Category : Ampeg Baby bass
 こちらと、こちらに続く、「雑誌に載った私のベース」シリーズ 第三弾です。そんなシリーズがあったの?という話ですが・・・(笑)



BON Babybass 1 古~いベース・マガジンをめくっていたら、1996年1月号に米米CLUBのベーシスト&リーダーの大久保“BON”謙作氏のベースコレクションの紹介記事がありました。その何本かのベースコレクションの最後に掲載されていたAmpeg Baby bassが、現在は私の手元にあるのです。

 私はこのBaby bassを2年半前に東京の某○○○センターで購入したのですが、その時の店長さんで今は独立されてギターショップBarchie’sのオーナーの千葉さんとやりとりをした際に「このベースは大久保氏の放出品」と聞いていました。


 掲載されていたもう一枚の画像がこちらです。

Bon Babybass 2


 これと下の私の持っているBaby Bassの画像とを見比べると、指板にオリジナルには無くて後加工で埋め込まれたポジション・マークが見えるので同一のベースだという事がわかります。

IMG_2209.jpg




 掲載されていたコメントはこちらです。

AMPEG
BABY BASS STUDIO BASSISTS

●ボディー:ユーヴェックス ●ネック:メイプル ●指板:エボニー ●ジョイント:デタッチャブル ●PU:ミステリー・ピックアップ ●コントロール:ヴォリューム、トーン

 初期型のベイビー・ベース。改造点は、アルミニウムの骨組みで構成されるブリッジの穴のうち、ふたつが埋められていること、指板上にポジション・マークが書き加えられたこと。これによって音ヌケが良く、ピッチがとりやすくなったそうだ。ポジション・マークからは、指板が26F相当の長さを持っていることがわかる。最近はほとんど弾くことがなくなり、インテリアになりつつあるため、買いたい人はベース・マガジンに手紙を!などと語っていた。



 コメントには初めて知った情報もあります。これまでBB-4と思っていた機種名が“BABY BASS STUDIO BASSISTS”となっています。合成樹脂のボディー材質名は“ユーヴェックス”というのですね。指板が“エボニー”というのは明らかにローズウッドの間違いです(汗)。“指板上にポジション・マークが書き加えられた”とあるのも、実際は円柱型の樹脂が指板に開けられた穴に埋め込まれています。

 デフォルトの金属ブリッジの空隙に鉛板をはめているのは、不必要な残響感を軽減する為の工夫のようです。私が入手時には木製のブリッジに交換されて、この金属ブリッジは付属品としてだったのですが鉛板は外されていました。

 私が入手した後のチェックでは、ペグ交換、ピックアップ以外のパッシブサーキットの交換、デタッチャブルネックの固定、ブリッジへのピエゾ・ピックアップの取付等々のモディファイがなされていたのが分っています。

 このように大久保氏の手元にある間は出音の向上を図られていたようですが、どうも良い結果とはならなかったみたいです。「最近はほとんど弾くことがなくなり、インテリアになりつつあるため、買いたい人はベース・マガジンに手紙を!」と記されているのですが、誰からも反応がなかったのか(?)、1996年以降も大久保氏が所有されてきて、2014年に某○○○センターに委託販売に出されたものを私が入手したという経緯となります。

 インテリアになっていた証拠(?)に私が入手した際はクリーニングもされておらず、リペア前提での商品でした。おかげでお安く入手できているのですが・・・(笑)。その後のリペア奮闘記はこのblog読者の方々はご存じの通りです。そのリペア奮闘記のおそらくは最終稿となるであろうと思われるモディファイを行ったので、次回にエントリーアップします。
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 シャーラーのペグに交換して、ルックスは私のイメージした通りになったBaby bassですが、アンプからの出音を聞くと「あれれ?」となりました。これまでの一旦沈み込んだ後に “ポコン!”と弾んで出てくる音が、軽い“ポワ~ン”という音に変化していたのです。

 この感覚は以前経験したことがあります。ジャズベースのペグを軽量ペグへと交換した際に感じた変化と同様です。ペグ4個の重量を事前に計測していて、GB-1が351g、シャーラーが294gで、シャーラーが57g軽かったのですが、その重量差が影響しているものと考えました。ペグが軽いと、コンプ感が希薄になり、明るく軽めの出音となるのが経験上分っていますので。

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IMG_1187_201507201828589c4.jpg その対応ですが、せっかく交換したペグを元には戻せないので、ヘッド部を重たくしようと考えて、鉛の薄板をカットした4枚の“重し”をスロッテッドヘッド内側に貼り付けしました。鉛板の重さは合計約70gで、ペグの重量差よりも大きいです。この状態でヘッドに触れながら弦を弾くと、ヘッドの揺れ具合は明らかに減少していていたのですが、アンプからの出音は変わらず“ポワ~ン”という音でした。


 そこで他の要因があるのでは?と考えて、ダイアフラム・ピックアップの振動板を交換したり、

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IMG_1212.jpg 駒の揺れを阻害しないようにと、ウイングの隙間に差し込んだピエゾ・ピックアップを少し引き抜いたりしたのですが、出音は改善されなかったです。


 これは困りました(泣)最終的にはペグを元に戻すしかないのかな?と考えながらも元から何が変わったのかを今一度検証してみる事にして、ペグ交換の自分の記事を読み返していたら、ペグのポストの直径が変わっていた事に気付きました。

 これまで付いていたGotoh GB-1のペグポストの直径は12mm、交換したシャーラーは約9.5mmです。直径が小さい=外周が短いという事になるので、細いポストにこれまでのものをカットせずに張り戻した弦が多く巻かれていました。上の鉛薄板を取付けた際の画像で、特に3・4弦はポストに多く(5周程度)巻かれているのが分ります。そして、その3・4弦が目立ってクッキリとしない出音でした。

 これが原因では?と考え、各弦を4~5cmカットして、ポストに3周程度巻き付けました。これよりも巻きが少ないとポストとの摩擦が減って弦が緩む恐れがあります。

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 この状態でアンプからの出音をチェックしたところ、一旦沈んでからの“ポコン!”音が復活し、アタック感は増し、音量も大きくなっていました。目から鱗が落ちるというか、耳から耳○○が取れて鼓膜に直に伝わるようなクッキリとしたベース音です!

 やはり、この巻き過ぎた弦が悪影響を及ぼしていたのですね。弦の振動がポストを揺らす際に余剰巻の部分で揺れの遊びが生じて、ペグやネックに弦振動がダイレクトに伝わらなかったものと思われます。

 Baby basのプラスティック製ボディー内部にはハウリング防止の為の発砲ウレタンが充填してあるので箱鳴りは一切しなくて、他のアコースティックベースのようにボディーの鳴りが出音に直結しません。それ故にボディーに取り付けられているパーツの振動具合が出音に大きく影響する事が実感できた今回のペグ交換でした。
 入手したシャーラーのペグをそのままBaby bassに取付けとはいかなかったです。

 ペグをヘッドに仮取付けすると、ペグポスト先端にある弦を差し込む穴が、スロッテッドヘッドのセンター部に潜り込んでいました。

IMG_1138.jpg このままでは、弦をポストに巻く事ができないので、ポストの頭を加工しました。ポスト先端からバックしたところに、3mmの穴を開けて周囲を面取りしました。


IMG_1139.jpg 4個のペグを同様に加工してヘッドに取り付けすると、この加工の必要性が分ります。削孔した箇所の色から、材質が真鍮(ブラス)だとも分ります。


 今回の加工が終了したネックをボディーに取り付けて、弦を巻き付けました。下画像の左がこれまでのGotoh GB-1、右がシャーラーです。これこれ、このルックスです!(笑)短いペグシャフトがとてもキュートです。やっと事でイメージ通りのヘッドの佇まいになりました。

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 ペグポストがこれまでのGB-1よりも細くなったのと、50年前のヴィンテージのシャーラーペグという事で、チューニングの際のスムーズさを心配したのですが、いざ弦を張りペグを回すと、バターをナイフでカットするのと同様の手応えで全く引っ掛かり無しでチューニングが出来ています。

 以上のモディファイでこのBaby bassのルックスは私のイメージした物にかなり近づいてきました。もうそろそろ完成かな?と思いながらBaby bassをアンプに接続して音を出すと、新たな問題が発生していました。続く・・・。
IMG_1122.jpg 1年以上探し求めていて、やっと入手できたシャーラーのヴィンテージペグをBaby bassに取付ける事にしました。


IMG_1053.jpg 先ずはネック取付け部にあるアルミのピンに丸棒をあてがってハンマーで叩き、ピンを抜き取ってボディーからネックを外して、これまで取付いていたGotohのペグGB-1を外しました。


IMG_1123a.jpg GB-1と、オリジナルのスタイルに戻そうとしているシャーラーのペグと、大きさを比較しました。シャーラーはかなり小振りとなります。


IMG_1057.jpg これまでのGB-1のペグポスト(直径12mm ミリ規格)はシャーラーのポスト(直径約9.5mm インチ規格)よりも太く、ポストを差し込む穴が拡大されていたので、12mmφの丸棒をカットして、


IMG_1094.jpg 埋め木しました。スロッテッドヘッドのセンターの部分にあるポスト穴も同様に埋め木しています。ペグプレートの取付けビス穴も爪楊枝で埋めています。


IMG_1101.jpg シャーラーのペグプレートの裏側にはペグシャフト受けの爪が飛び出していて、これを逃げる穴が彫り込まれているのですが、穴の位置が元々ずれていたので彫刻刀で彫り直ししています。


IMG_1118_2015071319462261b.jpg 新たに取付けるシャーラーのペグのポストの穴を開けました。本来はインチ規格のドリルを使うべきなのでしょうが、現物合わせで9mmの木工ドリルで穴を開けた後に丸棒にサンドペーパーを巻き付けて少し穴を拡大しました。10mmドリルでの開口は大き過ぎました・・・。


IMG_1119_20150713194650e08.jpg ペグを取付けるビス穴を開けた後に、白木が見える箇所はラッカーで着色しました。


 さて、これでネック側のペグ交換の準備は整ったのですが、ペグ側に加工が必要でした。続く・・・。
 私のAmpeg Baby bassは、一年半前の入手時には既に様々な箇所に手が加えられていました。その中でこれは良いなと思われるモディファイは指板サイドへのポジションマークの埋込みのみで、他のモディファイは疑問を覚えるものばかりでした。

 その疑問点を先ずリセットというかデフォルトの状態に戻すところから私の作業がスタートしています。PU部、ネックジョイント部、指板の反り等を訂正してきて、もう一か所の気になる所に着手しました。

IMG_5410_201507131932405ae.jpg それはペグです。私が入手した時にはGotohのペグGB-1に換わっていたのですがこれはサビが多く操作も渋かったので、


IMG_5730_20150713193245fd3.jpg オリジナルのシャーラーのデザインに近いペグに交換したのですが、それも操作に難があったので・・・、


IMG_1047a.jpg 再び(新たに入手した)GB-1に交換していました。2度目のGotoh GB-1は操作もスムーズでこのままの使用も考えたのですが、ただルックスが気に入らないという難点がありました。シャーラーとはペグプレートのデザインが異なり、ペグシャフトも長くて、私の頭の中のBaby bassのヘッド廻りのルックスとは違うのです。

 そのGB-1を良く見ると、2弦ペグのツマミが少し曲がっていました。曲げた覚えは無いのですが何かに当たったのでしょうか?シャフトが長い故の弊害とも言えます。


 Baby bassのオリジナルのペグは60年代初期のGibson EB等で使われた西ドイツ(当時)シャーラー社製のコンパクトなものなのですが、これと同じ物はなかなか入手が難しいのです。国内で見かける事は無く、e-Bayに出品されているGibson EBやRickenbacker用のヴィンテージペグは数万円もするので手を出し辛かったのですが、ある時にe-Bayで見つけたペグは60年代中期のEpiphone用という商品説明もあってか、競り合う事無く廉価で入手できました。

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 Baby bassのオリジナルペグはニッケルメッキでウォームギアを止めるビスがマイナスネジなのですが、入手したペグはクロームメッキ、プラスネジです。メッキに関しては60年代中期にニッケルからクロームに変わっていて、ネジもその頃にプラスになったものと推測します。

 又、そのネジのワッシャーが2枚換わっている(画像下2ケ)のですが、ペグ本体としては同形状なので取替え後のルックスの変化が楽しみです。次回のエントリーはこのペグへの交換です。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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