Category : パーツ
 当初は2~3週間での納品という予定がずれ込んで2カ月後に戻ってきたThunderbirdのリアPUです。

IMG_4948_2017061413350738c.jpg 裏面を見ると、①コイルからのリード線2本が熱収縮チューブで延長されている。②PUカバーと裏蓋とが6カ所の半田付けで止められていたのが中ほどの2カ所のみになっている。


IMG_4952.jpg 側面では③裏蓋がPUカバーから1~2mm浮き上がっている。


 等が外部から見える元からの相違点となっていました。又、画像には無いのですがテスターでの直流抵抗値の測定では9.08kΩで、元の9.45kΩから幾分抵抗が減少していました。

 ショップにPUへの作業内容を確認すると、「コイルをポッティングして巻き線の固定、2個のコイル固定、カバーとコイルの固定接着」との事で、徹底した打音対策がなされたみたいです。

IMG_4956.jpg PUカバーと裏蓋の隙間や裏蓋の開口穴から覗いてみると、(画像からは分かりませんが)カバーとコイルの間に白のシール剤が挟まれているのが分かりました。このシール材の厚みで裏蓋が浮き上がっていたのです。(以前に私も同様にシール材での打音対策を行ったのですが、その際はシール材を薄く塗布したのであまり効果が得られなかったものと思われます。)


IMG_5005b.jpg 上記の相違点に何か手を加えたい気持ちもあったのですが、先ずはPUへのピックの打音がどうなったのかをチェックしたかったので、対策済のリアPUをESP Thunderbird Ⅳに取り付けしてシールドでアンプに接続しました。


 そして先ずは無対策のフロントPUのメタルカバーをピックで叩くとカバーとコイルの間に隙間があるのが手応えとして感じられて「コンッ」と聞こえるのですが、次に対策済のリアPUカバーを叩くとデッドな反応でした。さすがにアンプの音量を上げると小さく「コン」となるのですが、その時は弦の出音が大きくなっているのでマスキングされて気にはなりません。

 この度の対策は大正解でした。コイルを蝋でポッティングすると出音が変わってしまったという報告例があります。確かに緩く巻かれていたコイルが固まるとなると出音が変わる要因となるでしょうし、先に記したように直流抵抗値が対策後に若干減少しているのはポッティングの影響かもしれませんが、私としては打音対策前後で大きな出音(音量・音質)の変化は感じられなかったです。

 打音対策後のPUの音色変化を気にする以上に、ピンチヒッターでリアに取り付けていた別ブランドのPUよりも(当然ですが)ヴィンテージPU同士のミックス具合は良くて、ローからハイまでとても心地よい音色となっています。この音色はリプレースメントPUでは絶対に得られないものだと思います。

 そして以下が最も望んでいた効果なのですが、エフェクター嫌いな私はドライブした出音を強いピッキングで得ていたのをこれからはリアPU上でピックがPUカバーに当たるのを気にせずにガンガンとプレイできるようになっています!
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IMG_4785.jpg いつものようにヤフオクをパトロールしていたら、こちらのピックアップフェンスに目が留まりました。商品画像は1枚だけで、商品説明も「フェンダーのジャズベース用のピックアップフェンスの中古です。年式は不明です。カラーはクロームです。」とだけでした。


 フェンスが置かれた(おそらくは)ベッドシーツの黄ばみが気になった程度で(笑)、「ふーん、詳細不明のただの中古か」と見過ごそうとした時に不鮮明な商品画像からでも取り付けビス穴の径が小さいのが分かり、「おっ、これはもしかして・・・?」と“お宝の予感”を覚えてポチリました。他の入札者はおらず、低いスタート価格のままでの落札でした。

IMG_4786.jpg 入手したフェンスを手持ちの2個のフェンスの間に置いて比較チェックしました。左はFenderのジャズベースの最初期の60~63年頃に付属されていたフェンス、右は60年代中期~現在までのフェンスです。取り付けビス穴の径で、左側2個は同じ年代のフェンスと分かります。細かく見比べても、この2個のサイズ、Rの形状、スチール材の厚み、メッキの質感等々は同じでした。


IMG_4787.jpg 61年製のジャズベースを所有してはいるのですが、入手した際には付属していなかったフェンスを長い間探し求め続けてきて、これまでにブリッジフェンスが2個とピックアップフェンスは1個ストックしてきたのですが、これで錆やメッキ具合のマッチングする2ペアとなって満足しています。


 ほんのたまにこんな“お宝”が出品されるので、日々のヤフオクやe-Bayのパトロールは欠かせません。ただし米国e-Bayではヴィンテージの市場が確立されており、ヴィンテージ・パーツも高い金額設定となっているものが多いので、今回のような国内のヤフオクで価値が分からない方(?)からの出品が狙い目なのかもしれません。

 長年のネット・パトロールの成果がこちらで、ヴィンテージ・ベース用フェンス類のストックです。私の所有するベース用にと収集したので、Fenderはジャズベース、プレシジョンベース、テレキャスターベース、そしてGibsonはサンダーバード、EB等用のフェンスのセットが多数あります。

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 ベースを入手した際に付属していたオリジナルのフェンスは上画像内で2セットだけで、それ以外は全て1本釣りしたものです。そしてほとんどが今回のような“目利き”でお安く入手できています。



IMG_4814.jpg 今回入手したジャズベース用フェンスの小さな穴に対応するビスは60~63年頃の同ベースのコントロールパネル用と同じく、鍋頭でビス径が小さな特殊なもので(左画像上側)、ピックガード取り付け用の皿ビス(左画像下側)とは異なっています。この鍋頭ビスは容易には入手できなくて、昨年e-Bayでエイジド加工されたリプレースメントパーツのビスを見つけて、一旦は送金したのですが出品者が発送せずに雲隠れしてしまい、保険で商品代金は返金されたものの、いまだに入手するに至っていません(汗)。
 入手したヴィンテージのThunderbird用のピックアップのセットの内で、リア用をⅡからⅣへのモディファイ中の64Thunderbirdリバースに取り付けしたいのですが、その64 Thunderbirdリバースはフレット打ち替えの為にギターメーカーに長期入院中で、退院の目途は立っていません。

 せっかく、フロント&リア用のセットが揃っているので出音を聴きたくなって、両ピックアップをESPのThunderbirdに取り付けてみました。ピックアップの交換はサクッと終わったので、早速アンプに接続して出音をチェックしました。

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 このESPのThunderbirdの入手時にはESPオリジナルのピックアップが付いていました。そのピックアップはEpiphone-Japanや現行USAのものに通ずるブーミーな音色なので、私の好みと合わずにSeymour Duncan Custom Shopのピックアップに交換していたので、今回はDuncanのピックアップとの出音の比較となります。

 先ずは音量です。Duncanのピックアップのコイルの直流抵抗値は11~12kΩ、交換したヴィンテージ・ピックアップは7~8kΩという数値が示すように、アンプからの音量は少し下がっていたので、アンプのボリュームツマミを若干右に回しました。

 そして肝心の音質ですが、これは良い!好みの音質です。Duncanのピックアップよりも出力が低い分、アンプの入力部での歪具合が減少していて音像がクッキリとしています。

 ピックアップの構造がハムバッキングなのでアンプでドライブし過ぎるとブーミーな音色になるのですが、このヴィンテージ・ピックアップではドライブ感はありつつもクッキリとしたベースラインがアンプから聞こえるという、私の求めるベースサウンドにかなり近い音色になっています。

 気を良くして、手元にもう一本あるヴィンテージ・ピックアップの取り付いている68ノンリバースとの出音を比較しました。2本に張られている弦は共通、ピックアップ~弦の離れも同様にセッティングしています。

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 この68ノンリバースの2個のピックアップの抵抗値は以前測定した事があって、8~9kΩとESP Thunderbirdに取り付けたピックアップよりも各々1kΩほど大きいのですが、アンプからの出音は抵抗値の違いに関係なく、68ノンリバースが少し小さな音量でした。

 音質もESP Thunderbirdよりも低域に沈んで落ち着いたものでした。ESP Thunderbirdがロック向きとすれば、68ノンリバースはブルースに合う感じですね。

 この音質の違いの要因を詳細に言及する事はできなくて個体差によるものとするしかありませんが、どちらのThunderbirdも私のイメージするところの“Vintage Thunderbird”の音がするのには間違いがありません。演奏する曲のジャンルで使い分けすれば良いだけです。

 64 Thunderbirdリバースの退院はまだ先になりそうなので、しばらくはこのままESP Thunderbirdに取り付けたままで、心地良い出音を楽しんでいこうと思っています。
IMG_4050_20170129202541120.jpg 入手した2個のヴィンテージThunderbird用ピックアップを詳しくチェックしてみました。




IMG_4052.jpg まずはフロント用です。いい感じにニッケルメッキがくすんでいます。直流抵抗値は7.84kΩと控えめな数値です。現行のUSA Thunderbirdは9.6kΩ程度なので、一般的にヴィンテージのThunderbird用ピックアップの出力は現行よりも小さくて、ブーミーな出音とはならないのが数値でも分ります。


IMG_4053.jpg 裏面です。網シールド線はオリジナルではなくて交換されています。


IMG_4058.jpg リア用の網シールド線はオリジナルだったので比較しました。よく見れば分るように、下側のリア用のオリジナルの網線は2本の極細線で編んであるのですが、上側の交換されているフロント用の網線は3本編みです。そしてフロント用の網線の直径はリア用よりも細いのも分ります。


IMG_4061.jpg 網シールド線に交換の際に、熱量の低い半田鏝を使ったからと思われるのですが、半田鏝の熱が鉄製の裏蓋に吸収されて半田全体が完全に溶けきっていない盛り方になっています。そしてその際に半田鏝が触れたのか、コイルからの黒ビニール被覆線の被覆が溶けて芯線が見えています。


IMG_4062.jpg アース側の線なので短絡の恐れは無いものの、このまま見過ごす事はできないので、黒ラッカーを刷毛で少量塗って被膜代わりとしました。




IMG_4064.jpg “お宝”のリアピックアップです。メッキカバーのクスミ具合は先のフロント用と同様なので、セットとして使用しても違和感はなさそうです。e-Bayに出品されていた際には直流抵抗値が9.18kΩとの記載があったのですが、私の所有するテースターでの測定では9kΩを少し切った8.86kΩとなりました。


IMG_4065.jpg 裏面です。こちらの裏蓋の亜鉛メッキは劣化が進んで粉を吹いています。先に網線シールドはオリジナルとしたのですが、シールドの芯線とピックアップからのリード線の半田付け部に巻いてあるというか2つ折りで貼ってある薄茶の紙テープが気になるところです。同年代のピックアップの多くは黒のコイル保護用のテープが絶縁用として貼ってある事が多いのですが、調べてみると薄茶の紙テープの仕様もありました。


IMG_4069.jpg ピックアップに近付いてよく見ると、コイルからの黒ビニール被覆線の被覆が裏蓋の穴の縁に触れた為か剥げています。


IMG_4070.jpg こちらはホット側の線になるので、短絡を防ぐ為にクリアーのシールを極少量打ちました。




IMG_4071.jpg 2個のピックアップの裏面を並べてみると、取付けビス穴の径が異なっているのが分りました。この違いは製造年の違いによるものか、仕様によるものか、今後の調査・研究課題となります。
 Thunderbird用ピックアップ入ヴィンテージのThunderbird用のブリッジに続いて、アメリカから届いた荷物の中身を紹介します。

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 Thunderbird用のピックアップが2個です。この2個は同時に届いたのではなくて、先ずは画像左のピックアップを入手して、その数カ月後に画像右のピックアップを入手したという流れです。

 この2個の共通点はカバーがニッケルメッキと言う事で、1963~65年のリバース用のピックアップです。異なる点は直流抵抗値で、画像左よりも画像右が大きくてフロント&リア用のセットとなります。特にこの画像右のリア用のピックアップは極レアなものとなります。

 e-BayをチェックしているとThunderbird用のピックアップが年に極僅か1~3個出品されているのですが、その殆どは抵抗値の低いフロント用のピックアップです。Gibsonの資料によると、1963年~65年にかけてのリバースのThunderbirdの生産数 は、1ピックアップのⅡが約700本、リアピックアップが搭載されているⅣは約300本なので、その全個体に搭載されていたピックアップを単純計算すると、フロント用が約1,000個、リア用が300個となります。世界に300個しか存在しないニッケルメッキカバーのリバース用リアピックアップを手に入れる事がどんなに困難な事か分ります。

 昨年e-Bayで、ある出品者が同時期に2個のThunderbird用ピックアップを別々に出品されていて、どちらがフロント用とかリア用だとかの商品説明は無かったのですが、直流抵抗値が片方は8.kΩ台、そしてもう片方は9.18kΩとの記載があったので、9kΩオーバーの方はリア用に間違いないと判断し、そしてこれを逃すと次は無いだろうと考えて、(高額な事は頭から消え去っていて)ポチってしまいました(汗)。

 そんなこんなでフロント&リア用のピックアップのセットが手元に揃ったのですが、もうひとつ特筆すべきは、どちらのピックアップにもピックアップリングが付属している事です。このリング単体での入手はとても困難で、かつ同形状の再生産品は皆無なので、同時に入手できてとても喜んでいる私です。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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