウトプットジャックはボディーに黒ガムテープでアバウトに貼りつけられています。


IMG_0941.jpg ダイアフラムのコントロールですが、ツマミの白マークから回し具合を判断すると、左のボリュームは右にフルアップの“10”、右のトーンは左に絞り込んで“0”となっています。これは私のセッティングと同様ですね。


IMG_0944.jpg どんなピエゾピックアップかが分らなかったので、異なるアングルで写真を撮りました。駒の上面に2つあるのは、センサーの形状から推定するとFishmanのBP-100です。センサーは駒に接着剤で貼りつけてあり、高音弦側は専用金具で押えてあります。BP-100は駒への取り付け方法如何で出音が変わります。専用金具で強く挟み込むと、よりダイレクトに弦振動がピックアップされます。高音弦側のセンサーのみの専用金具の装着は、そんな音質への追及の結果でしょうか?もしくは低音弦側の専用金具が外れて紛失しただけでしょうか?(おそらくは後者と思われます・・・笑)


 駒はデフォルトの金属製から木製に変更されてよりウッディーな出音となっています。私も木製ブリッジにしています。

 以上から、ダイアフラムピックアップでファットな成分をピエゾピックアップでハイの歯切れ成分を加えているものと思います。ミキサーでの両ピックアップのブレンド割合は分らないのですが、同様に2ピックアップを使っている私の推測では、ピエゾはあまり多くは混ざっていないと思われます。主体はやはりダイアフラムピックアップですね。

 以上の機材でのサウンドは正しくBaby bassで私が求めている物です。PAスピーカーとベースアンプからのポコン・ポコンという(妙な表現ですが)沈み込みながらも浮いてくるベース音を体で受け止めながら聴くのは、小さなCDプレイヤーからでは絶対に味わえない至福のひと時でした。
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honoo Ⅷa 12月23日クリスマス・イヴ・イブは私の本年最後の音楽活動となる“炎~生きろ Ⅻ コンサート”への出演でした。ピアノ講師の3人の“おねぇーさま”のユニット“炎~生きろの会”のバックサポートとしての参加でした。


IMG_9176.jpg この“おねぇーさま”方とはかれこれ15年くらいのお付き合いで、コンサートも12回目となります。会場となった県芸術文化センター【グラントワ】の多目的ホールは100人ほどのお客さんで満席状態となっています。いつもの事ですが、この“おねぇーさま”方の集客能力には脱帽します。


 キーボード3人の第1部の後は、バックサポートを加えた“炎~生きろのバンド”の第2部のスタートです。

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 聴き馴染んだTVドラマのテーマソングやポップスを和やかなムードの中で演奏し、幅広い年代のお客さんに喜んでいただけた様子でした。

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IMG_9074.jpg 今回の私の使用機材です。Wのギタースタンドに立てているのはGodinのエレアコA4フレットレスです。先日のセットアップでディープな中にも歯切れがある出音となり、フレットレスでの音程感もクリアーとなっています。

 ベースアンプはMarkbassのコンボMini CMD121Pです。実は前日のリハには12インチ×2発のキャビを持って行ったのですが、チェックの結果低域が回り過ぎたので、当日に12インチ×1発のMini CMD121Pに取り替えしています。アンプは台の上に載せて会場への低域の廻りを抑えています。


IMG_9071.jpg もう1本のベースは61JBです。全くもってストレスフリーで弾けるベースなので、事前の練習ではFullertoneを使っていたのですが、いざ本番となるとどうしてもこれを持ち出してしまいます。


IMG_9075.jpg 足元は2本のベースの切替とチューナーの機能を併せ持つKORGのPitchblack+です。


 2本のベースの音量は、アクティヴ回路を持つGodin A4のボリュームをJB61に合わせる事でバランス取りを行っています。Godin A4の3バンドEQはセンターですが、JB61はトーンを絞り込んで耳に痛いハイを抑えています。Mini CMD121Pのトーンコントロールは全てセンターで、会場への出音は馴染みのPA屋さんに任せています。基本はいつものノンエフェクト、アンプはフルフラットです。自分の指で音色を決めるべきと思い込んでいる古~いタイプの人間ですので・・・(笑)
 12月21日は私の住む街から車で1時間半掛かる山あいの町、島根県邑南(おおなん)町で催されたPINK BONGOのライブに出掛けました。

IMG_9301.jpg メンバーのベーシスト高橋ゲタ夫さんは大晦日の紅白歌合戦に出場する天童よしみのバックサポートを行う事となり、前日の広島でのライブ後に東京に帰り、21日午前のリハをこなして再び広島に戻り、中国山脈を山越えして邑南町にたどり着くというスケジュールの為に、開演が30分遅くなっていました。


 そのゲタ夫さんが到着して簡単な音出しチェック後にライブがスタートしました。このPINK BONGOのライブは何度も見ているのですが、毎度本当にエンターテインメント性に溢れるものです。超一流のジャズミュージシャンが“おバカ”になってパフォーマンスを繰り広げるのですから、観て聴いて五感で楽しめるステージでした。



IMG_0950.jpg ライブ後のお楽しみのサイン会では、ゲタ夫さんに私が持ち込んだVestax BV-Ⅴ とAmpeg Baby bassとにサインをいただきました。


IMG_0952.jpg Vestax BV-Ⅴをゲタ夫さんに手渡しすると、ひと言「重たいね」。ゲタ夫さんのアッシュボディーのBV-Ⅴと比べると、私のウォルナットボディは重たく感じられたようです。

 テーブルの上に置いてサインを書いていただこうとすると、ゲタ夫さんがサッと自分のタオルをテーブルの上に広げられました。ベースに傷がつかない様にとの配慮が嬉しかったです。


IMG_0954.jpg もう1本、Baby bassにもサインをいただきました。ボディ中央のサインを書く位置はゲタ夫さんが「ここなら消え難いから」と決められました。弦があってサインが書き辛そうでしたが・・・(汗)。


IMG_0955.jpg この私のBaby bass にはPINK BONGOのメンバーの方全員が興味を持たれたようで集まってこられました。右側から「ほほぉ~」と言う感じで覗き込んでいるのはバンドリーダーでSaxの宮本大路さんです。

 メンバーそれぞれが「ボディーの色が綺麗だね」、ボディーサイドに鼻を近づけて「匂わないね」、指板のポジションマークを見て「後付けなの?」と感想・質問を述べられていました。


 ゲタ夫さんは私のBaby bassを生で試奏されました。とてもピッキングが強くて生音がビンビンと聴こえてきます。やはりゲタ夫さんの“音”は指から発せられているのが良~く分りました。弦高を聞くと「自分のと同じくらい」との返事でした。

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 ピッキングは人差し指と中指の2本を指板に対して垂直に差し込み、弦を引っ掻き上げるいわばスラップ奏法です。かなり早い4ビートも2本の指を交互に使うのではなくて、このままの奏法でした。右手親指は4弦と指板に当てて固定されています。今回の画像はスマホで撮ったのですが、何で動画で撮らなかったのか悔やまれます(泣)

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 ゲタ夫さんからは「今度こちらに来る際はこのBaby bassを弾きたいから持ってきてね」という本気と冗談が半分ずつの依頼がありました。「はい、是非とも」と答えた私ですが、その日は来るのでしょうか?(笑)

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 サインをしてもらい、ゲタ夫さんの魂を注入していただいた(と、勝手に思い込んでいる私です・・・笑) Vestax BV-Ⅴ とAmpeg Baby bassを今後も弾き続けて行こうと考えています。
 今週末からクリスマス前まで、ライブが続きます。

 12月20日(土) PAオペします。

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 12月21日(日) 聴きに行きます。

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 12月23日(火) 出演します。

honoo Ⅷa

 テールピース周りの仕様が異なる為に、なかなかイメージする後期タイプの出音に近付かない私の前期タイプのBaby bassですが、それならばそのテールピース周りの仕様を後期タイプに近付ければ良いのでは?と考えました。

IMG_8905.jpg 先ずはパーツの入手です。ヤフオクでウッドベース用のテールピースを見つけて入手しました。このテールピースは商品説明によると、1962年製の茶木(現:チャキ)弦楽器製のウッドベースから取り外ししたという事で、これがオリジナルのテールピースだとすると、この度取り付けしようとするBaby bassと同年代製となり、パートナーとしては最高の組合せとなります。(こんなところにコダワル私です・・・笑)


IMG_8992.jpg さて、そのテールピースですが、やはりBaby bassよりも一回り大きいウッドベース用なので、このままでは取付けが出来ません。長さをカットし、ポールピースが通る穴を埋めて新たに弦が通る穴をピッチ変更して開け直し、全体をリシェイプして、黒の艶消しラッカーを吹き、元とは全く異なるテールピースとして生まれ変わりました。素材が62年製と言うだけです(笑)


 ウッドベースでは脚の根元に回したワイヤーでテールピースを固定するのですが、今回は後期タイプのBaby bassっぽくする為に、元の金属製のテールピースの2と3弦の固定穴にワイヤーを通して取り付けました。ぱっと見は後期タイプのテールピースのルックスに近付きました。

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 さらに見た目を近付ける為に、こちらの画像からスキャンしたロゴをシールにプリントして切り取って貼り付けしています。言わなきゃ、これがオリジナルとして通用しそうです(笑)

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 さてこのモディファイ後のBaby bassのアンプからの出音ですが、ブリッジ~テールピースの弦長が縮まったのでこの間で振動して発生していた不必要なローが減少してタイトなものになっています。音の立ち上がりは後期タイプのように鋭くポコンッ!とはならないものの、これまででは一番のポッコンくらいの立ち上がりになっています。

IMG_9027.jpg 鋭い立ち上がりにならないのは、後期タイプのテールピースのように金属製の2つのパーツがボルトでロックされているのではなくて、木と金属の2つのパーツがワイヤーで繋がれていてその部分が可動となっている為と思われます。実際に木のテールピースを指で叩くとボーン・ボーンとアンプから残響を伴った低音が聞こえます。


 しかし、この出音は感じ方によってはウッディーだとも言えます。バーチーズで試奏した後期タイプのBaby bassはブリッジも金属製だった事もあり、出音に“鉄臭さ”を感じたのも事実です。私の前期タイプのbaby bassはこれまでに手を加えてブリッジは木に、この度でテールピースは木と鉄の“ハイブリッド”になっていて、アンプからの出音は十分に“木”を感じるものとなりました。正直、これはこれで“あり”と感じています。
IMG_8479 (13) イメージする後期タイプのBaby bassのポコン・ポコンというサスティーンの短い出音よりも長いサスティーンを持つ私の前期タイプのBaby bassですが、なんとかして短いサスティーンとならないものかと考えてみました。


IMG_8479 (2) この前期タイプのBaby bassにはテールピースとブリッジの間にある樹脂(硬質ゴム製)ミュートの穴に弦が貫通しているのですが、このミュートをスライドする事によって、弦の振動具合をかなり変化させる事ができます。具体的には、ミュートがテールピース近くでは弦の揺れが大きくなってローの押し出し感が増加し、逆にミュートがブリッジ近くでは弦の揺れがタイトになり硬質な出音となります。


IMG_8479 (4) 後期タイプのBaby bassのサスティーンに近付けたく思ったので、このミュートをブリッジとテールピースの中間の位置(後期タイプのテールピースと同じ位置)に持ってきました。すると、音質はタイトなものにはなったのですが、どうも余分なサスティーンというかリバーブのような余韻が纏わり付いてきます。弦を弾いた直後に弦を手の平で押えて弦振動を殺しても残響があるのです。その残響はボディー鳴りとは異なる感じです。


IMG_8479 (3) ミュートをテールピースまでいっぱいに下げてみると、その残響は無くなりました。


 なにが原因でこうなるのかを調べてみると、弦振動を殺した後も樹脂ミュートが振動しているのが分りました。そうなのです。指板上で弦を弾くと当然の如くブリッジを介してブリッジ~テールピース間の弦も揺れるのですが、その弦が貫通している樹脂ミュートが“振り子”となり、振動しているのです。今度はその“振り子”の振動エネルギーがブリッジに戻り、ブリッジ下のダイアフラムピックアップで残響音としてピックアップされていたのです。指板上で弦振動を殺しても“振り子”の樹脂ミュートが揺れていたので、タイトな音とはならなかったのですね。

 では樹脂ミュートが振動しないようにと、ミュートをテールピースまでいっぱいに下げると残響は起こらないのですが、これでは出音がファットになり過ぎて、イメージするBaby bassの音とはならないのです(汗)

 どうもこのスライド式のミュートでは良い結果が得られないと判断して、別の方法を考えたのですが、それは次回のエントリーにて・・・。
 ひと月前に東京の【バーチーズ】を訪れた際に、展示してあったAmpeg baby bassを試奏させていただいたのですが、私の持っているBaby bassと出音に違いを感じたので報告します。



 60年台に製造販売されたBaby bassには年式により、ピックアップ部とテールピース部の仕様が異なる2つのタイプがあるのですが、その仕様の違いから説明します。何年に仕様変更されたかは、調べた範囲ではハッキリとしないのですが(おそらく63年辺り?)、私のBaby bass(左)は前期タイプとなります。【バーチーズ】にあったのは(右)後期タイプで、現在見受けられるBaby bassは殆どこのタイプです。

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 仕様の違いの先ず一点は、左の前期タイプは木製ブリッジに交換済みなのを無視したとしても、右の後期タイプではブリッジ周りにメッキされたスチール製ガードが付けられている事です。これまでに説明してきたように、コンマ何ミリの薄い鉄板(ダイアフラム)上にブリッジが乗っているので、運搬中とかにブリッジに過大な力が加わると、ダイアフラムが破損する恐れがあります。というか実際に破損事故が発生したので、ガードが付けられたのでしょう。

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 ピックアップ部ではその他にプレート固定やピックアップを支えているビスの数が増えてもいるのですが、こちらも上記の要因からだと推測します。



 そしてもう一点の仕様の違いは、テールピース部です。初期タイプの私のBaby bassのテールピースはボディエンドに取り付けられた1ピースの形状なのですが、後期タイプは2ピースで、テールピースをボディーに対して上下に動かす事によって、テンション感の調整が可能となっています。当時の資料を読むと、スチール弦とガット弦のテンション感の違いに対応していたようです。

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 ここからが本題なのですが、各種音源で聴くBaby bassの音はサスティーンが無くてポコン・ポコンと弾んだものですが、それはYouTube等の動画で確認すると全てが後期タイプのBaby bassの音です。



 これと比べると私の前期タイプのBaby bassはウッドベースに似た長いサスティーンがあります。先日行われたライブで広島のプロベーシスト前田順三さんに私のBaby bassを弾いていただいた際の動画です。異なる曲調による弾き方の違いを無視してもサスティーンは長目なのが分かります。



 私はこのBaby bassをクラシックや4ビートジャズではなくて、ラテンで使っているのですが、そこではこの長いサスティーンが邪魔になってくるのです。音色は同じBaby bassでも、イメージするポコン・ポコンという出音ではなくてポワーン・ポワーンとなっているのです。

 うーん、これはどうすべきか・・・?次のエントリーで対策を考えてみます。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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