Category : Ampeg Baby bass
 Baby bassのブリッジモディファイは先のエントリーで終わりと思ったのですが、もう一つのモディファイネタがありました。

 多くのBaby bassプレイヤーはデフォルトの金属製ブリッジを木製ブリッジに交換しているのですが、その木製ブリッジをネットでチェックしていたら、私のBaby bassに付いている木製ブリッジと厚みが異なるのが分かりました。下がネット上で拾った画像です。

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IMG_5339_201709061332304f5.jpg 私のブリッジがこちらで、足元部が上画像のブリッジよりも厚いのが分かります。スケールで測ると22mmの厚さがありました。


IMG_5345_20170906133232381.jpg この厚みをもっと薄くしたら、木製ブリッジでの揺れが加わり、よりウッディーな鳴りが得られるのではと考えて、ブリッジをサンドペーパーで削ってみました。前回取り付けしたボルト頭ギリギリまで5mm程削って、厚みは17mmとなっています。


IMG_5347.jpg このブリッジをBaby bassに戻すと、アンプに繋ぐ前の生音が大きくなったのが実感でき、アンプからの出音をチェックすると、予想通りに柔らか味が増しているのがわかりました。


IMG_5358.jpg 今回の一連の木製ブリッジへのモディファイでは、足元への鉄パーツの取り付けで立ち上がりの良さ、そしてブリッジを薄くする事でウッディーな柔らかさの加味と、二つの異なる成分が加わって、更に私の好みの出音へと近づいています。
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 前回、Baby bassのピックアップを交換して出力はアップしたものの、もっと弦を弾く指にリニアに反応した出音にならないものか?とネットを色々と調べていたら、Baby bassのピックアップに関するこちらの投稿欄が目に留まりました。

 やはり多くのBaby bass弾きがピックアップの出力の低さに悩んでいるようで、この投稿欄での低出力への対処方法は、木製ブリッジの足裏に鉄製のワッシャーや鉄塊を取り付けるというものです。

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 ≪弦を弾く→弦振動がブリッジに伝わる→ブリッジが乗っているダイアフラムが振動する→ダイアフラム下のマグネットピックアップが磁場の変動を捉える→電気信号が出力される≫という流れの中で、鉄製のダイアフラムだけが磁場に変化を与えるのではなくて、ブリッジ足裏の鉄ワッシャー等でも磁場変化を与えて出力信号を増やすとの考え方なのです。

IMG_5147.jpg なるほど、これは良さげなのでやってみることにして、ホームセンターで適当なアイテムを探してみました。購入したのはこちら、家具を連結する為のボルト&ナットです。ステンレスやブラス製ではなくて、磁石がくっつく鉄製なのは購入時に確認しています。そのナットには穴が貫通していて鉄成分が少ないとの判断で、今回使ったのはボルトの方です。このボルトのネジ切部分は不要なので、カットして使いました。


 ブリッジの足裏にこれまで付いていた木製丸スペーサーを外して、ドリルで穴を開けて、ボルトの頭部分を挿し込みました。

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 前述の投稿欄には、「重い鉄塊の方が磁場変化に効果がある」とか、「いや、ポールピースの延長線上にある鉄塊よりも、直交した面に広がっている鉄ワッシャーの方が有効」とかが記されていました。今回使用したボルト頭は、その形状からワッシャーと鉄塊の2つの効果が期待できそうです。

 ボルトを締め付ける為の六角レンチの差し込み穴は、ピックアップ側のダイアフラムの突起にハマってズレ防止となるので都合が良いです。

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 この鉄ボルト頭付のブリッジをBaby bassに取り付けして、弦を張り、各部を調整した後のアンプからの出音は、モディファイ前と比べて幾分か出力がアップしていました。そして音質は、木と鉄のハイブリッドになったブリッジ構造からイメージするものと同様に、ウッディーな響きがありつつも、立ち上がりのクッキリとしたものとなっています。

 これまでは、バンドの中で埋もれ気味な音質が不満だったのですが、徐々に解消された感じがしています。
IMG_4492.jpg 新たなピックアップ回路に歯切れをプラスする為にピエゾ・ピックアップを追加組み込みしました。元の回路とは、①ボリュームの取り外し、②ステレオアウトのジャックに交換、③トーンポットの位置替え、③ピエゾ・ピックアップの位相にマッチングするようにダイアフラム・ピックアップの位相変更等、多くの箇所を変更しています。


IMG_2210.jpg そしてもう一箇所の変更点があります。④ピエゾ・ピックアップはこれまではサドルの両ウィング部に2個取り付けていた(左画像)のですが、これではどうも逆位相ではないもののそれぞれの出力が干渉しあう感じがして音ヌケが悪かったので、上の画像のように高音弦側の1個のみにしています。


 ピエゾが加わったピックアップ回路をボディーに組み込む前に、アルミ地肌がキラキラするルックスを落ち着かせる為に、平面には艶消し黒のカッティングシートを貼り、面取り部には艶消し黒ラッカーを塗りました。

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IMG_4748.jpg オリジナルの黒の結晶塗装と見紛う程にシックなルックスとなったピックアップ回路をボディーに組み込みして、細かなセッティングを施した状態での出音は、オリジナルとはパワーがアップして、あまり低域に沈み過ぎない音質となっています。


 ボディー鳴りが無いBaby bass故、このピエゾ・ピックアップからの出音は硬質なので、Baby bass全体としてはやはりダイアフラム・ピックアップからの出音を優先して、ピエゾ・ピックアップは音の立ち上がりが加味されてきた程度のミックス具合にしています。

 続いてブリッジにも手を加えています。次のエントリーにて。
 「まだBaby bassをイジっているの?」と言われそうなのですが、「はい、まだイジっています(笑)」

IMG_2209_20170829111335156.jpg これまでで色々と手を加えてきたのですが、いまだに私の頭の中で鳴っている“ファット、かつ歯切れのあるBaby bass”の音と現状の出音とに少しの差を感じていますので・・・。


 そんな折にe-Bayで「こんな物は絶対に無いだろうな」と思っていた物を見つけました。それはBaby bassのリプレースメント用のダイアフラム・ピックアップ回路一式です。「へー、あるんだ」と驚きながらも右手は反射的にポチっていました(汗)。

IMG_4335.jpg 入手したピックアップ回路と2枚のダイアフラム(振動板)です。アルミのプレートは地のままで塗装されていません。ハンドメイド感と、もしかして工場での完成前の抜き取り品?感(汗)がプンプンと臭ってきます。e-Bayでの商品説明によると製造国は中南米のコロンビアという事で、ラテンミュージックには欠かせないBaby bass用のリプレースメント・パーツだと分かります。


IMG_4338.jpg 裏面の配線の半田付けは入手後に全てやり替えしています。元は素人以下の半田付けで、リード線が外れかけていましたので・・・。その他、リード線同士の接続箇所やコイルの巻き線部に“紙テープ”で絶縁や保護がされていたのも適切な部材でやり替えしています。


IMG_4339.jpg このピックアップ回路において特筆すべきところはマグネットです。ポールピースが磁力の強いネオジウム磁石になっています。


IMG_4340_201708291113413ce.jpg そしてアルミバーに貫通した穴にポールピースが刺さってコイルが固定されているのですが、その部分にも大き目のボタン型のネオジウム磁石がエポキシボンドで貼り付けられていて、コイル裏面からの更なる磁力アップが図られています。画像では分かり辛いのですが、ポールピースとコイルは固定されておらず、コイルがコトコトと動いていたので、コイルをホットボンドでアルミバーに固定しました。


IMG_4349.jpg オリジナルのピックアップ回路と並べてみました。ファニーフェイスが2面並んで微笑ましいです。この2ショット後に新たなピックアップ回路をBaby bassに組み込み出音をチェックしたところ、音量の増大は認められたのですが、やはり高域成分は少なくて歯切れが無かったです。続く・・・。
 こちらと、こちらに続く、「雑誌に載った私のベース」シリーズ 第三弾です。そんなシリーズがあったの?という話ですが・・・(笑)



BON Babybass 1 古~いベース・マガジンをめくっていたら、1996年1月号に米米CLUBのベーシスト&リーダーの大久保“BON”謙作氏のベースコレクションの紹介記事がありました。その何本かのベースコレクションの最後に掲載されていたAmpeg Baby bassが、現在は私の手元にあるのです。

 私はこのBaby bassを2年半前に東京の某○○○センターで購入したのですが、その時の店長さんで今は独立されてギターショップBarchie’sのオーナーの千葉さんとやりとりをした際に「このベースは大久保氏の放出品」と聞いていました。


 掲載されていたもう一枚の画像がこちらです。

Bon Babybass 2


 これと下の私の持っているBaby Bassの画像とを見比べると、指板にオリジナルには無くて後加工で埋め込まれたポジション・マークが見えるので同一のベースだという事がわかります。

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 掲載されていたコメントはこちらです。

AMPEG
BABY BASS STUDIO BASSISTS

●ボディー:ユーヴェックス ●ネック:メイプル ●指板:エボニー ●ジョイント:デタッチャブル ●PU:ミステリー・ピックアップ ●コントロール:ヴォリューム、トーン

 初期型のベイビー・ベース。改造点は、アルミニウムの骨組みで構成されるブリッジの穴のうち、ふたつが埋められていること、指板上にポジション・マークが書き加えられたこと。これによって音ヌケが良く、ピッチがとりやすくなったそうだ。ポジション・マークからは、指板が26F相当の長さを持っていることがわかる。最近はほとんど弾くことがなくなり、インテリアになりつつあるため、買いたい人はベース・マガジンに手紙を!などと語っていた。



 コメントには初めて知った情報もあります。これまでBB-4と思っていた機種名が“BABY BASS STUDIO BASSISTS”となっています。合成樹脂のボディー材質名は“ユーヴェックス”というのですね。指板が“エボニー”というのは明らかにローズウッドの間違いです(汗)。“指板上にポジション・マークが書き加えられた”とあるのも、実際は円柱型の樹脂が指板に開けられた穴に埋め込まれています。

 デフォルトの金属ブリッジの空隙に鉛板をはめているのは、不必要な残響感を軽減する為の工夫のようです。私が入手時には木製のブリッジに交換されて、この金属ブリッジは付属品としてだったのですが鉛板は外されていました。

 私が入手した後のチェックでは、ペグ交換、ピックアップ以外のパッシブサーキットの交換、デタッチャブルネックの固定、ブリッジへのピエゾ・ピックアップの取付等々のモディファイがなされていたのが分っています。

 このように大久保氏の手元にある間は出音の向上を図られていたようですが、どうも良い結果とはならなかったみたいです。「最近はほとんど弾くことがなくなり、インテリアになりつつあるため、買いたい人はベース・マガジンに手紙を!」と記されているのですが、誰からも反応がなかったのか(?)、1996年以降も大久保氏が所有されてきて、2014年に某○○○センターに委託販売に出されたものを私が入手したという経緯となります。

 インテリアになっていた証拠(?)に私が入手した際はクリーニングもされておらず、リペア前提での商品でした。おかげでお安く入手できているのですが・・・(笑)。その後のリペア奮闘記はこのblog読者の方々はご存じの通りです。そのリペア奮闘記のおそらくは最終稿となるであろうと思われるモディファイを行ったので、次回にエントリーアップします。
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Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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