Category : パーツ
 入手したヴィンテージのThunderbird用のピックアップのセットの内で、リア用をⅡからⅣへのモディファイ中の64Thunderbirdリバースに取り付けしたいのですが、その64 Thunderbirdリバースはフレット打ち替えの為にギターメーカーに長期入院中で、退院の目途は立っていません。

 せっかく、フロント&リア用のセットが揃っているので出音を聴きたくなって、両ピックアップをESPのThunderbirdに取り付けてみました。ピックアップの交換はサクッと終わったので、早速アンプに接続して出音をチェックしました。

IMG_4107.jpg


 このESPのThunderbirdの入手時にはESPオリジナルのピックアップが付いていました。そのピックアップはEpiphone-Japanや現行USAのものに通ずるブーミーな音色なので、私の好みと合わずにSeymour Duncan Custom Shopのピックアップに交換していたので、今回はDuncanのピックアップとの出音の比較となります。

 先ずは音量です。Duncanのピックアップのコイルの直流抵抗値は11~12kΩ、交換したヴィンテージ・ピックアップは7~8kΩという数値が示すように、アンプからの音量は少し下がっていたので、アンプのボリュームツマミを若干右に回しました。

 そして肝心の音質ですが、これは良い!好みの音質です。Duncanのピックアップよりも出力が低い分、アンプの入力部での歪具合が減少していて音像がクッキリとしています。

 ピックアップの構造がハムバッキングなのでアンプでドライブし過ぎるとブーミーな音色になるのですが、このヴィンテージ・ピックアップではドライブ感はありつつもクッキリとしたベースラインがアンプから聞こえるという、私の求めるベースサウンドにかなり近い音色になっています。

 気を良くして、手元にもう一本あるヴィンテージ・ピックアップの取り付いている68ノンリバースとの出音を比較しました。2本に張られている弦は共通、ピックアップ~弦の離れも同様にセッティングしています。

IMG_4106_201702051828154ad.jpg


 この68ノンリバースの2個のピックアップの抵抗値は以前測定した事があって、8~9kΩとESP Thunderbirdに取り付けたピックアップよりも各々1kΩほど大きいのですが、アンプからの出音は抵抗値の違いに関係なく、68ノンリバースが少し小さな音量でした。

 音質もESP Thunderbirdよりも低域に沈んで落ち着いたものでした。ESP Thunderbirdがロック向きとすれば、68ノンリバースはブルースに合う感じですね。

 この音質の違いの要因を詳細に言及する事はできなくて個体差によるものとするしかありませんが、どちらのThunderbirdも私のイメージするところの“Vintage Thunderbird”の音がするのには間違いがありません。演奏する曲のジャンルで使い分けすれば良いだけです。

 64 Thunderbirdリバースの退院はまだ先になりそうなので、しばらくはこのままESP Thunderbirdに取り付けたままで、心地良い出音を楽しんでいこうと思っています。
スポンサーサイト
IMG_4050_20170129202541120.jpg 入手した2個のヴィンテージThunderbird用ピックアップを詳しくチェックしてみました。




IMG_4052.jpg まずはフロント用です。いい感じにニッケルメッキがくすんでいます。直流抵抗値は7.84kΩと控えめな数値です。現行のUSA Thunderbirdは9.6kΩ程度なので、一般的にヴィンテージのThunderbird用ピックアップの出力は現行よりも小さくて、ブーミーな出音とはならないのが数値でも分ります。


IMG_4053.jpg 裏面です。網シールド線はオリジナルではなくて交換されています。


IMG_4058.jpg リア用の網シールド線はオリジナルだったので比較しました。よく見れば分るように、下側のリア用のオリジナルの網線は2本の極細線で編んであるのですが、上側の交換されているフロント用の網線は3本編みです。そしてフロント用の網線の直径はリア用よりも細いのも分ります。


IMG_4061.jpg 網シールド線に交換の際に、熱量の低い半田鏝を使ったからと思われるのですが、半田鏝の熱が鉄製の裏蓋に吸収されて半田全体が完全に溶けきっていない盛り方になっています。そしてその際に半田鏝が触れたのか、コイルからの黒ビニール被覆線の被覆が溶けて芯線が見えています。


IMG_4062.jpg アース側の線なので短絡の恐れは無いものの、このまま見過ごす事はできないので、黒ラッカーを刷毛で少量塗って被膜代わりとしました。




IMG_4064.jpg “お宝”のリアピックアップです。メッキカバーのクスミ具合は先のフロント用と同様なので、セットとして使用しても違和感はなさそうです。e-Bayに出品されていた際には直流抵抗値が9.18kΩとの記載があったのですが、私の所有するテースターでの測定では9kΩを少し切った8.86kΩとなりました。


IMG_4065.jpg 裏面です。こちらの裏蓋の亜鉛メッキは劣化が進んで粉を吹いています。先に網線シールドはオリジナルとしたのですが、シールドの芯線とピックアップからのリード線の半田付け部に巻いてあるというか2つ折りで貼ってある薄茶の紙テープが気になるところです。同年代のピックアップの多くは黒のコイル保護用のテープが絶縁用として貼ってある事が多いのですが、調べてみると薄茶の紙テープの仕様もありました。


IMG_4069.jpg ピックアップに近付いてよく見ると、コイルからの黒ビニール被覆線の被覆が裏蓋の穴の縁に触れた為か剥げています。


IMG_4070.jpg こちらはホット側の線になるので、短絡を防ぐ為にクリアーのシールを極少量打ちました。




IMG_4071.jpg 2個のピックアップの裏面を並べてみると、取付けビス穴の径が異なっているのが分りました。この違いは製造年の違いによるものか、仕様によるものか、今後の調査・研究課題となります。
 Thunderbird用ピックアップ入ヴィンテージのThunderbird用のブリッジに続いて、アメリカから届いた荷物の中身を紹介します。

IMG_4050.jpg


 Thunderbird用のピックアップが2個です。この2個は同時に届いたのではなくて、先ずは画像左のピックアップを入手して、その数カ月後に画像右のピックアップを入手したという流れです。

 この2個の共通点はカバーがニッケルメッキと言う事で、1963~65年のリバース用のピックアップです。異なる点は直流抵抗値で、画像左よりも画像右が大きくてフロント&リア用のセットとなります。特にこの画像右のリア用のピックアップは極レアなものとなります。

 e-BayをチェックしているとThunderbird用のピックアップが年に極僅か1~3個出品されているのですが、その殆どは抵抗値の低いフロント用のピックアップです。Gibsonの資料によると、1963年~65年にかけてのリバースのThunderbirdの生産数 は、1ピックアップのⅡが約700本、リアピックアップが搭載されているⅣは約300本なので、その全個体に搭載されていたピックアップを単純計算すると、フロント用が約1,000個、リア用が300個となります。世界に300個しか存在しないニッケルメッキカバーのリバース用リアピックアップを手に入れる事がどんなに困難な事か分ります。

 昨年e-Bayで、ある出品者が同時期に2個のThunderbird用ピックアップを別々に出品されていて、どちらがフロント用とかリア用だとかの商品説明は無かったのですが、直流抵抗値が片方は8.kΩ台、そしてもう片方は9.18kΩとの記載があったので、9kΩオーバーの方はリア用に間違いないと判断し、そしてこれを逃すと次は無いだろうと考えて、(高額な事は頭から消え去っていて)ポチってしまいました(汗)。

 そんなこんなでフロント&リア用のピックアップのセットが手元に揃ったのですが、もうひとつ特筆すべきは、どちらのピックアップにもピックアップリングが付属している事です。このリング単体での入手はとても困難で、かつ同形状の再生産品は皆無なので、同時に入手できてとても喜んでいる私です。
 最近は“新たなベースが欲しい病”に侵されることなく、もっぱら海外オークションでレアなパーツを探すのが日課?となっています。

 年が明けてアメリカから届いた荷物からのパーツを紹介します。先ずはこちらヴィンテージのThunderbird用ブリッジです。ぱっと見、使用感ありありですね。

IMG_3605.jpg         IMG_3604.jpg


IMG_3606_201701092201249ea.jpg サドルに弦溝が切り込んであるのですが、とても雑な(言い方が悪いですね)アメリカンな仕事ぶりです。


IMG_3609.jpg 各部のチェックとクリーニングをする為にバラしてみました。半月状に底面が削られているサドルがあるのが分ります。


IMG_3614.jpg クリーニングが終わり、メッキの輝きが戻っています。袋ナット以外はニッケルメッキなので、63~65年までのリバースに取り付けられていたブリッジと判断できます。


IMG_3617.jpg ブリッジプレート(と言うよりもブリッジバー)を真上から見ると、両端がすぼまっていたので・・・、


IMG_3621.jpg 万力とプライヤーで挟んで、真っ直ぐに矯正しました。


IMG_3648.jpg パーツを組上げました。入手時よりは格段に見栄えが良くなっています。


 サドルの溝切り部は金属用パテで埋めて整形しています。弦を張った後に新たに溝切りを行う予定です。

IMG_3643.jpg        IMG_3647_201701092202237f7.jpg


IMG_3663.jpg 組上げ後にブリッジを眺めていたら何か違和感を覚えたので詳しくチェックすると、袋ナットが交換されているのが分りました。手前に置いた小ぶりの袋ナットがオリジナルです。


 詳細を述べると、この小ぶりのナットは65年からのノンリバ―スの為のスペアパーツとして以前に入手したもので、クロームメッキ仕上げです。今回入手したブリッジの前オーナーはオリジナルのナットを紛失したので、新たなナットに取り替えしていたものと推測します。この新たなナットもクロームメッキ仕上げです。

 少々難はあったものの、レアなパーツが入手できて喜んでいる私です。昨年末にはヤフオクで同様のブリッジとテールピースのセットが10諭吉(驚!)で落札されているほどに手に入れ難くなっているパーツですので・・・。
 先日のバンド練習でメンバーのギターのアキラさんが使っていたシールド・ケーブルに目が留まりました。そのシールドを借りて私がその時に弾いていたThunderbirdをAmpegで鳴らしてみると、これまで使っていたBelden 8412と比べて、明らかにヌケの良い出音となっていました。ThunderbirdのハムバッキングPUはFenderのシングルコイルPUと比べて、パワーはあるのですが音の中心が低域に降りていて少しくぐもった出音となるのですが、そのシールドではかなりクッキリとしたベースラインがAmpegから聞こえてきたのでした。

IMG_2216.jpg これはもっとしっかりとチェックすべきだと考えた私は、アキラさんからそのシールド・ケーブルとプラグを購入したのでした。そのシールド・ケーブルとはこちらです。


IMG_2218.jpg ヨーロッパではPAやギター用のケーブルとしてかなりのシェアを誇っているのですが、日本国内では未だ馴染みのないドイツのSommer(ゾマー)社のSPIRIT XXLです。プロのPA屋さんのアキラさんは、同業者間で評価の高いSommerのケーブルを何種類か仕入れてPAやギター用として使っていて、ギターにはこのSPIRIT XXLがお薦めという事でした。


IMG_2224.jpg プラグは、これまたアキラさんお薦めのアメリカのAmphenol(アンフェノール)のM Seriesを購入しました。プラグの製造国はオーストラリアのようです。


IMG_2336.jpg Belden 8412でシールド・ケーブルを作った事がある方はご存じのように、Belden 8412は内部の補強紙や糸をカットするのがとても面倒なのですが、Sommer SPIRIT XXLではそのような手間は不要でサクッと作れています。6mのケーブルを購入して、スタジオでの練習の際にチューナーを噛まして使うのに最適な3m×2本を作製しました。


IMG_2338.jpg Amphenolのプラグにはゴムのパッキンが付いているので、Switch craftのプラグのように熱収縮チューブでの補強が不要です。


 このシールド・ケーブルでバンドの練習をこなしてチェックを行いました。先のThunderbirdでのチェックでは、これまでのBelden 8412ではアンプのEQでトレブルをブーストしていたのが、ハイの出が良くなったのでトレブルをフラットまで戻しました。

 もう一本のVestaxの5弦でのチェックでは、のっけに音量が下がって聞こえて「あれっ?」と思いました。これまでのBelden 8412ではハイが絞られて中低域が膨らんで聞こえていたのが、Sommer SPIRIT XXLではハイは絞られずに元の音質のまま、中低域も特別な味付け無しでストレートに(もしくは少し絞られて)出ている為に音量が下がって聞こえてきたようです。

 アンプのボリュームを少し上げてみると、全音域に亘ってクリアーでヌケの良い音となっていました。特にローB弦の5フレット以下~解放までがくぐもり無しでクッキリと聞こえているのには驚きました。そして、どの弦のどのポジションを弾いても同じ情報量が耳に届き、左手で押える音と右指で弾く音、そして頭の中で弾こうとした音がピシッと一致する感じがして、とてもベースが弾き易くなっていました。

 これまでずっと使ってきたBelden 8412は低域のパワー感が好みなのでこれはFenderのシングルコイルPU用として、そしてハムバッキングPUや5弦ベースではSommer SPIRIT XXLと使い分けしていこうと考えています。適材適所への選択肢が増えたということです。

 音質以外の部分のチェックです。Sommer SPIRIT XXLのシールド本体は腰が強くてフニャフニャしないので取りまわしに少し不便と感じるのですが、シールド表面はBelden 8412のようにゴムっぽく粘り付かずにツルッとしているので、トータルで扱い辛いとは言えません。

 AmphenolのプラグはSwitch craftと比べると、ジャックへの抜き差しが、良く言えばスムース、悪く言えば緩く感じます。私のベースの殆どのジャックはSwitch craft製なので相性があるとはいえ、ストレートプラグをベースに挿す場合はシールドをストラップとボディー間に挟むとかの抜け予防策が必要と感じました。Switch craftのL型プラグは耐久性に劣るのですが、AmphenolのL型プラグの耐久性は今後使用しながらのチェックとなります。

 Sommer SPIRIT XXLは量販店での取り扱いが無く、PA屋さんがガレージ・メーカーとして切り売りをしているケースが殆どのようです。気になった方はアキラさんのPAショップApas(アパス)が切り売り・各種プラグ付・パッチケーブルの製作等に対応しているので問い合わせしてみてください。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム