Category : G&L SB-2
SB-2のブリッジをFenderタイプの軽量なものに交換してボディ鳴りの向上を狙った前回の作業では良い結果を得る事が出来なかったので、デフォルトのブリッジへ戻しました。

さて、これからどうしたものか?と考えた時にベース各部のビスの締め加減で“鳴り”がコントロール出来るという“都市伝説(?)”がある事を思い出してやってみました。

先ずはブリッジです。ブリッジの取付けの際はビスを回らなくなる少し手前まで締め込んでいたのですが、これを45°ほど緩めました。アンプからの出音をチェックすると、明らかにローが豊かになっています。「ほー、これは面白い」という事で、色々とやってみました。

その中で有効だったのは、ブリッジ両サイドのビスの締め具合の調整です。1~2弦は1弦側のビスを緩めるとモヤけてきたので、少し締めこんで歯切れが出るようにしました。3~4弦は4弦側のビスを更に緩めると、よりローが豊かになっています。画像で4弦側のビス頭が1弦側よりも出ているのはその為です。

ついでに、ネックジョイントビスの締め加減も調整してみました。3点止めなので、あまり緩めるとネックがコキッと動いてしまうのですが、そうならないギリギリまでビスを緩めると、こちらもローの鳴りが大きくなりました。4点止めならば、1弦側と4弦側のビスの締め加減を前述のブリッジの様に変化をつける事が可能かもしれませんが、3点止めでは自由度が少なくて無理でした。

以上、全て劇的な変化という事ではないのですが、それまでボディ鳴りの少なさに悩んでした状態と比べると明らかに異なっています。各部のビスを緩めた事による悪影響は発生していません。そんなにユルユルにはしていないですし・・・。

今回の調整を車のセッティングに例えると、車体剛性を上げてサスペンションをガチガチに固めて、コンマ何秒の違いを追及するF1と、サスは柔らか目でストロークを大きくとって乗り心地を優先したファミリーカーとの違いと言えるのではないでしょうか。

以前はF1好きでしたが、今の私はファミリーカーが好みということで、ベースにも同じ感覚を望んでいると言うことですね。コンマ何秒の立ち上がりの早さよりも少しダルなくらいなローの出具合の向上を求めていますので・・・。

以上でG&L SB-2に施したセッティング(というよりもモディファイ)は一通り終わりました。入手当初はどうなるものか?と思われた出音ですが、様々なトライ&エラーを経て私の気に入るものに近付いています。今回の一連のチェック&セッティングでは、100%気に入った音になる以上に多くのセッティングのノウハウが私の中に蓄積されたので、これはこれで満足です。ビンテージのベースでは躊躇する様なモディファイもたっぷりと行えました。これをやりたくてこのSB-2を入手したとも言えるので、充分に“元”をとっています(笑)。

そして、最後にこのベースの設計者Leo Fenderさんにお断わりを言わなくてはなりません。あなたがFender → Music Man → G&Lと進化させながら築き上げて来たこのベースの音を私は昔のFenderに逆戻りさせてしまいました。申し訳ありません。
スポンサーサイト
 これまでSB-2のPUやコントロール部に手を加えて、出音が好みになってきてはいたのですが、最後のハードルとして“ボディ鳴りの改善”という部分が残っていました。思うに、小振りなディンキーボディと重量のあるブリッジが要因となって、ボディが鳴るというよりも弦のみが鳴っているのではないかと・・・。先ずはブリッジを軽量にしてみようと考えてやってみました。

IMG_9725.jpg 画像の左が取外したデェフォルトのブリッジです。計量したら330gでした。右が新たに装着しようとするFenderタイプのブリッジです。重さは90gです。うーん、これならば弦振動がブリッジでスポイルされずにボディに伝わりそうです。


IMG_9735.jpg でも全く形状がことなるこのブリッジが上手く装着出来るのでしょうか?SB-2のブリッジプレート部のビス穴は4ヶ所ですし、ボディにはこの様な掘り込みが有ります。


IMG_9728.jpg Fenderタイプのブリッジプレートのビス穴は5ヶ所なので、穴を開け替えしました。メッキが剥げた箇所からは黄銅色の地肌が覗いています。このプレートの材質はスチールではなくて、真鍮系のようです。


IMG_9737.jpg この穴開け加工をしたブリッジを装着しました。掘り込みは上手い事隠れました。ブリッジ両袖の穴が2ヶ所見えていますが、ブリッジカバーのビス穴だと考えれば気になりません(笑)。


 この状態で先ずはアンプレスの生鳴りをチェックしました。ストラップでSB-2を吊って弦を弾くと、明らかにロー弦(3~4弦)の振動のお腹への伝わり具合がアップしています。アンプからの出音をチェックすると驚きました。これまでの歯切れ良い音は何だったの?って思うくらいのモコモコの音になっていました。

 確かにローの出具合は増えているのですが、こんなにモコるとは!?真鍮系のブリッジプレートが影響しているのでしょうか?実はこのプレートを装着する前に別のスチールプレートを試作して穴の位置等をチェックしていたのですが、そちらはもっとクッキリとした音像でした・・・。

IMG_9744.jpg これは使えないな~との判断で、ブリッジサドルを手持ちのチタンに換えてみました。うーん、モコっているようで、切れがあるようで、中途半端な出音になってしまって、コレもダメ出しです。さてどうしたものか・・・(汗)。
 前回までで、フロントPUをAntiquity ⅡPB用、リアPUをSJB-1へと、共にDuncanの物に交換してベーシックな音は気に入るようになってきたのですが、あまりボディ鳴りを得られないこのSB-2の特性(個性)の為に低域が少し物足りなかったのは事実です。PUは良さげだし、ボディ鳴りの向上は出来ないと思われるので、コントローラー内のコンデンサーでせめてハイを絞ってトーンを円やかなものとして、結果的にローの豊かさを得る作戦を考えました。

 元の2volの回路を変更して、(マスターvol+リアPU vol)+トーンとしました。私はリアPU主体の音作りをしないので、音量設定をしたリアPUの音をフロントPUに加えた後に全体の音量を決めるようにしました。ツマミ一つで音が絞れるので、最近はクリップチューナーを使っているチューニング時にも便利です。

 トーンコンデンサーは時間を掛けて決めました。私の他のFenderに取り付けしているダイレクトロンは今回不採用です。ダイレクトロンはどちらかと言うとミッドが立ってタイトな音となるので、今回望んでいるトーンを円やかなものとしたいという結果とはならないですから・・・。

 多くのコンデンサーをチェックした上で決定したのは、Moldedというビンテージコンデンサーです。「この音域を円やかなものとしたい」というイメージに一番近づいた出音でした。コントロール部のセッティングとしてはツマミ位置で、フロントPUに対してリアPU4~5割、トーンも7~8割の位置が良い感じでした。フロントPUのPBのイメージを主体にしつつ、リアのJB用PUで歯切れを補うというPJのコンビネーションが出来上がった感がします。
 新たなベースはメーカーに調整に出したので、その結果を待つ間にしばらく放置していたG&L SB-2を(私なりに)仕上げてみる事にしました。

 フロントPUをDuncanAntiquity Ⅱに替えて良い結果となったSB-2ですが、やはり出力がより大きくてキンキンの音色を持つオリジナルのリアPUとのコンビネーションはよろしくなかったです。

 では、リアPUを替えてみようと考えたのですが、リアPUの形状はG&Lオリジナルなので、そのPUキャビティの彫り込みにピッタリな形状の他メーカーのPUは無さそうです。うーん、じゃあPUのケース(外カバー)だけを使って、その中に他のPUを入れる事が出来ないのか、検討しました。

IMG_9130.jpg左画像の右側はDuncanJBタイプのPU、SJB-1です。SB-2はブリッジでの弦間がFenderのJBよりも狭いので、JB用のフロントPUの方なら全長が合いそうです。果たしてこれが、上手い事収まるのでしょうか?やってみましょう。


 はい、出来ました(笑)。

IMG_9138.jpg         IMG_9142.jpg


 カバーのポールピースの穴を若干補正しただけで、収まっています。両サイドの隙間にはウレタンスポンジを挿し込んでグラツキを防いでいます。

IMG_9630.jpg これをSB-2に装着してアンプからの出音をチェックしました。「おっ、これは良いわ!」Fender好きの私ですから、Fender用のPUが2個付いているので、当然といえば当然の結果です(笑)。小振りなディンキーボディに重た目のブリッジの為か、ボディ鳴りとしての低音は発生していないのですが、それを高品質のAntiquity ⅡのフロントPUが補ってくれている感があります。


 それにマッチングの良い、同じくDuncanSJB-1のリアPUでハイを少し足してやると、私のイメージするところのPJサウンドに近い音がアンプから聞こえてきました。

 やっとの事、SB-2から気に入った音が出てくれそうな気がしてきました。後はコントロール部に手を加えると、ベターなものとなりそうです。
 これまでG&L SB-2の出音を好みのものにする為に色々とやってきています。振動系の要素は勿論あるのですが、やはりPUそのものから気に入った音が出ていないと、そこから先の配線やセッティングをどういじってもダメだと(今更ながら)痛感した私です。じゃあPUをどうしようかな?と考えた時に、これまで68TLBYAMAHA BB-Ltdに取付して、好結果となっていたSeymour DuncanAntiquityシリーズの事を思い出しました。Antiquityならば何とかなるのでは?との期待を込めて入手したのがこちらです。

IMG_0172.jpg Antiquity ⅡPB用PUです。Antiquityシリーズには50~60年代初期のブラックボビンを模したAntiquityと60年中期からのAntiquity Ⅱがあるのですが、今回入手したのはAntiquity Ⅱです。中古だったので、選択肢は無かったです(汗)。SB-2に搭載して気に入らなかったならば、手持ちの他のPBもあるので、「いっちょう、試してしてみるか」と言う軽い気持ちで入手しています。ただし、これで良い音にならなかったならば、SB-2の方は処分です!


IMG_8848.jpg それまで付いていたパワフル&ブーミーなオリジナルPUと交換しました。前回、Dimarzio PUを取付した際に開口部の面取りを行っているので、交換作業はスムースでした。ただ、位相がこれまでのPUとは逆だったので、両PUをフルでミックスするとフェイズされた鼻ツマミ音となりました。これはシールドプレートまで一式で配線されたAntiquity Ⅱ側をイジルのは面倒だったので、リアPUのリード線を反対に接続して処理しています。


 さて、その出音です。アンプから出た最初の1音を聞いただけで、「これこれ、これなんだよね~」との印象でした。あまりボディ鳴りを伴わないこのSB-2のキャラクター故にローがドッカーンとは出ないのですが、タイトで扱い易い出音です。音の立ち上がりの速さは、これまでのダルな印象のPUと全く異なり、右指の動きに直結しています。

IMG_8840.jpg


 フロントPUのAntiquity Ⅱのみで充分に使える音ですが、PBと言うよりもJBのフロントをファットにしたという印象です。それにオリジナルのリアPUをブレンドするとかなりハイが立ってきてよりJB的になってきます。出力的にはリアPUが大きいのでPU高を下げたのですが、それでもフルミックスするとキンキンし過ぎるので、8分目以下の混ぜ具合で充分です。

 ただ、こままでしばらく弾いているとやはりデェフォルトのリアPUとのコンビネーションに違和感が・・(汗)。じゃあ、リアPUも交換だ!(って出来るのでしょうか?)
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム