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 先日エントリーした私の72JBのネックのセンターズレの修理ですが、スペーサーを挟むのはこちらの、あるリペアーマンのブログを参考にしました。

 そして、もしスペーサーを挟んでも駄目だったら、次の方法として考慮していたのがこちらです。ここではジョイントビス穴の角度を微妙に変えてネックを動き難くするという裏技が紹介されています。なるほど、ビス4本が全て同じ方向に締付けてあれば、その一つだけの締付け方向に直交する動きに対しては抑制が利きにくいですから、ネジを傾けて抑制する方向を増やす方法には一理有ります。

 これまでビスというものは対象物に対して垂直に打ち込むべし!の心積もりでベースメンテ(調整)を行なっていた私(こちらを参照)にとっては、目から鱗の発想です。メンテの奥深さを実感しました。先日の68 Tele Bassブリッジサドルもそうですが、曲がっていても結果が良ければOKなのですね。

 この(関西の某ショップの)リペアーマンは、ショップのオフィシャルな側から離れたところで自分の思うところのリペア日記を綴られていて、とても頷けるところがあり好感が持てます。私も日々参考にさせていただいています。



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 ところで私の72JBですが、スペーサーを挟んだ後はネックがビシッと固定されていますので、この次の方法を取り入れる必要はなさそうです。以前にビス穴を埋木してビスの遊びを少なくする処理をしているので、再度の穴埋めが必要となるこの方法はなるべく避けたかったですし・・・。
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_IGP0811.jpg 25日(金)の夜は山口市にある老舗Jazz Spot【ポルシェ】に出向きました。私が参加している“何でもあり”フュージョン・バンドのHigh Pressuresでギターを弾いているニーノくんが、この日は【ポルシェ】のJazzのライブに出演すると言うので、High Pressuresのメンバーと共に応援に出掛けた次第です。とは言え、車のトランクにはメンバーそれぞれの楽器を積込んでいましたが・・・(笑)。



 
UrbanⅡ+1
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 この日のニーノくんはSaxの花田さんとのデュオのUrbanⅡというユニットでの出演で、ステージの2部では女性ボーカルが加わりUrbanⅡ+1での演奏でした。ニーノくんはバッキングにソロにと大忙しで、「いゃー、大変なんだから」と言いながらジャズ用に太い弦をセットアップしたIbanezをプレイしていました。


 
High Pressures
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_IGP0788.jpg UrbanⅡ+1のステージの後には、我等High Pressuresにも声が掛り、花田さんも参加していただいて数曲セッションさせていただきました。この日がHigh Pressuresにとって初【ポルシェ】、そして初のお出掛けセッションとなりました。




 この日【ポルシェ】に出向いた目的はもう一つありました。私が参加するラテンバンドの熱狂楽団 TAPASCONのライブが11月15日(日)に、こちらで行なわれる事が決定していて、その打ち合わせも行ってきたのでした。実はニーノくん以外のHigh Pressuresのメンバー全員が熱狂楽団 TAPASCONにも参加していまして・・・(笑)。

 「TAPASCONを楽しみにしている」と言っておられた(大の熱帯JAZZ楽団ファンの)【ポルシェ】のママ、その【ポルシェ】にTAPASCONを紹介していただいたトリーヌテルミーさん、飛び込みセッションを温かく迎えていただいた花田さん、先日の田村真寛 with FRIENDSライブに山口からお越しだった古川さん、皆さんこの日はお世話になりました。そして、今後共よろしくお願いします。
 シルバーウィークの間にはブログにはアップしなかったのですが、3本のライブ&セッションをこなした私です。そんなバタバタだった間にもしっかりとベースメンテを行ないました。画像多数で説明します。

IMGP0428.jpg 当初は私の61JBの弦を張替えようとしただけだったのですが、弦を外してネックヘッドを横から見ると3弦用のペグのブッシュが少し浮いています。


IMGP0450.jpg スケールを差し込むとスポッと入ってしまいました。これはネックの材が痩せてペグ穴が大きくなった要因も有るのでしょうけれど、60年代前期のペグにも原因が有るのです。


IMGP0447.jpg ペグプレートをペグツマミ側から覗き込むと、ペグプレートが湾曲していてヘッド裏と密着していないのが分かります。


IMGP0462.jpg ペグを外してスケールを当てるとその状態が良く分かります。ペグシャフトをプレートに止めている金具の足をプレート裏でカシメてある箇所が飛び出ているので、密着せずにプレートが曲がってしまっているのです。その為に弦を巻きつけるペグポストがヘッドに対して垂直に取り付けられていないので、無理な動きがブッシュにも伝わって浮きに繋がるのです。


IMGP0454.jpg 64年頃からはヘッド裏のこのカシメ部分が当たる箇所にドリルで穴を掘って対応するようになっているのですが、この61JBにその様な加工をする事は出来ないので、今回はブッシュを接着剤で固定する方法をとりました。ブッシュを元の様に押し込んで・・・。


IMGP0453.jpg ヘッド裏のポスト穴からブッシュの周囲に瞬間接着剤を注入しました。将来ブッシュを外す状況となりうる事を考慮して、接着剤は少量にしています。


IMGP0463.jpg 弦を外したついでに、ペグの汚れを落としました。50年近く前のパーツとは思えないほどに奇麗な状態をキープしています。


IMGP0469.jpg 汚れ落しはFernandesスクラッチメンダー946(上)を使用しました。2~3分間ペグを擦っただけでウエスは真っ黒になっています。その後にサーフェィスプロテクター956でコーティングしています。


 ところで、この年代の逆巻きペグは私の他のベースの63PB66PBにも取り付けられているのですが、どれもかなり精度の高いもので動きもスムースです。比べると66年以降の順巻きペグの方が動きが悪く、俗に言う“カックン・ペグ”となっています。

IMGP0473.jpg 弦を張る前に指板を見ると、フレット周囲に手垢がありました。これを放置しておくとここに汗を含んで、フレット浮きの要因になる事が考えられるので・・・。


IMGP0474.jpg 先ずは爪楊枝で汚れを掻き出して・・・。


IMGP0478.jpg レモンオイルで拭き取りました。今回はフレット磨きまでは行なっていません。


IMGP0480.jpg ピックアップやブリッジ周辺は使い古した歯ブラシで汚れやホコリを掃除しました。


IMGP0493.jpg 張替えた弦は私が気に入って十年来使っているPeaveySirrusです。実はこの弦は既にメーカーは製造を中止していて、購入したサウンドハウスに在庫分しかないのです。前に4弦のロングスケール用のセットが在庫切れした後は、5弦や6弦用のセットを購入して暫く使って来たのですが、ついに残りは4弦用のエキストラ・ロングスケールのパックのみとなってしまいました。仕方ないので、そのパックを購入して張替えを行なう事にしました。


IMGP0487.jpg 気になるのは4弦のペグポストには太い巻き弦部分を巻き付ける事になる点です。注意深く巻いてチューニングした結果、ポストに半周が巻き弦部分になっています。この状態で弦を弾いてアンプからの出音をチェックしたのですが、不具合を感じる事は無かったので一安心です。それならばと、もう少しこのパックを注文する事にしました。


 と、このエントリーをした後にサウンドハウスのサイトを覗くと、この弦が在庫希少になっていたので、あわててオーダーしておきました。もう二度と手に入らなくなるのですね。残念です・・・(泣) 

IMGP0494.jpg 前後しますが、弦を取外す前にはブリッジ後ろに養生テープを貼って、塗装を傷みから保護しています。


 今回のメンテはほんの少しの軽作業だったのですが、そのまま放置しておくといずれは不具合になっていくものです。特に古いベースにとっては、メンテする事によって弾き易さの向上と共に延命措置に繋がるものですから、時々のチェックは必需です。
_IGP0522.jpg シルバーウィークの中程の9月21日は、地元のJazz Cafeの【マルフク】で横浜からSax プレーヤーの田村真寛クンをお迎えして、“田村真寛 with FRIENDS in MARUFUKU ライブ”と題してのライブを催しました。


 田村クンはこれまで何度もこちらに起こしになっていて、最近では7月19日20日に地元のミュージシャンと親交を深めています。この日はこれまで田村クンと絡んだ事のある3つのバンドに再び参加していただいて楽しみたいとの想いでライブを企画しました。


 
High Pressures
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 先ずは、オープニング・アクトとしてHigh-Pressuresが演奏しました。この日は田村クン持込の3曲を含めた演奏でした。その曲はクラシック、バラード、ロックが元曲で、その多彩(以外)な選曲にお客さんも喜んでいただけた様子でした。




ゆっきー・くらぶ
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 O.Aとは言え、少々(じゃ無いか・・・笑)熱い演奏を行ったHigh-Pressuresの後は、ボサノヴァのゆっきー・くらぶの爽やかなステージでした。

_IGP0594_20090923015328.jpg この日の3つのバンドは全て演奏ジャンルが異なっていたのですが、そこはさすが田村くんです。全てのバンドに溶け込みながら、かつ田村流の流麗なプレイを聞かせてくれて、立ち見まででた大勢のお客さんは大満足の様子でした。


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熱狂楽団 TAPASCON
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 さて、最後は大人数のラテンバンド熱狂楽団 TAPASCONのステージです。初秋とは言え、店の中は大勢のお客さんの体温と熱い(&暑い&厚い)演奏で汗をかくほどにヒートアップしました。

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 アンコールではお決まりのダンスタイムとなり、店内にいたお客さんも総立ちで踊っていただきました。ライブ後は皆さん満足気な笑顔でお帰りになり、メンバー・スタッフ一同とても嬉しく感じました。

 今回は田村クンは別件のコンサートの為に当地入りされていて4日間の滞在だったのですが、その内の2晩と1日を練習とライブでご一緒させていただき、地元のメンバーと益々親密になることが出来ました。田村クン、ハードなスケジュール、お疲れ様でした。又の共演を楽しみにしています。



 熱狂楽団 TAPASCONはこの後、各地でのライブ出演が予定されています。お近くの方は是非ともお越し下さい。一通りの予定を記しますが、近づいたら再度ご案内を致します。

    10月 3日(土) 広島市 【JiJi
    10月18日(日) 北九州市小倉 北九州ミュージックフェスタ 勝山公園メインステージ
    11月15日(日) 山口市 【ポルシェ
 Atelier ZVintage 605RolandGKピックアップ取付けVB-99を作動させて使ってみたのですが、私がイメージするところのアコースティックベースの音とはならずに、GKピックアップを取外していたのでした。

IMGP0252.jpg その際に感じたのは単音ではアコベに近い音がするのですが、プレイしている中ではどうしてもフレット付きのアコベを弾いているという感じが拭い去れなかったのです。そこで、「じぁあ、フレットレスのベースで試したらどうなの?」と言う事で、手持ちのYAMAHA BB-Ltd 5弦フレットレスにGKピックアップを取付てみようと思い立ちました。


IMGP0399.jpg BB-LtdGKピックアップを取付ける際に問題になる点が2つ有りました。先ずはコントローラーを取付けるスペースが有りません。これはパッシブトーンコントロールのノブを外して、フルテンの状態でポットをキャビティ内に押込んでシャフトがボディ表面に飛び出ないようにしました。


IMGP0404.jpg そしてもう1点は、ベースからのアウトプットがサイドジャックになっている箇所に丁度コントローラーの固定金具が当たってしまいます。これは左画像の様にL型プラグをジャックに差込んだところに金具を重ねて固定する事で問題をクリアーしました。


 この状態でGKピックアップVB-99とを専用ケーブルで接続して、アンプからの出音をチェックしました。気になるアコベの音ですが、単音の音質はAtelier Zの時と変わりが無いです。フレットの有る無しや、弦がフラットかラウンドかなどの相違点とは関係無しに、アンプからは設定したアコベの音がするのですね(感心)。

 ただ、プレイしたらベースの持つフレットレスのニュアンスは濃く出てくるので、アコベっぽいベースラインとなるとやはり今回のBB-Ltd フレットレスの方に軍配が上がります。「おー、これはなんとか使えるかなぁ?」としばらく弾き続けたのですが、次第に「やはり違うな・・・」との思いが強くなりました。

 VB-99からアウトプットされた音は確かにアコベらしいのですが、どうしてもメリハリが付け辛いのです。完全パッシブ人間の私としては、デジタルでシミュレートされた音には違和感が付きまといます。1~10の間で強弱をつけて弾いたつもりなのに、アンプからは3~8の間でそつなくまとまった出音になるという感じです。レコーディングには都合が良いのかもしれませんが、ライブでガツッと行きたい時に頭でイメージするダイナミクスに出音が追従してくれないのはストレスの要因となります。

 これならばBass Muteを取り付けたBB-Ltd 4弦フレットレスをパッシブで弾いた方がより気持ち良いです。と言う訳で、BB-Ltd 5弦フレットレスのV-Bass計画は白紙に戻すことにしました(汗)。



 今回のエントリーの内容にリンクしている訳では無いのですが、こちらTETSUJINOのライブでは、櫻井哲夫氏の弾くビンテージJBのフレーズが、日野賢二氏の(おそらくV-Bassを介した)エフェクタブルな音よりもストレートに伝わってくる様に感じます。

 勿論2人で音色を使い分けていての事で、プレイの内容云々では無いのですが、どうしてもパッシブJBの方の音色が好みの私です
 7月20日の熱狂楽団 TAPASCON 2009の“海の日ライブ”で共演したサックス界の貴公子 田村真寛くんを再び横浜よりお迎えして、当地で絆を深め合ってきた音楽仲間との共演ライブを行います。

田村真寛 with FRIENDS in MARUFUKU ライブ

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    ■ 場所 益田市駅前町 Jazz&Cafe 【マルフク
    ■ 開場 18:30  開演 19:00
    ■ チケット 前売 500円 (当日800円)
    ■ 主催 Sound F&T 
( ↑ 私F-nieFTAPASCONのリーダーとしぼーTなのです・・・笑)
    ■ 協力 Jazz&Cafe 【マルフク
    ■ お問合わせ先 Jazz&Cafe 【マルフク】(0856)22-0571

 皆様のお越しを心よりお待ちしております。どうぞ、宜しくお願い致します。
 先日のこゆみこLiveの際にギタリスト小田原政弘さん(おだちゃん)のアコースティクギターのブリッジを見ると何か小さく金色の丸い物体がありました。それはSwing Chipという商品で、詳しくはメーカーサイトにあるのですが、「ボタン型のチップを両面テープで楽器に貼り付けて、振動を改良する」と謳ってあるものです。おだちゃん曰くSwing Chipを貼り付けると「生音での変化は分からなかったけど、アンプを介してスピーカーからの出音が凄く良くなった」との事・・・。

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 それではギターより弦振動の大きいベースでは如何程の効果があるのだろうか?をチェックしてみました。説明書にある指定箇所の中で先ずはブリッジに貼り付けてみました。生音でチェックしたら幾分か5弦開放(ローB)の際の弦振動がスッキリとした感があったので、ネックヘッドに貼り付けしてみたらもっと変化があると思い、ヘッド裏の何箇所かを試してみた結果、ヘッド先端部に貼り付けた時の変化が一番大きかったです。

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 その変化というと・・・。

 5弦ベースをお使いの殆どの方が同じ感触を持たれていると思うのですが、5弦(B弦)を弾くと弦がうねる様に振動するのです。私もこれまで多くの5弦ベースを所有してきましたが、ハイエンドと呼ばれるFoderaでも5弦の鳴りに納得せずにいて、やっと気に入ったのがこのところ5弦のメインベースで使っているAtelier Zだったのでした。

 そのAtelier Zにしても5弦開放(ローB)を強く弾くと弦が“ウォーン、ウォーン、ウォーン、ウォーン”とウネルように揺れます。この“ウネリ”は“鳴り”とは別な現象で、弦がその様にウネルということは、勿論ボディもネックも同様に揺れている訳で、弦振動のエネルギーの幾らかはそのウネリを発生する為に費やされていると言うことになり、音量やサスティーンが減少する要因になると思われます。

 しかしSwing Chipを上画像の箇所に貼り付けた後には、弦が“ウォーーーーン、ウォーーーーン”と揺れるようになり、ウネリの度合いが減少しました。ボディの5弦側のホーンを左手でガッシリと握って振動をチェックしても同じ感触で、幾分かスッキリとしたボディの鳴りとなっているのが分かりました。

 アンプからの出音をチェックしましたが、上記の生音の変化と同様にスッキリとした音になって、5弦を含む極低域のフレーズを弾いてもベースラインがダイレクト感を伴ってくっきりと浮き上るようになりました。もちろんこのくっきり加減はSwing Chipの貼り付け位置で調整が可能です。

 実は今回チェックしたSwing Chipは今年の初めには入手していて、私の61JBでチェックしていたのですがその時はあまり音の変化を感じなかったので、タイトに組まれた4弦ベースでは効果が薄いのでは?と思っていたのですが、今回のように弦振動の大きいローB弦を持つ5弦ベースや、ルーズに組まれている4弦ベースならば、Swing Chip で“不整脈を整える”事が十分に可能だと感じました。
 下の写真はアコースティクベースじゃありません。ヴァイオリンです(笑)。このブログにはベース関連以外の楽器のエントリーはあまりしていないのですが、4弦繋がりという事で・・・(笑)。

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 先日のこゆみこのコンサートのリハーサルが終わった際に、テーブルに置かれた市山信子さん(いっちゃん)のヴァイオリンからとてつもないオーラが出ているのを感じました。

IMGP0260.jpg 「いっちゃん、このヴァイオリンはいつ頃の物ですか?」と問う私に、いっちゃんからは「fホールから覗くと紙が張って有ります」との返事でした。


IMGP0263.jpg 「それでは」と興味津々でfホールを覗くと、先ずはJOSEPFH ROCCA(ジョセフ・ロッカ)の文字が見えました。これは製作者の名前でイタリア製との事・・・。


IMGP0262.jpg そして目線を移動すると、1858の数字が・・・(?)。そうです、このヴァイオリンは1858年製(!)なのです。ということは、150年以上前(!)。もうFenderのヴィンテージベース云々言っている場合じゃないです(驚)。Fenderから世界初のエレクトリックベース(OPB)の販売が開始されたのが1952年ですから、それよりも100年も前から存在していた楽器です。


 これまでの150年の間に何人ものヴァイオリニストの手により演奏され続けていた楽器ですから、醸し出すオーラが違うのは当然です。これこそ本物のヴィンテージですね。

IMGP0295.jpg 「これって、家一軒分ですか?」と、“俗な”質問をした私に、「それほどでは無いですよ~」と笑顔で返したいっちゃんでした。以前から何度もこのヴァイオリンの音を聴いていた筈なのですが、リハ後の本番でのヴァイオリンの音色が、何故かセレブに聞こえた“俗な”私です(汗)。

 9月6日は、ここ4年は1年に1回はこちらに御招きして固定ファンのいらっしゃる、アコーディオン奏者の桑山哲也さんと広島の癒し系オリジナルバンドこゆみことのコラボライブをコーディネートしました。

 会場となった当地のJazz Café【マルフク】には、大勢の女性のお客さんがいらっしゃいました。このライブには私も女性の方をメインにお誘いしましたので・・・(笑)。

IMGP0298_20090909190354.jpg 先ずは、こゆみこの演奏からライブがスタートしました。リーダーの折重由美子さんの奏でるクラビオーラからはα波いっぱいの優しい音が流れてきて、一曲目から心地良くさせていただきました。(もっとクラビオーラの音色を堪能したかったという方には、11月1日に再びこゆみこライブを企画していますので、後日ご案内致します。)
 

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 続いて加わった桑山哲也さんです。ボタン鍵盤式アコーディオンという難しい楽器を自分の体の一部の様に操り、蛇腹と共に揺れながら演奏する姿に又々心地良さが加わります。

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 桑山さんのライブは演奏は元よりの事ですが、そのお喋りがとても楽しめます。全員のお客さんが笑顔で演奏とMCを満喫されていました。

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 この日の由美子さんのブログはこちらにあります。



IMGP0290_20090909190803.jpg ベーシストの前田順三さんには、ネック調整が終わったばかりの私の72JBを弾いていただきました。自分のベースの音を客席で聴ける滅多に無いチャンスです(笑)。勿論テクニックや表現力云々は抜きにしての話ですが・・・(汗)。

 私が弾くとこのJBはハイが良く出てメリハリのある音なのですが、順三さんが弾くと(コントローラーはフルアップでも)アコースティック・ベースと持ち替えても違和感の無い豊潤なローが響きます。やはり弾き手が違うと音も違うなと実感出来ました。

 順三さんはこの72JBがとても気にいったようで、同年代のJBを探してみるとおっしゃられていました。順三さん、すみません。このベースはまだ暫くは手放せませんから・・・(笑)。
 実は私の72JBは以前からネックがよく動いていました。ネックの反りではなくて、ネックジョイント箇所での動きです。下画像をご覧下さい。左の状態から、右はなにかの拍子にネックが動いてしまってセンターずれを起こしています。

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 実はこの点は入手時から気になっていて、その時にはボディ側とネック側のジョイントビス穴を埋木した後に穴を開け直して対処していたのですが、使っている間に症状が再発したのでした。

 このままでは演奏中にチューニングの狂いが気になってしまって、演奏に集中出来ません。この様に動き癖がついてしまった場合には、やみくもにネックジョイントビスを強く増し締めしても、柔らか目のアルダーボディにジョイントプレートがめり込むだけで、さしたる効果はありません。

 65年にCBSに買収されてから大量生産となった製造工程の弊害として、作りの精度が低下したという定評(?)のあるFenderですが、私の72JBもご多分に漏れず、ネックポケットにはネックとの間に1mmの隙間が有る状態でした。そこで、ここをタイトにしてネックが動き難くなる状況にすべく、薄い木板をスペーサーとしてネックポケットに貼り付けました。

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 木板を貼り付ける位置を何箇所か試行錯誤した結果、右画像の位置に決定してネックを組み込みました。

 以上の作業後には一番上の左画像の様にピシッとセンターがとれた状態に戻りました。そしてネックポケットの4弦側の隙間は0になっています。この状態でネックをグリグリとこねてみてもビクともしません。これで安心です。弦を弾くと幾分体に伝わる振動がアップしているのが体感出来ました。そしてアンプに繋いでの出音のチェックでは、明らかに太さを増したローが飛び出てきました。

 やはりこれまでネックが動いていたということは、ジョイント部での弦振動の伝達が削がれていたのですね。今回の作業で益々この72JBへの愛着が増してきました(笑)。
 フレットを打換えて弾き心地が改善された私の72JBですが、一箇所が良くなるとこれまであまり気にならなかった他の箇所のマイナス面が浮上してきました。

 先ずは、ピックアップ(以下PU)からのノイズです。といっても常時発生しているものではなくて、指弾きの際にPUの4弦のポールピースに指が触れた際にジーと鳴るノイズです。左手で弦を押さえているとアースされているので発生しないのですが、4弦開放の時に左手が弦から離れた時のみにジーと鳴ります。

DSCF7660.jpg もしこれをリペアショップに相談すると、「それではPUをシールディングしましょうか?」と言う話になるかと思うのですが、私はもっと簡単な方法で問題解決を図りました。早い話、指がポールピースに触れなければ良いのですから、クリアーシートをカットして、PUの4弦用の外側のポールピースに貼り付ける事にしました。


DSCF7658.jpg ただその前に、ポールピースがPUカバー表面よりも飛び出していてシートとの密着性が悪くなるので、カバーを外して0.5mm厚の紙を切り抜いてコイルの上に乗せて、カバーを戻しました。


 これでカバー表面がフラットな状態になったので、先程のクリアーシートを貼り付けました。この後アンプからの出音をチェックしたところ、気になっていたノイズは発生しません。勿論、薄いシートなので抵抗値が無限大とはならなくて、絶縁性能が100%有る訳ではないので、アンプのボリュームをフルアップすると幾らかのノイズは聞こえるのですが、実用範囲内での音量では全く問題は有りません。

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 磁界の強さや磁束の向き等にはこの薄いシートによっての影響はありませんから、音量・音質に変化はありません。もしPU全体をシールディング加工したならば幾分かはハイ落ちとなるので、今回のノイズ対策は簡単でかつ効果があると思います。同様のノイズに悩んでいる方にはお勧めの方法です。

 実はこのポールピースを触れた時にジーというノイズが出るというのは、古いFenderのベースには付き物なのです。ポールピースに直に巻かれたコイル線が絶縁不良気味になっているのが要因なのですが、あまり症状の酷いポールピースをシールディング加工したら、そこから信号がアースされて最悪では音が出なくなる事が有りますので、その意味でも今回の方法はベターだと思います。

 今回の加工の、別な面に対してのメリットなのですが、PUコイルの上に厚紙を乗せてカバーしたということは、コイルの高さはそのままでもPUカバーが紙の厚さほどボディから飛び出る事になり、2フィンガーでのプレイの際に親指をカバーに乗せる引っ掛かり具合が大きくなるという点があります。今回の紙の厚さは0.5mm程度だったのですが、その効果はハッキリと実感出来ました。
 リペアに出していた72JBが戻ってきました。このJBはローポジションのフレットの減りが大きくて弦のビビリが気になったので、私のベースの掛かりつけ医の北九州市のクルースラットに入院させていたのでした。

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 私の依頼は「減りの目立つ1~8フレットまでの部分打ち替えで対応して欲しい」で、ショップとの協議の中で「その様にやってみましょう」との合意を得て、リペアを開始していたのでした。

 ところが、先日「仕上がりました」という電話を受けた際の説明によると、フレットを全て打ち換えて対処した(!?)との事でした。その説明とは・・・。

 8フレットまでの打ち替え後にチェックしてみたところ、ハイポジ起きが目立ってきた。
                    
 これをフレットの擦り合わせで対応したら、ハイポジのフレットがベタベタに低くなってしまう。
                    
 ネックヒーティングを何回か行なってみたけど、しばらく放置していたら再びハイ置きとなってしまう。
                    
 そして、その対処法はと言うと・・・。全フレットを抜いて、ハイポジ部はフレット溝を一旦埋めた後に細目のフレットの溝切を行なってフレットを打ち込んだ。
                    
 つまり、フレットの足(タング)をクサビの様に効かせてネックをハイボジ起きとは逆向きの反りにしたという事。

 ここクルースラットはネック周りの調整の際には、指板を削る事を極力避ける方法をいつも模索し提案してくれています。1週間や10日位でフレット交換を行なうショップでは指板矯正など行なわずに、いきなりベルトサンダーで“ジャー”と指板を削ってストレートにしてフレットを打つそうですが、それって嫌ですよね。一旦削ったら元には戻れないですし、それにネックが反ってきた要因に何らかの手立てを加えた事にはなっていませんから、再びその症状となる可能性があります。

 私も過去にその様に処理されたベースを2本入手した事が有ります・・・(汗)。その2本とも再びハイポジ起きになったのですが、クルースラットにて適切なネック調整を施した後には、現在まで問題なく使えています。やはりネック周りの不都合はその要因にまで踏み込んだ抜本的なリペアをすべきだと実感しています。

 そしてここで気になる工賃なのですが、「預かり期間が長くなってお待たせしたので(事前の説明を聞いて私は理解していますが・・・)、当初の8フレットの打ち換え分の見積内容で結構です」との事。うーん、有り難いです(笑)。

 そして、帰ってきた72JBのネック廻りをチェックしました。66年半ばにブロックポジションマークになった時点で、それまでの細目のフレットからミディアムジャンボに変更になっているので、今回のリフレットも同様のフレットにしています。

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 やはり全フレットが新品というのは気持ちが良いです。66年以降のネック外周にはバインディングが付いているので、フレット足はバインディングの内でカットする必要があり少々手の込んだ作業となるのですが、それも問題なく収まっています。

 そしてクルースラットの仕事振りの良さは指板サイドのフレット端の処理に現れています。ここに鋭利な切り小口があると指に当たって痛いですし、あまり丸みを付け過ぎるとビブラートの際に弦落ちしてしまいます。本当に絶妙な加工に、いつも感心させられます。

 肝心の弾き心地と出音ですが、特定の箇所のビリつきが無くなりどのポジションでも心地良い弦振動になったのが感じられます。60年代前期のベースと比べると、ミディアムジャンボになったフレットの要因もあると思いますが、ネックの木の音というよりもフレットの音を感じる歯切れの良い出音は、フレット打ち換えの前と変わっていません。

 一時はこの72JBの処分を考えて委託販売に出していた事もあるのですが、この度のフレット打ち換えを契機に再び使っていこうかなと考えています。なにぶん私の頭の中ではこの72~73年頃迄が“最後のFender”となっていますので・・・。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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