FC2ブログ
Category : G&L SB-2
 G&L SB-2のPUの出音を私の好みに近づける作業を色々とやってきました。前回はフロントPUを別メーカーの物に交換して、出力的には使い易くなったのですが、フロントとリアのPUの音色の混ざり具合が気に入らないという問題点がありました。

 やはり、フロントとリアのPUは同メーカーの同シリーズのものでないとマッチングがよろしくないみたいです。それではと、オリジナルのG&LのフロントPUの出力を下げてリアPUとのバランスがとれないものか検討してみました。FenderのPUの出力を下げる事は出来ないと思いますが、構造が違うこのG&L SB-2のPUはなんとか出来そうです。

 SB-2のPUのポールピースは着磁されておらず、磁石はコイル裏部に取付けられているのですが、これは強固に接着されているのではなくて、磁力でくっ付いているだけだったので、簡単に取外しが出来ました。それならば、このコイルと磁石の間にスペーサーを噛まして、距離を設けるとコイルから見ると磁界から離れていって磁力が弱まる事になります。

IMGP8783.jpg 実際にやってみました。先ずは1mm厚の両面テープを磁石に貼ってスペーサーとしました。これでアンプからの出音をチェックすると、少しは出力が下がっていたのですが、まだまだの様です。


IMGP8786.jpg スペーサー厚を色々と試して、最終的には4mm厚(!)にしました。


IMGP8314.jpg この、手を加えたPUをベース本体に組込みました。磁石がPUキャビティ内に4mm程沈んでいるのは表側からは窺い知れません。アンプからの出音をチェックすると、フロントとリアのPUの出力が同程度となっていて使い易くなっていました。そして音質はフロントがこれまでよりウォームな物へと変わっていて、ギラギラ感が押えられていました。フロントとリアのPUの音質的なマッチングも良さげです。


 ただ、弾き続けていると、そのPUの持つ素性というものは変わらないなという思いが強くなってきました。最初に違和感があるとずっとそれは付きまとって来るみたいです。はっきりと言うと、このPUは私の好みではないのです。かくなる上は最後の手です。私の好みの音がするであろう、アノPUを試してみます。
IMGP8587.jpg フロントPUの配線変更では好結果とならなかったので、次にはフロントPUの交換を行ってみました。PB用のPUならば何とかなるかな?と考えてやってみました。


IMGP8590.jpg PUは手持ちのFender JapanDiMarzio CollectionPタイプにしました。ピックガードのコーナー部の面取りを少し行って、取換え終了です。このPUはDuncanで言うとSPB-2くらいのホットな出力のものです。これまでのデェフォルトのPUより、かなり出力が減じているのですが、まだまだ充分な出力です。これでデェフォルトのリアPUと同程度の出力となっています。


 アンプからの出音はいくらかタイトなものになってきて、使い易さも向上しました。しかしDiMarzio Collectionの持つ多少ブーミーな出音は私の好みとは少し異なっている為に、もう少しだなぁという感がありました。

 又、期待するほどローがドーンと来てくれません。これはボディ鳴りがあまり豊潤とはいえないSB-2のキャラクター故なのかもしれません。

 そしてアンプからの出音をチェックすると、フロントとリアのPUの音が上手く混ざり合っていません。やはりメーカーが異なり意図する出音が異なるPUの組み合わせなので、違和感を感じてしまうのでしょうか?

 うーん、じゃあオリジナルのPUを使う次の手です。
 久々のG&L SB-2 チェック&セッティングのエントリーです(汗)。SB-2のPUの出音に不満を覚えた私は、何とかしなくてはと色々と対処策を考えました。必要なパーツが揃ったので、ボチボチと作業再開です。

IMGP8342.jpg 先ずは内部サーキットの配線変更での音質の変化を試みました。元は2つのPUのそれぞれのボリュームのみという簡易な配線でした。フロントのPタイプの2つのコイルの配線を調べたら直列だったので、これをタイトな出音が期待出来る並列配線に切り替えてみてはどうか?と考えて回路を変更したのが下です。


IMGP8267.jpg フロントPUに近いポットを2軸2連ポットに交換してこれを2PUのそれぞれのボリュームとしました。ジャック側のポットはスイッチ付ポットに交換して、スイッチではフロントPUの直列⇔並列の切り替え、ボットはトーンポットとしてダイレクトロンのコンデンサーを装着しています。


IMGP8193.jpg 表側のコートローラーは元の2ボリュームのツマミが・・・、


IMGP8313.jpg この様に変わっています。遠目には分からない、こんな改造が私の好みとするところです。


 さて、その出音ですが、結果を先に言えば「ダメ」でした(汗)。配線替えを行いつつ、私がイメージしたのは、「フロントPUを並列にしたらタイトなJタイプの出音となって、リアPUと混ぜれば、JBの様な音になる」だったのですが、実際にフロントPUを並列にしたら、タイトなどころかローが減じたキンキンの出音となって使えなかったです。

 元々のフロントとリアのPUの出音がミッドハイからハイの成分が多かったので、フロントPUを並列にするとハイが出て、リアPUを加えたら更にハイが強くなるのだと思われます。こうなるとトーンに仕込んだダイレクトロンのコンデンサーの持つ“音を立たせる”というキャラクターが逆効果になってしまいました。

 「ふうっ、ダメか」と思いつつ、頭の中は次の作戦を練っています(笑)。
 さて、いよいよ本題です。このベースの“肝”となるのが、このPUです。PJスタイルなのですが、その構造はFenderを更に発展させた物になっています。


 出し入れ可能のポールピース自体は着磁されておらず、PU裏側に平らな板状の磁石が配置されています。その磁石には電磁シールド用の金属板が貼られています。この磁石と金属板は接着剤等で強固に固定されているのではなくて、磁力でくっ付いているものを蝋つけ(ポッディング)してあるだけです。

フロントPU

IMGP8357.jpg


リアPU

IMGP8362.jpg


 厚みのある磁石の為か、コイルは背が低くかつ幅広く巻いてあります。この巻き方は、よりローの出を求めている為と思いきや、リア用のJタイプPUの出音はハイばかりで、とてもじゃないですが所謂“ジャコ・トーン”は作れないです。

 アンプからの出音はとてもパワフルです。パッシブベースでこれほどの出力の物はこれまで経験していません。同時でのチェックではないのですが、以前持っていたDuncanPB用のSPB-3の何倍かの出力と思われます。

 PJのPUはどちらも出力は大きいのですが、特にPJ以上で、両PUをフルテンにした場合にはPの出力をJが引き下げてしまうので、Jは弦にギリギリまで近づけるセッティングとなりました。しかしそのセッティングにするとキンキンのハイの成分が強いJの為にベースからの出音全体がキンキンになってしまいます。

 Pの音質は私の感じではゴキゴキなもので、どちらかと言うとミッドハイからハイの音域が強くて、ウォームな出音とはなりません。コントロール部にはトーン回路が無いですし、ハイはアンプ側で絞る必要があります。
 
 アンプへの入力を行う時点で既にギンギンの出音で、Rockで歪を求めるにはアンプのみでエフェクター要らずと思えるのですが、私の好みはもう少しタイト&ウォームな出音なので、そのように持って行けるかが今後の調整の課題となります。

IMGP8587.jpg そして、指弾きオンリーの私としては、PUカバーの上部の形状が半円形なのは、親指の固定がやり辛くて“マイナス1点”となります。


 という事で、ことPUに関してはいくつかの不満を覚えています。さて、どのようにして改良してやろうかな?
 今回はブリッジとペグについてです。

IMGP8196.jpg ブリッジはMusicmanSabreの形状に近い物です。レオ・フェンダーとしてはこれがブリッジの完成形だったのでしょう。


IMGP8258.jpg そのガッシリとした重みのあるブリッジの裏には、ボディにくり抜かれた穴に落ち込むように凸があり、更にガッシリとボディに固定されます。個人的な感想ですが、バダスを含むこの手の重いブリッジは、弦の振動がボディを揺らすのを抑制する感じがして、私が好むところの“木のボディ鳴り”が得られ難いと思います。アンプからの出音も弦の振動そのままの出音という感じで、深みが足りない気がします。


IMGP8189_20111225213033.jpg 上の様に感じるのは、Fenderと比べると一回り小さい(所謂ディンキー)ボディも要因だと思います。小さなボディに重たいブリッジでは、“ブリッジの音”のキャラが強くなってくるのは当然です。


 写真には写っていないのですが、ブリッジの1弦側の側壁にはイモネジが仕込まれていて、これを締め込むことによってブリッジサドルをロックするようになっています。

 このSB-2を指弾きすると、右手の指がとても楽に感じたので、ブリッジの弦間を計ってみた結果、19mmでした。私のFenderは全て20mmにセッティングしているので、弦間の狭いこちらのSB-2の方が弾き易く感じたのです。以前持っていたベースに弦間18mmというのがあったのですが、それはスラップ時に指が1~2弦間に差し込みし辛かったです。SB-2でのスラップには不都合を感じないので、私にとっては弦間19mmがミニマムだと思います。


IMGP8322.jpg ネックヘッドは細身のデザインで、ペグも軽量なので、ストラップで吊ってもヘッド落ちを全く感じなくて済むのは、Fenderから持ち替えた際にとても美点と感じます。ペグポストは磁石がくっ付かない軽量の合金製でした。


IMGP8321.jpg 入手時は1弦用のペグに遊びがあって弦の振動でビビっていたのですが、1弦用と4用のペグを交換して、これは治まっています。その際には元の1弦用ペグのツマミが曲がっていたので、万力で挟んで修整しています。


 ネックヘッドのデザインが何をイメージしているかは分からないのですが、途中の突起部はクリップチューナーを挟むのにとても好都合です(笑)。ヘッド先端では操作するのに遠いですし、ブランドロゴ部を挟むのには何か抵抗がありますし・・・(汗)。

IMG_0237.jpg         IMG_0234.jpg


 レオ・フェンダーは未だクリップチューナーが存在しない時代にこのG&Lのヘッドをデザインしているのですが、いずれこんなクリップチューナーが出来ると予想して、ここに挟めるようにしたのでしょうか?そんな訳、無いかっ(笑)。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム