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 ヘッドに付いているペグについてです。65年のグローバー製のオープンバックのペグが70年ではシャーラーの軽量ペグに替わっています。

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 70EB-3
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 話が逸れますが、この年代の間の67~69年頃には別なペグも存在します。このビザール感たっぷりのペグプレートの裏には“Japan”の刻印があります。

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DSCF3563_201309291445288c1.jpg 現代でこそ国産のGOTOHのハードウェアーが世界中の多くのギターメーカーで使用されていますが、60年代ではこのペグと、Fender 68Telecasterbassに使われていたNisseiのコンデンサーくらいしか、日本製のパーツが海外のギターメーカーで使われていた例を私は知りません。


 デザイン的にはグローバー製のペグが好みの私です。そのペグの重みによる“ヘッド下がり”が気になるところですが、同じペグを持つEB-0と比べると、リアのPUやコントロールパーツの追加のお陰か、65EB-3の方が重量バランスは良くて、“ヘッド下がり”で演奏性が損なわれる程ではありません。

 そしてこれまで色んなベースに触れてきて思うのですが、ペグはあまり軽過ぎなくて適度に重量がある方がコンプ感や低域の沈み感が増して、弾いていて心地良いですね。
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 ネックについてです。手放した70年の握りを思い出すに、65EB-3の方が太いです。

 70EB-3
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 65EB-3
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 セットネックの取付け部の形状は年式で異なるのですが、以前にチェックした画像と比べると、65EB-3は62年と同形状です。

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 その65EB-3のネックの状態ですが、私が入手時にはハイポジ起きになっていて、ハイポジで弦高が高くなるのでブリッジをベタベタに下げる必要があり、ブリッジ下のミュートシステムが取外されていました。

 しかしそうすると、背の高いリアPUのエスカッションに弦が干渉するので、ここはリセットの必要がありと判断して、いつものリペアーショップでネック調整(矯正)を行いました。その内容は、ヒーティングでハイポジを逆反り気味にし、更にハイポジの数フレットを抜いて指板のフレット溝を樹脂で埋めてから細い溝切りをしてフレットを打込むと言うものです。これはフレットによるクサビ効果を狙っています。

 この調整方法はこれまでに私の手持ちのThunderbird 2本に施していて好結果を得ているので、今回もショップにお願いをしました。ネック調整から帰ってきたEB-3のネックをチェックすると、ハイポジで若干の逆反り気味になっていました。これは、これまでの2本共に同じで、使っていく内に馴染んでくる事と思います。

IMG_3908.jpg このネック調整によって、ブリッジは先のエントリーにある様にボディーとの間に7mmのスペーサーが入るほどに高くなり、ミュートシステムもブリッジ下に取付け可能で、リアPUとの干渉も無くなりました。早い話、メーカー出荷時の状態に戻ったという事です。


 先のエントリーのブリッジをボディーと水平に保つリプレースメントパーツとの相乗効果で、弦を弾いた際の指への弦振動の“戻り”も良好で、気持ち良く弾ける状態になっています。
 遠目に見ても製造年が65年よりも前か?後か?を判別出来るチェックポイントが有ります。左の65EB-3のコントローラーの配置は右の70EB-3よりも広がっています。ジャックの位置も異なっています。

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 コントロールキャビティー内部は、パーツの配置は違えども、回路自体には大きな違いは無さそうです。

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EB3schematic-series1a.jpg ただし、このコントロール回路は回路図を見ても、実際の出音を聴いても、その複雑な回路の必要性は感じられません(汗)。特にポジション④のフロントPUをチョークコイルに通した出音なんぞ、牛の鳴き声の如く“モー”としか聞えません。


 そして、もう一つの“問題点”があります。それはフロントPUに直列に配線されている220kΩの抵抗の存在です。おそらくはフロントPUの出力を下げてリアPUの出力に合わす為、もしくはリアPUのヴォリュームやトーンの調整時の干渉を受け難くする為に有るのでは?と思います。でもどう考えても私にとってはこの抵抗は無用の長物に感じられたので、アース線を使って図の赤線の如く抵抗をバイパスしました。

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 この抵抗をバイパスして気に入った音になったかというと、そうでもありません(汗)。リアPUのみを使ってマーシャルで歪ませると良いのでしょうけど、いつもいつもそんな機材を使うことは出来ないので、ベース本体だけで何とかならないかと工夫するなかで、やっと見つかりました。良い音となるセッティングが・・・。

 回路を切替えるロータリースイッチの4つのポジションの間に“答え”がありました。ストラトギターのPU切替えスイッチで言うところのハーフポジションなのですが、フェイズトーンではありません。4つのポジションの②~③、もしくは③~④の間でスイッチを止めると、低音と高音が適度にミックスされた出音となるのです。厳密に言うと③~④では2つの音色があるのですが、その内で③寄りの音が一番の好みとなりました。

 演奏中はスイッチに触れない限り音が切替わる事はありません。ロータリースイッチの微妙な接触具合で配線が変っているので、回路的に何と何が並列でこちらが直列だとかは分かり辛いのですが、出音が気に入ればそれでOKという事にします(笑)。
 ここは島根県西部に位置する浜田市にある【島根県立しまね海洋館 アクアス】です。画像中央の屋根が鮫の形をした建物が水族館で、右端が国道を跨ぐ歩道橋をワイヤーで吊っている【はっしータワー】です。形がネッシーに見えるのと、近辺の地名の波子(はし)に因んだネーミングです。【はっしータワー】の後方には日本海が広がっています。

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 【アクアス】は、数年前のSoftbankのTVCMで“島根の叔父”とされたシロイルカのパフォーマンス“バブルリング”で有名ですね。その【アクアス】周辺で9月14日~16日にかけて催された“サンドフェスタ2013”の15日(日曜日)のステージに、私の参加するラテンジャズバンド熱狂楽団TAPASCONが出演しました。

IMG_4294.jpg 【アクアス】前広場に設営された屋台のテント村の中央にステージのテントが在ります。この日は台風18号による雨が心配されたのですが、大型テントの下なので安心してステージに臨んだTAPASCONのメンバーです。実際、演奏中に雨が降ることも無かったです。


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 3連休の中日という事で、都合が悪くて参加が出来ないメンバーが多くて、この日は各パートがぎりぎり一人ずつで合計11名の参加でした。アンサンブル的には不利になるのですが、事前の練習で不足するパートを他の楽器でフォローする形をとり、お客さんには音の薄さを感じさせない様に演奏が出来たと思います。

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 昨今は入館者の減少傾向が懸念されている【アクアス】ですが、主催者サイドからの連絡では、15日は昨年の連休中日と比較して1,100人多い7,100人の入館者だったそうです。この日の駐車場では多くの県外ナンバーの車を見掛けました。当然の事、TAPASCON目当てのお客さんは(数人を除いて)いらっしゃらなかったのですが、「【アクアス】を訪問した際に楽しげに演奏していた“お祭りバンド”を見掛けた」という事で、「来年も行ってみようか」と思う小さなきっかけになれば幸いですね。【アクアス】の来春のイベントにも誘われました。

 徐々に“お祭りバンド”として認識されてきた熱狂楽団TAPASCONです(笑)。10月20日に島根県益田市の萩・石見空港で開催される、日本で唯一現役空港の滑走路を走る大会“第6回 萩・石見空港マラソン全国大会”の 19日(土曜日)の前夜祭にも出演いたします。
 65年と70年のEB-3のピックアップ廻りを比較してみました。

IMG_4156.jpg 65EB-3のリアPUのエスカッションは、素材の黒色の樹脂にシルバーのメッキが施してあるのですが、現存する同年代のEBの殆どはこの様にメッキが剥げて黒色との曼荼羅模様になっています。


70eb (13) 70EB-3のエスカッションは黒の樹脂のままです。


IMG_4159.jpg 65EB-3のこのパーツは、フロントとリアのピックアップの間にあるので、ピックアップフェンスではなくて、パームレスト(手の平置き場)と呼ぶべきでしょうか?ピックガードに乗り掛かる側の足は、反対側よりもピックガードの厚み程短くなっています。


 画像は無いのですが、70EB-3ではブリッジにフェンスが付きます。

 以下の二つ並びの画像は左が65年、右が70年です。フロントPUのカバーはよくよく見ると、取付けビス頭を逃げる窪みの大きさが異なります。左の65EB-3のPUカバー取付けビスは不揃いだったので、Gibsonのギター用のエスカッション固定ビスを入手して取付けました。

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 ピックガードは一見同じなのですが、形状・取付けビス位置が異なっています。65EB-3のピックガード取付けビスも不揃いだったので、Gibson用の黒色のビスを入手して取付けたのですが、65年当時のビスはニッケルメッキだったので、これはいずれ交換します。

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 三日月状のエボニー製のフィンガーレストは、ピックガードを取付けした後の工程でビス穴を開けて取付けしているので、職人まかせの位置になっています。Fenderのフィンガーレストは、ピックガードの製作工程時にテンプレートで決められた位置に穴開きがされた箇所に取付いています。この事からは大量生産性を追求したFenderと、職人の手仕事を優先したGibsonとのメーカーの気質の違いを窺い知る事ができます。
 どんどん細かな所に話が行っていますね(汗)。興味無い方はスルーしてもらって結構です(笑)。

 広島のべーさんからこの65EB-3を譲っていただいた時点では、ミュートシステムのパーツに不揃いが合ったのですが、そこは手持ちのストックパーツを使ってオリジナルの状態を復元しています。

 レバーを引くとミュートが上がって、下側から弦をミュートします。

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IMG_4257.jpg 手持ちの他の2セットのミュートシステムと比べてみました。左が77年製、そして右は製造年不明のミュートシステムです。65EB-3のミュートはフェルトなのですが、左の77年製のミュートはウレタンスポンジです。


IMG_4262.jpg 一見、同形状と思われるミュートシステムのベースプレートは、年式によって形が異なるので、パーツを入手する際には“目利き”が必要となってきます。取付けビス穴の位置も異なります。


IMG_4163.jpg ミュートを復元したと言って、私が弾く際に弦ミュートをする事は無いのですが、このミュートシステムが有ると無いのではルックスが大きく変ります。やはり有った方が武器の安全装置みたいでカッコ良いです(笑)。
 シロイルカのパフォーマンス“バブルリング”が人気のしまね海洋館【アクアス】でのイベントに熱狂楽団 TAPASCONが出演します。


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◆ イベント名称 / “石見海浜公園サンドフェスタINアクアス”
◆ 日にち / 9月15日(日曜日)
◆ イベント時間 / 10:00~15:00
◆ TAPASCON 演奏時間 / 14:00~14:30
◆ 場所 / 島根県浜田市久代町1117-2 石見海浜公園Dゾーン中央広場(アクアス前広場)

 イベント会場(演奏ステージを含む)は【アクアス】の入口前広場なので、イベント自体は無料でご覧いただけるのですが、せっかくですので入場してシロイルカも見てやってください。口から泡を出す“バブルリング”に加えて、最近は頭のてっぺんにある鼻から“マジックリング”も出すみたいです。

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Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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