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 手持ちの古いベースのPUのポールピースをアースに落とす作業を進めています。今回、作業をしたのはこちら63PB ブロンド・アッシュです。

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_IGP4307.jpg PUを裏返して、いつものやり方でサクサクとポールピースをアースに落としました。この年代はこの様に黒のボビンとなっています。

 この作業は本当に古いFenderベースに有効で、作業後は左手が弦に触れるor触れないに関わらず、右手指がポールピースに触れても“ジー”というノイズは消えてしまいます。使うのはアルミ箔テープと導電塗料だけなので一度お試し下さい。


 今回、63PBに施した他の作業は、ピックガードが縮んでPUカバーを締め込んでPUの上下がし辛かったので、ピックガードをヤスリで削ってPUの開口に余裕を持たせています。




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 そして、以上の作業後に先日予告した様にghsPrecision Flatwound弦に交換しました。今回は前回よりもケージの太い45-105のセットです。さすがにフラット弦の105のゲージです。これまで同じゲージのラウンド弦を張っていたネックのセッティングではこのテンションを受け止められずに順反ってきた為に、トラスロッドナットを60°締め込んで対処しました。一旦テンションが掛かった後はネックは安定しているので安心しています。

 先ずはそのテンション感ですが、かなり張りが強くなったのを感じます。いかにラウンド弦やトマステックで指が柔になっていたかを思い知らされた感があります。ただそのテンションの強さに比例してローの出具合も確実に増しています。先日、先行で試したPrecision Flatwoundの4弦095と同じベースでは比べてはいないのですが、やはり差を感じてしまいます。

 音質そのものは1~2弦の明るさと3~4弦のモコり具合の対比がはっきりとしていて、音色の幅を感じます。先日のウチのバンドの練習で新レパートリーのTower Of PowerWhat Is Hip?の音合わせを開始したのですが、3弦7フレットのE音の“プクプク”具合がとても曲にマッチしていました。

 これまで、この63PBはその軽量ボディ故に出音も軽やかだったので、出番があまりなかったのですが、今後はなるべく持ち出してフラット弦+PB、そしてAmpegの組合せを楽しんでやろうと思っています。
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 最近、ベース本体は“器材”、周辺機器は“機材”と記すことを知った私です・・・(汗)。ということで、先日の熱狂楽団 TAPASCON 海の日ライブの“器材”と“機材”を紹介します。

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 先ずは“器材”で、エレキはFreedom C.G.Rの5弦JBです。保証書によると昨年春の製品で、2度目の夏となる訳ですが、この猛暑にもネックはビクともせずに弦を張りっ放しでも問題は発生していません。PUのホールピースの高さ調整を経て、現在はとても弾き易くて通常イメージするJBよりもPBに近いファットなローを生み出してくれています。

 エレクトリック・アップライトはLandscapeSwing Bass Masterです。内蔵のICオペアンプを交換してこちらもディープなローを出してくれるのですが、先日のライブの際は回り込みを気にしてプリアンプのローを少し絞ったのですが、会場内で録音した音源を聞くと大勢のお客さんにローを吸い取られてしまって少々細い音となっていました。今後の為の反省材料ですね。

 次は“機材”になります。上の2本のベースからの2つの信号は先般紹介したエフェクトボードを介して、MarkbassLMK の2チャンネルのインプットに繋いでいます。キャビネットは10”×6発のMarkbassCL106を使いました。このキャビとFreedomの5弦JBとのマッチングはとても良いのですが、実は先程のSwing Bass Masterはもっと口径の大きいスピーカーが合うのです。別に持っている15”×2発のCL152がベストマッチだったのですが、ステージやPAの関係で2台ベースキャビを設置できなかったので、CL106だけにしたのです。これも上記のSwing Bass Masterの出音が細く感じた要因でした。

 キャビの下にはさりげなく、いつもスタジオで設置しているコンクリート板を置いています。これは大正解でした。ゲタを履かせて組んだ木製の雛壇上でキャビを鳴らしても床鳴り等発生せずにタイトなローが出せました。

 私の立ち位置の廻りは先日のスタジオ内での写真よりもかなりスッキリとしています。関係の無い配線は別な場所に回避させて、足元でシールドが絡み合う事のないようにしています。Swing Bass Master からのシールドは接続ミスを防ぐ為にBelden 8412の赤の被覆で作製しています。見栄えも良好です。ヘッドアンプのLMKとエフェクターボードを繫ぐ4本の線は熱収縮チューブで所々を束ねて、配線の容易さをアップして乱雑具合をダウンさせています。

DSCF0082.jpg これで、ベーシックな熱狂楽団 TAPASCON用の“器材”&“機材”が固まりました。右は、先日の海の日ライブでこのセットからの出音を仰け反りながら堪能している私です・・・(笑)。今後のお出掛けライブでは、この内でスピーカーキャビだけをもっとコンパクトなものにして、持ち運びする事にします。

 前々日、前日と西日本で一番高い気温となった私の住む街ですが、更にヒートアップするライブを19日(海の日)に行いました。

_IGP4255.jpg 私の参加する熱帯JAZZ楽団のコピーバンドの熱狂楽団 TAPASCON(タパスコン)が今年で3回目となる自主ライブを地元のホール グラントワのスタジオ1で行いました。いつもはダンス等の練習で使われているスタジオ1に雛壇を組んでステージとし、パイプ椅子を並べてライブを行うというのは3年前に私達がが編み出した方法で、ステージと客席がある専用ホールとは使用料が雲泥の差となり、お客さんに低料金で大勢聴きに来て頂きたいと願うアマミュージシャンにとって財布に優しいライブとなっています(笑)。PAも知合いのバンド友達に頼んで、機材持ち寄りで行っています。そんな私達の思いが通じてか、今年も百数十人の入場者で満席となったスタジオ1です。




ゆっきーくらぶ
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 昨年に続き、オープニングアクトはTAPASCONとは姉妹バンドのボサノヴァのゆっきーくらぶです。本当に見る度に味が深まっているバンドです。ステージの間中、耳に優しいボッサが流れて、お客さんも心地良さそうに波に揺られている様子でした。




熱狂楽団 TAPASCON
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 さて、お次のバンドは一瞬たりとも“まったり”とはさせてくれません(笑)。コショウと唐辛子を混ぜてニンニクの臭いを加えたかの様な陽気なラテンバンド 熱狂楽団TAPASCONのステージです。今年も新レパートリーを加えた10曲+αを演奏をしました。

DSCF0077.jpg 昨年に続いて横浜からお迎えした田村真寛クンのサックスから溢れ出すソロのメロディーにお客さんも酔われていました。


 このTAPASCONは演奏はもとよりMCとパフォーマンスにも力を入れており(演奏力不足をカパーする為・・・笑)、何をしてでもお客さんに「あー楽しかった」と感じていただきたいとの気持ちでこの日のステージを行いました。ステージ最初は大所帯バンドの大音量の迫力に戸惑いを感じておられたお客さんも徐々に体が動いてくるのがステージからでも感じられました。そして後半は“ダ~ンス・タ~イム”に突入です。

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 ステージも客席も汗だくのダンスでこの日のライブは終了です。ここグラントワのスタジオ1は外気温とは別で、日本一の最高温度を記録したそうです(笑)。

 下はまだ汗だく前のステージ入り直前の熱狂楽団 TAPASCONのフルメンバー20名です。本当に仲が良く、陽気な“ラテン民族“です(笑)。

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 ここ一年前からは立ち読み専門雑誌となっていたBass Magazineですが、8月号は久々に購入しました。下の62JBのバラバラ写真が掲載されていたからです。そろそろ最新号が発刊されるのでここに掲載しても問題は無いでしょうね?興味のある方は購入してご覧ください。

Bass Magazine 62JB


 もう見事なバラバラ写真ですね。よく見るとブリッジサドルも高さ調整ビスを抜いて、しかも穴がきっちりと天に向かっています。




 その写真を眺めながら、「あれ、この構図はどこかで見たような・・・?」。実は、私も以前同様に63PBをバラバラにした事があったのです。

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 写真のデータによると2005年に入手した63PBをメンテの為に分解した際に記録として写したものです。と言いますか、写真を撮るor撮らないに関わらず、古いベースを入手した際には殆どこの様にバラしてパーツをチェックしています。

 特にこの63PBは入手前に既にリフィニッシュされていたのですが、レアなブロンズのアッシュボディという事で、パーツチェックも慎重に行ったのを思い出します。

 この後にボディは再びリフィニッシュにショップに出して、もう少し気味が強くなった色合いで、かつ極薄の塗装仕上げにしてはいるのですが、現在あまり多く弾く機会がありません。3.6kgという激軽ボディの為か音も軽めで、今ひとつ押し出し感に欠けるのです。でもこの悩みは解消出来るかもしれません。先日エントリーしたghsのフラットワウンド弦(今回はミディアムケージ)を注文していて、届いたら張り替えようと思っているのです。結果が楽しみです。
 最新のPlayer誌をご覧になった方は、ベーシストのソヤノさんのビンテージベース・コレクションに驚かれた事と思うのですが、そのソヤノさんのBlogをチェックしていて、とても気になったベース弦があったので取り寄せました。ghsPrecision Flatwoundという弦です。

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 ソヤノさんは「ビンテージ・ベースは(当時これしかなかった)フラットワウンド弦を張ってベストの音になるように作られている」とのお考えをお持ちで、これには「一理あるな」と大きくうなずいた私でした。ghsというメーカー名は“ガス”と呼ぶのもこの度初めて知ったくらいに予備知識が無かったのですが、ビンテージ・ベース好きの方が薦めるところのこのフラット弦はどうだったのでしょうか?

 今回、私が購入したのはサウンドハウスが扱っているもので、“3025”という製品名で1弦から 0.045"、0.060"、0.075"、0.095"のライトゲージです。これまで張っていたラウンド弦は4弦が 0.105"なのですが、フラット弦は張りが強くなる傾向にあるので、ネックの負担の事を考えて細目の弦から試そうとしたのでした。

 Precision Flatwoundに張替えてチューニングしたところ、テンション感は4弦が 0.105"のラウンド弦と同等の様でした。トラスロッドの調整も必要なさそうです。ただ左手指にはフラット弦の表面積の多さから来る密着感と右手指には腰の強さ(弦の曲がり難さ)が伝わってきました。

 アンプに繋いでの出音チェックでは、1~2弦にかけてはハイの成分もあり歯切れ良さを感じたのですが、→3→4弦に移る毎にモコモコ感が増して4弦などは「えっ、弦が死んでいる?」と思ったほどにロー成分のみとなっています。これほど極端に1→4弦にかけて“モコる”ベース弦は初めてです。この弦でスラップなんぞはしないのですが、仮にしてみると1弦プルは使えても4弦はいくら親指でヒットしても“モコン”としか鳴りません。

 先に1→4弦にかけて“モコる”と記しましたが、反対に言うとロー弦の“モコり”からハイ弦に掛けて“艶”が増していく幅広い音色があるという事で、これが弾いていてとても楽しめるのです。4弦ベースなのですが、5弦ベース並みの音域の巾を感じる程です。

 そのロー弦の“モコり”具合はベースだけの試奏では抜けてこない印象が有ったのですが、先日のバンドの練習で他の楽器の音に混ざったらとても強い押出し感が湧いてくるのでした。音程を“聴く”というよりも音圧でベースラインを“感じる”という具合です。練習後にはあまりのローの出具合を抑える為にPUのロー弦側をキャビティに沈めて弦から離した程です。その調整後は良好な弦の出力バランスとなっています。

 弦を張替えた私の66JBCBS買収後の“グレーボビン”PUで、ラウンド弦を張ると腰高になってしまって、その軽い押出し感に不足を覚えていました。しかし、このPrecision Flatwoundに張替えてからはとてもローの出具合が強くなって、気に入った出音となっています。先日、スタジオで60~70年代のR&Bの音源に合わせて66JBを弾いたのですが、ベースアンプからはモニタースピーカーから聞こえる当時のベース音と似通った音が飛び出してきて、「これだよね~」と一人悦に入ってベースを弾き続けていた私です。

 先日、エフェクターボードにTube MPを組んだところですが、これはラウンドの5弦ベース用に使っているもので、今回のPrecision Flatwoundを張ったベースには不要です。ノンエフェクトで既にチューブを通した様な音になっていますので・・・(笑)。そして、やっぱりと言うかベースアンプはAmpegとマッチングが良いですね。ゴンッという押出し感が倍増されます。

 今回はPrecision Flatwoundを2セット購入していて、68Tele Bassも張替えしています。これもラウンド弦では少し軽めの音だったのですが、張替え後にはZZ-Topの音になっています(笑)。ちなみにPrecision Flatwoundは34"、35"スケール対応となっていて、68Tele Bassの裏通しにも対応しました。今後、他のベースに張ってみるのと、4弦 0.105"のゲージもチェックしてみようと考えています。

 “古めの音”がお好きな方、そしてトマステックのフラット弦はどうも柔らか過ぎて・・・と感じられている方は一度お試し下さい。1セット1,980円で入手出来るのも魅力です。
 手持ちのベースのPUのポールピースをアースに落す作業をぼちぼちと進めています。

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今回、作業したのはこちら66JBキャンディー・アップル・レッドです。とても写真写りの良い子です。子と言うか本人は御年44歳の熟女なのですが、写真ではとても若々しく見えます(笑)。

DSCF0017.jpg さて、PUを取外して裏返すとこの通り、高さ調整用のスポンジが固着していました。これは古いベースでは当たり前と言う事で、このスポンジを取り除きました。この際、この当時のグレーボビンにはPUの製造年月日が記載されているので、これを消さない様に慎重に作業を行いました。


DSCF0022.jpg スポンジが取れて綺麗になりました。こちらはリアPUで“7.25-66”の記載から1966年7月25日の製造と分かります。数字はサインペンのようなもので書かれています。


 DSCF0020.jpg そしてこれがフロントPUで、“9-9-66”の記載から1966年9月9日の製造と分かります。こちらは鉛筆書きですね。


2007_012966JB0044.jpg ここで少し「あれっ?」と思った事があります・・・。この66JBは俗に言う“バインディングドット”で指板にドットのポジションマークで、指板周囲には白のバインディングが施されているもので、解説書等によればこれは66年前期の仕様で、66年後期からは角のポジションマークになると頭に入っていました。66年の前期といえば6月迄かな?と考えるのが通常なのですが、私の66JBのPUの製造は7月と9月という事でした。


2007_021066JBPU0016.jpg そこで、別の製造時期の判定資料となるポットの刻印を調べてみました。“6618”の刻印は66年18週目を表し、4月の終わりの週です。


166JB(4).jpg そしてもう一つのチェックポイントのネックの付け根には、薄いのですが目を凝らしてみると“APR66A”の文字が見えるので、66年4月ですね。


 以上から判断すると、このJBに使われているパーツではフロントPUの9月というのが66年の内では一番遅く作られています。と言うことは“バインディングドット”仕様のものが66年の9月までは有ったということになります。

DSCF0024.jpg とまあ、44年前の2、3ヶ月の事をとやかく言うのはこのくらいにして(笑)、今回の作業のポールピースのアース落しの加工を行いました。黒のリード線が取り付いているコールド端子の位置の関係上、アルミテープをPUの製造年月日を記したサイン上に張らざるを得なかったのですが、アルミテープの糊はあまり強くないので問題とはならないと思います、グレーボビンなので導電塗料を極力ボビンに付かない様に塗っています。


 この作業後は、PUのポールピースに指が触れた際のジーというノイズは無くなって、ストレスフリーとなりとても弾き易くなっています。今回、PUのポールピースをアースに落す作業をしたのは、弦を張り替えるタイミングに合わせての事だったのですが、その弦の交換については次回にエントリー致します。

 基本的にベース→アンプ直の私ですが、この度組んだエフェクターボードにはEBSのコンプレッサーMulti Compを入れています。と言っても常時Onではなくて、ソロやチョッパーの時に少しブーストする為に使っています。

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DSCF9863.jpg ご覧のようにゲインはバイパス時+αで抑えていて、殆ど弾く本人しか分からない程度の効かせ方です。2つのツマミの間にあるミニスイッチで3通りのコンプの効き具合をチョイスする事が出来てこれがこのコンプのネーミングとなっているところです。


 上の“TUBESIM”は真空管をシミュレートしたポジションで、少し円やかさを増した音質となります。ただその円やかさはプリセットされたもので“具合”をコントロール出来ないために、私は先日のTube MPを使っています。

 真中の“MB”ポジションは“Multi Band”の略で低域と高域それぞれにコンプが掛ります。これもMulti Compのネーミングの由来でしょうね。

 スイッチを一番下にすると“NORMAL”ポジションで全音域にわたってコンプレッションが掛ります。コンプを薄~く掛けたものが私の好みです。

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 さて、今回はこのMulti Compをボードに固定する前に、基盤内にある半固定抵抗でLowとHighのThresholdの調整を行いました。調整前はどちらも12時の位置でした。その状態ではHighの効きが強過ぎと感じていたので、10時の位置にツマミを戻しました。12時では1弦スラップの際に“ペチッ”と短く細切れになっていたものが、10時の位置では“ぺチーンッ”と少し伸びる様になり、押出し感も増えています。Lowはそのままで良いと感じたのでツマミをいじっていません。

 Multi Compをお持ちの方で、ここは触った事が無いと言う方は一度お試しください。お好みのコンプ具合が作れます。
 ベース→アンプ“直”をモットーとしている私ですが、シチュエーションによっては“直”は厳しいなぁ~と感じる事がありました。現在MarkbassLMKをヘッドアンプにしているのですが、スタジオ内で大きいスピーカーキャビネットをドライブさせる場合はそうでもないのですが、お出掛けライブ等で小さな12インチ×1発のNYC121を使う際は、あまり音量を上げる事が出来ないケースが多くて、キャビからは“しょぼい”低音が聞こえるという事になります。

 その対処として、SansAmpべースドライバーDIを使ってもみたのですが、何かベールを被っている様なダイレクト感の無い出音に満足は出来ませんでした。そこで検討した結果、導入したのがこちらARTの真空管マイクプリアンプ Tube MP です。通常はレコーディングやPAでの卓への入力の際にヴォーカルマイクや楽器を通して“暖かさや生々しさ”を加味するのに使う機材です。

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 レコーディング用機材としてはAVALON U5を持っているのですが、それは決められたプリセットトーンとボリュームのコントロールしかなくて“暖かさや生々しさ”の“具合”は調整出来ません。そしてU5はヘッドアンプのLMKより躯体が大きくて、外来ノイズに弱いというのも持ち出しが億劫となる要因でした。

DSCF9947.jpg この度入手したTube MPはコンパクトなマルチエフェクト程度の大きさなので持ち運びは楽そうです。早速、ベースとアンプの間に繋いで試奏しました。コントロールはとてもシンプルで、ツマミは入力ゲインと出力ボリュームの2つ、その他の押しボタンスイッチは使っていません。この2つのツマミで真空管を通した出音を調整するのですが、とてもナチュラルな出音となります。


 左の入力ゲインツマミで真空管に送る信号の大きさを調整するのですが、最大に振ってもディストーションという程にはならずに、入力したベースの音質のままにラウンド弦のギラつきが抑えられて暖かさが増して、張りも出てくるって感じです。別な表現をすると、料理の味付けはそのままで食感(歯応え)を好みの柔らかさに調理可能なのです。

 そして当然入力ゲインツマミを右に振れば出音はUPするので、右の出力ボリュームツマミで最終音量を調整します。そうしてTube MPから出た音は、俗に “○○の音”とか言われる様にエフェクターに因って色付けされたものではなくて、ベース本来が持っている音のままなので、音質調整はアンプの側で決める事が出来ます。エフェクターで一旦変化した音色をベースアンプで調整するって難しいですから・・・。

 これなら使用するアンプ&キャビネットと演奏する環境、音楽性に合わせてかなり柔軟に対応出来ると感じました。そして本来の使い方であるライブ(そしてレコーディング)の際には、卓に“暖かさ”を加味したベース音を遅れるので、ベーアンとPAスピーカーからの出音の差を調整するのにも使えます。
 ラテンの熱狂楽団 TAPASCONの“海の日ライブ”用にエフェクトボードを組んでみました。実はこれが私のベース人生“初”のボードとなります。これまでは、ベース→直→アンプをモットーとしていつもはチューナーのみ、たまにコンプレッサーをプラスする程度だったのですが、TAPASCONではエレキとエレクトリック・アップライトの2本のベースを使い分けているので、足元での接続&操作を容易にする為にボードを組んだのです。

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 パッと見、5個のエフェクターが見えるのでベースの信号が色んなところに流れていると思われるかもしれませんが、実はそれほどではありません。

 先ずエレキベースの信号は上段左のARTのマイクプリアンプTube MP → 下段右のEBSのコンプレッサーMulti Compを経由してヘッドアンプのMarkbass LMKのチャンネル1に入力されます。もう一本のエレクトリック・アップライトは上段右のBossのグラフィク・イコライザーGEB-7経由でLMKのチャンネル2に入ります。

 左下のBossのチャンネルセレクターFS-6は、LMKの背面のチャンネルセレクト端子に繋いで、チャンネル1or2を切替えます。FS-6を使うと両チャンネルをOffにも出来て、その際キャビからは無音状態となり、LMKのチューナーアウトからの信号を検知して上段中のKorgのチューナーPitchblackでチューニングが出来ます。ちなみにLMKのフロントパネルにあるチャンネルセレクトスイッチではキャビを無音状態にする事が出来ません。

 以上の説明でお分かりのように、ベースからの信号は極力最短にアンプに行くように配慮しています。LMKの持つチャンネルセレクターやチューナーアウトの機能を上手く活用しているとも言えます。その為に下画像の様に、エフェクトボードとLMKの間は計4本のシールドで繋がれる事になって、セッティングの際このところの接続は少々面倒になるのですが、LMKの機能をフルに活用する為にはいたしかたないところです。

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 “ボードの達人”ならば、もっと小さなボードにきっちりと収める事が出来るのでしょうけれど、私の場合は未だ何を増やして何を無くすのか?が確定していないのと、エフェクターをボードに固定した後もシールドプラグの抜き差しを可能とする為に大きめなボードに余裕を持たせて組込んでいます。

 ボード内のARTのマイクプリアンプTube MPEBSのコンプレッサーMulti Compについては次回にもう少し細かく説明します。




 さて、このシステム一式を昨晩(7月4日)地元のJazz Cafe【マルフク】で行われた熱狂楽団TAPASCON“海の日プレライブ”に持ち込んで試してきました。この日の総勢16名のメンバーの出す音の洪水の中でも不足無くベースラインを響かせる事が出来たと思います。本番の海の日(19日)ではもっと大きなキャビを使うのとPAシステムからもベースを流すので、こちらも問題は無さそうです。

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 上右写真は、これもベース人生“初”となるお立ち台に上がってのベースソロ中の私です。あー、気持ち良かった(笑)。
 ラテンジャズの熱帯JAZZ楽団のコピーバンド 熱狂楽団 TAPASCON が今年も海の日(7月19日)にライブを行います。

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 2008年にスタートした“海の日ライブ”も今年で3回目となります。ライブの為に用意したアロハシャツ(ラテンなのにアロハ・・・?)も3枚目になりました。半年前から本年の練習を開始して、新レパートリーも組み入れたセットメニューも決定して、現在は週2回の練習をこなして本番に備えています。

 当日のオープニングアクトは、姉妹グループでボサノヴァのゆっきーくらぶが務めます。そして昨年大好評だった横浜のプロ・サクソフォニスト田村真寛さんを今年もゲストでお迎えします。

 日本で一番暑い日に一番熱いラテンをお届けします。お近くの方は是非ともお越し下さい。


  熱狂楽団 TAPASCON “海の日ライブ”
  日付 2010年7月19日(月・祝日)
  会場 島根県芸術文化センター グラントワ スタジオ1
  時間 開場 18:00 開演 18:30
  オープニング・アクト ゆっきーくらぶ
  スペシャルゲスト 田村真寛(from 横浜)
  入場チケット 前売 500円 当日 700円
                 チケットのお求めは、チーム・タパスコン Tel0856-23-4379
                 もしくはTAPASCONのメンバーへ・・・
DSCF9498.jpg 一旦は私の手元に来たのですが、熟考の結果そのまま手元に残す事にはならなかった可哀そうなベースの話です。こちらのヘッド裏の写真でメーカー、機種をご判断下さい。イニシャルトークでは“S”とします。そして私はこの固体以外の“S”は弾いた事は無いので、あくまでこのベースについてのみの話と断っておきます。


 この“S”ブランドにおいての使用材は、ボディはマホガニーバックにトップは様々なエキゾチックウッドが貼られて、ネックはボルトオンというのがベーシックなもののようですが、私が入手したベースはボディバックがライトウェイトアッシュ、そしてセットネックというスペシャルな仕様でした。

 アンプからの出音はその材とネック組込みのイメージのまんまというもので、音の立ち上がりが良くて、とてもサスティーンの長いものです。各弦の音の分離も良くて和音を弾いても綺麗に響きます。と記すと「なーんだ、良いベースじゃないの?」と言うことになるのですが、はい確かに良いベースなのですけど、私にとってはこの美点が好みとは異なっていたのです。

 音の出具合を細かく表現すると、立ち上がりはとても早いのですが、そこからは弦振動はボディとネックがセットネック構造によりしっかりと一体となったベース全体に吸収されてしまう感じで、出音はリミッターが掛けられたかのように一定値以上には上がりません。さらにその後はボディとネックにたっぷりと吸収された弦振動のエネルギーが弦に戻ってきて長いサスティーンとなるのです。4~5のロー弦の音質は、は70年代のへビーウェイトアッシュの如く硬く重たいものではなくて、小奇麗なローとして響くものです。

 リミッターを介した様な出音なので「粒が揃わなくて・・・」とお悩みの方にはとても向くのでは?と思うのですが、常々「このフレーズはわざと粒立ちに変化を付けたい、そしてここはベーアンがビリビリするほど唸らせたい」と考えてベースを弾いている私にとっては、その端正でまとまりの良い出音が物足りなく感じたという事なのです。

 ただ、この“S”ブランドにおいてベーシックなマホガニーボディにボルトオンネックの仕様だったら、おそらく印象は変わると思うので、将来チェックする楽しみとしておきます。

 いゃー、本当にベース選びって難しいですね。この度の“S”も入手当初は「なかなか良いな」と思って弾き始めたのですが、その当初に感じた美点が最終的にはマイナス点になったのですから・・・。毎回、勉強です。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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