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 今月号のベースマガジンを読んでいたら、サディスティック・ミカ・バンドのベーシスト小原礼氏の機材紹介がありました。彼使用のビンテージのベースをチェックして、次にアンプのところを見ると、アンプのセッティングに目が行きました。


 アンプヘッドはAmpegのおそらく70年代初期と思われるオリジナルのSVTを使っておられるのですが、そのセッティングは下左の様になっています。「あれ!このセッティング、どこかで見たような・・・?」

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 そうなのです。私のAmpegSVT-VRと同じような気がしたので後日スタジオに行って私のアンプのセッティングの画像を撮ったのが右側です。私の方がTrebleを絞り気味なところ以外は、入力channel・スイッチのUltra-Hi→off・Midrang→center・Ultra-Low→offのポジションを含めてほぼ同じセッティングになっています。私の方はJB用に調整したツマミの位置なのでTrebleを絞っていますが、PB使用の際はTrebleを少し上げるので、小原氏のセッティングとかなり近くなります。
 このセッティングではファットさは有るけれど、決してブリブリ過ぎず、高音もギンギンにならないミッドローが心地良い、ベースラインがハッキリと分かる出音となるはずです。

 小原氏の弾かれているビンテージのPBJBを含めて、このセッティングに「ふむふむ、分かる分かる、私のセッティングに間違いは無かったな」と、一人でうなずいてしまった私です。

 小原氏は再生産バージョンのSVT-VRをスペアとして用意されており、そのセッティングもオリジナルSVTと同じとのコメントを読んで少し安心しました。
 あまりSVTにハマリ過ぎてオリジナルSVTが欲しくなっても、現在はこちらの様にスゴイ値段していますから・・・。今のSVT-VRで充分満足出来ます。
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 66PBの金属パーツをクリーニングしました。

 ペグは分解してそれぞれをウエスや古歯ブラシにクリーナーを付けて磨きました。付着していたタバコのヤニが取れて奇麗になりました。再組立ての際は少量のグリスアップを行ったので、ペグの動きは格段にスムースになっています。

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 20日のBlues Box Ⅱに先行投稿したブリッジですが、こちらのサドルはネジ切りの溝があるので、真鍮ブラシで汚れを取りました。セッティングが狂うのを防ぐ為にこちらのビス類にはグリスは付けません。

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 汚れも“ビンテージの良さ”の内と、磨く事を嫌われる方がいらっしゃるかも知れませんが、私はあくまでプレイヤーなので、汚れや錆を落として可動部分の動きをスムースにして、演奏時のストレスを減少させる事にはやぶさかでは有りません。
 ナットの溝を修正する為にはナットを取替えるのが一番確実な方法ですが、今回は多分オリジナルと思われる現在取付いているナットを残す為に、溝埋めをして再溝切りする事としました。

 溝埋めには色々な方法が有ると思います。これまでは瞬間接着剤にナット(牛骨)を削った粉を混ぜて埋めていました。実は昨日の画像の63PBはその方法で溝調整を行っています。

20070423203920.jpg 今回は違う方法を試したかったので、2液性のエポキシ樹脂のパテを使用しました。ホームセンターで入手したこちらのパテを少し切り、指で混ぜ合わせて溝穴に詰めます。既存の溝穴はアルコールで拭いて汚れを除去して、ヤスリで少し傷を付けて接着し易くしました。このパテは固まるまではかなりネバネバしているので、喰い付き(密着性)も良さそうです。色合いがグレーなので少々目立ちますが・・・。

 一晩置いたら固まったので、形を整えました。元々のナットの表面に歪みがあったので、あまりスッキリとした形にはなりませんでした。削り過ぎるとナットの高さが足りなくなりますし・・・。

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20070423205602.jpg 溝切りは、これも又ホームセンターで入手した数種類の丸ヤスリを使用しました。特に一番細い1.2mmのものは1弦にぴったりで、とても使い勝手の良いものです。


 溝の深さは、ある程度まで削ったら弦を張りチューニングして、下画像の様に2フレットを押えて弦と1フレットの隙間をチェックします。ここに少しの隙間が出来るようにナットを削るのですが、この隙間はそのベースのネックの状態・プレイヤーの弾き方等の要因で変わるので、微妙なセッティングが必要な事となります。開放弦でビビらない程度で、かつ左手でローポジの弦を押え易い弦高になるまで、何回も[溝切り→弦張り→チューニング→チェック]を繰り返しました。

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 最終的に仕上がった状態のナット部の正面です。先日の投稿の様に1・4弦の側面はネックサイドから3mmで、かつ各弦の側面間の距離を9.5mmに調整しました。この弦間のピッチについては弦のセンターを等間隔にする方法もありますが、私の好みは(指で感じる)弦の表面間の距離が同寸になる事です。

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 この度の調整(ネック調整を含む)で、かなりプレイアビリティが向上しました。弦を押える左手にストレスが感じられなくなり、右手で弦を強めに弾いてもビビリ等の問題は無く、豪快なPBサウンドを充分に楽しめるようになりました。

 ウチのバンドはLiveでお客さんに喜んで頂く事を身上としているので、そのメンバーである私としては、ストレス無くベースが弾けるって事はとても重要です。自分が気持ち良くプレイ出来なくて、他人様に気持ち良くなって頂ける訳が有りませんから・・・。
 ネックの修理から上がってきた66PBですが、ナット部を真正面から見ると、ナットの溝がネックの幅いっぱいに切ってある為に、1・4弦とネックサイド間に余裕が有りません。これでは弦ピッチが広くなり過ぎて左手が弦を押え辛くなり、また1弦をビブラートした際に“弦落ち”し易くなります。

 そこでこのベースのナット廻りを採寸しました。その結果は1弦の外側とネックサイド間は2.5mm、4弦側は1.5mmしかありませんでした。

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 他の所有ベースでナット部のネック幅が同じ43mmの63PBと比較してみました。この63PBでは1・4弦の外側とネックサイド間はどちらも3mmとなっています。

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 以上のデータを比較すると66PBのナットの溝切位置が全体的に広目で、かつバランスが悪い事が分かります。そこでナットの溝埋めと再溝切りを行ったので、次回に報告します。
 続いてのブリッジネタです。

 これは eBay で見つけた71JBのブリッジの画像です。昨日の73JBのブリッジがもしオリジナルならば、これと同じになります。この年代の特徴としては70年頃にスパイラルから1本溝のサドルに変った事と、73年までは1弦のオクターブビスが長い点です。
 
 って、あれ?このブリッジの4弦用のオクターブビスは1本だけ他より短いですね。もしかして、これは誰も知らなかった新たな発見かも!

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 そこで、別のアングルの画像のこのビス頭が分かる箇所を拡大すると…。な~んだ、ペンチでカットしてあったのですね(笑)。ネジ山が潰れているのが分かります。

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 という訳で今回はハズしてしまいましたが、どこの文献にも記述の無い、(ほんの些細な)私だけが知っている“秘密”を探し出すのも、ビンテージを味わう楽しみの一つです。
 下の画像はヤフオクで、【ビンテージ? Fender フェンダー ブリッジ】と称して、昨日終了した商品です。商品説明には『73年フェンダージャズベースに付いていたブリッジの出品』と、ありました。
 ご覧の皆さんに【ビンテージ Fender フェンダー ブリッジ】だと思った方はいらっしゃらなかった様で、お一人だけが3,000円で入札して落札されていました。

 ここで、私なりに【ビンテージ Fender フェンダー ブリッジ】とは認められない点を挙げてみます。

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  まずは、どなたもお気付きであろうサドルがスパイラル(ネジきり)である点です。スパイラルは69年頃までで70年頃には1本溝のものに変わっています。

  もしかして60年代のものと考えられないか?という点では、そのサドルを上下するビス頭をチェックすると、六角レンチの穴が見えます。60年代のものはマイナス頭のビスなのでこれも該当しません。

  そして、私はこれが国産のサドルだと断言します。そこまで分かるの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、分かるのです(キッパリ笑)。そのチェックポイントは「スパイラルのネジ山を数えるのです」。オリジナルのUSA製品はインチ規格でネジ切が施されて、国産はミリ規格なので、そのネジ山の数が異なります。
 上の画像のサドルのネジ山を目を凝らして数えると18~19のネジ山が数えられます。そして下は左が私の66PBの、右はeBayで入手した61年のPB or JBのブリッジの画像ですが、こちらのネジ山を数えると16~17となります。そうなのです、大まかに言うとインチ規格の方がネジ切がザックリと大きく、ミリ規格が細かいのです。そのつもりで見ると、オクターブ調整ビスのネジ山も(当然)そのようなネジ切具合の差が有るのが分かります。

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 この様に比較対照するものが有ると違いが良く分かります。上右の画像もそうですが、eBayの商品画像は画像数が多く、さらに画素数が多い繊細な画像も多いので、チェックする度に様々な画像をファイルして、この様なパーツの鑑定の際に利用しています。
 Blues Boxの今年1月1日の投稿記事にあるように、今年の目標として掲げた日本の“Blues Guitar Master”塩次伸二さんのLiveを当地で開催する件ですが、現在塩次さんと連絡を取りながら日程調整を行っています。
 いずれ正式発表を致しますが、今のところ8月初めを予定にしています。日本で一番暑い時期に日本で一番熱いBluesを聞けるのです!!お楽しみに。


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 実はMune-G'sとしては塩次さんとは初めてではなくて、以前に久留米のBlues Festivalでご一緒させて頂いています。その時のMune-Gのコメントはこちらに有ります。

 塩次さんのHPはこちら

 画像はこちらにも有ります。
 入手後、この66PBを紹介するのに二ヵ月も経緯したのは、ネックに問題が有った為にリペアーしていたからです。

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 入手時に弦をチューニングしてネックの状態をみると、1弦はストレートでしたが、4弦はかなりの順反り状態でした。気にならない方にはどうってことは無いのでしょうが、ネックに関してはかなり神経質な私としては弾き辛いものだったので、私のベースの主治医の小倉の【クルースラット】に診てもらう事にしました。

 そこでの診断の結果、ヒーティングとフレット磨り合わせ治療(!?)をお願いして、一ヶ月後には一旦仕上がったのですが、未だ問題点が有りました。

20070416192620.jpg 実はこのベースを入手時にチェックした際に、14フレットに浮きがあったので私が打ち込んでいたのですが、これが実際はフレットの両端しか指板に喰い込んでいなかったのです。その状態のまま【クルースラット】でフレット磨り合わせを施したので、2と3弦の13フレット辺りで弦を弾くと浮き気味の14フレットに触れてビビってしまったのです。

 そこで再度【クルースラット】に持ち込んだのですが、今回は14フレットの2~3弦の部分の指板とフレットの隙間に接着剤を入れてもらって、3分間で修理が終わりました。これで完璧だと思い持ち帰ったのですが、楽器というのは繊細なものです。今度は固定された2~3弦の替わりにこれまでは大丈夫だった4弦がビビる様になりました。

 しかしそこは【クルースラット】での修理を見ていた私ですので、4弦部分を接着して軽く14フレット周辺を磨ってやっとの事、問題の無いネックの状態となりました。


 よくビンテージのベースのネックは良い(強い)といった声を聞きますが、私は決してそうは思っていません。私の所有する古いベースは全て今回の様に手を掛けて調子の良い状態にしています。

 これまで荒く扱われて駄目になったネックのベースは自然淘汰されて無くなり、私の様に手を掛けたベースが生き延びてきた結果として、ビンテージのベースのネックは良いという評価が有るのでは?と考えます。長い間に狂うだけ狂ったネックに一度適正な修理(この適正な処理と言うのが一番難しいのですが・・・)を施すと、その後は安定するものと思いますし。

 スラブ指板の評価が高いのも、音の部分とは別に、長い間に数回のフレット交換や指板磨り調整を経てもそれに耐えられる厚い指板があるから?、とも考える私です。
2007_0414JiJi0056.jpg 昨晩はMune-G'sの二ヶ月振りとなるLiveを広島【JiJi】で行って来ました。



1st Stage   阿漕なユニット
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 Sicksが参加出来なかったのでメンバーのきよしさん&yagisanさんのDuo+ベースで、クラプトンの曲等をアコースティックに聞かせてくれました。(弾いているのはエレキですけど・・・)


2ns Stage   中年ナイフ
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 兵庫県姫路から鳥取県境港に転勤になったブライアン岸本率いる中ナイです。距離的なハンディもあり、充分な練習は出来ていないハズなのですが、それを全く感じさせない良いステージでした。


3rd Stage   ザ・パンダ~ズ
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 the Brown Sugar孝太郎君&しんちゃんのDuoのザ・パンダ~ズです。アコギ2本でスタートしたステージでしたが、後半はバックが入ってご機嫌なロックンロールを聞かせてくれました。


4th Stage   Mune-G & The All Your Love Blues Band
         with Crazy Blue Horns
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 二ヶ月振りのお出掛けLiveに気合充分のMune-G'sです。この間に増やしたSOULナンバーを含めて、Blues一曲も無し(!)の男らしい(?)ステージでした。
 トランペットのAndyはこの日、仕事先の高知県から駆けつけてくれました。お疲れ様!!

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 今回も大勢のお客さん(全員?)に踊っていただき、演っているMune-G'sのメンバーも凄く楽しめました。この路線でこれからもガンガン行きますので、よろしくお願いします。
 それにしてもここ【JiJi】のお客さんは暖かい方ばかりで、Mune-G's感謝しています。Live中の掛け声を我々も楽しんでいます。

 さて、実戦投入した66PBですが、実は当初はハコの置きアンプ(BEHRINGER)に不安が有りました。前回66JBで使用した時には、再生能力いっぱいでローが少しブーミーになっていた為に、今回PBでどうかな?と考えていたのですが、結果としてはOKでした。
 この66PBは昨今のハイエンドベースのように不要なまでの極ロー&ハイが出ない為に、ベーアンの再生能力の範囲内でバンドを押上げるベース音が出せたと思います。他のバンドのメンバーにも気に入って頂けました。


The Last Stage   The Flat Boogie Band
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 今回、こちら【JiJi】でのLiveに初参加となる岩国のThe Flat Boogie Bandです。力強いBluesでした。いちばん最後のステージだった為に、ギターの井上社長は出来上がっていたみたいですね・・・(笑)。


2007_0414JiJi0053.jpg 今回もたいへんお世話になった【JiJi】のマスターMune-Gです。今後のイベントにも声を掛けて頂きました。有難うございます。よろしくお願いいたします。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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