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Category : Fender 72JB
 弦を替えて好みの音に近付いてきた72JBですが、軽くメンテナンスをしました。

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 先ずは完全に固まってPUクッションとして機能しなくなっていたウレタンスポンジを交換しました。といっても元のスポンジは剥がさずに、その上に新たなウレタンスポンジを重ね貼りしています。この72JBは私が持っている古いベースの中でもオリジナル度を良く保っている方なので、干物状態(?)の元のスポンジも私にとっては貴重なものなのです。

 2弦のナット溝が他の弦の溝と比べて彫りが浅かったので、調整しました。

 指板にレモンオイルを塗り込みました。塗り込み作業はレモンオイルを指に付けて行っています。布とかティッシュですと、そちらに滲み込むオイルが勿体無いですので(笑)。

Lemon oil3 私が使っているレモンオイルはFreedom Custom Guitar Researchの製品です。粘度が高くて乾燥し辛いところが気に入っています。


 他のベースでは積極的にコンデンサーを取替えしているのですが、この72JBはコントロール部も手付かずのハンダバージンなので、このままにしています。この年代のJBに使われているコンデンサーは悪くはないと思っていますし・・・。ポット内部の洗浄のみを行いました。

 メンテナンスの最後には、各弦の出力の比較で弱かった3弦を増大する為に、薄く削った磁石(スライス磁石)をフロントPUの3弦のポールピースの頭に貼り付けしました。私の多くのベースに施している加工ですが、とても効果的です。もう20個くらい作っているので、製作のノウハウも確立してきました。 

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 4弦のポールピース廻りにはクリアーフィルムを貼ってポールピースへのタッチノイズを防いでいます。 
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 知合いのプロベーシストに貸し出ししていた72JBが戻ってきたので、久々に70年代のJBを弾いてみました。私の好みは60年(初期)のファットなものなので、しばらく振りの72JBをどのように感じたのでしょうか?

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 60年代半ば以降はPUがグレーボビンとなって、明るめで歯切れの良いキャラになっていくのは周知の通りです。これが私にとってはマスナスのイメージとなっていたので、これまで張っていたダダリオのラウンド弦のチェック後に、少し音をディープにする為にKen Smithのハーフラウンド弦“COMPRESSOR MEDIUM LIGHT”に張替して、アンプからの出音を比較する事にしました。


 先ずはラウンド弦からです。「う~ん、やっぱり軽い(汗)」最近はPBがマイブームとなっていて、4弦開放の地の底に沈む様なローが病みつきになっている私にとっては、物足りません。トーンを絞ってピック弾きで軽やかなポップスを演るのには向いているかもしれませんが、R&B・Blues等を日頃演奏する私にとっては軽すぎます(汗)。

ks_aacrml4b.jpg そこで、Ken Smithのハーフラウンド弦“COMPRESSOR MEDIUM LIGHT”に張替してみました。それもわざと少し使い古した弦にしています。「おっ、これだ!」先程とはうって変っての太さが出ています。“ズ太い”とまでは行かないのですが、曲の底辺を担うには充分なローが出ています。


 結果として手持ちのFenderに全て張った事になったKen Smithのハーフラウンド弦“COMPRESSOR MEDIUM LIGHT”ですが、フラット弦程にはモコらず、ラウンド弦程には“ビンビン”せずに、擬音で言えば“ゴーン”という感じで、3~4弦からは骨太いローが出ます。そして1~2弦もスラップ時にはしっかりと切れを出してくれます。

 少しテンション感がアップするので、トラスロッド調整が必要となるベースがあるかもしれません。又、とても錆び易いので夏季の汗には注意が必要です。あるショップから入手したら、新品梱包の中で既に茶色く錆びていたものもあります。更に4弦開放はどうしてもチューニングが高くなります。弦の腰が強くて4弦のナット部よりも1フレットに近付いたポイントが振動の支点となる為と思われます。4弦のチューニングは5フレットのA音で行っています。

 先日のバンド練習でも他の楽器の中からでも音の通りは良かったです。ベース本体のトーンは絞り気味、アンプのEQはローミッドを少しブーストして使いました。

 貸し出し前にはこのKen Smith“COMPRESSOR MEDIUM LIGHT”は試していなくて、ラウンド弦での底辺の無い音が気に入らずに、「このまま譲ろうかな?」とも考えていたのですが、弦を交換したら使える音になるのが分かったので、他の細かな箇所を調整して、もっと使いやすいベースにしていこうと考えています。
 年末にフレットレスネックを装着したというエントリを挙げましたが、詳細はこちらです。

_IGP2310.jpg 入手したPB用のフレットレスネックには、ハードウェアが一切取り付けられていなかったので、今回ネックを取り付けるベースからペグとテンションピンを移植しました。
 
 ただペグのブッシュは取り外し・取り付けを頻繁に行うとネックヘッドに負担が掛かるために、以前YAMAHAのベースから取り外ししていたGOTOHのビンテージタイプのペグのブッシュを使いました。当然ながらサイズはFenderに適合しています。


 ネック装着後の画像です。って、あれPBじゃないの?って声が聞こえそうですが・・・(汗)。

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 そうなのです、取り付け先は72JBでした(笑)。71PBのフレットレスネックを入手したので当初は当然手持ちの72PBへと思っていたのですが、この72PBはけっこう70年代ぽっいガッツのある出音で、これはこれで気に入っていたのでした。

 比べて、今回フレットレスネックの装着先となった72JBは、少し腰が高くて軽い出音だったのです。最近メインで使っているFreedomの5弦ベースは少しブーミーな程のローが魅力なので、比べるとこの72JBの軽さが物足りなくなっていたので、フレットレス化したらどうかな?という興味が沸いたという事なのです。

 ネックの取替えは何の問題も無くスムースに行えました。PBJBのネックの太さというのはネックジョイント部からナット迄のサイズ違いの事で、ネックジョイント部は同サイズです。勿論ジョイントビスの穴開け位置も同様です。

_IGP2331.jpg ネックの反りの調整は少々手こずりました。先日お伝えした様に入手したフレットレスネックは、これまでにあまり仕事振りの良くない指板の摺り合せが行われていました。トラスロッドをどう調整しても、指板はストレートにならず、極端に言うとS字型に波打っています。さらに指板センターとエッジで厚みが違っています(指板Rが180mm以上になっているという事)。


 ただそこはフレットレスということで、指板全域でビビリを感じる程度で、音が詰まってしまうまでの状態ではありません。これがフレット付きならば、音のビビリや詰まりで演奏し難いとなると思います。とはいうものの私が持っている他のフレットレスベースと比べたら指板の状態は明らかに劣っています。

_IGP2313.jpg さて、その状態でのアンプからの出音ですが、トマスティックの新品のフラット弦を張ったので、いくらかのハイの成分が耳につくのですが、これまでのフレット付きでラウンド弦の組合せの出音と比べると、かなり落ち着いた出音となりました。先程のビビリの件もフレットレスならば“有り”と思われるもので、気になり過ぎる程ではなかったです。


 勿論、年代が異なっていますので、リアPU主体の音にしても“あの方”の音には近づかないのですが(汗)、使えなくはないと言った感じです。今回のフレットレスネックの組み込みでは、トラスロッドと弦高調整以外は行っていないのですが、せっかくこの組合せとなったので、今後指板の修正を出来る範囲で行ってみたいと考えています。最悪、ローズ指板の張替という手段も残っていますので・・・(笑)。  
 先日エントリーした私の72JBのネックのセンターズレの修理ですが、スペーサーを挟むのはこちらの、あるリペアーマンのブログを参考にしました。

 そして、もしスペーサーを挟んでも駄目だったら、次の方法として考慮していたのがこちらです。ここではジョイントビス穴の角度を微妙に変えてネックを動き難くするという裏技が紹介されています。なるほど、ビス4本が全て同じ方向に締付けてあれば、その一つだけの締付け方向に直交する動きに対しては抑制が利きにくいですから、ネジを傾けて抑制する方向を増やす方法には一理有ります。

 これまでビスというものは対象物に対して垂直に打ち込むべし!の心積もりでベースメンテ(調整)を行なっていた私(こちらを参照)にとっては、目から鱗の発想です。メンテの奥深さを実感しました。先日の68 Tele Bassブリッジサドルもそうですが、曲がっていても結果が良ければOKなのですね。

 この(関西の某ショップの)リペアーマンは、ショップのオフィシャルな側から離れたところで自分の思うところのリペア日記を綴られていて、とても頷けるところがあり好感が持てます。私も日々参考にさせていただいています。



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 ところで私の72JBですが、スペーサーを挟んだ後はネックがビシッと固定されていますので、この次の方法を取り入れる必要はなさそうです。以前にビス穴を埋木してビスの遊びを少なくする処理をしているので、再度の穴埋めが必要となるこの方法はなるべく避けたかったですし・・・。
 実は私の72JBは以前からネックがよく動いていました。ネックの反りではなくて、ネックジョイント箇所での動きです。下画像をご覧下さい。左の状態から、右はなにかの拍子にネックが動いてしまってセンターずれを起こしています。

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 実はこの点は入手時から気になっていて、その時にはボディ側とネック側のジョイントビス穴を埋木した後に穴を開け直して対処していたのですが、使っている間に症状が再発したのでした。

 このままでは演奏中にチューニングの狂いが気になってしまって、演奏に集中出来ません。この様に動き癖がついてしまった場合には、やみくもにネックジョイントビスを強く増し締めしても、柔らか目のアルダーボディにジョイントプレートがめり込むだけで、さしたる効果はありません。

 65年にCBSに買収されてから大量生産となった製造工程の弊害として、作りの精度が低下したという定評(?)のあるFenderですが、私の72JBもご多分に漏れず、ネックポケットにはネックとの間に1mmの隙間が有る状態でした。そこで、ここをタイトにしてネックが動き難くなる状況にすべく、薄い木板をスペーサーとしてネックポケットに貼り付けました。

DSCF7641.jpg        DSCF7651.jpg


 木板を貼り付ける位置を何箇所か試行錯誤した結果、右画像の位置に決定してネックを組み込みました。

 以上の作業後には一番上の左画像の様にピシッとセンターがとれた状態に戻りました。そしてネックポケットの4弦側の隙間は0になっています。この状態でネックをグリグリとこねてみてもビクともしません。これで安心です。弦を弾くと幾分体に伝わる振動がアップしているのが体感出来ました。そしてアンプに繋いでの出音のチェックでは、明らかに太さを増したローが飛び出てきました。

 やはりこれまでネックが動いていたということは、ジョイント部での弦振動の伝達が削がれていたのですね。今回の作業で益々この72JBへの愛着が増してきました(笑)。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

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