FC2ブログ
Category : Fender 72JB
 フレットを打換えて弾き心地が改善された私の72JBですが、一箇所が良くなるとこれまであまり気にならなかった他の箇所のマイナス面が浮上してきました。

 先ずは、ピックアップ(以下PU)からのノイズです。といっても常時発生しているものではなくて、指弾きの際にPUの4弦のポールピースに指が触れた際にジーと鳴るノイズです。左手で弦を押さえているとアースされているので発生しないのですが、4弦開放の時に左手が弦から離れた時のみにジーと鳴ります。

DSCF7660.jpg もしこれをリペアショップに相談すると、「それではPUをシールディングしましょうか?」と言う話になるかと思うのですが、私はもっと簡単な方法で問題解決を図りました。早い話、指がポールピースに触れなければ良いのですから、クリアーシートをカットして、PUの4弦用の外側のポールピースに貼り付ける事にしました。


DSCF7658.jpg ただその前に、ポールピースがPUカバー表面よりも飛び出していてシートとの密着性が悪くなるので、カバーを外して0.5mm厚の紙を切り抜いてコイルの上に乗せて、カバーを戻しました。


 これでカバー表面がフラットな状態になったので、先程のクリアーシートを貼り付けました。この後アンプからの出音をチェックしたところ、気になっていたノイズは発生しません。勿論、薄いシートなので抵抗値が無限大とはならなくて、絶縁性能が100%有る訳ではないので、アンプのボリュームをフルアップすると幾らかのノイズは聞こえるのですが、実用範囲内での音量では全く問題は有りません。

IMGP0182_20090904114719.jpg


 磁界の強さや磁束の向き等にはこの薄いシートによっての影響はありませんから、音量・音質に変化はありません。もしPU全体をシールディング加工したならば幾分かはハイ落ちとなるので、今回のノイズ対策は簡単でかつ効果があると思います。同様のノイズに悩んでいる方にはお勧めの方法です。

 実はこのポールピースを触れた時にジーというノイズが出るというのは、古いFenderのベースには付き物なのです。ポールピースに直に巻かれたコイル線が絶縁不良気味になっているのが要因なのですが、あまり症状の酷いポールピースをシールディング加工したら、そこから信号がアースされて最悪では音が出なくなる事が有りますので、その意味でも今回の方法はベターだと思います。

 今回の加工の、別な面に対してのメリットなのですが、PUコイルの上に厚紙を乗せてカバーしたということは、コイルの高さはそのままでもPUカバーが紙の厚さほどボディから飛び出る事になり、2フィンガーでのプレイの際に親指をカバーに乗せる引っ掛かり具合が大きくなるという点があります。今回の紙の厚さは0.5mm程度だったのですが、その効果はハッキリと実感出来ました。
 リペアに出していた72JBが戻ってきました。このJBはローポジションのフレットの減りが大きくて弦のビビリが気になったので、私のベースの掛かりつけ医の北九州市のクルースラットに入院させていたのでした。

IMGP0152.jpg


 私の依頼は「減りの目立つ1~8フレットまでの部分打ち替えで対応して欲しい」で、ショップとの協議の中で「その様にやってみましょう」との合意を得て、リペアを開始していたのでした。

 ところが、先日「仕上がりました」という電話を受けた際の説明によると、フレットを全て打ち換えて対処した(!?)との事でした。その説明とは・・・。

 8フレットまでの打ち替え後にチェックしてみたところ、ハイポジ起きが目立ってきた。
                    
 これをフレットの擦り合わせで対応したら、ハイポジのフレットがベタベタに低くなってしまう。
                    
 ネックヒーティングを何回か行なってみたけど、しばらく放置していたら再びハイ置きとなってしまう。
                    
 そして、その対処法はと言うと・・・。全フレットを抜いて、ハイポジ部はフレット溝を一旦埋めた後に細目のフレットの溝切を行なってフレットを打ち込んだ。
                    
 つまり、フレットの足(タング)をクサビの様に効かせてネックをハイボジ起きとは逆向きの反りにしたという事。

 ここクルースラットはネック周りの調整の際には、指板を削る事を極力避ける方法をいつも模索し提案してくれています。1週間や10日位でフレット交換を行なうショップでは指板矯正など行なわずに、いきなりベルトサンダーで“ジャー”と指板を削ってストレートにしてフレットを打つそうですが、それって嫌ですよね。一旦削ったら元には戻れないですし、それにネックが反ってきた要因に何らかの手立てを加えた事にはなっていませんから、再びその症状となる可能性があります。

 私も過去にその様に処理されたベースを2本入手した事が有ります・・・(汗)。その2本とも再びハイポジ起きになったのですが、クルースラットにて適切なネック調整を施した後には、現在まで問題なく使えています。やはりネック周りの不都合はその要因にまで踏み込んだ抜本的なリペアをすべきだと実感しています。

 そしてここで気になる工賃なのですが、「預かり期間が長くなってお待たせしたので(事前の説明を聞いて私は理解していますが・・・)、当初の8フレットの打ち換え分の見積内容で結構です」との事。うーん、有り難いです(笑)。

 そして、帰ってきた72JBのネック廻りをチェックしました。66年半ばにブロックポジションマークになった時点で、それまでの細目のフレットからミディアムジャンボに変更になっているので、今回のリフレットも同様のフレットにしています。

DSCF7618a.jpg        DSCF7620a.jpg


 やはり全フレットが新品というのは気持ちが良いです。66年以降のネック外周にはバインディングが付いているので、フレット足はバインディングの内でカットする必要があり少々手の込んだ作業となるのですが、それも問題なく収まっています。

 そしてクルースラットの仕事振りの良さは指板サイドのフレット端の処理に現れています。ここに鋭利な切り小口があると指に当たって痛いですし、あまり丸みを付け過ぎるとビブラートの際に弦落ちしてしまいます。本当に絶妙な加工に、いつも感心させられます。

 肝心の弾き心地と出音ですが、特定の箇所のビリつきが無くなりどのポジションでも心地良い弦振動になったのが感じられます。60年代前期のベースと比べると、ミディアムジャンボになったフレットの要因もあると思いますが、ネックの木の音というよりもフレットの音を感じる歯切れの良い出音は、フレット打ち換えの前と変わっていません。

 一時はこの72JBの処分を考えて委託販売に出していた事もあるのですが、この度のフレット打ち換えを契機に再び使っていこうかなと考えています。なにぶん私の頭の中ではこの72~73年頃迄が“最後のFender”となっていますので・・・。
 正月休みを利用して、2本ベースをメンテナンスしました。先ずは72JBから・・・。

 2年近く前に入手して以来、ほとんど弾いていない72JBなのですが、ボディが綺麗になれば弾く気にもなるかな?と考えて、ボディをクリーンアップしました。

 入手時に少し磨いてから後は手を掛けなかったボディには、打痕はもちろんスクラッチ傷や小ヒビが入っている状態で、あまり見た目が良くなかったのです。

DSCF4394.jpg パーツを取り外したボディを#1500→#2000→#3000の耐水ペーパーで水砥ぎしました。打痕の修正は考えていないので、スクラッチ傷が目立たなくなる程度に止めています。

 白く濁った砥ぎ水は、表面のクリアーが削れたものです。

 次はお楽しみタイム、バフ掛けです。電動ドリルに取り付けたスポンジバフにコンパウンド液を付けてボディに当てた瞬間に輝きが出てきます。何度やってもこの瞬間は気持ちの良いものです。

 光に当てて、全ての箇所のスクラッチ傷の加減をチェックして全体が同じ仕上がりになるように磨きをかけていきます。傷が目立った箇所は、再度水砥ぎしました。

DSCF4396.jpg        DSCF4402.jpg

 少し嫌らしいほどに(笑)艶が出ていますが、しばらくベースを使っていると馴染んできます。
  
 艶の出たボディにパーツを組込みました。

DSCF4684.jpg

 傷は有るけれど、メンテはしっかりとなされているって感じのベースに仕上がりました。

DSCF4680.jpg        DSCF4678.jpg

 で、今後この綺麗になった72JBを使うのか?と言うことなのですが、実はフレットがローポジでかなり削れていて、弾いていてストレスを感じるのです。そこで近々フレットの打ち替えに出して、使えるベースに仕上げようと考えています。今後使っていく為の、第一工程となる今回のボディ磨きでした。
 
 先日、ヤフオクで見掛けた72JBです。写真でもお分かりの通りかなりのダメージがある状態で、商品説明でもその点は述べられていました。

cracle_craze-img600x563-1183276613img_0305.jpg    cracle_craze-img600x372-1183276622img_0309.jpg

 しかし、オークション開始価格150,000円から35の入札が有り、落札価格はなんと219,000円でした。落札者の方に云々するつもりはさらさら有りませんが、それにしてもこの状態のベースを入手されて、ちゃんとした弾き易い状態に持っていけるのでしょうか?

2007_0412JB0071.jpg いくらビンテージ市場が高騰しているとはいえ、やはり私としては周りに左右されずに、自分なりに納得できる価格でベースを入手したいものです。

 ちなみに、右の私がヤフオクで入手した72JBの落札価格は20万円でした。程度の差は一目瞭然ですね。


 もうひとつ、ヤフオクから・・・。

soundharlem-img600x450-1184149263p7110043.jpg    soundharlem-img600x450-1184149273p7110046.jpg

 こちらは、72PBのレフティのボディの出品でした。ボディとはいえ、付属しているピックアップやブリッジ等などのパーツは右利きで使えるものばかりなので、丁度ピックアップとブリッジがノンオリジナルの72PBを持っている私としては、興味津々でウォッチしていたのですが、落札価格は81,000円でした。本当にレフティが必要な方には妥当な価格かも知れませんが、パーツ取りを画策していた私にとっては倍の価格でしたね(汗)。

 ともあれ、この2本のベースがこの先しっかりとリペアがなされて、末永くオーナーに愛用される事を願っています。
 72JBのペグを外した際にペグのブッシュも外して磨いたのですが、その磨き終えたブッシュをヘッドに戻す際にプラスティックハンマーで打ち込んでいたら、なにかポロッと外れてしまいました。

 床を見ると1フレットのブロックポジションマークが外れて落ちていました。

2007_0412JB0008.jpg

 指板をくり抜いた穴にポジションマークを落とし込んで接着してあるのですが、接着剤が効かなくなって振動で外れたみたいです。その穴を良く見るとトラスロッドを仕込んだ溝をネックと同材のメイプルで埋め木しているのが分かります。

 この穴を見て以前の苦労を思い出しました。
 以前、所有していた71JBのトラスロッドを締め込み過ぎて折った事があるのですが、その折れた個所がこの画像でいうとポジションマークの穴のナット側の端っこ辺りだったのです。ロッドを折って途方にくれた私でしたが、何とか修理をしたいと思い、多分この辺りだろうとの予想でこのポジションマークを取り外して彫刻刀でこの埋め木廻りを削って見ました。そしてそこに見つけたロッドの固定用の小さいプレートを外して折れたロッドの先端を取り払い、ロッドに残った数筋のネジ切りを頼りに再び固定プレートを取付けて元の位置に戻して、周囲をエポキシで固めてロッドを復旧させる事に成功しました。

 この穴を見て悪夢のようだった当時に一気にタイムスリップした私でしたが(汗)、この72JBにはその様な不安材料は見受けられなかったので、ポジションマークに接着剤を付けて、再びロッドを折る事などない様に祈りながら穴を封印しました(笑)。
プロフィール

F-nie

Author:F-nie
回りまわって最後に辿り着いた、Vintage Fender Bass
とことん、追求しています。

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム