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Category : Fender 66JB
 現在、私が所有するJazz bassスタイルの3本のベースです。ケースから出して演奏後に写真を撮りました。画像上から下へと、Fender 1966 Jazz Bass、Fullertone Guitars Jay-Bee 60、Fender 1961 Jazz Bassとなります。

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 この並べ方には意味があり、上から下へと出音が明るめからディープなものへとなっています。

IMG_8558.jpg 66JBは60年台中期のグレーボビンのピックアップの特徴と言える明るめの出音で、アンサンブルの中からベースラインが浮かび上がってきます。アンプが同じセッティングで聞こえる音量は3本の中で一番小さなものです。


IMG_8563.jpg Fullertoneは他の2本の出音のイメージのセンターではなくて61JB寄りの出音です。ピックアップをデフォルトのLindy FralinからSeymour DuncanのAntiquityに交換して、よりローの出が大きくなっているのがその要因です。ただし61JB程の纏まった音ではなくて、ガリッとした若い成分も内包していて攻撃力は一番です。


IMG_8552_201811231333386ca.jpg 61JBは62年までのスラブボード指板とブラックボビンのピックアップが要因とされる沈み加減な太い出音で、特にE弦解放は並べた3本の中で一番の太さがあります。そしてハイはきつ過ぎず、全体的には芳醇な大人の音って感じです。


 こうやって、じっくりと各ベースを持ち替えして違いを味わうのも、バンド練習には無いベースの楽しみ方です。と言いつつ、比較試奏したので浮上したマイナーなマイナスポイントがありました。



 61JBは完調といえる状態なのですが、これと比べるとFullertoneはアンプからの出音に少し電磁ノイズが混ざっていました。よく調べると室内の電気器具からの影響でした。これを減少させるにはピックアップやコントロールキャビティーに導電塗料を塗っての電磁シールド化等が必要となります。その処理を行うまでは、電気器具からの影響を受け辛い立ち位置でプレイする事にします。



 そして、もう一つ気になるポイントがあったのは66JBです。ピックアップのポールピースに指が触れた際にジーというノイズがアンプから聞こえたのです。このポールピースへのタッチノイズは古いベースのピックアップでは多々ある不具合です。

IMG_8429.jpg この対策として、先般63PBに施したようにピックアップ表面にクリアーシートを貼る事にしました。ピックアップ表面の大きさにカットしたクリアーシートを・・・。


IMG_8430.jpg ピックアップ表面に貼り付けしているのですが、近付いて見ないと分からないですね。この状態でアンプからのノイズは激減していました。やはり薄いシートでの絶縁なので、アンプのボリュームをグッと上げると若干のノイズは聞こえてくるのですが、実用面では問題無しとなっています。




 今回、3本のベースを同条件で比較試奏して、61JBは出音もノイズについても別格なベースなのだと再認識できました。
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 アメリカから自宅に届いたホワイトガードを細かくチェックしました。写真では分からないのですが、表面には幾らかのスクラッチ傷があるものの大きなダメージは無くて、1965-66年という年代を考慮すると美品と言えます。入手した後にクリーニングしたのでサムレスト装着跡の紫の色移りは薄くなっています。

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IMG_7668.jpg これも写真では分からないのですが、ピックガードの裏面には艶が有ります。60年代はこのような艶有り仕様だったのですが、ボディーと密着して塗装が剥離するという不具合が発生した為に、70年代には艶消しのマット仕様となっています。


IMG_7655.jpg 側面の面取りの角度は40°で60年代中期迄の仕様です。68年からは45°となり、面が立ってきて、真上から見ると黒プライの線が細く見えます。


IMG_7671.jpg これまで取り付けているエイジド加工のピックガードと比べると、入手したピックガードは黄変しづらい塩ビ素材なのでホワイトの色味を保っているのが分かります。


 以上のチェックで、入手したホワイトガードはe-Bayでの商品説明通りの65-66年の製品と判断できたので、私の66JBに装着する事にしたのですが、ここでブレーキが掛かりました。私がこの66JBを入手した時点で既にオリジナルのホワイトガードは欠品で、メーカー不明のべっ甲ガードに交換されてあったのですが、その際にピックガード取り付けビスの穴はオリジナルを塞いで開け替えられていたのでした。

IMG_7689.jpg 入手したホワイトガードは収縮の少ない塩ビ製なので、オリジナルのビス穴ならばそのまま交換となった筈なのですが、ここは一旦リセットするという事で、これまでのビス穴を丸棒で埋め木して・・・、


IMG_7694.jpg 埋め木跡を着色し、適切な箇所に新たなビス穴を開け直しました。

 フロント・ピックアップの4弦側の塗装剝がれは、以前のオーナーがピックガードを外してベースを弾いていた痕跡です。画像中心部に見える"ES"の刻印は、ボディー製作者のイニシャルです。楽器ではあるものの、人の歴史を感じます。




 そして66JBを入手以来、11年を経過してやっとのことでベース本体と同年代のピックガードが装着されました。この66JBは塗装の状態が良いので、痛みの少ない新たな(といっても50年以上前のものですが・・・)ホワイトガードとのマッチングは良好です。サムレストは以前に入手していた同年代の紫の色移りがし易いタイプなので、直ぐにホワイトガードに色移りする筈です。

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 下のノンオリジナルのエイジドのホワイトガードを取り付けていた時よりも、上は年が若くてシュッとした印象となっています。美白効果でしょうかね?(笑)

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 ついでに同年代のピックアップ&ブリッジ・フェンスを装着しました。この写真上ではピックガードとサムレストとフェンスがオリジナルパーツではないという事になるのですが、同年代の各パーツを装着した結果、60年代のベースはこのルックスだ!と思わせる強いインパクトを感じるものになりました。このルックスを長年待ち望んでいたのでした。

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 最近は新たなベースを購入する事はないのですが、このようにしてオリジナルと同年代の欠品パーツをこつこつと揃えていくというのもヴィンテージ・ベースの楽しみ方の一つと思います。時間は掛かったのですが、その分満足度もアップしています。
 かれこれ11年もの間、求め続けていたパーツをこの度入手しました。それは1965-66年製のホワイトのピックガード(以下 ホワイトガード)です。

1170255486.jpg 11年前に1966年製のキャンディーアップルレッドのJB を知り合いに譲っていただいたのですが、その時点では既にオリジナルのホワイトガードは欠品で、後年のメーカー不明の味気の無いべっ甲ガードに交換されていたのでした。


IMG_7646.jpg やはり塗り潰しの単色ボディーにはホワイトガードが映えるという事で(白ボディーはべっ甲ガードです)、ベースを入手後直ぐに専門ショップにエイジドのホワイトガードをオーダーして取り付けしていたのですが、これに満足できずに現在までずっとオリジナルと同年代のホワイトガードを探し求め続けていたのでした。


 しかしe-Bayにおいても60年代前期のグリーンガード(とてつもなく高額)や、68年以降の3プライ(以下3P)の一番下がパ―ロイド柄のホワイトガードの出品は見かけたものの、ジャストな60年代中期の白+黒+白の3Pのホワイトガードの出品は全く無くて、成果の無いネットパトロールが長年続いていたのでした。

 上記の補足説明です。60年代前期のホワイトガードの材質はセルロイドで、白+黒+白の3Pの黒が透け、かつ白が黄変して、全体が緑っぽく見えるのでグリーンガードと呼ばれています。収縮し易い特徴もあります。65年からは材質が塩ビに変更となり、黄変や収縮がしにくくなっています。そして68年からは底面から白パ―ロイド+黒+白の3Pとなっています。(これは当時Fender Telecaster Thinlineに使用されたパ―ロイドガードのパ―ロイド柄が不揃いなものをひっくり返して使用したもので、Fenderの合理性の表れといえます)

 この事から60年代中期の3~4年の短期間しか製造されていないホワイトガードをピンポイントで探す難しさが分かると思います。



 しかしながら、先日e-Bayで下のホワイトガードが目に留まったのです。

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 商品説明はこちらです。
《Up for sale is a Fender Jazz bass pickguard. White, not aged in color much. It was removed from a 1965-1966 and I believe is original. Light scuffs and normal wear to face; no breaks, no warp, pretty rare. I believe the bass was a daphne blue color.》



 商品画像を見るに程度は良さげだったのですが、これが商品説明のように1965-66年製の本物だという確証はありません。そこでネットで拾った下の66年のJBの画像と比較検証してみました。

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 カットされた小口の立ち具合や、ガード取付けビス穴周囲のバリの状態、そしてこの当時の紫色に色移りしやすいサムレストの装着跡等々、この2枚のピックガードの特徴が極似しているのを確認後に“ポチリ”ました。オークション形式ではなくて、即決価格有りでの出品だったので、その時点で落札となっています。出品された翌日に見つけたので、その意味でも即決でした。

 次回は自宅に届いたホワイトガードを細かくチェックします。果たして本物のヴィンテージ・ピックガードか否か?
 先日、VooDooのPUに交換した66JB “Candy apple red” を他のJBと比較する為にスタジオに持込みました。

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 他のJBとは左の61JB、そして右がJBタイプのYAMAHA BB-Ltd.です。張っている弦は全て同じでKen Smithのハーフラウンドです。



IMGP6973.jpg 先ずは61JBから・・・。うーん、やはり良いです。でしゃばり過ぎないローとハイなのですが、押出し感は4弦から1弦まで充分です。

 何が他のベースと違うのかな?といつも考えるのですが、「パーツと組込みが良いから」という模範的そして月並みな回答しか思い浮かびません。

 一般的に認知されているJBの音というものが有るとすると、それよりもイナたくてモコっていると思いますが、私にとってはこれがベースの基準音となっています。




IMGP7248.jpg そして、チェック対象の66JBです。オリジナルPUをVooDooに換えてローが出て来てはいるのですが、先の61JBと比べたらまだまだ腰高のイメージとなります。

 この66JBだけを使ってアンプのEQを追い込んでいくとそこそこの音とはなるのですが、今回の試奏はEQフラットでのものですし、元々出ていないローをEQでブーストしても何か違和感を覚えるものになってしまいます。

 どちらかと言うと、こちらの方が“オーソドックスなJBの音”と呼ばれているものなのかもしれません。




IMGP6977.jpg 最後はこちら、最近DuncanAntiquityにPUを取替してとても気に入った出音となっているYAMAHA BB-Ltd.です。

 他のベースとの比較では、61JBよりも(この日、弦を張替したばかりと言うことを考慮しても)ハイの切れを感じるのですが、腰高という事ではなくてローは61JBと同様のぶっとい沈み加減です。

 この豊かなローの出は66JBを明らかに上回っています。とはいっても嫌味な極低域は出ていないのでとても弾いていて気持ち良いです。




 これまで色んなベースを弾いてきましたが、自分にとってのベストというのは61JBとそのサブとしての位置付けのBB-Ltd.、この2本のようです。2本だ!と断言しないのは、この先の“出会い”を期待しているからなのですが・・・(汗)。

 そして最近は他のベースの情報を見聞きしても心がときめかないのは、この2トップがあるが故の安堵感からでしょうか?
 PUに悩むというか、結局はベースからの出音が気に入らないという事になるのですが、前回のPBに加えてこちらにも“イマイチ”の印象のベースがあります。66JBです。

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 ルックスは最高!なのですが、その出音について言えばローが薄いのです。ロー~ローミッドの押出し感に乏しくて、ミッドハイ~ハイの高域はキンッと抜けてきます。4弦がズボッと沈み込むのが好みの私ですが、この66JBはそれ程の沈み感は無くて、5弦ベースに張った4弦を弾く感じです。

IMGP7226.jpg これを解消するにはPUの交換しかないな?との判断でオリジナルのグレーボビンのPUを取外しました。PUカバーを外してコイルの写真を撮りたかったのですが、経年変化でカバーが縮んできつくなっていたので断念しました。PU裏側にはアルミテープを貼ってポールピースをアースに落としています。


IMGP7230.jpg 取替えしたのはVooDoo60’JBです。この前まではYAMAHABB-Ltd.に取付けていたものです。画像は撮らなかったのですが、このPUのコイルは手巻きという事で、とても危うい箇所(コイル巻線が緩んで外側に垂れている)があり交換時の取扱いには細心の注意が必要となります。


IMGP7266_20110904182802.jpg 交換後のアンプからの出音をチェックしました。オリジナルPUよりは腰が低くなった事は確認出来たのですが、以前BB-Ltd.に取付けていた時の印象程には低域が沈みません。ベース本体とのマッチングが考えられるので、今度スタジオに比較となるJBと共に持込んで、大音量でのチェックを行おうと思います。
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Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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