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Category : Ampeg Baby bass
 前の記事にも登場したAmpeg Baby bassの現況報告です。



 先ずは弦を交換しました。前に交換したのはいつかな?とblogの過去記事を調べると2014年7月でした。(blogはこのように検索ができるのが便利です)いくら交換ローテーションが長いコントラバス弦でもさすがに4年を経過すると、ハイが落ちてきて、弦も固くなっています。巻き線の内部に劣化があるのか、弦の表面に膨らみを感じる箇所もありました・・・(汗)。

IMG_7907.jpg 新たな弦もこれまでと同じくThomastik-InfeldのSpirocore Bass Orchestraのライトゲージで、3/4スケールのセット品番は3885,OWです。ラテンやロカビリーのプレイヤーが多く使っている弦です。


 新品弦に交換した事により、これまでの不満は解消されて、歯切れ良い出音と心地良い弾き心地が戻っています。ちょっと驚いたのはアンプからの出音が大きくなった事です。ボディー内蔵のダイアフラム・ピックアップもブリッジに付けたピエゾ・ピックアップからも出力がアップしていたのです。ボディー鳴りは全く無いので素では分からなかったのですが、これが新品弦ならではの振動なのですね。

 弦が死にかけていた(死んでいた)昨今は、音抜けの為に弦を力を込めて(力んで)弾いていたのですが、軽いタッチで(楽に)弾けるようになっています。



 弦の交換の際にテールピースに一加工を施しました。私のBaby bassは元々ボディーエンドの金具に弦を通すタイプだったのですが、別タイプであるテールピース付きのテンション感に近づける為に、木製のテールピースを自作して後付けしていました。

 その際、元々は弦がアース結線されたアルミ製のボディーエンドの金具を経由して電気的にアースに落ちていたものが、木製テールピースを介した為にアースに落ちない状態となっていたのでした。

 Baby bassのダイアフラムピックアップは2つのコイルがハムバッキング接続されていてノイズが少ないので、これまで弦アースの必要性を感じずに使っていたのですが、4年振りの弦交換でもあるので、この際にちゃんと弦アースの対応をしておこうと考えたのです。

IMG_7896a.jpg 弦アースの対応はとても簡単で、木製テールピースの裏側の弦のボールエンドが固定される箇所に、4ヶ所の弦の貫通用穴を開けた銅板を両面テープで貼り付け、その銅板とテールピース固定用のステンレス線とを錫メッキ線で繋ぎました。(木製テールピースの裏側のグレーの板は共振防止用に貼った鉛板です)


IMG_7903.jpg この銅板の貫通穴に弦を通すとボールエンドが銅板に触れて、弦がアースに落ちる仕組みです。


IMG_7925.jpg ブリッジサドル部の弦とアウトプット・ジャックのコールド側の間の直流抵抗値をテスターで測定したところゼロΩで、弦がしっかりとアースに落ちているのが確認できました。細かな事ですが、弦のサドル部では抵抗値がゼロだったものの、ネックヘッド部へと測定ポイントをズラしていくと、僅かながら抵抗値が増えていきました。弦表面の巻き線材には電気的に幾らかの抵抗があるようです。


 先に説明したように元々アンプからの出音にノイズは聞こえなかったので、加工後に何らかの変化を感じる事は無かったのですが、一応弦アースへの対応を行ったという安堵感は得られています(笑)



 その他で、演奏性の向上の為の工夫をしています。ボディーがコンパクトなエレクトリック・アップライト・ベース(EUB)の殆どは、ボディーに取り付けたサポート・バーを演奏者の体に当てて楽器を固定するのですが、これにはなかなかに違和感があります。

 これがBaby bassの場合はウッドベース程にボディーが大きくはないものの、ウッドベースと同様に楽器のボディーサイドを体に当てて固定できるので、演奏性はこちらがはるかに上回っています。ただし、少し難点もありました。Baby bassの樹脂製のツルツルとしたボディー表面が、私の脇腹に当たる箇所で衣服と滑ってしまうのです。

IMG_7918.jpg その滑り防止の為に、ボディーサイドの脇腹に当たる箇所に薄いスポンジテープを貼り付けたのですが、これは大正解でした。Baby bassと私の体が滑らずに密着して一体化し、演奏性が向上しています。左足の膝もBaby bassのボディー裏に当てて固定しているのですが、ここはある程度滑りがあった方が都合良く感じたので、スポンジテープ貼りは行なっていません。




IMG_7910.jpg 数年前に入手したこのBaby bassですが、シンプルな作りだけに奥が深くて、好みの音とするのに様々な箇所に手を加えてきました。その結果、ここに来て何とか私好みの出音となってきた感がしていて、参加するラテンバンドの練習時には演奏曲に欠かせないポコポコ音を響かせています。

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 Baby bassのブリッジモディファイは先のエントリーで終わりと思ったのですが、もう一つのモディファイネタがありました。

 多くのBaby bassプレイヤーはデフォルトの金属製ブリッジを木製ブリッジに交換しているのですが、その木製ブリッジをネットでチェックしていたら、私のBaby bassに付いている木製ブリッジと厚みが異なるのが分かりました。下がネット上で拾った画像です。

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IMG_5339_201709061332304f5.jpg 私のブリッジがこちらで、足元部が上画像のブリッジよりも厚いのが分かります。スケールで測ると22mmの厚さがありました。


IMG_5345_20170906133232381.jpg この厚みをもっと薄くしたら、木製ブリッジでの揺れが加わり、よりウッディーな鳴りが得られるのではと考えて、ブリッジをサンドペーパーで削ってみました。前回取り付けしたボルト頭ギリギリまで5mm程削って、厚みは17mmとなっています。


IMG_5347.jpg このブリッジをBaby bassに戻すと、アンプに繋ぐ前の生音が大きくなったのが実感でき、アンプからの出音をチェックすると、予想通りに柔らか味が増しているのがわかりました。


IMG_5358.jpg 今回の一連の木製ブリッジへのモディファイでは、足元への鉄パーツの取り付けで立ち上がりの良さ、そしてブリッジを薄くする事でウッディーな柔らかさの加味と、二つの異なる成分が加わって、更に私の好みの出音へと近づいています。
 前回、Baby bassのピックアップを交換して出力はアップしたものの、もっと弦を弾く指にリニアに反応した出音にならないものか?とネットを色々と調べていたら、Baby bassのピックアップに関するこちらの投稿欄が目に留まりました。

 やはり多くのBaby bass弾きがピックアップの出力の低さに悩んでいるようで、この投稿欄での低出力への対処方法は、木製ブリッジの足裏に鉄製のワッシャーや鉄塊を取り付けるというものです。

IMG_5145.jpg         IMG_5146.jpg


 ≪弦を弾く→弦振動がブリッジに伝わる→ブリッジが乗っているダイアフラムが振動する→ダイアフラム下のマグネットピックアップが磁場の変動を捉える→電気信号が出力される≫という流れの中で、鉄製のダイアフラムだけが磁場に変化を与えるのではなくて、ブリッジ足裏の鉄ワッシャー等でも磁場変化を与えて出力信号を増やすとの考え方なのです。

IMG_5147.jpg なるほど、これは良さげなのでやってみることにして、ホームセンターで適当なアイテムを探してみました。購入したのはこちら、家具を連結する為のボルト&ナットです。ステンレスやブラス製ではなくて、磁石がくっつく鉄製なのは購入時に確認しています。そのナットには穴が貫通していて鉄成分が少ないとの判断で、今回使ったのはボルトの方です。このボルトのネジ切部分は不要なので、カットして使いました。


 ブリッジの足裏にこれまで付いていた木製丸スペーサーを外して、ドリルで穴を開けて、ボルトの頭部分を挿し込みました。

IMG_5150.jpg         IMG_5151.jpg


 前述の投稿欄には、「重い鉄塊の方が磁場変化に効果がある」とか、「いや、ポールピースの延長線上にある鉄塊よりも、直交した面に広がっている鉄ワッシャーの方が有効」とかが記されていました。今回使用したボルト頭は、その形状からワッシャーと鉄塊の2つの効果が期待できそうです。

 ボルトを締め付ける為の六角レンチの差し込み穴は、ピックアップ側のダイアフラムの突起にハマってズレ防止となるので都合が良いです。

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 この鉄ボルト頭付のブリッジをBaby bassに取り付けして、弦を張り、各部を調整した後のアンプからの出音は、モディファイ前と比べて幾分か出力がアップしていました。そして音質は、木と鉄のハイブリッドになったブリッジ構造からイメージするものと同様に、ウッディーな響きがありつつも、立ち上がりのクッキリとしたものとなっています。

 これまでは、バンドの中で埋もれ気味な音質が不満だったのですが、徐々に解消された感じがしています。
IMG_4492.jpg 新たなピックアップ回路に歯切れをプラスする為にピエゾ・ピックアップを追加組み込みしました。元の回路とは、①ボリュームの取り外し、②ステレオアウトのジャックに交換、③トーンポットの位置替え、③ピエゾ・ピックアップの位相にマッチングするようにダイアフラム・ピックアップの位相変更等、多くの箇所を変更しています。


IMG_2210.jpg そしてもう一箇所の変更点があります。④ピエゾ・ピックアップはこれまではサドルの両ウィング部に2個取り付けていた(左画像)のですが、これではどうも逆位相ではないもののそれぞれの出力が干渉しあう感じがして音ヌケが悪かったので、上の画像のように高音弦側の1個のみにしています。


 ピエゾが加わったピックアップ回路をボディーに組み込む前に、アルミ地肌がキラキラするルックスを落ち着かせる為に、平面には艶消し黒のカッティングシートを貼り、面取り部には艶消し黒ラッカーを塗りました。

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IMG_4748.jpg オリジナルの黒の結晶塗装と見紛う程にシックなルックスとなったピックアップ回路をボディーに組み込みして、細かなセッティングを施した状態での出音は、オリジナルとはパワーがアップして、あまり低域に沈み過ぎない音質となっています。


 ボディー鳴りが無いBaby bass故、このピエゾ・ピックアップからの出音は硬質なので、Baby bass全体としてはやはりダイアフラム・ピックアップからの出音を優先して、ピエゾ・ピックアップは音の立ち上がりが加味されてきた程度のミックス具合にしています。

 続いてブリッジにも手を加えています。次のエントリーにて。
 「まだBaby bassをイジっているの?」と言われそうなのですが、「はい、まだイジっています(笑)」

IMG_2209_20170829111335156.jpg これまでで色々と手を加えてきたのですが、いまだに私の頭の中で鳴っている“ファット、かつ歯切れのあるBaby bass”の音と現状の出音とに少しの差を感じていますので・・・。


 そんな折にe-Bayで「こんな物は絶対に無いだろうな」と思っていた物を見つけました。それはBaby bassのリプレースメント用のダイアフラム・ピックアップ回路一式です。「へー、あるんだ」と驚きながらも右手は反射的にポチっていました(汗)。

IMG_4335.jpg 入手したピックアップ回路と2枚のダイアフラム(振動板)です。アルミのプレートは地のままで塗装されていません。ハンドメイド感と、もしかして工場での完成前の抜き取り品?感(汗)がプンプンと臭ってきます。e-Bayでの商品説明によると製造国は中南米のコロンビアという事で、ラテンミュージックには欠かせないBaby bass用のリプレースメント・パーツだと分かります。


IMG_4338.jpg 裏面の配線の半田付けは入手後に全てやり替えしています。元は素人以下の半田付けで、リード線が外れかけていましたので・・・。その他、リード線同士の接続箇所やコイルの巻き線部に“紙テープ”で絶縁や保護がされていたのも適切な部材でやり替えしています。


IMG_4339.jpg このピックアップ回路において特筆すべきところはマグネットです。ポールピースが磁力の強いネオジウム磁石になっています。


IMG_4340_201708291113413ce.jpg そしてアルミバーに貫通した穴にポールピースが刺さってコイルが固定されているのですが、その部分にも大き目のボタン型のネオジウム磁石がエポキシボンドで貼り付けられていて、コイル裏面からの更なる磁力アップが図られています。画像では分かり辛いのですが、ポールピースとコイルは固定されておらず、コイルがコトコトと動いていたので、コイルをホットボンドでアルミバーに固定しました。


IMG_4349.jpg オリジナルのピックアップ回路と並べてみました。ファニーフェイスが2面並んで微笑ましいです。この2ショット後に新たなピックアップ回路をBaby bassに組み込み出音をチェックしたところ、音量の増大は認められたのですが、やはり高域成分は少なくて歯切れが無かったです。続く・・・。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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