Category : Freedom Custom Guitar Research Semi Order JB 5st
 これまで多くの5弦ベースを弾いてきて、どのベースでも大なり小なり不満を覚える点があります。それは4弦ベースのE弦の低域の太さに比べて、5弦ベースの同じE弦の出音は細く聞こえる事です。

 JBタイプのピックアップは上面がフラットでポールピースも同様にフラットに仕込まれているので、低音弦側でポールピースに一番近い所にあるのが5弦ベースではB弦でE弦はその次になるので、E弦がか細く聞こえるのは仕方ない事ですね。Nordstrandのピックアップに交換した私のFreedomの5弦JBも同じく4弦の押出し感の少なさが気になっていました。

 で、気になっているばかりではどうにもならないので、対処法を考えました。4弦の出音をピンポイントでアップするのはこれが良いです。ジャンクのピックアップから引き抜いたポールピースを薄く削って作製した“スライス磁石”を4弦の振動を拾う2つのポールピースの頭に貼り付けしました。以前はポールピースを上げ下げするといった“力技”を使っていたのですが、少し“大人”になった今はスライス磁石で対応しています。

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 アンプからの出音をチェックしながらスライス磁石の厚みを決めていった結果、フロントピックアップで約0.5mm、リアでは約0.4mm厚のスライス磁石となりました。しかも画像を良くご覧ください。同じピックアップでも高音弦側は厚く、低音弦側には薄めの磁石としています。これは指弾きの際に弦を弾き込む指に高くなった磁石が当たり難くする為です。と書けば一個一個のスライス磁石を試奏しながら作っていったように聞こえるのですが、実は“作り置き”の各種の厚みのスライス磁石を試した結果がこうだっただけです(汗)。

 この状態でのアンプからの出音は、これまででベストと呼べる程になっています。Nordstrandの太い低音と甘い高音にダイレクトロンのコンデンサーで切れを加味し、スライス磁石で各弦の出音のバランスを取っているのですから、これで気に入らなければそれは弾き手の問題です(汗)。

IMG_5374.jpg この度のエントリーの②で弦とポールピースのピッチが異なっていて、特に1弦と5弦ではポールピースのセンターに弦が通過していない事は説明したのですが、これに起因する出音のバランスの悪さを感じる事は無かったです。1弦と5弦は他の弦よりもポールピースに近付いているので、不具合とならなかったのだと思っています。


 更に記すべき事は、5弦ベースの場合、ローB弦は5フレット以下(低音側)だけを使う事が多くて、5フレット以上(高音側)はE弦に任す弾き方をしていた私ですが、今回のセットアップ後はローB弦のどこのポジションを弾いても気持ち良く感じるようになった事です。4弦と5弦の繋がりが良くなった事がその好印象の要因ですね。

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 私が参加するラテンジャズバンドでは、エレクトリック・アップライト・ベース(以下EUB)とエレキベース(Freedomの5弦JB)を使い分けしているのですが、これまではファットな出音のEUBに負けじとダンカンのピックアップに交換したエレキベースにはEBSのMulti compを薄く掛けて低音を少し増強していました。しかし今回Nordstrandのピックアップに交換したら、Multi compは不要となりエフェクターボードから取外ししました。
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IMG_5368.jpg Freedomの5弦JBにNordstrandのピックアップを取付けして、これまでで1番の気に入った音になってきたのですが、少し気になった点もありました。全体的に出音が円やかになったのですが、押出し感はあるものの“キレ”が足りなく感じたのでした。


 アンプのハイのEQを少し回して調整が可能な程度ではあったのですが、“シールド1本、アンプはフラット”にこだわる私としては、ベース本体からの出音をベストなものにすべく対処を考えました。「対処を考えました」と言っても1秒で結果は出たのですが・・・(笑)。この辺りの対処のノウハウは蓄積済みですので。

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 Freedomの5弦JBにオリジナルで取付いているオレンジドロップのトーンコンデンサーをヴィンテージのダイレクトロンに交換しました。トーンを少しクリアにするには、ベストなアイテムです。私はPBに取付けるのが好みで、普通のJBにつけると出音がシャープになり過ぎる印象もあるコンデンサーなのですが、Nordstrandのピックアップに交換したFreedomの5弦JBにはマッチングしそうなので、コンデンサー交換を行ってみました。

 その結果は、「もう、これでしょ!」という好印象となりました。ローB弦は充分にファットなのですが、ちゃんと音程が分かる芯があり、高音弦のクリアさもちゃんと出ています。「うーん、いいぞ」と試奏を続けると、もう一点気になる事が・・・。更に続く・・・。
Nordstrandの5弦用ピックアップをFreedomのJBに取付けしたのですが、その際は多少の加工が必要となりました。Nordstrandのピックアップカバーの取付けビスの配置は、FreedomのJBのピックアップよりもピッチが狭くて、このカバーのままでは取付け出来なかったので、NordstrandのコイルをFreedomのピックアップカバー内に収めてみました。

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これで、ピックアップの交換自体は出来たのですが、次なる問題点がありました。Nordstrandの方の弦間ピッチはFreedomよりも狭い為に、ポールピースの頭がピックアップカバーの穴と位置がずれてはまりません。

ちなみに1弦~5弦のピッチを計測すると、Freedomオリジナルピックアップでフロント(F)70mm・リア(R)74mm、これまで取付けていたダンカンではF70mm・R74mm、そして今回のNordstrandはF67mm・R71mmです。ダンカンを取付けた際に一度穴の修正加工を行っていたのですが、更なる加工が必要となりました。

穴の修正加工前に、一旦この状態のままベースをスタジオに持込んで、出音をチェックしてみました。出音が気に入らなければ加工を取り止める事も出来ますから・・・。そのチェックの結果は、これまでのダンカンのピックアップよりも気に入ったものでした。ただ、ピックアップカバーの穴にポールピースがはまっていない分、カバーの厚み程、弦からポールピースが離れているので、ダイレクト感は少し乏しいかな?と感じてしまいました。

こうなれば後には戻れません。Freedomのピックアップカバーのポールピースの入る穴を半丸ヤスリで削って長穴に加工して、Nordstrandのコイルを収めました。

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これを再びスタジオでチェックしました。その結果は、もうメーカーの謳い文句『抜けの良い音質に加えて、甘い高域、パンチのある中域、豊かな低域が特徴です。』、そのままでした。これまでのFreedomのオリジナル、そして次のダンカンのピックアップで感じていた“ゴリゴリ感”は姿を消して、円やかでファットな物に変っていました。ただし、チェックを続けていると、特に1弦の音が丸くなり過ぎてスラップのプル音が抜けなく感じてきました。まだ続く・・・。
 現時点で私が所有する唯一の5弦ベース Freedom Custom Research(以下Freedom)のJBタイプです。これまで数多くの5弦を所有し、又他の5弦をチェックしてきた内で、ローB弦の揺れ具合が最も心地好かったのがこれです。ボディー&ネックの材の良さ、加工組付けの精度の高さ、ステンレスフレットの耐久性等々、高い評価を私は与えています。

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 ただ一点気に入らなかったのが、ピックアップです。Freedomオリジナルのピックアップなのですが、高域が出過ぎてステンレスフレットのギラギラした成分をモロに拾ってしまいます。トーンを絞って高域を抑えたら、あまり豊かでない低域が更に薄く感じていまいます。

 これはピックアップ交換で対処するしかないと考え、セイモア・ダンカンの5弦用ピックアップに替えてみました。交換後は高域のギラツキは少し収まったものの、低域はもう少し欲しいなと感じる出音でした。

 このFreedomのJBは5弦では珍しいパッシブのベースです。プリアンプ内蔵のアクティブベースならば、EQコントロールで好みの音質に補正が可能なのでしょうけれど、パッシブに強いこだわりを持つ私としては、プリアンプに頼らず、なんとかベース本体のみで気に入った出音にしたいと考えて、更なるピックアップ交換を行うべく、その選定を始めました。

 ピックアップメーカーをネット検索していく中で、海外のメーカーの国内販売を手掛けているSleek EliteのサイトでNordstrand Pickupという米国のメーカーのピックアップの特性を説明した文面に目が留まりました。曰く、『抜けの良い音質に加えて、甘い高域、パンチのある中域、豊かな低域が特徴です。』

 ン、これって私が望んでいた音質そのものでは?と考え、Nordstrandの5弦用のピックアップを入手したのでした。実はこれを入手したのはもう1年も前の事なのですが、その間FreedomのJBには取付けしてはいなかったのです。何故か?と言うと、5弦のJB用ピックアップというのは、4弦のFender Jazz Bassのような“鉄板”の基本形がある訳ではなくて、各メーカーが各々に弦間ピッチや、ピックアップカバーのサイズを定めていて、互換性が殆どないのです。

 取付けしようとしたFreedomのJBのピックアップとNordstrandの5弦用ピックアップについても多分に漏れず、4箇所のピックアップの取付けビス位置が異なり、弦間ピッチもNordstrandの方が狭いものでした。どうしてもなんらかの加工を加えなければ、取付けが出来ないという事で面倒臭くもあり、これまで交換に踏み切れなかったのです。

 そんな中、先日ボズ・スキャッグスを聴きに広島に出かけた折に、行きつけの楽器屋にあったNordyというブランドの5弦ベースを弾いてみたのです。その試奏結果は、しっかりとしたローが出つつ、ハイはうるさくないと言うかなりの好印象を覚えるものとなりました。楽器屋のオーナーに聞けば、Nordy はNordstrandが作っているベースだとの事。試奏したベースのピックアップは私が購入していたJBタイプではなかったものの、メーカーのサウンドイメージは伝わったので、これはやはり取付けしてみようと思い立って実行したのでした。続く・・・。
 私の5弦ベースのメインとして使っているFreedomをチョコチョコとイジッているのですが、更にイジッてみました。



 PUをDuncanの5弦JB用のPUに交換していたのですが、少し各弦の出力のバランスが悪かったので、いつもの方法で調整してみました。

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 壊れた(壊した?汗)PUから取外したポールピースを薄く削った“スライス磁石”をフロントPUは3弦部に2ケ、リアPUは2弦部に1ケ張り付けて、出力バランスを良好にしました。



 前回でトーンコンデンサーをオフってみたのですが、やはりシチュエーションによってはトーンコントロールが欲しいということで、ダイレクトロンを取付けてみました。(画像左)

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 ところがこの状態で使っていると、人間というものは欲なもので(笑)、ダイレクトロンでは「あれっ、何か違うな?こんな時には他の違うコンデンサーがマッチングするのでは?」と感じてしまうシーンもあったので、画像右の様にトーン回路を取替えしました。

 ダイレクトロンオレンジドロップを切替えスイッチ付きのトーンポットに取付けて、2ケのコンデンサーをシーンによって切替えれる様にしました。更にこのポットはフルアップでトーンコンデンサーをオフに出来るので、◆トーンオフ、◆ダイレクトロン、◆オレンジドロップの3通りでトーン調整が出来るという欲張りな回路になっています。

 トーンツマミがダウン(下画像左)でトーンコンデンサーがダイレクトロン、アップ(下画像右)でオレンジドロップになります。

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 この状態での試奏では、真空管アンプやキャビネットが大口径のスピーカーではダイレクトロンでのミッドが立った出音、トランジスタアンプやキャビネットが小口径のスピーカーではオレンジドロップでのローがファットな出音を作り出せて、パッシブベースではあるものの色んなシチュエーシュョンに対応出来るベースになったと感じました。



 さて、ゴールデンウィークに入ったのですが、初日はこのプチモディファイを行いました。今日の夜にはライブ、そしてウィークの後半には東京に出掛けて色んな方にお会いしてきます。楽しみです♪
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F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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