Category : Fullertone Guitars JAY-BEE
IMG_5642.jpg 気に入って使っているFullertone JAY-BEE ですが、ペグ廻りで気になる箇所がありました。


 チューニングを行う際にネックヘッドを眺めたら、2弦と4弦のペグポストをヘッド表面で受けるブッシュに浮きがあるのが分かったのです。

IMG_5632.jpg         IMG_5631.jpg


IMG_5634.jpg これはFenderのペグではよくある事なのですが、上画像をよく見るとポストも指板方向に傾いていて、左画像ではブッシュ付近に塗装クラックが発生しているのが見えます。デフォルトのエイジド処理でクラックが入れられているのですが、本当のクラックとなるとやはり気になりますね(汗)。


IMG_5647.jpg 先ずはブッシュの浮きを修整しました。ペグを取り外して、シャコ万でブッシュを押さえ込み・・・、


IMG_5649.jpg ヘッド裏側から、ヘッドのポスト穴とブッシュとの隙間に瞬間接着剤を少量流し込みました。




 次にはペグ交換を行ったのですが、その理由は以下です。

 このFullertone JAY-BEE 60にはデフォルトで、Gotohの軽量ペグGB640が取り付けられていて明るめの鳴りとなっていたのですが、私は立ち上がりにもっとコンプの掛かった出音が好みなので、今は廃番となっているGB9に取り換えていました。

 左のGB9のペグ単体の重量は108g、右の60年代のヴィンテージペグは106gと、同様の重量なので、ネックの振動具合は私好みとなっているGB9でした。

IMG_5658.jpg         IMG_5676.jpg


IMG_5659.jpg ただし今回ペグを取り外してチェックしたら、ペグプレートとペグポストの取り付け具合に“遊び”があり、ポストがカクカクと少しの角度で動くのが確認できました。この“遊び”がある為に、弦の張力に負けてペグポストが傾き、ブッシュも浮いていたのと思われます。(4個のペグ共にこの状態だったので、これがGB9の仕様なのでしょうね。)


 出音は気にいっているのですが、このままGB9を使うと再び今回のブッシュ浮きやポストの傾きが懸念されたので、ペグを交換しようとなったのです。

IMG_5656.jpg 交換したペグは以前からストックしていたものです。メーカー・品番は不明なのですが、ルックスはかなりヴィンテージ・クルーソンペグに似通っているもので、順巻きなのと重量が97gと少し軽いのがヴィンテージ・クルーソンペグとの相違点です。


IMG_5666.jpg ペグプレートの裏面にはペグシャフトを受ける2個のU字金具の爪が4箇所あるのですが、ここもヴィンテージペグ同様にプレート面から飛び出ています。ヘッド裏面には以前ヴィンテージペグを取り付けした際に爪の逃げ穴を掘っています。


IMG_5667.jpg ペグを交換しました。上記の爪の逃げ穴が有効に作用して、ペグプレートはフラットのままでネックヘッド裏に固定されました。




IMG_5674.jpg ペグの交換後にアンプからの出音をチェックしました。ペグ4個で44gの軽量となったのは、やはり弾き心地や出音に変化をもたらしていました。これまでは弦を弾いた瞬間に“ゴンッ”というコンプ感を覚えていたのが、これが薄まり、かつ少し明るめの成分が出音に加わっていました。

 この出音の変化は「これはこれで良し!」と感じられるものなので、今後も変わらずこのFullertone JAY-BEEを弾き続けていこうと考えています。ペグ交換により、ブッシュ浮きの不安からも解放されたと思われるので・・・。
スポンサーサイト
 こちらも久々のFullertoneのJAY-BEE(以下JB)のエントリーです。

IMG_2664.jpg


 “本妻”Fender 61JBの陰に隠れている感はあるのですが、61JBのローポジのフレットが減ってきた時には、こちらのFullertone JBの方がノンストレスで弾けていて“本妻”の足元を脅かす存在でもありました。今はフレットを摺り合わせした61JBが“本妻”に復権していますが・・・(笑)

 数年前の入手時以降、“お試し台”として様々なパーツを交換して、私としても多くのノウハウを得る事ができています。家の場合、元が脆弱な地盤の上に増改築を繰り返すと耐震性能に劣る建物になるのですが、このFullertone JBのボディーとネックはベース(土台)として文句をつける所がないので、交換パーツの良し悪しが直ぐに判断できていました。

 そのFullertone JBの現状です。3点ほどデフォルトのパーツを交換しています。1点はピックアップで、元のリンディー・フレーリンをセイモアダンカン・カスタムショップのAntiquityに換えています。リンディーは明るめの音色なのですが、私の好みはもっと深みのあるものなので、そのような音色を得られるAntiquityをチョイスしています。

IMG_2673_20160804232058c10.jpg 次の交換パーツはペグです。最初にFullertone JBを試奏した時にネックが軽やかに振動したのに驚いたのですが、入手後にチェックすると、そのネックの振動具合の一番の要因は軽量ペグによるものと判断しました。(勿論、板目取りのネック材の良さも要因にありますが)


 デフォルトの軽量ペグでは軽やかにネックが振動して、明るく開放的な出音を得られるのですが、私は弦を弾いた瞬間にグッとコンプが掛かり、“ドン”とした重ためのアタック感が得られるのが好みなので、Gotohの軽量ペグを同メーカーの重たいペグに交換しています。

 現在GotohはFenderタイプとしては軽量ペグしか製造していなくて、重たいペグは中古を探す必要があります。今回取付けしたペグは他の古いベースから取り外したもので、くすんだメッキがFullertone JBのラステド(エイジド)処理にマッチしています。

IMG_2671.jpg もう1点の交換パーツはピックガードです。デフォルトのピックガードはエッジの面取りが立っていて60年代前期のイメージにそぐわないのと、エイジド加工も大雑把だったので、エッジの面取りがなだらかでエイジドの雰囲気も良い交換パーツへと取替えしています。


 以上の3点のパーツ交換で、Fullertone JBは私の好みのベースとなっています。前回のエントリーの61JBと比べると、弾き心地と出音は61JBがしっとりと落ち着いた感があり、Fullertone JBはよりパワーがあり元気良い感があります。どちらが良いというよりも「今日はどちらを弾きたい気分かな?」というところで選びたいところなのですが、61JBはフレットの更なる減りが気になるので、いつもはFullertone JBがギタースタンドに立て掛けてあります。
IMG_2752.jpg Fullertone Guitars JAY-BEE(金フラー)をイジリました。この金フラーは入手後に色々とパーツ交換を行ないながらイメージするところの出音に近づけようとしてきました。そのイメージする出音とは、前回エントリーした61JBの音です。


 ピックアップをSeymour DuncanAntiquity Ⅰにする事から始まって、ペグ、ブリッジサドル、トーンコンデンサー等を交換し、最近はヴィンテージベースにはヴィンテージパーツがベストマッチングする筈との考えで、60年代初期のペグも取付けしていました。

 ただ、ここまでパーツをヴィンテージJBに近づけても“鳴り&出音”の部分では違うのです。ボディー&ネックが違うからと言えばそれで終わってしまうのですが、ここは一旦頭をリセットする為にもパーツをFullertoneのデフォルト状態に戻してみる事にしました。

IMG_2757.jpg 先ずは、ヴィンテージのペグをGOTOHの軽量ペグに戻しました。重いヴィンテージペグはコンプが効いて特にロー弦がタイトになります。61JBの場合はそのコンプ感がとても心地良いのですが、金フラーではタイトになり過ぎて音の太さが減少していました。


 軽量ペグに換えると、逆に明るくオープンなネックの鳴りになるのですが、今度は音が拡散し過ぎて押出し感が減っていました。

IMG_2756.jpg ではという事で、次にはブリッジサドルを換える事にしました。これまではヴィンテージと同じくスチール製のサドルだったのですが、これは立ち上がりの良い出音となります。これをデフォルトのブラス製に戻しました。アタック感は少し減ったのですが、ローの深みが増しています。この状態での全体の印象は、ネック・ボディーの鳴りは程好くて、体に伝わる響きも良好なのですが、アンプからの出音が少し腰高だとの印象がありました。


 そこで、もう1点コンデンサーも換えてみました。これまでは取付けられていたパーツとの兼ね合いで、コンデンサーはヴィンテージのダイレクトロンをチョイスしていました。このコンデンサーは妙な表現ですが「トーンを明るく絞る」という感じで、中高域が少し立った状態でトーンをコモらせます。これをデフォルトのオレンジドロップに戻しました。オレンジドロップはトーンツマミがフルでもファット感が滲み出てくるコンデンサーです。

 この状態での全体の印象は、Fullertoneの“売り”のネック・ボディーの鳴りが戻ってきて、出音のローの沈み具合も程良いと思われるものでした。結果的に廻りまわってピックアップ以外はFullertoneのデフォルト状態になってしまっています。手間は掛かったのですが、色々なパーツを交換しての“鳴り&出音”の変化具合が実感出来たのは、今後の他のベースのセットアップを行う際にもとても有効なノウハウとして私の頭にインプットされたので、これはこれで良しとします。

IMG_2746.jpg


 で、結果的に金フラーはヴィンテージ61JBと同じ鳴り&出音になったのか?という事ですが、「かなり近付いたけど、あと一歩」としておきます。まだ作られてから1年半の若いベースですので仕方ないところですが、手持ちの他のベースの内では61JBに一番近いところにあるのには間違いないです。今後弾き込む事によって鳴りの進化&深化を促していこうと考えています。
 入手したヴィンテージペグですが、このまま部品箱にストックしておくのも勿体無いので、Fullertoneに取付けする事にしました。

 取付け前には各部の歪みを修正しました。先ずは1個のペグのペグプレートが曲がっていたので、万力に挟んで戻しました。

IMG_2166.jpg        IMG_2168.jpg


IMG_2180.jpg この年代のペグ裏にはペグシャフトの支え金具を固定する爪が飛び出ています。


IMG_2163.jpg この為にペグのベースプレートはネックのヘッド裏に密着せずに画像内の右側の様に曲がっているので、これも左側の様にストレートに修正しました。


IMG_2182.jpg ベースプレートがストレートなだけでは、再びヘッド裏に密着しないので、ヘッド裏の爪が当たる箇所に“逃げ”の座彫りを施しました。これは60年代中期のFenderの手法です。


 さてこれで準備万端、Fullertoneのヘッドにいざペグを取付けしようとしたのですが、ペグポストの径が大きくてペグブッシュの穴に入りません。入手したヴィンテージペグはUSA製でインチ規格、Fullertoneにデフォルトで付いていたのは国産のミリ規格という事で、規格違いの為に取付け不可能だったのです。

 その対処として、手持ちの72PBのペグブッシュに交換後、ペグを取付けました。又、1弦用とした(おそらく)Gibson用ペグのビス穴2つのピッチが広かったので、ビスを斜めに締め込んでペグを取付けています。

 それまで取付いていたGOTOHのペグ(左)と、新たなヴィンテージペグ(右)の写真です。

IMG_1630.jpg          IMG_2188.jpg


 ヴィンテージペグは可動箇所のみのクリーニングと少しの注油を行っています。ラステッド(エイジド)加工のFullertoneにルックス的にマッチングしていると思います。

IMG_2191.jpg ヘッド表側を良くみると、1弦のペグポスト頭の面取りとメッキが他と違うのが“クール”です(笑)。ルックスだけじゃなくて、左手で感じるペグに触った肌触りと回し加減が(当然ですが)ヴィンテージペグそのものなのも密かに気に入っているポイントです。


 これまでのペグよりも4個合せて10g程重たいのですが、その影響での音の違いが分かる程に私の耳は良くはなかったです(汗)。さて、次はブリッジだな・・・(笑)。
 現状というのはコロコロと変るもので・・・(汗)。私のFullertoneのトーン回路を再検討してみました。

IMG_2010.jpg しばらくの間は、トーンをモッコリと落とすオレンジ・トロップとスッキリと絞るダイレクトロンの2つのコンデンサーをスイッチ付きのトーンポットで切替えして使っていました。“現場”でどっちが使い良いか?試してみたかったのです。


IMG_2013.jpg その結果、オレンジ・トロップの方が気に入ったのでこれのみを使用する事として、トーンポットをデフォルトのCTSに戻しました。がしかし、これまでとトーンの絞り加減が変わってしまいました。トーンポットの規格は2つとも同じなのですが、CTSがよりモコってしまうのです。


IMG_2024.jpg あれれ?と思い、トーンポットを再びスイッチ付きに戻してみると、元の気に入ったトーンの絞り加減になっています。

 実はこのスイッチ付きのポットは、フルアップ・トーンポットと呼ばれるもので、ツマミがフルテンの時はトーン回路がオフられるのですが、これがツマミを絞ってもその影響が及んでいるみたいなのです。電気的に説明はし辛いのですが、私の耳にはその様に聞えます。
 

IMG_2028.jpg 今回の作業はトーン回路をシンプルにしたいという目的があったので、この後に色々とパーツを組み替えて検討した結果は、こちら、CTSのポットとダイレクトロンのコンデンサーの組み合わせとなりました。フルアップ・トーンポットを使った際の“ヌケ過ぎ”感は無くなり、かと言って“モコリ過ぎ”る事は無くて良い塩梅のトーン回路となっています。

 いやー、本当にパーツの組み合わせって奥が深いです。




IMG_2015.jpg 今回の作業に合わせて、デフォルトではコントロール・キャビティー底にはシールド・プレートが無かったので・・・、


IMG_2019.jpg 手持ちだった70年初期のシールド・プレートをキャビティー底に取り付けしました。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム