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Category : アンプ
IMG_4479.jpg マイスタジオでの練習やライブの際はいつも立奏している私です。その際にベース音の低域は床置きしたキャビネットから音圧として感じられるのですが、高域は耳に届き難いという弱点を解消する為に、キャビネットの横に置いたマイクスタンドに取り付けて耳の高さにしたPhil Jones Bass EAR-BOXを頼りにしています。


 いつもEAR-BOXに頼っているのなら、マイクスタンドではなくてベースアンプのスピーカーキャビネット上に常時固定したというのが今回のエントリーです。

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IMG_4482.jpg スピーカーキャビネット上に卓上マイク取付け用のアダプターをビス止めし、そこに伸縮するショートポールを取り付けて、EAR-BOXのスタンドとしました。ショートポールをいっぱいに伸ばした状態で、EAR-BOXが丁度耳の高さになっています。


IMG_4483.jpg スタンドの取付け位置はキャビネットの天板上のあちこちを検討した結果、最も自然な聞こえ方となったキャビネット天板の中心線上でアンプヘッドの後方としています。オーディオ的にはバッフルボード前面にスピーカーを揃えるのがベストでしょうけど、ベーシスト的にはこの位置でOKです。




 もう一点アレンジしました。EAR-BOXは結構な音量で鳴るので、そのままでは高音がキンキンと耳にうるさく聞こえてきます。これまではEAR-BOXを取り付けたマイクスタンドをスピーカーキャビネットから離して設置したり、EAR-BOXを横に向けたりして対処していたのですが、設置位置が決まったのでEAR-BOXにレベルコントローラーを取り付けました。

IMG_4484a.jpg スタジオでの私の立ち位置では、レベルコントロールツマミが絞り気味の9~10時で、ベース音の歯切れが聞こえてかつ耳に痛くない高域の音量となっています。

 その他、細かな点ですがツマミの出っ張りが大きく感じたので、カットして高さを減じています。




IMG_4488.jpg EAR-BOXを組み入れたこのベースアンプセットからの出音を背中越しに聞くと、隣に鎮座するAmpegの“冷蔵庫”セットと同様な大きなスピーカーの前でプレイしているように感じられ、所属する大所帯のラテンバンドの練習の際にとてもモニタリングしやすいです。当然、アップライトベースやフレットレスベースのプレイの際も有効です。以前は下部キャビネットを後ろに傾けてモニターしていたのですが、これは不要となりました。




IMG_4514.jpg ベースアンプセットを持ち出す際には、簡単にEAR-BOXが取り外せ、かつポールはコンパクトに縮められるので可搬性が高く、又キャビネット天端に残るスタンドアダプターの厚さは10mm程度なのでキャビネットカバーも支障無く被せられるのですが、唯一の問題点はこれらを持ち出しするライブの予定が当面無い事ですね。
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 前回の改造で自宅での練習用のベースアンプとして気に入った出音となったAmpeg SVT-450Hですが、別で気になる箇所がありました。

IMG_1432a.jpg それは9バンドEQコントロールのスライド抵抗の中で2kHzのレバーが1箇所折れて短くなっていた事です。レバーの先端がフロントパネル上に少し出っ張っているので操作は可能なのですが、見てくれが悪いので何とかしたかった箇所でした。


 当初は、スライド抵抗を1個用意して交換するだけなので何も面倒な事ではなく、blogにアップするネタにもならないと考えていたのですが、これがなかなかに大変でした。

 このSVT-450Hは新品販売当時の国内正規輸入代理店の神田商会扱いのものだったので、現行代理店のYAMAHAから修理用パーツとして入手できる筈と問い合わせしたのですが、YAHAHAの回答は「内部パーツはアンプ修理専門ショップには販売するが、個人には販売しない」でした。アンプ内部の残留電位によるシロートさんの感電事故防止の為なので仕方ないですね。ちなみに「コントロール丸ノブ等の外部パーツは楽器屋経由で購入可能」との事でした。

 そこで何度かお付き合いのあるアンプ修理専門ショップに問合せしたのですが、こちらも「アンプを送っていただいてのパーツ交換は可能だけど、パーツのみの販売は不可」との返事でした。

 これは困りました。実はこれらの問合せの前にネットで様々に検索していたのですが、B100kΩという同一規格のスライド抵抗が見つからなかったのです。米国e-BayでAmpegの修理部品としての販売があるのですが、注文個数や国際送料等の経費の加算を考えると注文は控えざるを得なかったです。

 そこで考えたのは「国内で販売されている同サイズの抵抗値違いの部品を入手し、内部パーツを組み替えして対応できないか?」という事でした。

IMG_4290a.jpg そしてAmazonで、同形状で抵抗値はB50kΩのスライド抵抗を1個購入しました。画像の左が購入したB50kΩ、右が元のレバーが折れたB100kΩのスライド抵抗です。


 実はこのスライド抵抗は税・送料込みで510円だったのですが、注文してからの発送連絡後に10日以上経過して自宅に届いています。結構日数が掛かったなと封筒を見ると、記載されている発送先は台湾の台北でした。国際送料込みの510円ってお安いですね。

IMG_4292a.jpg 2個のスライド抵抗をバラしました。元のB100kΩのカーボン抵抗が付いた基板を新たな抵抗のケース内に組み込めばよい事になります。


IMG_4295.jpg 同規格の製品なので組み込みはワンタッチでスムーズでした・・・が、この後で問題がある事が判明しました!


IMG_4303.jpg 9バンド・グラフィックイコライザーの基板にあてがうと、新たな抵抗のレバーが長くて飛び出ていました。前述の作業中は元の抵抗のレバーが折れた状態だったので、レバーの長さの違いに気が付かなかったのです。


IMG_4305_2021031814510677d.jpg レバーが折れて短いのはどうにもならないのですが、長いのならばカットができると考え、レバー先端の白のポジションマーカーを抜き取りました。


IMG_4311_20210318145107b98.jpg レバーの先端をノコで3mm程カットしてヤスリで整形し、マーカーが取り付くスリット加工を施した後に、マーカーを戻しました。マーカーには細い丸足があったので、レバー先端にドリルで0.5mmの穴を開けています。いやー、久々の細かな加工でした。


IMG_4319.jpg これをグラフィックイコライザーの基板に取り付けして修理完了です。2kHzの箇所のスライド抵抗を取り替えたのですが、仕上がりに違和感はありません。勿論、抵抗値はそのままなのでレバーを操作してのEQコントロールにも問題ありません。


IMG_4327.jpg 僅か510円のパーツ交換で問題解消となったAmpeg SVT-450Hです。先のトーン回路のバイパススイッチ取付けも含めて、機能もルックスも共にとても私好みのアンプとなっています。
 これまで自宅での練習用のベースアンプを何台も取り替えてきました。小音量での使用で、ベースラインに力強さと切れを感じつつも低域が回り過ぎずに練習に集中出来る出音を作るのは、ライブステージでの大きな音量での出音を作るのとは別の難しさがあると思います。

IMG_1633_202103181405350fe.jpg 現在の自宅での練習用アンプセットはこちら、ヘッドアンプがAmpegのSVT-450Hとスピーカーキャビネットは同じくAmpegのSVT-112AVです。どちらかと言うとキャビのSVT-112AVの出音を先に気に入り、これに合う組み合わせとしてヘッドにSVT-450Hを選択していたのでした。


 ただこのSVT-450Hはトランジスタアンプと言う事で、Ampegの本来の魅力である真空管のドライブサウンドをプリアンプ部でシミュレーションしているのがずっと気になっていました。ハッキリと言うと“作り物”の音なのです。以前には3バンドトーンのトレブルの効き具合を変更する為にコンデンサーを交換したり、エフェクターからのリターンにベースからのシールドをダイレクトに挿したり(リターン挿し)と工夫はしたのですが、なかなか好みの音を得る事ができなかったです。

SVT450H (2) そこで何か他に良い方法が無いかとダイアグラム図を見ながら検討していると、9バンドのグラフィックイコライザーをオン・オフするスイッチが目に留まりました。


SVT450H (3) 「そうか、これと同様のオン・オフスイッチを3バンドトーン回路に加えれば良いのだ」と思い付いて、ダイアグラム図の3バンドトーン回路部にスイッチ付のバイパス回路を描き加えてみました。


535SCH_13.jpg これを実践する為にプリアンプのサーキット図からバイパスの取出しと戻し箇所を検討して・・・、


IMG_4045a.jpg 実回路にパイパス線と切り替えスイッチを組み入れました。バイパスの取り出し箇所は直ぐに決まったのですが、戻し箇所は何通りかの候補があり、2箇所程実際に配線して音量・音質をチェックした後に確定しています。


IMG_4331a.jpg スイッチはリアパネルに取り付けし、切り替えポジションを記入したシールを貼っていて、元からあったかのような納まり具合となっています。隣の神田商会のシールの方が傾いていて違和感があります。スイッチ操作はアンプ前側に立っていても天板から手を回してブラインドタッチで行えます。


 アンプのインプットにベースからのシールドを挿して出音をチェックしました。3バンドトーン回路がオンでは本来のAmpeg臭が漂うバキバキの出音ですが、これをバイパスするとDI→PAシステムを経由したかのようなとてもストレート(素直)な出音となり、2つのキャラを兼ね備えた“使える”アンプとなっています。

 リターン挿しの時はマスターボリュームしか使えないのですが、今回の改造では3バンドトーン回路のみがバイパスされるので、他の初段のゲイン調整やPeak LEDそして後段の9バンドEQはそのまま機能し、押し出し具合と細かなEQ調整が可能です。

 私は足元のエフェクターを一切使用していないのですが、もしプリアンプ等で音色を加工する必要があれば、3バンドトーン回路と9バンドEQ回路はバイパスですね。

 以上で、これまで何台も取り替えしてきた自宅での練習用アンプの内では一番の好みの音となったアンプセットです。SVT-450Hのフルの出力450Wは自宅では不要ですが、Ampegなのにストレートな出音、そして上下で揃えたシルバーのネットグリルもお気に入りのポイントです。
 blogへの投稿が途切れていました。新型コロナウイルスへの感染防止対策で、予定していたライブの中止・バンド練習の自粛や、そして例年恒例のゴールデン・ウィークの東京滞在も中止していて、blogネタが無かったのです。



IMG_3379.jpg この間マイスタジオでの個人練習は続けていたのですが、スタジオに据え置きしているMarkbassのヘッドアンプのLMKに不調が発生しました。


 その状況ですが、使用している際に突然音が出なくなったのです。そして数分後には何も無かったかのように復旧する事が何回か続いた後に、遂に復旧せずの状態になってしまいました。調べると電源フューズは切れていません。

 又、その際には電源パイロットランプが消えていて、冷却ファンも当然回転していないのですが、アンプの天板を触ると電源スイッチをオフにしない間はパワーアンプからの熱をずっと感じるという不安定な状態だったのです。

 これはもう自分ではどうにもならないので、近所の楽器屋経由で正規ディーラーのパール楽器に修理の為に送り出しました。パール楽器のテクニカルサポートでの検品後の連絡によると「電源部が故障しているのでパーツの交換が必要で、対応パーツの取り寄せは可能です。」との事だったので、内容を了解して修理を依頼しました。

 2週間後に修理があがったLMKを楽器屋に受け取りに行き、店頭で電源パイロットランプが点灯するのを確認した後に、修理代金を支払って持ち帰りました。



 その足でスタジオに直行して、気になる出音をチェックしたところ、不調以前と同様のパワフルな出音がキャビネットから聞こえてきて、一安心しました。音色をコントロールするプリアンプ部の交換では無かったので、音色の変化は感じられなかったです。

 ただ気になったのは、アンプを持って左右に振ると内部からカタカタとビスか何か小さな物が転がる音が聞こえた事です。そしてその際に「何だかアンプが軽くなったような?」とも感じていました。

IMG_3376.jpg アンプ内部で転がっているのがビスやワッシャー等の電導物だとしたらショート等への懸念があるので、これを調べようとアンプの天板を外したところ、「アッ!?」と驚いてしまいました。アンプ内部の右側1/3の空間に何も無くて、スカスカの状態だったのです。


 故障の修理の為に交換されていたのは、テクニカルサポートから聞いていた電源部のみではなくて同一基板に組み込まれているパワーアンプ部共で、しかもそのパーツはこのLMKが販売されていた2000年前期のストックパーツではなくて、現在のリプレースメントパーツだったのです。10数年を経て、同一機能のパーツがコンパクト化されて2/3の体積となっていたのでした。

IMG_3371.jpg 左は以前に写していた同個体のLMKの内部画像です。上の画像と見比べると、違いは明らかです。


IMG_3380.jpeg ネット検索すると、現行のLittle Mark Ⅲのパワー部/電源部もコンパクトになっています。


IMG_3381.jpg そして、Little Markシリーズよりもコンパクトな躯体のBig Bangのパワー部/電源部と同じだとも分かりました。


 技術の進歩で最新のBig Bangがコンパクトになったので、同等の出力:300W/8Ω、500W/4Ωの現行のLittle Mark Ⅲのパーツや、もっと古いLMKの修理対応パーツには、この最新のパワー部/電源部が使われているものと考えます。



IMG_3378.jpg コロナでの自粛前の3月に行われたライヴには不安定状態だったLMKを持ち込んでいて、いつ音が出なくなるかとひやひやしながらのステージだったのですが、修理後のLMKはパワー部/電源部は安定・安心の最新ヴァージョン、プリ部は現行Markbassのラインナップには無い2chヴァージョンという、私にとってはベストな新旧ハイブリッド・アンプとなったMarkbass LMKです。今後も長く使っていこうと考えています。


IMG_3377.jpg 気になっていたアンプ内部のカタカタ音ですが、こちらのカットされたタイラップ(結束バンド)が見つかりました。カタカタ音がしなければ「何だかアンプが軽くなったな?」程度の疑問を抱くだけで、アンプの天板を外しての内部チェックは行わなかったので、久々のblogネタを拾わせてくれたこのタイラップでした。
IMG_3009.jpg 自宅での練習やちょっとしたセッションへの持ち出し用として重宝しているAmpeg SVT-450HとSVT-112AVのセットですが、ヘッドアンプのSVT-450Hの音質はAmpegで私がイメージするところの熱々でギンギンしたものではなく、安っぽいトランジスタアンプ的でキンキンのハイが立ったクールなものです。


 これまで3bandトーンのTrebleを絞ったり、9bandのグラフィックEQを調整したりして使用してきたのですが、トーンがセンターポジションで好みの出音とならなくてはならないという私の性分故にこれを何とか改善しようと思い立ちました。

535SCH_1a.jpg 先ずはSVT-450Hのプリアンプの回路図を入手して検討する事から作業を開始しました。


535SCH_12.jpg EQフラットの状態でハイのキンキンを下げたいので、Trebleポットに関連するC10とC12のコンデンサーの容量を変更すれば良さそうです。デフォルトのC10(0.01μF)とC12(0.1μF)の容量の1/10の割合はトーンに歪みが出る(フラットではない)事も事前調査で判明しています。


IMG_2947.jpg SVT-450Hからプリアンプの基板を取り出して、交換予定のC10とC12のコンデンサーの取付け箇所を探しました。


IMG_2949.jpg C12は直ぐに見つかったのですが、C10がなかなか見つかりません・・・。しばし回路を追った後に、Bassポットに近接する緑のC3のコンデンサーを固定しているシリコンコーキングの盛りの下からC10を探し当てました。(まさに発掘です)


IMG_3003.jpg そしてC10とC12のコンデンサーを取り外して、ワニ口クリップを取り付けて・・・、


IMG_2999.jpg 回路図から好結果となりそうなコンデンサーの容量を推定して、手持ちのコンデンサーの中からC10とC12の2群の候補を選択し・・・、


IMG_2990_20200229094106eff.jpg 1ケずつクリップに咥えてアンプの出音をチェックしました。先ずはC10からのチェックからだったのですがその変化に驚きました。これまでは良く言えば“締まった”、悪く言えば“線の細い”出音だったのが、中低域がグッと膨らんだファットなものになっていました。


 ハイの絞り具合を変えるつもりだったのが、低域の出具合の変化の方が大きかったです。変化具合を別表現すると「細い直径の水道管を太い径に交換したら、がぜん水の出が良くなった」となります。

 また、ほぼ同じ容量のコンデンサーを選択しているのに係わらず。個体毎で音量・音質変化に明確な差異があったので、好みの出音となるコンデンサーを決定するのが容易でした。その後にC12のコンデンサーの選択に取り掛かったのですが、こちらは個体毎の差が微妙過ぎて、なかなか一つに絞れなかったです。

IMG_2998.jpg そこで手持ちの3回路4接点のロータリースイッチを利用して、デフォルトを含む4ケのコンデンサーを組み付けして・・・、


IMG_2984_202002290942278e0.jpg アンプシャーシに貼り付け、4ケのコンデンサーを切り替えしながら出音の変化をチェックしました。デフォルトの1/2の容量のコンデンサーを含めてチェックをしたのですが、こちらではC10の時のような大きな音量・音質変化が得られなかったので、C12はデフォルトのままとする事にしました。


IMG_3008_202002290945164a2.jpg 交換したC10のコンデンサーは隣のC3と抱き合わせて元のようにシリコンコーキングを盛り、スピーカーの振動による不具合の発生予防としています。


IMG_3017_2020022909451701c.jpg コンデンサー1ケの交換で生まれ変わった出音となったSVT-450Hです。ハイをコントロールすべく対応したはずなのに中低域が太くなり、結果OKとなっています。


 ツマミセンターで音質フラットを目指すには、コンデンサーに直列に抵抗を噛ませる事が考えられるのですが、フラットといってもオーディオ的な結果を求めているのではないので、自分の耳にとって好みになった現状の出音で満足しています。抵抗まで考慮し始めたら“泥沼”にハマり込むのが必至ですし、今回2ケのコンデンサー交換を検討しつつ1ケの交換に留めたのも、それが理由です。

 そして今回の記事で使用した全てのパーツは手持ちのもので、新たに購入したものはありません。原価ゼロで休日の丸一日がかりの作業をとことん楽しんだ私です。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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