Category : ESP Thunderbird Ⅳ
 前回でブリッジとテールピースを交換して、ルックスは最高となったESP Thunderbirdですが、今回は演奏性の向上を図りました。

 このThunderbirdはバンドで演奏する曲に合わせてピックで弾く事が多いのですが、いくつかの曲で指弾きをする際には、右手親指の固定先に苦慮していました。メタルのピックアップカバーの縁は丸みを帯びていて親指が滑ってしまうし、ピックアップリングの縁に親指を置くとG弦が遠くなってしまうのです。

IMG_4084.jpg そこで、5mm厚のアクリルクリアー板をカットしてサムレストを作製して、両ピックアップ間に装着しました。


IMG_4085.jpg 装着には1mm厚の透明両面テープを使ったのですが、リアピックアップ側は両面テープを2枚重ねにして、弦とサムレスト表面が平行になるようにしています。


 これで試奏したのですが、親指がガッチリと固定できるのでとても指弾きがし易くなっていました。又、親指を一点に固定するだけではなく、サムレスト上を滑らす事によって弦が美味しく鳴るポイント(スイート・スポット)を探ることもできます。

 そしてこの度の親指の固定の為のサムレスト装着では想定外のメリットもありました。ピック弾きの際にも塩梅が良くなっていたのです。

 私はどちらかと言うとピック弾きの際も弦をガッツリと弾くタイプで、弦を弾く直前にピックをリアピックアップのカバーに軽く当てて位置決めしていました。そこから弦を弾く事によってピックを弦に当てる加減をコントロールしていたのです。

 ただし、この奏法ではピックがピックアップのメタルカバーに当たった際に、“カツッ”と打音がアンプから聞こえてしまいます。現行のGibson Thunderbirdのピックアップは樹脂でモールドされていて、この問題をクリアーしています。(ルックスは好みでは無いです・・・)

 この度は4弦部分にサムレストを装着して、4弦を弾く際にはこのサムレストにピックを当てて弦への当たりをコントロールできるようになったのですが、4弦への弾き方が決まると右手の位置も決まるので、サムレストの無い他の弦への弾き具合も安定しました。当然の事でピックアップの打音は無く、ピック弾き全般に対してメリットがあったのは嬉しかったです。

IMG_4093.jpg 今回のサムレストの装着はほんのちょっとの工夫なのですが、効果は絶大でした(笑)
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 入手した60年代のThunderbird用ブリッジをこのままストックするのも勿体ないので、手持ちのESP Thunderbirdに取り付けました。

IMG_3653.jpg これまでは、入手時に取り付いていたテールピースと、その後に取り付けたレスポールギタータイプのブリッジとの組合せで使っていました。そのテールピースは金メッキを剥がした仕上げで、またブリッジは機能としてはしっかりとしているのですがクロームメッキ仕上げを含むルックスに違和感があり、ブリッジ全体として物足りなさがあったのです。


IMG_3706.jpg この度は、入手したヴィンテージ・ブリッジと共に、これまでストックしていたリプレースメントのテールピース(オリジナルのデッドコピー品でニッケルメッキ)を取り付けたので、ピックアップ、ピックアップリング、ブリッジ、テールピースの金属パーツが全てニッケルメッキで揃い、ルックスはほぼ完璧になっています。


 ほぼ完璧としたのは、前のエントリーで説明したオクターブ調整ビスを止める袋ナットが大きい事と、スタッドボルトが現行品なのでボルト頭がブリッジバーから3mmほど突出している事の2点があるからです。

 ブリッジの取り付けの際は、アンカー位置を3mmほどネック寄りに修正しています。サドルの可動範囲の狭いThunderbirdのブリッジは取り付け位置に高い精度が求められます。先のブリッジ取り付けの際には、位置決めにかなりの神経を使ったのですが、結果が付いてこなかったのです(汗)。

 このESP Thunderbirdは、長期(もうそろそろ通算2年)入院しているGibson 64Thunderbirdの代用として入手しているのですが、各所に手を入れてきたのでかなりの仕上がりとなってきました。取り付けられている本物のヴィンテージのピックガードが醸し出す雰囲気はやはり最高で、先の2つの難点はあるものの、この画像を一目で見てこれがESP製だと分る方はいないのでは?と思います。

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 このThunderbirdのネックの強度はあまり高くなくて、弦を緩めると指板に弦が張り付く程なので、弦高やネックの反り調整に時間が掛かったのですが、調整後は弦を弾く塩梅に応じてネックが柔軟に揺れて、アンプからの出音はハンバッキングピックアップとの相乗効果で、ドライブ感に溢れたものとなっています。これがカチカチの固いネックだったらこの出音にはなっていないと思います。

IMG_3716.jpg


 お安く入手したベースを自分好みに仕上げていくって、ベースいじりの醍醐味の一つでもありますね。
 正月休みにもう一本のベースメンテを行いました。ESP Thunderbirdのチューニング時にペグを見ると、異常に気が付いたのです。

IMG_3669.jpg 4本のペグポストが1弦側に傾いた為にペグブッシュが浮いて、ネックヘッド表面との間に隙間が発生していました。


 このブッシュ浮きはFenderでも見かけるのですが、弦をポストの1弦側から巻き始めているので、ポストに常に1弦側へと傾くように力が作用していて、ブッシュも同様に傾いてしまい、4弦側に隙間ができるのです。

 対応としては、ポストへの弦の張力の掛り具合は変更できないので、ブッシュをヘッドに固定させてポストをしっかりと支えるしかありません。

IMG_3674.jpg ペグ本体をヘッドから一旦取り外し、ブッシュをシャコ万で締め付けて、ヘッドに密着させました。


IMG_3682.jpg ヘッド裏側からブッシュとポストの貫通穴側面との隙間に瞬間接着剤を注入しました。ここで瞬間接着剤を多く入れ過ぎると、将来ブッシュを外す必要がある際に固着していて問題になるので、ブッシュ周囲の4ヶ所に1滴ずつの注入に留めておきました。


IMG_3692_201701081527590e7.jpg 接着剤が固まったのでペグを取付けようとしてポストを見ると、ブッシュとの擦れ傷が付いていました。このペグに交換後まだ半年位しか経っていないのですが、かなりの擦れ具合です。交換後の早い時期からブッシュが浮き始めていたものと推測します。


 擦れていた箇所には薄くグリスを塗布して、ペグをヘッドに戻しました。ペグポストがぐらつくと弦の振動に悪影響が及ぶので、この度気が付いて対応ができて良かったです。

IMG_3712.jpg これでペグ廻りは万全の状態となりました。次回はブリッジ部に手を加えます。
 入手時よりも演奏性・出音がかなり向上したESP Thunderbird Ⅳですが、残りの細かな箇所にも拘ってみました。

IMG_2626.jpg “本物のヴィンテージ”のピックガード上には、前オーナーの手作りと思しきサムレストが付いていたのですが、これはストックしていた“本物のヴィンテージ”のサムレスト(画像上側)に交換しました。


IMG_2627.jpg ピックアップリング下にはこれまた前オーナーの手作りの薄い樹脂製スペーサーがフロントは2枚、リアは3枚挿入されていました。


IMG_2628.jpg これを別注した2mm厚のスペーサーで、フロント1枚、リアは2枚に差し替えています。


IMG_2629.jpg ピックアップリングはEpiphone-Japanのものと全く同形状でした。こちらで比較チェックしたようにコピーパーツとしては最もヴィンテージのリングに近いものなので、そのまま使用しています。


IMG_2630.jpg 3つのノブ下にはポインターが無かったので、新たに購入して取付けました。エイジド加工を自前で施しています。見える箇所が小さいので分り難いのですが・・・(汗)


IMG_2635.jpg トラスロッドカバーです。前オーナーが元のESPを外してGibsonロゴのカバーに取替えしていたのですが、ストックの薄手のロッドカバーに再度取り替えしています。Gibsonロゴの字体としては、取り外したカバーの方がヴィンテージのThunderbirdが発売されていた1964年頃のものに近いのですが、今回はカバーの厚みでチョイスしています。
 ヘッド落ち対策とオクターブピッチ調整が終ったので、次は肝心な出音を向上させてみました。

IMG_2308.jpg ESPオリジナルのピックアップは、パワー感はあるもののブーミーな音色で、これは私のイメージするヴィンテージのThunderbirdの音色とは異なるので、手持ちのセイモア・ダンカンのカスタムショップのピックアップに交換しました。ダンカンのピックアップの厚さはESPよりも薄くて、ヴィンテージと同様です。


IMG_3011a.jpg 取り外したESPのピックアップと形状が似ている手持ちのEpiphone-Japanのピックアップを並べて比較チェックしました。メタルカバーは同じものが使用されていますが、裏側を見ると、左のEpiphone-Japanはマグネットとコイルが大きく(厚く)てカバーからはみ出ているのを樹脂でモールドしてあります。右のESPはカバー内に収まっていて、メタルの蓋がされています。テスターでピックアップの直流抵抗値を測定すると、いずれも10kΩ程度でした。


IMG_2625.jpg 取り付けしたセイモア・ダンカンのカスタムショップのピックアップですが、これは以前にEpiphone-JapanのThunderbirdに取り付けていて、それはそれで良い評価を与えていたのですが、今回ESPのThunderbirdに取り付けると更なる高評価となりました。具体的にはドライブ感がアップして、ダイナミクスが付け易くなっています。アンプレスで弾いてみるとESPのネック&ボディーの揺れ具合が心地良かったのですが、そのままの印象をアンプからの出音にも感じる事ができました。


 取り付け前に測定していたダンカンの直流抵抗値は12.5kΩで、数値のみでイメージするとダンカンは取り外したESP(抵抗値10kΩ)よりも出力が大きくてブーミーな音色となるのですが、実際の出音は逆で、ダンカンの方の出力が幾らか小さくて、音質はドライブ感の中にタイトさが含まれており、ネック&ボディーの揺れ具合と同様に心地良いものでした。

IMG_3016.jpg 上記は自宅でのチェックなので、次にESPと68ノンリバをスタジオに持ち込んで、Ampegでの大音量でチェックしました。ここに64リバースも並べたいのですが、未だフレット打ち替えから戻っていません・・・(泣)

 ダンカンのPUに交換したESPからは、かなり心地良いドライブ音がAmpegのスピーカーキャビネットから飛び出してきました。アンプのEQはセンターから1目盛りずつをローは下げ、ハイは上げた状態で好みの音質となっています。


 代わって68ノンリバですが、こちらのオリジナルPUは直流抵抗値が8~9kΩでダンカンよりも低く、数値からのイメージ通りに出力も小さいので、アンプのヴォリュームをESPよりも2目盛り程アップしたところで、先のダンカンESPとほぼ同じ音量と音質になっています。

 この2本のネック&ボディーの揺れ具合はほぼ同じなのですが、出音においてはドライブ感を覚えるダンカン・ピックアップに交換したESPが一枚上手となりました。そして以前エントリーしたように68ノンリバはメタルのピックアップカバーにピックが当たると、打音がカチッとアンプから聞こえるので、この点においてもESPが気にせずに弾けて良いなという印象となりました。

 出音の良さに加え、ルックスもヴィンテージに見えて、トータルでなかなか良いです!このESP Thunderbird Ⅳ(左側)

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プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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