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 先週、出張で上京した折に時間を見つけて、新大久保界隈の楽器屋をサクッと巡りました。



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 JR新大久保駅から徒歩ウン十秒のこのビルは、私が思うところの「日本で一番“濃ゆい”ビル」です。左の入口の1~3Fは【The中古楽器屋】で2Fにベースコーナーがあります。5月に訪れた際にお宝をゲットした店外のワゴン上には、今回はドラムの小パーツのカゴしか無かったです。

 右の入口から地下に下りると、泣く子も黙る(?)【Hyper Guitars】です。ここで試奏させていただいた○○ベース、気になっています(欲しい)。試奏に使ったBassman 100も良かったですね。



 このビルから数十mのところには【クロサワ楽器】日本総本店があり、1Fがベースフロアーです。多くのウッドベースに圧倒されたのですが、エレキベースのコーナーにはリフィニッシュのヴィンテージOPBやアノダイズドピックガードのPBがありました。相場が有るとするとリフ物はその半額程度になるのですが、リフ物の価格が本来あるべき楽器の価格だと思ってしまうのは、私が一般庶民だからでしょうか?(汗)。特にアノダイズドPBにググッときたのですが、先程のHyperの○○よりも良い印象だったら困るので(何が・・・?)、試奏はガマンしました。



IMG_0780.jpg そして歩く事数分間、JR大久保駅のガードを潜って辿り着いたのは、【Barchie’s(バーチーズ)】です。5月に訪れた時はオープン前だったのですが、7月に正式オープンしているのでこの度はディスプレイも仕上がっていました。


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 ここでは、事前にネック調整を依頼していたベースの仕上がりを確認して、そのまま委託販売をお願いしました。

IMG_0776.jpg 気になって試奏させていただいたのは、こちらAmpeg Baby bassです。これはベーシストの根岸孝旨氏の放出品ということですが、氏も殆ど弾いていなかったようで、状態はすこぶる良いです。各パーツもピカピカで、ボディーサイドも口を開けていません。私のBaby bassでは開いた口から既に抜け切っている内部の発砲ウレタンの“匂い”も未だあります(笑)

 ボロボロで入手した私のBaby bassとは状態が雲泥の差だったのですが、試奏すると音の面にも差がある事が分りました。その詳細は今後アップします。




 という事で、今回は平日の日中だった事もあり、在京の知り合いの方にはお声掛けせずの“お忍び”楽器屋巡りでした。それにしても各店舗にはネットにアップされていないベースが何本もありますね。日ごろネットをチェックしているのですが、やはり店には足を運んで情報収集しなければならないみたいです。まぁ、そうそうは上京できないので、散財するリスクが少なくて助かってもいるのですが・・・(笑)。
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 ジャック・ブルース氏が、10月25日永眠されました。

 ウン十年前に【CREAM】の“Sunshine Of Your Love”を聴いて、「ベースってこんなにカッコ良いんだ!」と衝撃を受けて、この道に入った私です。

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 氏の弾く60年代初期のEB-3にも憧れ続け、昨年やっとの事で近い仕様の65EB-3を入手したのですが、これを弾く度に「ベースは同じでも氏と同じようには弾けない(汗)」と、氏の偉大さを改めて感じていたところでした。

 “ロックベーシスト”というカテゴリーを最初に築き上げた氏の功績を称えつつ、合掌・・・。
 現在、自宅で練習用に使っているベースアンプを紹介します。

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IMG_8440.jpg ヘッドアンプは既に生産中止となっているAMPEG V-4BHです。往年の銘機V-4Bのリイシュー版的なネーミングですが、中身は現行製品でもあるSVT-CLの100Wヴァージョンという位置付けの製品でした。


 今、私がスタジオに置いているSVT-VRはとても気に入っているアンプですが、同じ300WのSVT-CLも好きなアンプです。そのSVT-CLのプリアンプ部はそのままでパワーを100WにダウンしたのがV-4BHなので、音質が好みなのは当然の事です。300Wのパワーなど自宅練習では不要なので(というか鳴らせない)、100Wの出力のV-4BHで、音量・音質共に十分満足出来ている状況です。

IMG_8435.jpg スピーカーキャビネットは当blogでもよく登場している、BAGEND S-15XDのキャビネットにPeaveyのスピーカーBlue marvel 15インチをインストールしたものです。一般的に15インチスピーカーでイメージされる「立ち上がりが重たい」というキャラを感じさせないスピーディーな出音のスピーカーキャビネットです。


 この「真空管アンプ+15インチスピーカー」という組合せで思い浮かぶのは、やはりAMPEG B-15ですね。プレベとB-15との組み合わせで奏でられた“ジェマーソン・トーン”はあまりにも有名で、私もいつかはB-15が欲しいとの願望はあるのですが、如何せん60年代のベースアンプですからノイズや各部のヘタリが気になって、入手する迄には至っていません。再生産されているHeritage B-15Nはバカ高い価格設定なので、こちらにも手は出せませんし・・・(汗)

 という事で現在はAMPEG V-4BHとBAGEND S-15XDの組合せを頭の中では「B-15」だとイメージしながら使っているのですが(笑)、このセット、本当に良い出音なのです。真空管アンプなので小音量でもファットな出音で、足元になにかエフェクターを繋いで太さを増す必要もありません。

 このスピーカーキャビネットを大きな音量で鳴らしたら、グイグイと低域が増してくるのでツィーターで高域をプラスする必要があるのですが、自宅での練習時の小音量では音の立ち上がりが良く高域も十分に出ていろのでツィーターは不要です。

 ただ一つの難点はあまりに心地良い出音故に、練習時の音がどんどんと大きくなって、ウチの奥さんからの騒音苦情が、これまで使っていた12インチスピーカーのコンボアンプよりも頻繁にある事です(汗)
 61JBのネック廻りをメンテしたついでに、他の箇所もイジリました。

 この61JBは、デフォルトでは62年から導入された3ポットが先行で取り付いていたのですが、ビンテージのポットを温存する為にリイッシューのスタックポットに交換しています。その各ピックアップに対応するトーンコンデンサーはデッドストックのダイレクトロン(サークルD)にしているのですが、久しぶりに弾くともっとハイを絞り気味にしたいなと感じました。

 元々、ローがかなり出るベースなのですが、ローだけではなくてハイも十分に出ています。ダイレクトロンのコンデンサーでハイを絞ると、変な表現なのですがハイが少し立って来ます。ハイを立たせて絞るという感じで、ググッとモコらすというものではありません。

 日ごろJBを使う際は必ずトーンを絞り込んでいる私としては、この61JBはリアのピックアップだけをもっとモコらすと更に良い塩梅になるのでは?と考えて実行しました。

IMG_8381.jpg コントロールキャビティー内のリアのコンデンサーを取り外して、その配線を外部に出しました。配線にはワニ口クリップを取付けして、そこに様々なコンデンサーを咥えてアンプからの出音をチェックしました。


IMG_8384.jpg チェックの結果、好みの出音となったのはこのコンデンサーです。リンディー・フレーリンのピックアップを購入した際に、推奨品とされていたもので、薄っすらとNECのスタンプが見えるのですが、メーカーは定かではありません。容量は0.05μFで一般的に使われている値です。


IMG_8386.jpg 決定したこのコンデンサーをリアのスタックポットに取り付けました。躯体が大きいのでこの位置にしか収まらなかったです。フロントはダイレクトロンのままです。


 スタックポットでのトーンコントロールは多彩なものとなります。フロントは絞らずにリアのみをモコらす、又はその逆のコントロールもあります。私のセッティングはフロント・リア共にトーンを絞り込むのですが、コンデンサー交換後のリアのモコり具合がとても心地良いものとなっています。

 この度のメンテで、この61JBは本命度というか本妻度(?)が更にアップしました。

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IMG_8370.jpg ネックを外したついでに、ネック廻りをチェックしました。ネックエンドには鉛筆(?)での手描きで6-61の文字がうっすらと読みとれます。61年6月製造のネックですね。ジャズベースは1960年7月にプロトタイプが発表されてその年の年末から販売開始とされているので、世に出回り始めてから半年後の製品となります。


 62年前期までのスラブ(平面)貼り指板も分ります。そしてロッドナットですが、この61JBのロッドナットは手持ちのベースで一番の心地良い回し具合です。ロッドナットの回し具合を云々される方はいないと思うのですが(笑)、例えればバターをナイフでカットする際の手の感触の様に、引っ掛かりの無いスムースさでナットを右左に回せます。トラスロッドの貫通穴内部で、トラスロッドが木部に優しく触れている様がイメージされます(笑)。

IMG_8375.jpg フレットは少し汚れてくすんでいたので、磨きました。


IMG_8377.jpg ネック裏には密かに(?)トラ杢が浮かんでいます。ネックの木取りは何の変哲もない板目取りですが、現行Fenderのカスタムショップで、これが一番良いとされている感のある(強度の高い)柾目取りよりも板目取りのほうが、弦の振動に柔軟に反応してくれると常々感じている私です。Fenderのコピーモデルで私のお気に入りの国産Fullertoneもネックは板目取りです。


IMG_8378.jpg そして特筆すべきは、ネックとネックポケットの収まりです。全くの隙間無し(ピックガードは縮んで隙間が大きいですが・・・汗)で、ピタッと収まっています。ネックジョイントビスを抜いてもネックをこじらないと外せません。


 コンピューター制御のNCルーターなど無いこの年代、職人がネックとボディーを1本1本手作業で加工・組込みしている光景が目に浮かびます。今ではカスタムショップが数十万円もする高価な製品で行うこの工程が、当時は全製品に普通に行われていたのですね。
 半年ほど弾く機会が無かった61JBですが、この秋にサポートを頼まれた2本のライブで使おうと思い、久々にケースから取り出しました。

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 弾いていると、少し気になるところがあったので、対応しました。

IMG_8354.jpg 先ずは弦高ですが、2~3弦は問題が無いものの、1弦はブリッジサドルをベタベタに下げても12フレットでの弦高が、私の好みの1.5mmよりも高い状態でした。


 これを調整するにはネックの仕込みのアングルを変えるしかないのですが、ネックポケットにシムを挟むのが大嫌いな私は、ネックポケットをスロープに削って対応する事にしました。

IMG_8356.jpg 先ずはネックを外しました。この年代のものはネックポケットに塗料がボテッと厚く付着しているのですが、以前入手した後にネックとボディーの密着度をアップする為に塗料を削っていました。その際にネックポケットを少しスロープに削っていたのですが、この度は再び気になってきたという事なのです。


IMG_8361.jpg ネックポケットの幅ジャストのアルミ板があったので、これにサンドペーパーを貼り付けました。


IMG_8364.jpg ボディー側面に削る目安となる青い養生テープを貼り付けました。削る量はスケールで測れる単位の0.5mm以下で0.3mmを目標とし、削りを開始しました。


IMG_8365.jpg ネックヘッド側にスロープとなるようにネックポケットを少しずつ削りました。作業中は何度もスロープや平面の具合をチェックしています。


IMG_8366.jpg テープで目安とした線の少し手前で削り作業をストップしました。不可逆作業なので慎重にならざるを得ないです。作業前の画像と見比べると、塗料の付着具合の変化でネックヘッド側がスロープに削れているのが分ると思います。


IMG_8367.jpg ネックを組込み、好みの弦高に調整しました。ブリッジの1弦サドル部は作業前と比べると、ほんの少しだけのプレートからの浮きとなっているのですが、12フレットでの弦高は好みの1.5mmに調整できているので、弾き易さは良好となっています。
 入手以来、様々なセッティングを行う度に弦を緩めたり、締めたりしてきました。特にダイアフラム・ピックアップをチェックするには、弦を緩めてブリッジを外して、ピックアップが取付いているプレートを取り外す必要があるのですが、多い日は1日に数度取り外しを行いました。

 通常この様なアップライトベースでは弦をチューニングしっ放しなのですが、さすがに度重なる弦を緩める⇔締めるの連続作業で、特にペグポスト廻りでは化粧巻糸がほどけて芯線が剥き出しになってきました。

 それになにより、以前弦交換を行ってから既に3年以上経過していて、音質的に寿命を感じていたので、この機会で弦を新たにする事にしました。

IMG_7525.jpg 購入した弦はこれまでと同じThomastikのSpirocore ライトゲージです。張りがあまり強くなくて、私にとっては弾き易さを覚える弦です。


 ただしこの度は弦長を選びました。同じ弦でフルサイズボディー用と3/4サイズボディー用があるのです。この2つで何が違うかと言うと、ボールエンドからペグ部の化粧巻糸の巻始めまでの長さ(=有効弦長)です。3/4サイズボディー用の方が数センチ短くなっています。

IMG_7520.jpg これまではフルサイズボディー用の弦を張っていたので、ペグポストに化粧巻糸部を巻ききった後に弦のスチール部も巻きつけていました。今回新たに購入した際にはしっかりとリサーチした上で3/4サイズボディー用を選んだので、ナット部を少し超えた箇所から化粧巻糸部となっていて、見た目も良くなっています。


IMG_7518.jpg そして、弦を張り替えての出音の変化ですが、正直なところ「あまり変わらない」でした(汗)。指の当たり具合も馴染んでいたこれまでの弦が良いと感じたのですが、これから弾き込む事によって新たな弦も馴染んでくるものと思います。


 取り外ししたこれまでの弦をチェックしたら、常に指が触れている箇所は他の箇所と比べて硬化していたので、「弦がスムースに振動する」という点においては新たな弦が優位なのには間違いが無いですね。
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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