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Category : アンプ
 前回の記事のAmpegの真空管ヘッドアンプPF-50Tに組み合わせしている、スピーカーキャビネットPF-112HLFについての記事です。



IMG_1149b.jpg このPF-112HLFはヘッドと同じパフォーマンスシリーズの製品で、12インチスピーカ+ツイーターユニットの組み合わせとなります。同シリーズにはその他に15インチ×1発、10インチ×2発、10インチ×4発のスピーカーキャビネットもあるのですが、自宅で使用するのに大口径や複数個のスピーカーは不要と考えたのと、メーカーサイトにもPF-50Tとの組み合わせが推奨されていたので、このPF-112HLFを迷わずに入手しています。


 入手後にPF-50Tを載せて鳴らすと、先の記事の如く真空管アンプでイメージする出音は覆されました。とてもワイドレンジでハイファイな音がキャビネットから聞こえてきたのです。低域はドッカーンで高域はキンキンです。

 又、これはアンプの出音の音質だけではなく、演奏している私の部屋の周波数特性に起因するのですが、重低音(特にE音)が室内をブーンと共振させていました。ベースコントロールを絞ると共振具合は減少するのですが、それではベースアンプとしての出音が脆弱になってしまいます。

 新品で購入したので、スピーカーのエイジングがまだまだで、ダイナミックレンジが広いだけの若い出音と感じるのですが、このままでは当たりが取れるまで待てないと考えて、以下の様に自分好みの出音に持っていく対策を講じました。



① キャビネットの下に柔らかなタイルカーペットを数センチ重ねて敷いたり、逆に重たくて硬いコンクリートの平板を敷いたりして、キャビネットの振動が床に伝わらないようにしたのですが、どちらも効果は薄かったです。



② キャビネットの箱鳴りを減少させるべく、内部に追加でグラスウールをパンパンに充填しました。ただしこの結果は箱鳴りが無くなり過ぎて、出音がパキパキになったので、グラスウールは取り外して元に戻しました。

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③ キャビネット底面に差し込み式のキャスターを装着しました。PF-112HLFの小さな躯体に合わせて、これまで他のキャビに使っていた50mmΦの車輪を一回り小さな38mmΦのものにして、元のゴム足を取り外した箇所に、新たに差し込み式キャスター用の樹脂スリーブを取り付けました。

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IMG_1154b.jpg キャスターとゴム足の高さの差程はキャビネットが床から離れて、低域の床への伝動が幾分か減少しました。




④ キャスターの続きなのですが、取り外したゴム足も利用できるようにと、スペアとして入手していた4個のキャスターをバラして、そのアルミ足を移植しました。移植はアルミ足にタップを切り、ゴム足をビスで固定しています。キャスターとゴム足は自在に差し替えが可能なので、移動はキャスター&設置はゴム足とか、前をキャスター&後ろはゴム足にしてキャビを少し後ろに傾けたりする事も可能になっています。(←我ながら良いアイデアです・・・笑)

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 実はこのキャビを後ろに傾けた状態がこれまででベストの出音となりました。スピーカーからの出音方向が上向きになったので、ゴム足や4輪キャスター時よりも床鳴りが減少し、ツイーターからの高域はダイレクトに耳に届くようになっていました。



⑤ ただしこのセッティングでは高域の耳への届き具合が強過ぎる感がありました。

IMG_1157b.jpg リアパネルには高域を再生するツィーターのオン/オフスイッチがあるのですが、高域がオフではもの足らず、オンではうるさ過ぎでした。


 そこで、私の全てのツィーター付きのスピーカーキャビネットに取り付けしているのですが、ツィーターの減衰器をこちらにも取り付けました。減衰器で絞り込んで、高域を好みの出具合に調整しています。減衰のレベルは一旦決まれば頻繁に調整する事は無いので、グリルネットを外したフロントパネル上に取り付けしています。このような目立たないモディファイが私の好みです。

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⑥ そして仕上げで、これはキャビネットそのものへの対策ではないのですが、スピーカーケーブルとアンプの電源ケーブルを吟味しました。

IMG_1669.jpg スピーカーケーブルはBelden 9497(ウミヘビ)、電源ケーブルはMarincoの電源プラグを使った医療機器グレードのものを使い、重低域を押えて歯切れ感を持ったベースサウンドを得られています。




 以上で、見た目にはキャスターの取り付けしか変わっていないものの、出音は好みのものへと変貌したPF-50T とPF-112HLFのセットです。

IMG_1160b.jpg 今回はスピーカーキャビネットのPF-112HLFを色々とイジッてみたのですが、素のPF-112HLFがよろしくないという訳ではなくて、アンプのPF-50Tの出力特性に合うようにPF-112HLF側を工夫して、アンプセットとしての出音を好みに持っていったという事です。




 PF-50Tのトーンコントロールは、基本的にはオールフラットで、ベースギターの特性に合わせてベースツマミを調整しています。又、高音が強く感じたらベースギター側のトーンコントロールを絞るって使い方です。

 小音量でも音圧と膨らみを感じられ、かつベースのフレーズが良く“見え”て、私が自宅で練習する環境ではとても具合の良い出音のベースアンプセットとなっています。今後、スピーカーユニットのエイジングが進み、角が取れた真空管アンプらしい出音となる事を期待しながら鳴らしていこうと思っています。



 このベースアンプセットを小規模のライブ用に持ち出ししようと考えて、メーカーのAmpegでは製造販売されていないPF-112HLF用のカバーをe-Bayで購入しました。

IMG_1161b.jpg これはTuki Covers というアメリカのカバー専門メーカーの製品で、ウレタンパッド入りの丈夫な外皮はキャビネットを運搬時のアクシデントから保護してくれます。このメーカーは多くのメーカーのアンプ/キャビネットを採寸し、専用カバーとしての製品をラインアップしており、私もこれまで所有したキャビネット用に何種類も入手しています。


 ヘッドアンプのPF-50T用のケースは調べた範囲では、どこも製造販売していないのですが、PA用スピーカー用のキャリーバッグに収納可能という情報があるので、今後探してみます。
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IMG_1163.jpg 最近、自宅での練習の際はこちらのベースアンプ・セットを使用しています。ヘッドアンプがAmpeg PF-50T、スピーカーキャビネットも同メーカーのPF-112HLFです。




 今回はヘッドアンプのAmpeg PF-50Tを紹介します。品番のPFはパフォーマンスシリーズを示し、これは以前の大きくて重たいというベースアンプのイメージを払拭すべく、Ampegが近年展開している軽量・コンパクトなシリーズです。

 50は数字の如く50Wの出力を示し、TはTubeの頭文字で分かるように、このアンプはたかだか50Wの出力なのですが真空管駆動なのでとてもパワー感があり、自宅練習はおろかカフェとかのちょっとしたライブでも十分な音量となっています。手持ちの450W出力のトランジスタアンプと同じ音量で比較したら、PF-50Tのほうが押し出し感は強めです。

 押し出し感が強いだけではなく、その再生音域はとてもワイドレンジに感じます。真空管アンプなので低域に深みがあるのは当然なのですが、高域も綺麗に抜けてきて、中低域の太いヴィンテージ・サウンドの再現のみに注力するのではなくて、現代のハイファイ・サウンドの中においても“使える”ベースアンプを目指しているのだなと感じました。

 時に真空管アンプでは音の立ち上がりに遅れを感じる個体もあるのですが、この最新のアンプにはそのダルさは全くありません。そしてベースの1弦をプルした際の高域に、トランジスタアンプで感じる線の細さが無くて、ちゃんと“肉が付いている”のは、流石に真空管アンプだと納得するポイントです。

 その外観ですが、往年の銘品B-15シリーズのイメージにガンダムチックな近未来デザインを加味した、なかなかユニークなルックスです。

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PF-50T_PF-20T_OM_page001a.jpg フロントパネルのコントロール部には見慣れたツマミが並び、直感的な操作ができます。私が触るのはゲインとベース、そしてボリュームのツマミくらいです。これらのツマミの操作で、出音をクリアーにも歪っぽくにも変化できます。


PF-50T_PF-20T_OM_page016a.jpg 昨今の高機能なベースアンプを見慣れていたら、このリアパネルのシンプルさには驚くと思います。出力関係はスピーカーアウト(フォン端子)×1、プリアンプ・バランスドアウト、トランスフォーマー・バランスドアウトしかありません。


PF-50T_PF-20T_OM_page014a.jpg プリアンプ・バランスドアウトは一般的なもので、プリアンプ後の信号を取り出すのですが、トランスフォーマー・バランスドアウトというのは他の機種には無い機能で、左の回路図のようにパワー管を通った後のスピーカーを鳴らす出力信号を減衰して、レコーディング用の信号としてアウトプットするものです。2つのバランスドアウトを選べるのはレコーディングする際に役立つと思います。


 私が自宅でレコーディングする機会は無いのですが、試しにと自宅のモニター機器でこの2つのラインアウトの信号を再生したら、なるほどと頷ける真空管サウンドがモニタースピーカーから流れてきました。

IMG_1204a.jpg 気になる真空管部を見る為に保護カバーを取り外しました。


IMG_1199a.jpg 手前の2本はプリアンプ部の12AX7です。中央のブースト管の12AU7以降がパワーアンプ部で、奥の大きい2本がパワー管の6L6です。プリ管を交換して出音の変化をチェックしてみたいのですが、現状での出音に満足しているので、今後の楽しみとしておきます。


IMG_1208a.jpg 電源スイッチを入れると2本のパワー管にヒーターが灯るのが見えるのですが、他の3本の真空管にはメタリックパープルにメッキされたアルミのシールドカバーが被さっていてヒーターは見えません。


IMG_1218_201908281529330de.jpg しかし保護カバーのパンチングメタルから透けて見えるこのメタリックパープルは、アンプのフロントパネル上のプレイ時のパープルのLEDと同系色で、これはこれでカッコ良いです。


IMG_1221.jpg スタンバイ状態ではこのLEDは赤く灯って、ヒーター温め中のイメージを表しているのですが、この辺りは真空管マニアの心をうまく掴んでいます。




 次はスピーカーキャビネットの記事です。
IMG_5947b.jpg これはAmpegの専門ショップではなくて、マイ・スタジオにて2018年1月に撮った写真です。全てメーカーはAmpegで、ヘッドアンプが3台で総出力500W、スピーカーキャビネットが4台です。




IMG_9154b.jpg こちらはその一年後の今年2019年1月で、ヘッドアンプが4台で総出力760W(オール真空管)、スピーカーキャビネットが3台です。




 そして下は現在で、ヘッドアンプが6台で総出力1,560W(!)、スピーカーキャビネットが5台となっています。Ampegにこだわり続けていたら、少し(?)増え過ぎてしまいました(汗)。

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IMG_0549.jpg こちらは昨年中古で入手して、現在はマイ・スタジオでメインアンプとして使用しているAmpeg の真空管ヘッドアンプSVT-AVです。




 これのおそらくはペアとして使われていたと思しきスピーカーキャビネットAmpeg SVT-810AVが、先般ヤフオクに出品されていました。(既に落札されて出品終了)なぜそのキャビネットが今私の持っているアンプとペアでは?と考えたかを以下にヤフオク出品時の画像と共に説明します。

 ① ヤフオクの出品者がどちらも同じショップ。

 ② キャビネットのグリルがシルバーネットのAV仕様。

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 ③ 入力部のプレートに貼られたAmpegの創立50周年記念製品を表すブルーのシール。

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  ④ ハードケースが付属。

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 等々がアンプヘッドとスピーカーキャビネットとの共通した仕様の項目です。

 これがペアだったとすると、アンプヘッドの入手時に「プロがツアーで使用していたモノでは?」と私が推測した通りだったという事になり、ヘッドとキャビネットがハードケースに収納されて運搬され、あちこちの大きな会場で低音を鳴り響かせていたシーンが目に浮かびます。

 下の画像のキャビネットの外皮にはそんな歴戦の過去を物語るかのような傷が多くあります。この様に過去を想像するのも古い楽器を入手した後の楽しみといえます。

IMG_2933_20190614154730cb3.jpg  IMG_2935_201906141547314f2.jpg  IMG_2938_2019061415463947c.jpg




IMG_0545.jpg 縁あって私の元に来たアンプヘッドAmpeg SVT-AVは入念なチェックとメンテナンス後に、私の手持ちのキャビネットSVT-810AVの上に載って、現在も極上のAmpegサウンドを響かせています。
IMG_8800.jpg 自宅での練習で使用しているベースアンプをこれまでのAmpeg V4BHヘッドとSVT-212AVスピーカーキャビネットの組み合わせから・・・、


IMG_8801.jpg B-15Sコンボに交換しました。このコンボのスピーカーは15インチ1発でかなり低域が出るので、大音量での演奏は自宅では無理なのですが、逆に小音量でもそこそこにファットな出音となります。キャビの直前でベースプレイをすると、そこは低音だらけの空間なのですが、キャビから少し離れて聞くと以外にも高域の歯切れ感があるので、ツィーターの必要性を感じなくて済みます。特にヴィンテージのPBとはとてもマッチングが良いですね。




 B-15タイプのヘッドは機種によりプリ部の回路構成が異なっており、このB-15Sは2chとなっています。ある日、1chでのプレイが終わった後に、2chにベースからのシールドを挿し替えしたら、ここからは音が出なかったです(汗)。

 これは何か問題がある筈とヘッドの真空管保護用のメタルカバーを上から覗くと、パンチングメタルの隙間から白い丸みが見えたので、そのカバーを外すと案の定2chに対応しているプリ管の内部が白濁していたのでした(汗)。

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IMG_8814.jpg 白濁したプリ管を取り外してチェックするとガラスにヒビが入った為に真空管内部に空気が流入してこうなっていたのでした。


 以前、音色を好みとする為にプリ管を様々に交換してチェックした事があるのですが、その際にガラスにダメージを与えたのかもしれません。この真空管はSovtek 12AX7WAで、スペアもあったのでそれと差し替えしておきました。

 B-15Sのプリ部の2chはそれぞれ1本ずつの同品番の真空管が対応していて、1chにはBass/Flat/Guitarのキャラクター切替えスイッチ(私はFlatで使用)があります。2chにはこの回路が無くて出音的にも余計な回路を経由しないダイレクトな感じがするので、この2chからの出音が好みです。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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