Category : Gibson 62EB-0
  ピックガード

2007_1116EB0031.jpg 残念ながらこのピックガードはオリジナルではありません。前オーナー曰く「オリジナルのピックガードが欠損したので、63年のピックガードに取替えた」との事でしたが、調べてみるとe-bayでも入手出来る63年モデル用のリイッシュのピックガードでした。

 このピックガードの形状もこの年代のものが一番美しく、後年のタイプは丸っぽくて切れの無いデザインとなっています。
 

2007_1116EB0033.jpg ピックガード上のサムレストはオリジナルです。これとパームレストが無いEBを見かけますが、やはりこれらは付属していて初めてこのクールなルックスを醸し出しているので、私も取り付けたまま使用しています。一見樹脂製?と思われるこのサムレストは木製です。触った感触と色合いからエボニーと思われます。極細のビスでボディに固定されています。
 

 以上、これまでのパーツチェックから、この62EB-0はフレット交換とピックガードと1弦のペグポスト取付けビス以外はオリジナルと判断しました。トータルに見ると、程好く弾き込まれてきた感は有るのですが、消耗・交換パーツも少なくて良い状態を保っていると言えます。

 特に指板・ネックの状態はこの年式を考えると驚く程に良いと言えます。ヒーティングやフレット擦り合わせの必要は無く、これまで入手したビンテージ・ベースの内でもベストと言えます。Gibsonのセットネック物で、ネックに問題が有るのは致命傷ですから・・・。
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  コントロール部

 こちらのコントロール部はこれまで全く手が付けられていない状態です。ポットにはガリも無くトーンも効きます。とは言えトーンをこれ以上絞ってモコモコにしてどうするの?って話ですが・・・(笑)。

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 ピックアップからの配線はFenderが2本のリード線なのとは異なり、Gibsonでは外側がメッシュでシールド効果を持たせた配線材となっています。

 ジャックは王道のスイッチクラフト、セラミック・コンデンサーはハンバッキングPU向きの0.03μFです。

 さて、明日(24日)の夜は、広島【JiJi】でのLiveに出掛けてくるのですが、うーん、このEB-0は使えないですね~(汗)。チョッパーの曲が有るので、JBのどれかにするつもりです。
  ブリッジ

 このシンプルなバータイプと呼ばれるブリッジは、スタッドアンカーによる全体の上下と、1弦と4弦側に有る2つのイモネジによるブリッジ全体を前後に動かしてのオクターブ調整にしか対応していません。当然Fenderの様に各弦の個別のオクターブ&弦高調整が出来る筈は無く、私のEB-0に施したオクターブ調整は1弦がジャストにセッティング出来ただけで残りの弦は見て見ぬ振りをしています(汗)。

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 やはりこれでは使い勝手が悪い為に60年代中期からは各弦のオクターブ調整に対応したブリッジに替えられるのですが、世の中は不思議なもので(笑)、このシンプルなブリッジを評価するベーシストも多いのです。それはこのブリッジの調整部分が少ないと言う事は、可動部分が少ない訳で、それが弦振動をロスする箇所が少ない事となり、以降のブリッジより長いサスティーンが得られる要因となっているのです。

 磁石が付かないのでブラスかな?と思われ、手にずしりと感じるこの重量も、重たい鐘を鳴らした際にいつまでも余韻が残る様にロングサスティーンに寄与しています。ドライブさせた真空管アンプに向かってロングサスティーンとハウリングをコントロールしつつビブラートを掛ければ、誰でも(気分は)ジャック・ブルースになれますね(笑)。
  ネック

 先ずGibsonと言えば、このセットネックになります。レス・ポール・ギター等と比べるととてもシンプルなボディのこのEB-0ですが、唯一手が掛かっているのがネック廻りと言えばGibsonに失礼でしょうか?

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 ジョイント部の形状は年代ごとに変わっていますが、62年はこの形です。ジョイント部を精査したのですが、動いた形跡は無く、ブリッジとの相互の位置関係も良好な状態です。このジョイント形式ですので、ダブルカッタウェイのボディの形状も要因となり、ハイボジでもとても楽に押弦出来ます。

 指板は極ストレートな状態でトラスロッドも効きます。フレットは打ち替えられた感じがするのですが、弦の痕もあまり付いておらず、まだまだこの先使えそうです。

 ヘッドはスモールタイプと称されるもので、後年のラージヘッドよりスッキリとしたデザインとなっています。60年代終わりに発表されたガットギターの様なスロッテド・ヘッドは私の好みではありません。又、ペグの足の長さもスモールヘッドに合わせて短いタイプが使われています。近年のリイッシュのEBの長いペグは見栄えが良くありません・・・。

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 ヘッド裏にはポリュートが無くてスッキリとしています。ネック折れが懸念されるGibsonですが、このEB-0には補修跡は見受けられません。1弦のペグポストの取付けネジが亜鉛メッキのものに替わっていますが、マイナス・ネジというのが年代を感じるところです。このペグは逆巻きで、かつ2:2の配置なので1、2弦をチューニングする際はいつもどっちに回せば良いのか戸惑ってしまいます(汗)。

2007_1116EB0038_20071120191143.jpg ヘッドのネックに対する折れ角度(ネックアングル)は17゜で後年のモデルの14゜より良好なテンションが得られるとの評価が有ります。このアングルから見るとかなりの折れ角度だというのが分かります。

 ヘッドの木目を詳しくチェックしたのですが、両サイドには当木はありますが、厚み方向への接木の跡は見られません。ということは、これだけの厚みのマホガニー材から一本のネックを削り出していると言うことになります。(実際には互い違いに木取りをして2本のネックをカットしていると思いますが・・・)これでは、いくらボディ部をシンプルにしてもコスト面でFenderに太刀打ち出来る訳は無いですよね。現在の目で見れば、多くの木材部分を削り落とすということは、資源活用・自然保護の観点で言ってもマイナスになります。

 又、このネックの形状では、ベースを倒した場合に、ボディの厚み以上に飛び出ているネックの先端で重さを受ける事になるので、ネック折れは必至ですね。
  ピッアップ

 EB-0に使用されているパーツをチェックしてみます。先ずは特徴的なピッアップ(以下PU)から・・・。

 EBEB-Ⅱと続いたEBシリーズですが、これまでのシングルピックアップから61年に発表されたEB-0からはハンバッキングピックアップとなりました。初期のPUはこの様に黒の樹脂カバーとなります。このカバーを取外して見ました。外すまではPUカバーと外周のエスカッションは別物と思っていたのですが、実際は一体成型の物でエスカッションに見える溝が掘ってあるだけでした。

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 横向きにセットされた2つのコイルの間にビスがポールピースとして取付いています。このビスの高さを調整して各弦の出力バランスを取ることが出来ます。Fenderのシングルコイルでは完璧には対応出来ないポイントですね。そのビスの頭にドライバーをくっつけて磁力の強さをFenderJBと比較したのですが、JBの方が強かったです。EBは磁力は弱くても2つのコイルで発生させる電流を稼いでいるのです。この方法はノイズに対しても有効ですし、勿論逆磁逆巻きの2コイルでの接続でノイズキャンセルもなされています。その2コイルの接続はPBと同じく直列配線でした。アンプに接続した際のパワーは、私の61JBと比較してより大きいものでした。

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 PU下にはスポンジが敷かれていると思いきや木片(アイスキャンディーのバーかも・・・?)でした。カバーは4つのビスでボディに固定されているだけで、Fenderの様にPUの上下の移動は出来ません。前述のホールピース役のビスはかなり長くて大きい範囲での高さ調整が可能なので、PU自体の上下は不要なのです。と言いますか、指板にぴったりとくっついた位置に有るPUですから、PUの高さは指板以上には出来ませんし、PU自体の上下調整は不要です。

 この年代の後にはPUの樹脂カバーにクロームメッキが施されたり、ニッケルメッキのメタルカバーが採用されたり、黒の樹脂のエスカッションが取付けられたりと変革していくのですが、私的にはこの黒のPUカバーが一番“グッと来る”のです・・・(笑)。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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