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PINK BONGOのライブを聴きに行った私はベーシストの高橋ゲタ夫さんの使用機材のチェックも怠らなかったです。開演前の暗い照明のステージ上に置かれた機材の画像なので、色味が悪いのですが内容は分かります。
先ずはお馴染みの白のAmpeg Baby bassです。
エレキベースはこれもお馴染みのVestax BV-Vです。この度発売の新CDはJazzを追及したもので、Baby bassの使用頻度が多い為に今回のライブでは1曲のみでの使用でした。
アンプはNemesisの10インチ×2発のベースコンボNC210です。これが持込みなのかレンタルなのかは、PAオペが知り合いだったのですが聞き忘れました。アンプ上の長い箱はウッドベース用の弓のケースと思われます。今回は弓の使用は無かったです。
2本のベースの切替え、かつBaby bassの2種類のピックアップのバランサーとしての機能を持つのはCrews Maniac Soundの3chミキサーDMA-3です。これも以前から使われています。
床にはBaby bassの2つのピックアップからの色違いの2本のシールドが這っています。ここは私が行っている2芯シールド1本を使った方法を提案してあげたいところです(笑)
さて以下が、私がどうしても詳細を知りたかったBaby bassのピックアップ部の本邦初公開(?)のズームアップ画像です。デフォルトのダイアフラムピックアップに加えて駒にピエゾピックアップが取り付けられています。ピエゾピックアップからのアウトプットジャックはボディーに黒ガムテープでアバウトに貼りつけられています。
ダイアフラムのコントロールですが、ツマミの白マークから回し具合を判断すると、左のボリュームは右にフルアップの“10”、右のトーンは左に絞り込んで“0”となっています。これは私のセッティングと同様ですね。
どんなピエゾピックアップかが分らなかったので、異なるアングルで写真を撮りました。駒の上面に2つあるのは、センサーの形状から推定するとFishmanのBP-100です。センサーは駒に接着剤で貼りつけてあり、高音弦側は専用金具で押えてあります。BP-100は駒への取り付け方法如何で出音が変わります。専用金具で強く挟み込むと、よりダイレクトに弦振動がピックアップされます。高音弦側のセンサーのみの専用金具の装着は、そんな音質への追及の結果でしょうか?もしくは低音弦側の専用金具が外れて紛失しただけでしょうか?(おそらくは後者と思われます・・・笑)
駒はデフォルトの金属製から木製に変更されてよりウッディーな出音となっています。私も木製ブリッジにしています。
以上から、ダイアフラムピックアップでファットな成分をピエゾピックアップでハイの歯切れ成分を加えているものと思います。ミキサーでの両ピックアップのブレンド割合は分らないのですが、同様に2ピックアップを使っている私の推測では、ピエゾはあまり多くは混ざっていないと思われます。主体はやはりダイアフラムピックアップですね。
以上の機材でのサウンドは正しくBaby bassで私が求めている物です。PAスピーカーとベースアンプからのポコン・ポコンという(妙な表現ですが)沈み込みながらも浮いてくるベース音を体で受け止めながら聴くのは、小さなCDプレイヤーからでは絶対に味わえない至福のひと時でした。



2本のベースの切替え、かつBaby bassの2種類のピックアップのバランサーとしての機能を持つのはCrews Maniac Soundの3chミキサーDMA-3です。これも以前から使われています。
床にはBaby bassの2つのピックアップからの色違いの2本のシールドが這っています。ここは私が行っている2芯シールド1本を使った方法を提案してあげたいところです(笑)



駒はデフォルトの金属製から木製に変更されてよりウッディーな出音となっています。私も木製ブリッジにしています。
以上から、ダイアフラムピックアップでファットな成分をピエゾピックアップでハイの歯切れ成分を加えているものと思います。ミキサーでの両ピックアップのブレンド割合は分らないのですが、同様に2ピックアップを使っている私の推測では、ピエゾはあまり多くは混ざっていないと思われます。主体はやはりダイアフラムピックアップですね。
以上の機材でのサウンドは正しくBaby bassで私が求めている物です。PAスピーカーとベースアンプからのポコン・ポコンという(妙な表現ですが)沈み込みながらも浮いてくるベース音を体で受け止めながら聴くのは、小さなCDプレイヤーからでは絶対に味わえない至福のひと時でした。
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キーボード3人の第1部の後は、バックサポートを加えた“炎~生きろのバンド”の第2部のスタートです。
聴き馴染んだTVドラマのテーマソングやポップスを和やかなムードの中で演奏し、幅広い年代のお客さんに喜んでいただけた様子でした。

ベースアンプはMarkbassのコンボMini CMD121Pです。実は前日のリハには12インチ×2発のキャビを持って行ったのですが、チェックの結果低域が回り過ぎたので、当日に12インチ×1発のMini CMD121Pに取り替えしています。アンプは台の上に載せて会場への低域の廻りを抑えています。


2本のベースの音量は、アクティヴ回路を持つGodin A4のボリュームをJB61に合わせる事でバランス取りを行っています。Godin A4の3バンドEQはセンターですが、JB61はトーンを絞り込んで耳に痛いハイを抑えています。Mini CMD121Pのトーンコントロールは全てセンターで、会場への出音は馴染みのPA屋さんに任せています。基本はいつものノンエフェクト、アンプはフルフラットです。自分の指で音色を決めるべきと思い込んでいる古~いタイプの人間ですので・・・(笑)
12月21日は私の住む街から車で1時間半掛かる山あいの町、島根県邑南(おおなん)町で催されたPINK BONGOのライブに出掛けました。
メンバーのベーシスト高橋ゲタ夫さんは大晦日の紅白歌合戦に出場する天童よしみのバックサポートを行う事となり、前日の広島でのライブ後に東京に帰り、21日午前のリハをこなして再び広島に戻り、中国山脈を山越えして邑南町にたどり着くというスケジュールの為に、開演が30分遅くなっていました。
そのゲタ夫さんが到着して簡単な音出しチェック後にライブがスタートしました。このPINK BONGOのライブは何度も見ているのですが、毎度本当にエンターテインメント性に溢れるものです。超一流のジャズミュージシャンが“おバカ”になってパフォーマンスを繰り広げるのですから、観て聴いて五感で楽しめるステージでした。
ライブ後のお楽しみのサイン会では、ゲタ夫さんに私が持ち込んだVestax BV-Ⅴ とAmpeg Baby bassとにサインをいただきました。
Vestax BV-Ⅴをゲタ夫さんに手渡しすると、ひと言「重たいね」。ゲタ夫さんのアッシュボディーのBV-Ⅴと比べると、私のウォルナットボディは重たく感じられたようです。
テーブルの上に置いてサインを書いていただこうとすると、ゲタ夫さんがサッと自分のタオルをテーブルの上に広げられました。ベースに傷がつかない様にとの配慮が嬉しかったです。
もう1本、Baby bassにもサインをいただきました。ボディ中央のサインを書く位置はゲタ夫さんが「ここなら消え難いから」と決められました。弦があってサインが書き辛そうでしたが・・・(汗)。
この私のBaby bass にはPINK BONGOのメンバーの方全員が興味を持たれたようで集まってこられました。右側から「ほほぉ~」と言う感じで覗き込んでいるのはバンドリーダーでSaxの宮本大路さんです。
メンバーそれぞれが「ボディーの色が綺麗だね」、ボディーサイドに鼻を近づけて「匂わないね」、指板のポジションマークを見て「後付けなの?」と感想・質問を述べられていました。
ゲタ夫さんは私のBaby bassを生で試奏されました。とてもピッキングが強くて生音がビンビンと聴こえてきます。やはりゲタ夫さんの“音”は指から発せられているのが良~く分りました。弦高を聞くと「自分のと同じくらい」との返事でした。
ピッキングは人差し指と中指の2本を指板に対して垂直に差し込み、弦を引っ掻き上げるいわばスラップ奏法です。かなり早い4ビートも2本の指を交互に使うのではなくて、このままの奏法でした。右手親指は4弦と指板に当てて固定されています。今回の画像はスマホで撮ったのですが、何で動画で撮らなかったのか悔やまれます(泣)
ゲタ夫さんからは「今度こちらに来る際はこのBaby bassを弾きたいから持ってきてね」という本気と冗談が半分ずつの依頼がありました。「はい、是非とも」と答えた私ですが、その日は来るのでしょうか?(笑)
サインをしてもらい、ゲタ夫さんの魂を注入していただいた(と、勝手に思い込んでいる私です・・・笑) Vestax BV-Ⅴ とAmpeg Baby bassを今後も弾き続けて行こうと考えています。

そのゲタ夫さんが到着して簡単な音出しチェック後にライブがスタートしました。このPINK BONGOのライブは何度も見ているのですが、毎度本当にエンターテインメント性に溢れるものです。超一流のジャズミュージシャンが“おバカ”になってパフォーマンスを繰り広げるのですから、観て聴いて五感で楽しめるステージでした。


テーブルの上に置いてサインを書いていただこうとすると、ゲタ夫さんがサッと自分のタオルをテーブルの上に広げられました。ベースに傷がつかない様にとの配慮が嬉しかったです。


メンバーそれぞれが「ボディーの色が綺麗だね」、ボディーサイドに鼻を近づけて「匂わないね」、指板のポジションマークを見て「後付けなの?」と感想・質問を述べられていました。
ゲタ夫さんは私のBaby bassを生で試奏されました。とてもピッキングが強くて生音がビンビンと聴こえてきます。やはりゲタ夫さんの“音”は指から発せられているのが良~く分りました。弦高を聞くと「自分のと同じくらい」との返事でした。
ピッキングは人差し指と中指の2本を指板に対して垂直に差し込み、弦を引っ掻き上げるいわばスラップ奏法です。かなり早い4ビートも2本の指を交互に使うのではなくて、このままの奏法でした。右手親指は4弦と指板に当てて固定されています。今回の画像はスマホで撮ったのですが、何で動画で撮らなかったのか悔やまれます(泣)
ゲタ夫さんからは「今度こちらに来る際はこのBaby bassを弾きたいから持ってきてね」という本気と冗談が半分ずつの依頼がありました。「はい、是非とも」と答えた私ですが、その日は来るのでしょうか?(笑)
サインをしてもらい、ゲタ夫さんの魂を注入していただいた(と、勝手に思い込んでいる私です・・・笑) Vestax BV-Ⅴ とAmpeg Baby bassを今後も弾き続けて行こうと考えています。
GodinのエレアコベースA4をクリスマス・イヴ・イヴのライブサポートで使おうと考えて、久々にケースから取り出しました。
そして以前から張っていたトマスティックの弦が劣化して硬くなっていたので取り換えようとした際に、前から気になっていた部分に手を加えました。
それはネックヘッドトップなのですが、ご覧のようにトップに吹かれたクリアラッカーが経年劣化で軟化していて、仕上げがまだらになっています。指紋が付着し、爪でもキズが付く柔らかさです。このまま放置しておくと状態は悪い方にドンドン進んでしまうので、この度、劣化の進行を止める為に手を加える事にしました。
軟化したラッカートップを少し削り取れば良いので、ペグ等のパーツを外し、極細の耐水ペーパーを掛け、コンパウンドで磨きました。照明がクッキリと映り込み、ロゴマークがハッキリと見えるようになりました。塗装表面も硬くなっています。
ヘッドトップを綺麗にした後に弦を張り替えました。これまではテンションの緩いトマスティックだったのですが、今回張ったのはテンションがきつ目のケンスミスのコンプレッサーです。案の定、ネックがかなりの順反りとなりました。トラスロッドを締め込み、ネックを極ストレートに持っていったのですが、まだ弦高は高い状態でした。
このA4のブリッジサドルはエレアコで一般的な樹脂製のバーで、弦高を下げるにはサドルの下部を削る必要があります。実はこれまでのトマスティック弦の際もサドルを削って好みの弦高に調整していたので、更なる削り込みは避けたく思いました。
そうすると、ネックジョイント部でのネック仕込み角度の調整となるのですが、先日61JBに施したネックポケット底部の削り込みは、次にテンションの緩い弦に換えたくなった際に不都合となるので、この方法は除外しました。
となると、残されたのはボディーとネックの間にスペーサーを挟む方法です。ネックを外して木製スペーサーを咬ませました。一度目ではスペーサーが厚くて弦高が低過ぎたので、スペーサーをサンドペーパーで薄くしての二度目でOKとなりました。
私は他の所有ベースには一切ネックスペーサーを入れていません。異物が挟まる事で振動への悪影響があると考えるからです。これまで何度もチェックを行って確かめた結果での考えです。果たして、このA4においては鳴りへの影響はどうだったのでしょうか?
アンプからの出音をチェックすると、サスティーンの減少は感じられなかったです。元々大きな箱鳴りを持っているので、薄いネックスペーサーによる悪影響は微々たるものだったという事なのでしょう。
そしてもう1箇所、サムレストの位置を変更しました。アクリルクリアー板で自作したサムレストをこれまでは指板エンド部に取り付けていたのですが、もっと歯切れのある音となるようにボディー中央部に移動しました。ジャズベースの2つのピックアップと同様の位置です。
今回のメンテにより、これまでのトマスティック弦でのモコリ気味の出音から、張りと歯切れを感じる出音となったGodin A4です。ライブサポートでは、エレベと違和感の無いキャラの使い分けが出来ると考えています。
そして以前から張っていたトマスティックの弦が劣化して硬くなっていたので取り換えようとした際に、前から気になっていた部分に手を加えました。


ヘッドトップを綺麗にした後に弦を張り替えました。これまではテンションの緩いトマスティックだったのですが、今回張ったのはテンションがきつ目のケンスミスのコンプレッサーです。案の定、ネックがかなりの順反りとなりました。トラスロッドを締め込み、ネックを極ストレートに持っていったのですが、まだ弦高は高い状態でした。
このA4のブリッジサドルはエレアコで一般的な樹脂製のバーで、弦高を下げるにはサドルの下部を削る必要があります。実はこれまでのトマスティック弦の際もサドルを削って好みの弦高に調整していたので、更なる削り込みは避けたく思いました。
そうすると、ネックジョイント部でのネック仕込み角度の調整となるのですが、先日61JBに施したネックポケット底部の削り込みは、次にテンションの緩い弦に換えたくなった際に不都合となるので、この方法は除外しました。

私は他の所有ベースには一切ネックスペーサーを入れていません。異物が挟まる事で振動への悪影響があると考えるからです。これまで何度もチェックを行って確かめた結果での考えです。果たして、このA4においては鳴りへの影響はどうだったのでしょうか?
アンプからの出音をチェックすると、サスティーンの減少は感じられなかったです。元々大きな箱鳴りを持っているので、薄いネックスペーサーによる悪影響は微々たるものだったという事なのでしょう。
そしてもう1箇所、サムレストの位置を変更しました。アクリルクリアー板で自作したサムレストをこれまでは指板エンド部に取り付けていたのですが、もっと歯切れのある音となるようにボディー中央部に移動しました。ジャズベースの2つのピックアップと同様の位置です。
今回のメンテにより、これまでのトマスティック弦でのモコリ気味の出音から、張りと歯切れを感じる出音となったGodin A4です。ライブサポートでは、エレベと違和感の無いキャラの使い分けが出来ると考えています。
テールピース周りの仕様が異なる為に、なかなかイメージする後期タイプの出音に近付かない私の前期タイプのBaby bassですが、それならばそのテールピース周りの仕様を後期タイプに近付ければ良いのでは?と考えました。
先ずはパーツの入手です。ヤフオクでウッドベース用のテールピースを見つけて入手しました。このテールピースは商品説明によると、1962年製の茶木(現:チャキ)弦楽器製のウッドベースから取り外ししたという事で、これがオリジナルのテールピースだとすると、この度取り付けしようとするBaby bassと同年代製となり、パートナーとしては最高の組合せとなります。(こんなところにコダワル私です・・・笑)
さて、そのテールピースですが、やはりBaby bassよりも一回り大きいウッドベース用なので、このままでは取付けが出来ません。長さをカットし、ポールピースが通る穴を埋めて新たに弦が通る穴をピッチ変更して開け直し、全体をリシェイプして、黒の艶消しラッカーを吹き、元とは全く異なるテールピースとして生まれ変わりました。素材が62年製と言うだけです(笑)
ウッドベースでは脚の根元に回したワイヤーでテールピースを固定するのですが、今回は後期タイプのBaby bassっぽくする為に、元の金属製のテールピースの2と3弦の固定穴にワイヤーを通して取り付けました。ぱっと見は後期タイプのテールピースのルックスに近付きました。
さらに見た目を近付ける為に、こちらの画像からスキャンしたロゴをシールにプリントして切り取って貼り付けしています。言わなきゃ、これがオリジナルとして通用しそうです(笑)
さてこのモディファイ後のBaby bassのアンプからの出音ですが、ブリッジ~テールピースの弦長が縮まったのでこの間で振動して発生していた不必要なローが減少してタイトなものになっています。音の立ち上がりは後期タイプのように鋭くポコンッ!とはならないものの、これまででは一番のポッコンくらいの立ち上がりになっています。
鋭い立ち上がりにならないのは、後期タイプのテールピースのように金属製の2つのパーツがボルトでロックされているのではなくて、木と金属の2つのパーツがワイヤーで繋がれていてその部分が可動となっている為と思われます。実際に木のテールピースを指で叩くとボーン・ボーンとアンプから残響を伴った低音が聞こえます。
しかし、この出音は感じ方によってはウッディーだとも言えます。バーチーズで試奏した後期タイプのBaby bassはブリッジも金属製だった事もあり、出音に“鉄臭さ”を感じたのも事実です。私の前期タイプのbaby bassはこれまでに手を加えてブリッジは木に、この度でテールピースは木と鉄の“ハイブリッド”になっていて、アンプからの出音は十分に“木”を感じるものとなりました。正直、これはこれで“あり”と感じています。


ウッドベースでは脚の根元に回したワイヤーでテールピースを固定するのですが、今回は後期タイプのBaby bassっぽくする為に、元の金属製のテールピースの2と3弦の固定穴にワイヤーを通して取り付けました。ぱっと見は後期タイプのテールピースのルックスに近付きました。
さらに見た目を近付ける為に、こちらの画像からスキャンしたロゴをシールにプリントして切り取って貼り付けしています。言わなきゃ、これがオリジナルとして通用しそうです(笑)
さてこのモディファイ後のBaby bassのアンプからの出音ですが、ブリッジ~テールピースの弦長が縮まったのでこの間で振動して発生していた不必要なローが減少してタイトなものになっています。音の立ち上がりは後期タイプのように鋭くポコンッ!とはならないものの、これまででは一番のポッコンくらいの立ち上がりになっています。

しかし、この出音は感じ方によってはウッディーだとも言えます。バーチーズで試奏した後期タイプのBaby bassはブリッジも金属製だった事もあり、出音に“鉄臭さ”を感じたのも事実です。私の前期タイプのbaby bassはこれまでに手を加えてブリッジは木に、この度でテールピースは木と鉄の“ハイブリッド”になっていて、アンプからの出音は十分に“木”を感じるものとなりました。正直、これはこれで“あり”と感じています。




なにが原因でこうなるのかを調べてみると、弦振動を殺した後も樹脂ミュートが振動しているのが分りました。そうなのです。指板上で弦を弾くと当然の如くブリッジを介してブリッジ~テールピース間の弦も揺れるのですが、その弦が貫通している樹脂ミュートが“振り子”となり、振動しているのです。今度はその“振り子”の振動エネルギーがブリッジに戻り、ブリッジ下のダイアフラムピックアップで残響音としてピックアップされていたのです。指板上で弦振動を殺しても“振り子”の樹脂ミュートが揺れていたので、タイトな音とはならなかったのですね。
では樹脂ミュートが振動しないようにと、ミュートをテールピースまでいっぱいに下げると残響は起こらないのですが、これでは出音がファットになり過ぎて、イメージするBaby bassの音とはならないのです(汗)
どうもこのスライド式のミュートでは良い結果が得られないと判断して、別の方法を考えたのですが、それは次回のエントリーにて・・・。
ひと月前に東京の【バーチーズ】を訪れた際に、展示してあったAmpeg baby bassを試奏させていただいたのですが、私の持っているBaby bassと出音に違いを感じたので報告します。
60年台に製造販売されたBaby bassには年式により、ピックアップ部とテールピース部の仕様が異なる2つのタイプがあるのですが、その仕様の違いから説明します。何年に仕様変更されたかは、調べた範囲ではハッキリとしないのですが(おそらく63年辺り?)、私のBaby bass(左)は前期タイプとなります。【バーチーズ】にあったのは(右)後期タイプで、現在見受けられるBaby bassは殆どこのタイプです。
仕様の違いの先ず一点は、左の前期タイプは木製ブリッジに交換済みなのを無視したとしても、右の後期タイプではブリッジ周りにメッキされたスチール製ガードが付けられている事です。これまでに説明してきたように、コンマ何ミリの薄い鉄板(ダイアフラム)上にブリッジが乗っているので、運搬中とかにブリッジに過大な力が加わると、ダイアフラムが破損する恐れがあります。というか実際に破損事故が発生したので、ガードが付けられたのでしょう。
ピックアップ部ではその他にプレート固定やピックアップを支えているビスの数が増えてもいるのですが、こちらも上記の要因からだと推測します。
そしてもう一点の仕様の違いは、テールピース部です。初期タイプの私のBaby bassのテールピースはボディエンドに取り付けられた1ピースの形状なのですが、後期タイプは2ピースで、テールピースをボディーに対して上下に動かす事によって、テンション感の調整が可能となっています。当時の資料を読むと、スチール弦とガット弦のテンション感の違いに対応していたようです。
ここからが本題なのですが、各種音源で聴くBaby bassの音はサスティーンが無くてポコン・ポコンと弾んだものですが、それはYouTube等の動画で確認すると全てが後期タイプのBaby bassの音です。
これと比べると私の前期タイプのBaby bassはウッドベースに似た長いサスティーンがあります。先日行われたライブで広島のプロベーシスト前田順三さんに私のBaby bassを弾いていただいた際の動画です。異なる曲調による弾き方の違いを無視してもサスティーンは長目なのが分かります。
私はこのBaby bassをクラシックや4ビートジャズではなくて、ラテンで使っているのですが、そこではこの長いサスティーンが邪魔になってくるのです。音色は同じBaby bassでも、イメージするポコン・ポコンという出音ではなくてポワーン・ポワーンとなっているのです。
うーん、これはどうすべきか・・・?次のエントリーで対策を考えてみます。
60年台に製造販売されたBaby bassには年式により、ピックアップ部とテールピース部の仕様が異なる2つのタイプがあるのですが、その仕様の違いから説明します。何年に仕様変更されたかは、調べた範囲ではハッキリとしないのですが(おそらく63年辺り?)、私のBaby bass(左)は前期タイプとなります。【バーチーズ】にあったのは(右)後期タイプで、現在見受けられるBaby bassは殆どこのタイプです。
仕様の違いの先ず一点は、左の前期タイプは木製ブリッジに交換済みなのを無視したとしても、右の後期タイプではブリッジ周りにメッキされたスチール製ガードが付けられている事です。これまでに説明してきたように、コンマ何ミリの薄い鉄板(ダイアフラム)上にブリッジが乗っているので、運搬中とかにブリッジに過大な力が加わると、ダイアフラムが破損する恐れがあります。というか実際に破損事故が発生したので、ガードが付けられたのでしょう。
ピックアップ部ではその他にプレート固定やピックアップを支えているビスの数が増えてもいるのですが、こちらも上記の要因からだと推測します。
そしてもう一点の仕様の違いは、テールピース部です。初期タイプの私のBaby bassのテールピースはボディエンドに取り付けられた1ピースの形状なのですが、後期タイプは2ピースで、テールピースをボディーに対して上下に動かす事によって、テンション感の調整が可能となっています。当時の資料を読むと、スチール弦とガット弦のテンション感の違いに対応していたようです。
ここからが本題なのですが、各種音源で聴くBaby bassの音はサスティーンが無くてポコン・ポコンと弾んだものですが、それはYouTube等の動画で確認すると全てが後期タイプのBaby bassの音です。
これと比べると私の前期タイプのBaby bassはウッドベースに似た長いサスティーンがあります。先日行われたライブで広島のプロベーシスト前田順三さんに私のBaby bassを弾いていただいた際の動画です。異なる曲調による弾き方の違いを無視してもサスティーンは長目なのが分かります。
私はこのBaby bassをクラシックや4ビートジャズではなくて、ラテンで使っているのですが、そこではこの長いサスティーンが邪魔になってくるのです。音色は同じBaby bassでも、イメージするポコン・ポコンという出音ではなくてポワーン・ポワーンとなっているのです。
うーん、これはどうすべきか・・・?次のエントリーで対策を考えてみます。
ひと通りのセッティングが終わったVestax BV-Ⅴを先日地元で行われた広島のプロのバンド“こゆみこ”のライブに持込みました。もちろん私が弾くのではなくて、ベーシストの前田順三さんに弾いていただき、客席でその出音を聞く為にです。贅沢ですね(笑)
動画は“こゆみこ”のオリジナル曲で“Spring Rain”です。
前田順三さんのソロは2′40″あたりからです。ディープな中にもハリがある出音に聴こえます。ローはボヤけず、ハイも細くはないって感じですかね?“こゆみこ”はいつもPA機材を持込みされて専属のオペレーターが会場への出音をコントロールされています。ビデオレコーダーはPAスピーカーに近い位置に設置したので、動画で聴けるベース音はベースアンプのDIアウトからの信号を増幅したのがPAスピーカーから流れたものとなり、ベースの素の音に近いはずです。
順三さんはスラップもイケてるプレイヤーなのですが、BV-Ⅴのブリッジ部での17mmの狭い弦間に馴染んでいないので、今回はスラップ封印でソロをまとめておられました。
使用したベースアンプは、ヘッドは私が持込みしたMarkbass LMK、キャビネットはEuphonic Audio VL-110です。VL-110はかなり以前に私がお譲りしたものなのですが、順三さんはこれをいたく気に入られてずっと使われています。同時にお譲りしたヘッドアンプのiAmp 350は既に壊れてしまい寿命が終わっているのですが・・・。
その前田順三さんですが、プロとしての一生モノの一本として、Sadowsky NYCの5弦ベースをオーダーされています。オーダー後の待ち期間が長いようなのですが、入手したら私のところのAmpegで大音量の試奏会の予定となっています。楽しみです。
動画は“こゆみこ”のオリジナル曲で“Spring Rain”です。
前田順三さんのソロは2′40″あたりからです。ディープな中にもハリがある出音に聴こえます。ローはボヤけず、ハイも細くはないって感じですかね?“こゆみこ”はいつもPA機材を持込みされて専属のオペレーターが会場への出音をコントロールされています。ビデオレコーダーはPAスピーカーに近い位置に設置したので、動画で聴けるベース音はベースアンプのDIアウトからの信号を増幅したのがPAスピーカーから流れたものとなり、ベースの素の音に近いはずです。


その前田順三さんですが、プロとしての一生モノの一本として、Sadowsky NYCの5弦ベースをオーダーされています。オーダー後の待ち期間が長いようなのですが、入手したら私のところのAmpegで大音量の試奏会の予定となっています。楽しみです。
これまでにセッティングを詰めてきて、なかなかの気に入ったベースとなったVestax BV-Ⅴですが、更に気に入ったものにすべく、演奏性向上の為のプチ・モディファイを施しました。
私はスラップを多用するタイプではないのですが、バンドのレパートリーでスラップの曲があり、そのプレイの際には1弦とボディーの間が離れているのでプルの際に人差し指の引っ掛かりが大き過ぎと感じたので、その間に自作ピックガードを装着して狭めました。
あまり大ぶりなものではなくて、Gibson EBのピックガードのデザインを参考にしたコンパクトなものにしています。
縁の面取りがあるのでかなり厚みがあるように見えるのですが、手持ちの3mmのアクリルクリアー板で作製しました。加工過程の写真はありませんが、とても時代遅れの方法で(ノコギリとカッターナイフと紙ヤスリを使用)半日かけて作っています・・・(汗)
ボディーへの装着はフロントピックアップの取付けネジの高音側の2本のみで行っています。これでぐらつく事無く装着されています。クリアーなので、使う間に汗やホコリがボディーとピックガードの間に入ったのが見えるのですが、2本のビスを緩めて簡単に掃除ができます。
ボディーと弦がかなり離れている作りの為にフロントとリアのピックアップ間で親指の置き所が無かったので、サムレストを作製して取付けました。
ウォルナットボディーと同材をパーツ箱内で探したのですが無かったので、木目が似ていたローズウッドの木片を整形して、赤と黒のラッカーで似た色に色付けし、トップのクリアーラッカーも半艶消しとして、ボディーの仕上げに合わせています。
材の厚さは親指の移動に支障の無いように、前もってセッティングしていた2つのピックアップの高さに合わせています。ボディーへの装着は両面テープで貼り付け、しかもボディーには粘着力の弱いクリアシートを先行で貼って、テープの糊のボディーへの悪影響を回避しています。
以上の2つの後付け自作パーツのお蔭で、演奏性はかなりアップしています。2つ共に極端に目立っていないのが良いと思っています。
実は、一度は手持ちのレアパーツ“Bass Mute”を取付けしたのですが、あまり必要性を感じなかったので直ぐに取り外しました。
私はスラップを多用するタイプではないのですが、バンドのレパートリーでスラップの曲があり、そのプレイの際には1弦とボディーの間が離れているのでプルの際に人差し指の引っ掛かりが大き過ぎと感じたので、その間に自作ピックガードを装着して狭めました。



ボディーと弦がかなり離れている作りの為にフロントとリアのピックアップ間で親指の置き所が無かったので、サムレストを作製して取付けました。


以上の2つの後付け自作パーツのお蔭で、演奏性はかなりアップしています。2つ共に極端に目立っていないのが良いと思っています。
実は、一度は手持ちのレアパーツ“Bass Mute”を取付けしたのですが、あまり必要性を感じなかったので直ぐに取り外しました。
プロフィール
Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。
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